9
Jan

Philippe Jambonの初期の頃のワイン1999を開ける!

Philippe Jambon フィリップ・ジャンボンの初期の頃のワイン1999を開ける! フィリップ・ジャンボンとは、初リリースから付き合っている。 1997年に1.1ヘクタールのガメ品種の畑を手に入れて、アパートの一角でガレージワインを造っていた。 . 新年、色んな人がオフィスに集まってきた。 今年は、世に戦争があったり、天候も一か月間ほどずっと雨と曇り空が続いている。 . チョット、パァーっと明るくやりたかった。 ずっと倉庫の奥に寝ていたワインを、思い切って開けた。 その一本がこれだ! なんともう24年も熟成した極ナチュールのジャンボンワインだ。 やっぱり、ジャンボンは凄い! (当時に近いジャンボン・ファミリーのPHOTOS) 今も、フィリップは自然派の極をずっと走り続けている貴重な造り手。 醸造学でやってはいけないといわれていることを、すべてやってきた造り手。 フィリップはいう。 『完璧にナチュールは、造りの過程で、諸々の欠陥が出てきても大丈夫! 悪玉と正義の騎士が今戦っているんだ。最後に必ず正義が勝つんだ!』 24年の歳月が過ぎたこのワインがそれを証明している。 最近、気持ちはわかるけど、一時的に欠陥のあるワインが完全に否定される傾向にある。 でもこんな風になるんだ、と現実証明。将来、必ず科学的にも証明される事実。 こんな実験のようなことを、危険をおかしながら勇気と信念をもって、やってくれる貴重な人。 もちろん、こんなジャンボンのワインに共感して、感動して支えてくれる熱狂的なファンがいる。 時間をかけて乗り越えてきたワインには、何ものにも代えがたい魅力と深い味わいがある。

12
Déc

ボジョレの最高の醸造家の一人ラパリュがパリにやって来た!

私達がもっとも尊敬する醸造家の一人、ジャンクロード・ラパリュがOENO CONNEXIONオフィスにやって来た。 この年末の時期は、比較的パリに近い地域の醸造家達はビストロへの配達を兼ねてやって来る。   ジャンクロードもトラックにワインを積んでやって来た。 今、販売中の22年ミレジムを持参してくれた。   普段、電話で話している私達スタッフとじっくり話せる絶好のチャンスである。 色んな情報を一杯聞き出そうと、メンバーも色んな質問をする。   今年はなんと41年目の収穫・醸造をやったとのこと、その間、最も変わったことは、温暖化の影響で、ここ過去10年で、収穫を8月に開始したのは6年もあったこと。   ラパリュのワインは、我々自身が皆大好きで全員がファンなのである。 ジャンクロードの誠実な人間性と栽培・醸造に関する現場仕事のプロフェッショナル度の高さに尊敬の念を持っている。 ジャンクロードと一緒に飲みたいワインは、EAU FORTEオー・フォルトである。 蔵に最も近くにある葡萄園の区画である。   もっとも、注意深く、手間暇かけて栽培、醸造をやっているCUVEEキュヴェである。 自分の畑を知り尽くした仕事師のジャンクロードが、選んだ区画の葡萄で、これ以上自然には造れない!とい言い切るワインだ。   EAU FORTE オー・フォルトな・なんて美味しいんだろ! こんなに完成度の高いワインは、そんなに沢山ない! 心の深いところで感動するワインの一つである。   セミ・マセラッション・カルボヌック醸造の優れた部分を最大限に、表現できる醸造家はホントに少ない。 EAU FORTE オー・フォルの上品で、繊細なタンニンとやさしい果実味、細くスーっと伸びてくるミネラル。 もうこれは、ホントに凄いワインだ!   見たらすぐ、飲むべし!! 絶対に後悔はさせません。  

17
Nov

パリの老舗:ルペール・ド・カルトッシュ(Le Repaire de Cartouche)のボジョレ・ヌーボーの会

やっぱり旬の味、ヌーヴォーはワイン・ファンには飲む口実になる。 ここではうるさいことは云わない。 だた楽しく飲むにかぎる。 今年、ルドルフ・シェフが選んだヌーヴォーは、クリストフ・パカレとレミー・ドュフェートルの二つ。 流石のセレクション! 今、クリストフ・パカレが日本に行っていることを、シェフは知っていた。 レミーはもうじき店に来るとのこと。 楽しみだ! シャンソン・フランセーズを歌いながら、踊りながらワイワイとヌーヴォーを飲む! これがボジョレ・ヌーヴォーだ。 フランスでも、普段あまりワインを飲まないヤツまで今夜はワインを飲むよ。 そんなもんだよ! 私は、この時期はいつも日本に行っているので、久々のパリのヌーヴォだ! やっぱり、美味しいトラディション・フレンチとこの雰囲気、フランスの飲んべ達とやるのは、いいものだ!

14
Nov

ワイン造り12年目のラファエル・シャンピエール、新たに静かに燃えるPASSION !

