3
Mar

自然派ワイン見本市LES AFFRANCHISレ・ザフランシ

南仏モンペリエの街で繰り広げた自然派ワイン見本市、6グループほどに分かれて開催された。 それぞれの特徴がある。レ・ザフランシは、自然派の中堅・ベテランどころが多いグループ。 古参グループに入るのはセネシャリエール醸造のマルク・ペノ。ボジョレのラパリュ醸造のジャンクロード・ラパリュ。 その中に若手の醸造家がチラホラ混ざっているという感じ。雰囲気はファミリー的で温かい。 今年は、皆笑顔でホットしている感じ。 何故なら、2019年は、例外的にオヴェルニュ地方を除けば、どこも比較的に収穫量と品質が結構安定した年だった。 ★Domaine de la senechaliereドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール醸造のMarc PESNOTマルク・ペノさん。 ムスカデ地区で世界一美味しい白ワインを目指すマルク・ペノさん。トビッキリ美味しいムロン・ド・ブルゴーニュ! ムスカデ地区でもシスト、グネス、石英石、多く混じった砂状の特殊なテロワール。どこまでもソフトなムロン・ド・ブルゴーニュを醸す。低温時に働く自生酵母を最大限に活かした造り。13時間目の絞りジュースを集めた13エムも凄い! ★Jean-Claude LAPALUジャンクロード・ラパリュさん。 ガメ品種の可能性をあらゆる角度から追究して、色んなスタイルのワインを醸して私達を驚かしてくれる。 最近のジャンクロードのワインはますます透明感が増してきた。ガメ品種を超えたガメ。 超ベテランの域に入っている。花崗岩に育つガメ品種の匠と云ってよい。 ★Nicolas Carmaranニコラ・カルマラン パリで最も古い自然派ワインビストロを経営していたニコラが、意を決して、先祖代々の故郷にもどりワイン造りを始めた。 人里離れたフランスで一番太陽が少ない産地アヴェイロンの村でじっくりとワイン造りを続ける孤高の醸造家ニコラ・カルマラン。他の地域より一か月遅く収穫する。よく熟しても11度前後のアルコール度数。軽やかな中にワインの旨味を追究。 ★Pilippe TESSIER フィリップ・テシエ ロワール地方のトゥーレーヌでロマランタンを栽培・醸造させたら右にでる人はいないフィリップ・テシエ。 実直で控えめな職人肌の人柄。お祖父さんの頃より自然な栽培。もう1981年よりだから職歴40年の超ベテラン。 フィリップが手塩にかけた葡萄を自生酵母のみで醸すワインは格別だ! ★Domaine de la Ferme des Sept Lunesフェルム・デ・セット・リュンヌ醸造のジャンド・ローヴ ★Domaine Coquelet ドメーヌ・コクレ醸造のダミアン・コクレ あのジュルジュ・デコンブの息子。モルゴンの最も優れた区画コート・ド・ピィに畑を持つラッキーな元気印の男。 ボジョレには自然派2世代目の若手グループが幾つかある。その一つのリーダー的存在の若大将ダミアン。 若い頃ブルゴーニュのフレデリック・コサールに学び、ジョルジュ仕込みスタイル。しっかり果実味の中に常に酸が存在。 皆、感動的なワインを造る面々が勢ぞろい!! こんなワイン達を一挙にほぼ同時に試飲できる幸せ!!

17
Fév

Beaujolaisボジョレのエネルギー溢れる元気印の3人組

(Les Affranchis レ・ザフランシ試飲会) ボジョレの次世代を支える3人組 ★Rémi DUFAITRE レミー・デュフェートル ボジョレの番長 風貌に似合わない優しく繊細なスタイルのワインを醸すレミー。 (問合せはサンフォニー社) ★Damien COQUELETダミアン・コクレ ボジョレの暴れん坊ダミアン、ボジョレの重鎮ジョルジュ・デコンブDescombesデコンブのファミリーの長男。ジョルジェ仕込みの果実味と酸の凹凸がクッキリしたスタイルのガメを醸す。 (問合せは日酒販) ★Keke DESCOMBESケケ・デコンブ デコンブ・ファミリーの継承者の一人。今は独自の蔵を設立して、体もお父さんに似てきたケケことケビン。心やさしい性格でお兄さん格のダミアンと共にボジョレの一角を守るケケ。 ブルゴーニュのフレデリック・コサールに愛されている。 (問合せはヴァンクール社)        

7
Oct

2017年 Damien Coquelet Nouveau                             ダミアン・コクレ・ヌーヴォー!!

