ピュアーな探究者は、ワインのこと以外はあまり目には入ってこない。
探究しやすい状況を整えるメンバーが必要になる。

残念ながらすべてに万能な人は、この世には存在しない。
ペノさんがいて、このメンバーがいて初めて可能になる。
こんな驚きのワインが飲めるのは、このメンバーのお蔭でもある。

野村ユニソン社より一昨年に転勤になってきた古谷さんの存在が少しづつ大きくなってきた。
さらに今年から、大きな役割を演じることになるだろう。

コロナ禍の全盛の頃に生まれたばかりの赤ちゃんも一緒に家族揃ってナントにやってきた。

フランス人メンバーの入れ替えが頻繁に変わる中、じっと状況を見詰めてきた古谷さん。
今年からは、部分的にチョットしたリーダー格になってもらうことになった。

大阪出身の料理上手な古谷さん、ここに来る度に和食らしい料理を造ってくれる。
前回は、大阪名物のタコ焼きをメンバーに披露してくれて、皆に大絶賛だった。

最近は、“セネシャリエール醸造で、日本人が美味しい料理を造ってくれる” とナントで話題しなっているとのこと。
先日はナントの星付きレストランのシェフまでここに食べにきて、感動していたとのこと。
確かに、チョットした料理センスをもっている。

今日は、寒いこともあり、アントレを終えたあと最後は温かいカモ蕎麦をご馳走になった。
手にとって気軽に食べられる極小おにぎりのアイデアも凄いし、ツマミ風に手にとって食べられてトビッキリ美味しかった。

料理している時の古谷さんの“しぐさ”が型になっていた。
ありがとう。美味しかったです。

トビッキリ美味しいワインは、いろんなコト、いろんな“時”、いろんな人が関わり合って初めて造ることが可能になる。
本当に多様なものが融合した結晶のような存在。

こんなメンバーがいながら、ムスカデ・テロワールの探究に集中できるペノさんは幸せ者でもある。

また、何物にも代えがたい価値がここには存在する。
つまり、お金をどんなに積んでもできないものがここにはある。
偶然のような出逢いが、幾度にも積み重なってできた“今”がここにはある。

そんなことを考えながら過ごしたテーブルでした。
貴重なワイン達です。