DOMAINE LEONIS ドメーヌ・レオニス ラファエルの性格は一言でいうと“控えめ”。 自分から意見を主張したり、ワインを売り込む為の語りを自分からすること全くない。 ラファエルの蔵に行ってテースティングしても、黙ってグラス に注いでくれたあとは、ジッと私の試飲を眺めている。 こちらから、質問しなければ殆ど語らない。 こんなフランス人は珍しい。普通は自分のやっていることを2倍に強調して説明、喋りまくる人が多い。 だから、私はいつも話半分で聞いている。 ここまで無口だとチョット心配になってくるほどである。 私にとって沈黙は全く邪魔にならないので、二人でしばらく何も喋らないで試飲に集中することもある。 ワインの品質、レベルは驚くほど高い。 じっくり考えて、目標を定めて、一つ一つの作業を狙った通り実行しない限り、絶対にできないレベルの品質だ。 相当の努力をしているのが分る。 決して表向きに分りやすい味わいではない。ジワリジワリと奥からいろんな要素の味わいが表現されてくる深味がある。 まるでラファエルのような性格のワイン質だ。   ラファエルは地元ボジョレの醸造家の家に生を享けた。何と14人兄弟がいて、11人目の子だった。 多分、この控えめの性格は、大勢いる兄弟の中で築かれたものであろう。   ラファエルは小さい頃から、ワイン造りに大変興味をもっていた。でも兄弟が多いので家業を継ぐことは不可能だった。 近所に若者達がワイン造りを手伝いながら楽しそうに仕事している醸造元があった。 それがジャン・クロード・ラパリュの蔵だった。ラファエルはジャンクロードにお願いして一緒に働くことになった。 ここにも、ラパリュ学校の薫陶をうけた醸造家がいる。 ラファエルは、ジャンクロードのワインの美味しさに感動していた。 自分もこんなワインを造りたいと願っていた。 ある時、近所の栽培家から畑を借りられるオファーがあった。 ラファエルはこんなチャンスは二度とないだろうと、この控えめな性格ながらこの時は一番に手を挙げた。 それが2011年だった。 (夢が叶ったその当時のラファエルの控えめながらも嬉しそうな写真を添付しておく。) しかも、この畑はローマ時代から栽培されていたといわれるボジョレ最古の歴史があるLACARELLEラカレルと呼ばれている区画だった。 ここは最高のミクロクリマ(微気象)を備えていた。ブルイ山の南東に位置していて北からの寒い風をブルイ山が弱めてくれる。ボジョレの中でも最も早く熟す区画の一つだった。 土壌も花崗岩を中心に花崗岩が風化した砂、そしてブルイ山から流れてきたシスト土壌も混じっている。 実に興味深いテロワールだ。 そして、2015年にもう一度、転機がやってきた。一生懸命に頑張るラファエルをみて、実家からモルゴンの畑を分けてもらえるようになった。 その機会に、正式にLEONISレオニスという名をつけて醸造元を設立した。 しかも、70歳、100歳を超える古木が植わっている特別な畑である。 初リリースから12年が過ぎた。 最初からいつもラファエルを横から支えている奥さんクリステルの存在も大きい。 丹念に世話をしてきた畑は、イキイキしている。 最近のラファエルの醸すワインの深味、繊細さは感動的な美味しさである。 特に、ラファエルの醸すCOTES DE BROUILLYブルイは、もうとんでもないレベルの美味しさだ。 標高380mの区画で育つ70歳の古木の葡萄ばかりを仕込んだワインだ。 素晴らしい濃縮感、柔らかい品のあるタンニン、標高からくる爽やかな酸、背骨を支えるミネラル感、これは凄いです。 2023年のLeonisレオニス・ヌーヴォーは如何に? 栽培、醸造に静かなPassionを振り絞って頑張ってきた技を見事に発揮したミレジムとなった。 猛暑、乾燥、そして数回にわたる雹の襲来、決して楽なミレジムではなかった。 収穫は雹と強烈な太陽光線に痛めつけられた葡萄を丹念に選別作業する必要があった。 モクモクと黙ってやるべきことをこなして出来上がった。Leonis nouveau23 自然度の高いナチュール・ヌーヴォー、ホワっとした柔らかいアタック、ジワリジワリと広がる旨味、黙ってスーっと入っていきそうなスタイル。 まさに、ラファエルっぽいヌーヴォーだ。

14
Nov

モルゴン村の一番高い丘に構える“熊”のような存在ジョルジュ・デコンブ

George Descombes 自然派ワイン発祥のモルゴン村の存在感抜群の男George Descombesジョルジュ・デコンブ。 ボジョレの皆からはヌーンと呼ばれて愛されている。 多くは語らずドッシリしていて強面の“熊”のような存在。でも人間としての“心”の中がとてもやさしい男。 ヌーンの愛称は大きな“縫いぐるみの熊”という意味あいで皆から愛されている。 自然派ワインの初期、モルゴンのマルセル・ラピエールが頑張って広めている時代から、マルセルの元で学び共に戦ってきた貴重な人。私もジョルジュとの付き合いはもう30年ほど経っている。 1995年11月、デコンブのボジョレ・ヌーヴォを空輸で明後日の飛行機で日本に運ぶという時に、ボジョレのAOC協会がこのジョルジュ・デコンブ・ヌーヴォに対して難癖をつけてAOCヌーヴォの認可を拒否していた。 当時は、まだボジョレの有力者達が自然なワイン造りに偏見を持っていて、自然派のワインに嫌がらせをしていた時代だった。   今でこそは、笑って話せますが。もう飛行機は予約済だし、日本のインポーターも、飲食店様も皆、到着を待ってヌーヴォーを盛り上げようとしていた。 ヌーヴォが着きませんでした、なんてことが許される時代ではなかった。 私とジョルジュはお互いに顔を見合わせて、“どうしよう?!”無言の???を繰り返していました。 ジョルジュは突然に立ち上がって、 『ITO心配するな!俺はこれからAOCオフィスに行ってサインをもらうまで動かない!』 その顔は、もう真剣そのもの、静かなジョルジュも心の奥で燃えたぎっている怒りを抑えているのがわかった。 当時の若きジョルジュの熊のような体から“凛とした”湯気のようなもの立っていた。 相当な覚悟・決意を持ていたに違いない。 数時間後、許可のサインをもらって、帰ってきた。 もう私は、安心するとい同時に、“この男の気迫の凄さ”に関心した次第だった。 その後、マルセル・ラピエールと共に、ジョルジュ・デコンブの備えつきバーで、祝杯を挙げた夜のことを思い出す。 今では、ここボジョレのAOC協会は非常に協力的に動いてくれている。 今のように、美味しい自然派ワインが無事に日本までたどり着くようになったのは、マルセルやデコンブのような古参の造り手達が頑張って努力してくれたお陰なんです。もう感謝しかないですよね!! そんな自然派ワインの初期の頃の話を、体験してきた貴重な存在の一人がこのジョルジュ・デコンブなんです。 ―――――― ジョルジュ・デコンブのワインのスタイルは、独特の“酸”にある。 ビシっと締まった酸は、たまらない魅力である。 そして、背骨が真っ直ぐなるミネラルとしっかりした酒質(ワイン質)だ。 まるでジョルジュ・デコンブの精神、あの時の“動かない“凛とした”精神力が表現されている。 でも当然ながら精神力だけでは酸とミネラルはできない。当たり前のこと。 ジョルジュ・デコンブの畑はすべて標高の高いところばかり。 どの区画も、ボジョレ中を見渡せるほど標高が高いところばかりだ。 あの心地よく、料理にピッタリと寄り添ってくれる酸はこの標高なのである。 標高が高いから、葡萄が熟すのにチョット時間がかかる。だからジョルジュ・デコンブの収穫の開始はボジョレ中で最も遅い。 仲間の醸造家達が終わった頃に収穫を始めるくらいである。 今年も皆の収穫が終わった頃の9月15日に収穫開始した。 勿論、私も立ち会った。 夜明け前に収穫人達が集まって来て、小型のバスで葡萄園に向かい、ちょうど到着する頃に太陽な昇る。 日の出と共に収穫か開始する。 葡萄園での日の出は美しい! 葡萄園はシーンと静かで、まだチョット薄暗く、チャキチャキと葡萄を切るハサミの音だけが響いてくる。 何とも異次元の世界だ。 23年の収穫が次々と運び込まれてくる。 今年の葡萄の状態を見て思わず笑顔が飛び出すジョルジュ・デコンブ。 狙ったとおりの熟度と酸が感じられる葡萄だった。 2023年デコンブ・ヌーヴォーは? もう30年以上ワインを造り続けてきたベテランの技は、一朝一夕には出せない深味を備えている。 そして、目の前がパァーと開けて明るくなるような“酸”がヌーヴォーに常に表現されている。 デコンブ・ヌーヴォーを飲む度に、1995年の出荷時のことが私の頭を良き思い出として通り過ぎていく。 デコンブ・ヌーヴォも美味しいよ!外せませんよ!

8
Nov

ガメ品種を知り尽くし、その可能性を最大限に醸す“匠”ジャンクロード・ラパリュ

Jean-Claude LAPALU 美味しいワインを造る醸造家は沢山いる。 でも人間的に“この人なら”と心から信頼できる人は少ない。 まず人間性がずば抜けて優れている。 こんな人が造るワインは、いつ、ごこで、どんな時でも、誰と一緒でも、安心して飲めるし、心から安らぐワインなのである。この安心感、安定感、心地よさは、何ものにも代えがたいものがある。 ラパリュのワインを飲むということは、心から信頼している親友に逢って話すようなものだ。 この感覚は、実に大切なことである。 ジャンクロードが何故、こんな素晴らしいワインを造ることができるか? それは、下記のような人間だからである。 *誠実で、謙虚であること。 *並外れた体力があること。 *ものごとを追求する探求心が強く、絶対にあきらめない強さがある。 *常に人の和を大切にすることを考えている。   勿論、ジャンクロードも人の子、間違いもするし、完璧ではない。 でも、上記の人間性を大きく外れたことを見たことがない。 ジャンクロードは、ここボジョレに生まれて、小さい時からワイン造りをしたかった。 でも、それがかなう環境ではなかったので、パリにでて消防士をめざした。 ここで、超人的に鍛えた体力を備えることになった。 パリ消防士には、超エリート集団が存在していて、体力、精神力がずば抜けた精鋭ばかりを集めた特殊部隊がある。 ジャンクロードはその特殊部隊に選別されて、そこで活躍したメンバーの一人である。 この体力が、精神力が、その後のワイン造りに大きく影響することになった。 ジャンクロードは、子供の頃からの夢だった、“ワイン造り手”になることを実現させるためにボジョレに戻り、畑を借りてワイン造りを開始した。 このワイン造りの道を全く知らなかったジャンクロードは、ただ必死に体力の限りを尽くして畑仕事に打ち込んだ。 朝から日が落ちるまで畑で生活していた。 勿論、自然な栽培を実施していた。 造りも全くのゼロからの出発だった。 ジャンクロードは、自分自身ですべて実施しながら失敗も積み重ねながら自然な造りを自得していった。 ボジョレには、マルセル・ラピエールをはじめ名だたる大御所の自然派ワインの造り手達がいたけど、以外にも人見知りのジャンクロードには接点がなかった。 ずっと遅れて、マルセルやジャン・ホワールなどと巡り合い交流がはじまり、色んなことを学んでいったのである。 こんな訳もあって、ジャンクロードの醸すワインは、典型的な自然派のスタイルとは違った酒質(ワイン質)備えている。 ボジョレの醸造家が絶対に造ろうとしないスタイルのワインを次々と造り上げて、業界人を驚かせたのである。 ゼロから始めたジャンクロードには、伝統からくる壁がなく、素直な願望をもってガメ品種のあらゆる側面を表現するワインを発表していった。 例えば、ガメ品種を遅摘みにして超完熟の状態で醸造する、遅摘み赤ワインはまるでバニュルスを思わせるワインだった。 また、限りなく“水”に近い口当たりのワイン“Eau Forte”オーフォルトなども驚愕のスタイルだった。 ガメ品種で、誰も造ったことがない造りを挑戦できたのは、真っすぐな旺盛な探求心と屈強な体力をもって畑仕事を自分の手で入念に完璧にこなしていたからである。 ジャンクロードは、自分の畑を数メートル歩くごとに変化する土壌の状態を知り尽くしている。 この区画で、この部分からは、今年はこんな葡萄ができる、とすべて理由づけられる。 何か、醸造上で失敗があった時は、あの時の自分の栽培上の対応が悪かったんだ、とすべて分析できるほどまで畑と農作業とその後の醸造の関係を研究し続けてきたのである。 こんな事を、謙虚なジャンクロードは、まともに話すことはない。 私も30年間の付き合いの中で、部分的に聞いた話を結びつけて、“なるほど、そういうことだったのか”と理解するようになったのである。 畑仕事を完璧こなしているジャンクロードの葡萄は、ボジョレ中で最も早く熟すので、収穫開始日はボジョレでは誰よりも早い。   今年私とヴィクトールは、9月12日にジャンクロードの蔵に行った時は、多くの醸造家が収穫をはじめたばかりだったけど、当然のごとくにジャンクロードの収穫はすでに終わっていた。 これは想定していたとおりだったので、別に驚かなかった。 私は、この蔵で、プレス機にかけて“Paradisパラディ”と呼ばれる今年の初絞りのプレス液をテースティングするのが最高の楽しみにしている。予想通りにすでにプレスを開始していたのだった。 垂直式の大型プレス機の横に陣取って、ジャンクロードと話しながらこのパラディを飲むことができることに、最高の幸せを感じる。 今年の猛暑と極端な乾燥の中でも、ジャンクロードの畑からは、キッチリ酸が備わった葡萄が収穫できた。 長年の自然栽培で、葡萄木の根っ子が地中深く伸びていて、必要な水分を確保できているのが分る。 それでも、ジャンクロードは云う、『区画によっては強烈な西日の太陽によって、水分が飛んで干し葡萄のようになっている区画もあり、23年ミレジムは区画の場所によって大きな違いが出るだろう』 23年は最終的には、いいミレジムに入るだろうが、区画別にバラつきがでるだろう。 最終的なアッサンブラージが重要な要素となるミレジムになるだろう。 少なくとも、私が試飲したパラディ・ワインは素晴らしいバランスだった。 […]

8
Nov

セミ・マセラッション・カルボニック醸造の天才醸造家レミ・デュフェイトル

今、ボジョレの若手自然派ワイン醸造家の中では、飛びぬけたワインを造り上げているRemi・Dufaitreレミ・デュフェイトル。 ボジョレのガメ品種のメリットは、心地よい“軽快さ”にある。 単に軽快なワインを造る人は山程いる。 しかし軽快さだけでは、つまらない。 レミは軽快さと共に深味、奥行きを感じさせる果実味が表現されている。 特に、ボジョレーヌーヴォの美味しさは抜群である。 そして、驚くのは、猛暑の年でも、全く問題なく軽快さと深味のある果実味が表現されている。 まるでマジックのようだ。 その由来が、レミがとっている醸造方法セミ・マセラッション・カルボヌック醸造にある。 S MC(Semi・Maceration Carbonique)と略称されている造りのことである。 でも、ボジョレでは、殆どの醸造家がこの手法をとっている。 でもレミのようにはならない。 方法は一緒でも、細かな一つ一つに作業の精度が違うのだろう。 同じレシピで、料理しても、複数のシェフによって調理されれば、全く違う味わいになるのに似ている。 全体的には、同じような風味でも、繊細さ、旨味の深さが全く違ってくる。 原料である。葡萄を発酵槽に入れて、葡萄の皮から果肉の方に色(アントシアン)やタンニン、旨味成分が浸透していくのがこの醸造方法のメカニズムである。 その時の発酵槽内の環境つくり、マセラッションの時間の精度、レミの感性には色んなことが観えているのだろう。 あのホワっとしたやさしい果実味、軽快さ、心地よさは、レミ独特のバランスである。 醸造中に、レミが発酵槽の上に座って、ジッと発酵槽の内部を見ていたことがあった。 レミには観えているものがあるのだろう。 今年のボジョレは40度を超す猛暑の夏だった。 今年こそは、流石のレミも濃縮しているだろう、と思っていた。 ところが、今年も更に、心地よい軽快さと共にゆったりした果実味が伴っている。 もう天才、としか言いようがない。 レミは、今年で12回目の収穫となった。 2年前より、新しい醸造所を建てて、設備投資のお陰で、一段と清潔で仕事しやすく、しかも醸造所内全体の冷房完備と収穫後の葡萄を冷却する部屋も取り付けた。 収穫された葡萄が、蔵に到着してからの処理する順序と器具の使い方とスピードは、練りに練った、実に理に叶ったやり方だった。 もう完璧と云っていい。この設備になって、一段と繊細さが増してきたように思う。 レミの師匠はジャン・フロワールである。 今でも、毎日会っている。どうしても会えない時は、電話で必ず挨拶を欠かさない、とのこと。 それほどジャンのことを心酔して尊敬している。 レミのワインには、どことなくジャンのワインに通じるものを感じるのは当然のことだ。 レミにはもう一人、毎日顔を合わせている醸造家がいる。 一番近所の醸造家、ジャンクロード・ラパリュである。 チョットした時間があれば、即ジャンクロードの蔵にやって来るレミがいる。 まるで、お兄さんのように慕っている。 でも、ワインのスタイルは全く違うけど、ジャンクロードからは、仕事の手順ややり方を学んでいる。 今年も収穫はLaurenceローランスが35人の若手ばかりの収穫人を連れて収穫を取り仕切っていた。 9月2日から35人で、約2週間の収穫をしたとのこと。 一つのニュースがあった。今年から、いくつかのキューヴの醸造をローランスが手掛けたようだった。 楽しみだ。 もうじき、ヌーヴォーの解禁が近づいている。今年も、レミ・ヌヴォーは外せないでしょう!

8
Nov

23年CAMBONカンボン醸造に若きエネルギーの新風アレキサンドルが中心に!

自然派の源水である故マルセル・ラピエールが再生させた由緒あるCH-CAMBONシャトー・カンボン醸造が大進化中! あのマルセルが幼馴染のシャモナールとマリーと共に名門シャトー・カンボンを再生させた。 数年前よりシャモナールとマリーは次世代のカンボンを引き継いでくれる若い力をさがしていた。 素晴らしい若きアレキサンドルAlexandreが手を挙げた。 昨年よりカンボンにて、引継ぎ作業を実行していた。 今年、2023年よりこのアレキサンドルが本格的に中心になって収穫、醸造が行われている。 もちろん、マリーもシャモナールも付きっ切りで指導と援助をおしまない。 マルセルが再生させた名門カンボン醸造を次世代に引き継ぐ作業が行われている。 昨年より、アレキサンドルは醸造上に若きアイデアを生かしてワインを進化させている。 2023年の収穫は進化したエネルギーを感じさせるものだった。 今年はボジョレには4回も雹が襲い、40度を超す猛暑が襲った。 でも、アレキサンドルはラッキーな人だ。 カンボンの畑は完璧に守られていた。生産量も満足のいく葡萄が収穫できた。 今年の収穫中の猛暑も凄まじかった。 ボジョレでは収穫中に2人の収穫人が暑さのために亡くなった。 アレキサンドルは収穫人を保護するため、収穫は午前中だけ行い、午後は収穫人を休ませた。 この決断が収穫人のアレキサンドルへの信頼を確かなものへとしたのだ。 収穫の雰囲気が明かるくなり、皆がイキイキと笑顔で収穫する、素晴らしい空気が生成された。 収穫がいい雰囲気と適正な規律の中で行われるのは、大変重要なことなのでる。 収穫がストレスだらけの雰囲気の中で行われたら、収穫人は必要な選果作業もいい加減になってしまうだろう。 一年間の畑仕事で育った健全な葡萄だけが発酵槽に入る厳格さが欠けてしまう。 いい加減な収穫作業からは、絶対に美味しいワインはできない。テロワールの力を発揮できない。 収穫とは、葡萄たちがこれから、我々人間のために、エネルギーを与えてくれる飲み物に変身する門出なのである。 和やかでかつ規律のある雰囲気で収穫された方が、健全な葡萄が収穫されやすく、美味しいワインになるに決まっている。 収穫中の中休みは、収穫人にとって超重要! スクワットのような動作を数百回も重ねながら収穫するから、足腰の疲れも限界に達する。 休み中の軽食や水補給も重要。 アレキサンドルは、昨年、アレキサンドルの案で造った泡、微発砲ワインを収穫人にふるまった。皆大喜びだった。 葡萄ジュースのように爽やかで、汗をかいた時などは最高だ。   今年のCAMBON NOUVEAUカンボン・ヌーヴォーは? アレクサンドルはマルセル・ラピエールが造り上げた飛びっきり美味しい自然なボジョレ・ヌーヴォのスタイルを忠実に再現させている。 カンボンの畑の中でも、最も果実味と酸が残る区画を選んで、今年の猛暑の中で、何と12度をやや下回る軽快で葡萄ジュースのようなスタイルを完成させた。 まさにマルセル・ヌーヴォーと云ってもいい典型的なスタイルに仕上がった。 自然派ワイン・ボジョレ・ヌーヴォの原点である。 歓喜と規律をもって収穫された葡萄達が、我々を喜ばせるために、ワインに変身してくれた! 造った本人、アレキサンドルも思わず笑顔になってしまうヌーヴォーが完成!!

8
Nov

フランスの収穫文化の神髄を貫くラフォーレ・ファミリーのワイン造り

ラフォーレ醸造では、ワイン造りにおいて、収穫は最も重要な要素ととらえている。 ワイン造りは一人ではできないもの。 栽培から収穫、醸造と、どの時期も色んな人が携わって出来上がるもの。 ヨーロッパは狩猟民族のDNAが流れている。だから基本的に徹底した個人主義の思想が中心になっている。 しかし、ワイン造りだけは、典型的な農耕民族の文化でないとできない。 個人主義と集団主義の接点というか調和がワインを造り上げている。 ラフォ-―レ醸造では、約30名の収穫人が毎年フランス中からやって来る。 年齢、男女、経験も程よくバランスがとられている、 20代から70代までばらけている。ここでの収穫経験者も30%は毎年確保している。中には60年間もここでの収穫に参加しているメンバーもいる。 そして、最も大切なのは、男女の割合も半々になっていることも大切だとのこと。 このバランスは偶然にはできない。 マルティーヌが中心になって半年前から、収穫人の選択に取り掛かっている。 (直前になって収穫人を集めているとは、訳が違う。一事が万事!この計画性、キメの細かさがワイン造りには大切) ここの収穫期のこの雰囲気、楽しさ、ビシっとした規律、その中に流れるフランス的なソフトな気心の交流、絶妙なチームワーク、皆でいいワインを造ろう、というスピリッツがいきわたっている。 フランスの国技スポーツであるラグビーのチームワークが、ここラフォレ醸造の収穫には感じられる。 働く時は厳しく規律をもって働き、食事の前は蔵の一角にあるバーでアペリティフをやりながら収穫人同士の交流、会話を楽しむ。そして、皆で昼食、夕食のひと時を過ごす、これがまさに典型的な収穫文化なのである。 しかも、老若男女がバランスよく交じっていて、いわゆる大家族での生活が2週間続くのである。 こんな絵に描いたような伝統収穫をやる醸造元が、かなり減ってきているのが現実なのである。 美味しいワインを造るには、このチームワークの精神が最も大切なことの一つである。 この収穫の準備、人集め、食事調理、収穫人の生活に必要なコト(洗濯)モノ(寝具)、などの調達、管理部門を支えているのは、いつも元気な皆のお母さんマルティーニだ。 2週間の朝、昼、夕食、しかも前菜、メ―イン、デザート、フロマージとフルコースが出てくる。 膨大な仕事である。 ベスト・チームワークで造るラフォレのワインはただ美味しいだけではない。 言葉では表せない最も重要な暖かいエネルギーが詰まっている。 ラフォレ・ヌーヴォ2023は凄い! 40度という猛暑の日が続いた夏、西日が当たる葡萄の水分は極端に少なくなっていた。 でも乾燥していたお陰で病気や腐敗は殆どなかった。 今年は葡萄房の量が多かったので、厳しく選果しながらいい葡萄のみを収穫しすることが可能だった。 最も早く熟す平均樹齢30歳の区画の葡萄をヌーヴォー用に採用。 あまり濃縮過ぎないようにマセラッションは5日間と短めにした。 暑かったので、酸が欠けるのではと心配していたけど、キッチリ酸ものっているいるので安心した。 ラフォーレ・ヌーヴォーは、Brouilleブルイの畑からで、いつも力強さのあるスタイルのヌーヴォーを造っている。 今年は、1982年の世紀のヌーヴォと云われたレベルに負けないスタイルではないかと思う。 ラフォーレ・ファミリーのエネルギーが凝縮したヌーヴォーを楽しんでください。!!  

22
Août

ボジョレ自然派の源流を継ぐクリストフ・パカレ23年は豊かな実り?

クリストフ・パカレ訪問。 今年のボジョレーは豊作となりそうだ。 今までにクリストフも見た事の無いほどのぶどうが実をつけている。現状病気の脅威もほとんどない。 収穫は9/4頃からの予定。 この後の好天を祈るだけだが、2023年は収穫量、品質ともに素晴らしいミレジムになりそうだ。 ご期待ください!

13
Nov

長い時間をかけてしか築くことができないこと。真の信頼関係

なんの世界でも、流行というものがある。 セッカチで新しいモノ好きの人達は、人が知らないものが出てくるとそれに飛びつき、また次の新しいモノがでるとそれに飛びつく人達がいる。 今、ワインの世界がそんな感じ、特に極の自然派ワイン好みの人達に多い。次々と、とっかえていくことはイノヴェーションとはいわない。 ワインの世界は長いスパンで付き合っていかないと、ワインの本当に大切なことが見えてこない。 色んなタイプがあり、自然派ワイングループに属しているワインだけがワインではない。 色んなタイプが存在してワイン文化があり、深いところは、その造り手の人生、哲学、環境、土壌に対する対応の仕方など長い付き合いをしていかないとエッセンシエルのところが見えてこない。 そして、何より人もコトも次々と進化していく。一つの醸造家をじっくりと追い続けることは、ワインの根本的なものを理解することに繋がる。 安定した美味しいワインを造るには、少なくても2世代ぐらいの長いスパンで取り組まないとできない。 ESPOAが最初にラフォレー醸造と付き合いだした時は、トーマとピエールがまだ小学生の頃だった。 醸造は完璧にこの二人が実施している。 醸造中は、SO2を使用していない自然な造り。瓶詰時に少量を添加するのみ。 ESPOAとラフォレー醸造には、長い時間をかけてしかできない不動の信頼関係がある。 これがあってこそ、これからの時代に最も必要な人と人がこころで繋がっていくワイン流通が可能となる。

13
Nov

これからの商いに最も大切なこと、“不動の信頼関係”を築く

今、コロナで世界中が騒いでいる。 インターネット販売、スーパー関連の売上が好調である。 あまり、人と人が心を通わせない世界である。 こんな時こそ、心がかようモノ・コトを望んでいる人達も多い。 ESPOAは、造り手と売り手の間に不動の信頼関係を築くことを目指している。 そして、その信頼関係を飲み手まで繋がっていくように皆で努力している。 今年も、ボジョレ・ヌーヴォーの販売量は殆ど変わっていない。 造り手の方も、このコロナで大変な時期にこそ、より美味しいものを造ろうと一生懸命に努力した。 その努力が認められてギード・アシェット(ワインガイドブック)にて、クードクール賞を受賞した。 2020年のラフォレー醸造のヌーヴォーは、過去最高の仕上がりとなった! 今年も、各ESPOA店には、多くのファンがラフォレー醸造のヌーヴォーを楽しみにしている。 醸造元との繋がりを緊密に保つために、毎年、ESPOA店の誰かが交代で醸造元を訪問している。 ラフォレー醸造の健全な進化を目の当たり見てきた。 お父さんのジャン・マークから息子達、トーマとピエールに世代交代が行われつつある。

13
Nov

2019年にESPOAグループはラフォレーにこのメンバーで訪問しまし

ESPOAのワイン戦略は、ただ売るだけではない。 限りなく造り手との心の通った付き合い方をしている。遠い親戚のような感じ。 造り手にとっても誰がどんな風に、自分の造ったワインを紹介・販売してるかを知っていることは大切なことだ。 造り手にとって、美味しいワインを造れば、それで完了ではない。 その先に、売る人達のことも考えて、飲んでくれる人達とも心を通わせられるようなワインを目指している。 ESPOAワイン戦略はワインを通して造り手から飲み手までが心で繋がって、“喜び”が倍増していくことを目指している。 更に、ESPOA店が、自分のお客さん達とツアーを組んで、造り手までやって来る。 エスポアワイン戦略は、もうそこまでのことを実現している。

19
Oct

自然派の原点マルセル・ラピエールが開始したマルセル・カンボン・ヌーヴォー

マルセル・ラピエールとシャとは幼馴染の親友、この二人とマリー・ラピエールの3人で始めたシャトー・カンボン。 今は、マルセルが抜けたカタチになっているけど、マルセルのエスプリと原点の造りはここカンボンに生きている マルセルと共に初期から自然派ワインを伝道してきたこの二人が醸すヌーヴォーは自然派ヌーヴォーの王道!! マルセルの時代から蓄積された造りが原点として表現されている。 ヌーヴォーはやっぱりこれは絶対に外せない。 2020年は、世が妙なカタチになっている。そんな世相とは反対に天と地のエネルギーは最高の条件を満たしてくれた。 内容が詰まっているトビッキリ美味しいヌーヴォーが完成した。 今、世界が必要としている“力強さ”と“爽やかさ”を備えている。 ヌーヴォー解禁を機に世の流れを変えよう!! 若き人達も素晴らしいヌーヴォーを醸しているけど、やっぱり原点は大切!絶対に外せない!!

25
Sep

ガメ品種の可能性を極限まで追求するLapaluラパリュの2020年!

ワイン造りで最も大事なのは、言うまでもなく畑で行う葡萄栽培の作業。 葡萄栽培には、ワインの品質を左右する大切な節目が幾つかある。 その節目、節目を、その年の気候条件に照らし合わせて、経験と感性をもって色んな角度からとらえてテロワールを最大限に表現できるように可能性を広げてやる栽培方法を臨機応援にやり繰りすることが大切。 これがジャンクロード・ラパリュが毎年やっていること。 まるで子供の教育のように、大人になってその子が人生を思うように表現ができるような可能性を残す教育してやることに似ている。 ジャンクロード・ラパリュは云う、 『ワインが完成した時に、そのワインのスタイルや、酸のあり方、タンニンの質などすべてを栽培まで遡って説明できる精確な栽培。例えば、あの時の雨が、あの時の作業の遅れが、あの時の作業のドンピシャリのタイミングが、この味覚に影響を与えているんだ。と明確に指摘できることが大切。』 その点、今年はコロナのお蔭で、訪問者が少なく、訪問者の対応で作業が遅れるということがなくほぼ完璧にできた年だ。 それにしても、2020年は、またしても超特殊なミレジムとなった。 5,6月の開花時の天候不良で、結実に時間がかかりミルランデーズといわれる小さい粒の葡萄が育った年。 7,8月の40度を超す猛暑と乾燥の年。特に西日の当たる箇所は、日射と乾燥で葡萄果実内の水分が蒸発して葡萄がシワシワになって糖度も濃縮して、酸も同時に濃縮している葡萄が見られた。 しかし、全体的に見れば、健全な葡萄が収穫されたと云ってよい。最も危険な腐った葡萄は皆無だった。 特に、Lapalu醸造の古木のあるオー・フォルトの畑では果実の濃縮度が高かった。 2020年のオー・フォルトは名前どうりフォルト(力強い)スタイルになるだろ。でも酸も濃縮しているのでキリットしたパワフルな特殊なスタイルになるでしょう。あとあとまで語り継がれるミレジムとなるでしょう。 超期待のミレジムです。 ★さて、2020年ミレジムのヌーヴォーはどんな感じ?? ヌーヴォーは、ヌーヴォーらしく仕上げる為に早く収穫したり、標高が高いところの区画で糖度が比較的低くく収穫した葡萄を使用するなど、ジャンクロードがいろいろ工夫をしてます。 まだ、アルコール発酵がすべて終わっていない状況なので最終的にどの程度の度数になるかわかりません。 ジャンクロード曰く 『比較的、力強いスタイルになりそうだけど12.5度前後の果実味タップリで、フレッシュな酸もキリットありの内容の詰まったワインになりそうです。』 『今までになかった、力強さとフレッシュさが同居する素晴らしい特別なヌーヴォーになるでしょう! コロナで、やや停滞した気分を、この2020年ヌーヴォーで解禁と同時にすべてを一新できるような最高のヌーヴォーを送り届けます!楽しんでもらえると思います』 ★2020年ヌーヴォーは確実性の男ジャンクロード・ラパュ ワインは人だ。 テロワール、葡萄木、微気象(ミクロ・クリマ・宇宙の影響) 動かざる土壌を生かす! 生き物の葡萄木に馴染み、諸々の気象に耐えうるように寄添う! 天からの贈り物は“光”! 天からの試練は、湿気、雹、冷害、猛暑! 一年間、色んな条件下をすべて受け容れて、可能な限り健全な葡萄を育てるのは、人だ。 だから、信頼できる健全で確実性の人柄が大切!! そんな男が造ったヌーヴォーは、トビッキリ美味しいにきまっている!!

4
Mai

マルセルの息がかかった三大お勧め“家飲みワイン”

すこぶる軽快で、フルーティーで、果実味が豊かで最高に心地よいい。 そして、何よりも嬉しいのは、求めやすい価格帯であること。 欠点は、美味し過ぎてスイスイ入ってしまうので、早く一本が終わってしまうこと!! 1-Raisins gaulois レーザン・ゴロワ(野村ユニソン社) 2-Cuvee Passion キューヴェ・パッション(ESPOA社) 3-La Cuvee du Chat ラ・キューヴェ・ドゥ・シャ(テラヴェール社) あの自然派ワインの原点の人マルセル・ラピエールに深く繋がりがある人達のワインです。 勿論、ガメ品種100%、マセラッション・カルボニック醸造で、果実味が全面にでたグイグイワインです。 家で気分を変えるには、もってこいのワイン達!!元気がわいてきますよ!! こんな時こそ、やっぱり原点は大切!!   

28
Oct

あれから一か月半、ラフォーレ醸造のヌーヴォーが瓶詰された

収穫から一か月半が経過すると、畑の景観もすっかり紅葉していた。 葡萄木が青々として見事な葡萄房を、楽しそうに摘まれていってからたったの一か月半。 もうヌーヴォーが瓶詰されました。 ここラフォーレ醸造では、毎年熟度が高い葡萄をヌーヴォーに使用する。 なんと13度を超すアルコール度にも関わらず、酸もあってタップリの果実味を備えたスタイル。 ヌーヴォーというよりワインとして素晴らしいバランスに仕上がりました。 あの葡萄達が、助っ人仲間の酵母達の力を借りて、もう液体に姿を変えて、我々に“喜び”と“勇気”を与えてくれる楽し飲み物になっていました。 醸造家にとっては、気が休めない一か月半、やっとこれで一息つけられます。 お父さんのジャン・マーク、後継者のピエール、トーマもよく頑張りました。ありがとう。Merci !! いよいよ、ヌーヴォーの季節がやって来る。

25
Oct

伝統文化を守るボジョレ・ラフォレー醸造の収穫

フランスにおける葡萄収穫は無形の伝統文化財と云ってよい。 特に、ここボジョレは、剪定がゴブレット方式なので機械摘みがやりにくいとこもあって、最もこの収穫文化が残っている地方の一つ。 その中でも、ラフォレー醸造は、できるだけ楽しく、かつ有効にやる収穫に家族全員で一つになって努力している。 25人程の収穫人はフランス全土より集まってくる。 ほぼ、2週間の合宿生活をしながら収穫する。 つまり、朝、昼、夕と食を共にしながら美しい葡萄園で葡萄を摘みながら生活を共にするわけです。 大体は男女の数は半々の方が雰囲気が良く、仕事がはかどる。 この収穫で男女が結ばれるケースが結構多い。 これも一つの収穫文化と云ってよい。 ここラフォーレ醸造は、まさに伝統的な収穫文化を継承することにこだわっている蔵元の一つ。 今、フランス中でこの伝統収穫文化が消えようとしている。理由が幾つかある。。 1-機械収穫が増えている。 2-労働法がやたらと複雑になっている。 3-2週間も朝、昼、夕と25人分の食事を作ることができる奥さん、裏方がいない。    (料理専門シェフを雇う必要がある。) 4-公的機関の衛星管理の許可を得られる宿泊施設を備えているところが減ってきている。 (基準が厳しくなっている) ここラフォーレ醸造はすべてクリアしている。 収穫人も、居心地がいいので、50年、30年、20年連続できている古参の人達もいる。 今年も、皆、笑顔が絶えない素晴らしいエネルギーの流れの中で収穫が行われていました。 一年間の農作業の総決算である収穫。ただモノを切り取るだけのものでなない。 もの凄く大切な作業なのである。 葡萄達にとっては、 自分を育ててくれた母なる葡萄木から離れて、我々、人間に“喜び”を与えてくれる為に旅にでる瞬間です。 天気がいい日に、楽しそうに和やかに収穫されることが、最も幸せなことなのです。 葡萄達も美味しいワインになろうと、最大限に努力してくれるだろう。 何とかこの収穫の伝統を守ってほしい。 無味乾燥の収穫がますます増えているのが現状。 こんなにも楽しい雰囲気の中で,葡萄が収穫されていく、ここLaforestラフォレー醸造のワインが美味しいのは当たり前。