Damien COQUELET ダミアン・コクレ2017年モルゴン村-NO3       ダミアン・コクレ・ヌーヴォーは別の区画、平地で粘土質がチョット混ざっていて水分も保水できていて、スクスクと育って、健全な状態で収穫することができた。 ダミアン 『今年のヌーヴォーは力強いスタイルになりそう。過去でいえば2009年に似ているかも。 期待してください。』 今年のヌーヴォーは、ダミアン・ヌーヴォーも期待できますよ!! 今、アメリカで人気沸騰のダミアンFou du Beaujo フー・デュ・ボージョも美味しいよ!! 軽快な果実味、締まった酸、冷やして魚類でも合う、トマトソースのイタリアンにはピッタリ!! 冷蔵庫で冷やしておいて風呂上りに、キュッとやっても美味しいよ!!        今日はフルーリーのビストロでダミアンとアペリと昼食を楽しんだ。 いつも愉快なダミアン。 ダミアンのこの明るさもテロワールの一部。    

6
Oct

30年目の収穫!超べテランのヌヌーン、                   ジョルジュ・デコンブ!! -No2

ここの葡萄園はお祖父さんの時代に始めた。当時は、ボジョレでは皆兼業農家だった。 家畜、酪農、チーズ造り、色んなものを栽培していた時代だった。ヌヌーンは農業学校で葡萄栽培・ワイン醸造を学んだ。 その後、お兄さんと一緒に瓶詰業者の会社を設立して一緒に働いていた。 つまり、大型トラックの上に、瓶詰機械を設置して醸造元を移動しながら瓶詰をする専門会社をやっていた。 ある時、マルセル・ラピエールの蔵に瓶詰をしに行った。 マルセルのワインを飲んで驚いた。こんなワインがあるんだ。今まで飲んだことがないスタイルだった。 あまりにもの美味しさに感動したデコンブは、こんなワインを自分で造ってみたいと思った。 マルセルに教わりながら初リリースをしたのが1988年だった。 かれこれ30年の歳月がたっている。 マルセルはヌヌーンのことが好きで、よくデコンブ醸造に来ていた。 独り立ちしたデコンブを常に応援・指導していたのである。 私もマルセルとよくデコンブの自家製ビストロにきてベロベロに酔っ払うまでのんだものだ。 時代は流れて、今はもう次世代の世界が始まっている。息子達も独立した醸造元を立ち上げて頑張っている。 長男のDamien Coqquelet ダミアン・コクレ、次男のKevinケビンも独立して世界中にファンを持っている。 今、ボジョレで最も勢いのあるファミリーの一つがこのコンブ一家である。

25
Sep

Morgonモルゴンの銘醸地Côte de Py コート・ド・ピィ

BEAUJOLAIS –ボジョレ この山の若き頃、太古の昔は激しく活動した活火山だった。 今はすっかり落ち着いて、なだらかな丘になっている。 この丘の中に秘めている昔の鉱物群が我々に美味しい液体を毎年プレゼントしてくれる。 Côte de Py コート・ド・ピィ、何故、美味しい? ミネラル、鉱物、つまり土壌がモルゴンの一般的な土壌構成と違う。 3億年前の花崗岩を中心に、4億年前の黒灰色系硫化鉄ヴォルカニット・グリーズやノワールが混ぜっている。 激しく活動したエネルギーがミネラルに内蔵されている。 その土壌構成に合った微生物が生息している。 その微生物群の一部が自生酵母群であり、他のモルゴンのものとは同じではない。 自生酵母達がこの土地独特の風味を液体に転写してくれる。他とは違うのは当たり前! 太陽の当たり方も、風の流れも、平地のモルゴン区画とは全く違う。 360度に斜面を持ている。 突き詰めると実に面白いテロワールである。 ここには、 Lapierre ラピエール家 Jean Foillard ジャン・フォワヤール Petit Max プティ・マックス Damien Coquelet ダミアン・コクレ など、モルゴンを代表する醸造家が畑を所有している。 どの方角からモルゴン村に入ってきてもこのコート・ド・ピィの丘が見える。 その都度、モルゴンに来たな、と実感する。 何故か、私はモルゴン村が好きだ。 ボジョレに滞在する時は、いつもこの村に住み着く。 私のモルゴン村への愛着は、深いところでマルセル・ラピエールと重なっている部分がある。 この村に来る度に、この丘が“お帰り”と云っているように感じる。 マルセルはコート・ド・ピィの中腹に永眠している。

16
Août

BRUTALブリュタルに、こんな人達が来ていた ・・・・・

自然派ワインビストロ・ブリュタルBistro BRUTALにて 若手ボジョレ軍団 軍団若大将のDomaine Coquelet ドメーヌ・コクレのDamienダミアン・コクレ(右端の仮面)、 ボジョレからKeke Descombes ケケ・デコンブ、Anthony Thevenet アントニー・テヴネなどボジョレ軍団もワインビストロ「ブリュタルBRUTAL」に来ていた。        私の大好きなアラン・カステックスのマグナムを大事そうに抱えた、ブリュタルの店の人。 名前は知らないけど自然派見本市会場でよく見る人。

12
Juil

モルゴン村の新星 DAMIEN COQUELET ダミアン・コクレ

次世代を担う若手自然派の星 ダミアンは若干23歳にして10ヘクタ-ルの畑を栽培している。モルゴン村の自然派の重鎮デコンブを父に持ち、幼い頃より父の後を追って葡萄園で遊んでいた。15歳の時には既にワイン造りをやることを決めていた。 父デコンブはマルセル・ラピエ-ルと共に自然派ワインを初期の段階より支えてきた人物だ。当然、ダミアンも自然な栽培方法と自然な造りを継承している。 次世代を担う自然派の星といっていい存在だ。 幸運なダミアン ダミアンはモルゴン村で最良といわれている丘の畑COTE DE PYを手にいれることができた。 モルゴン村の長老の栽培家が引退するのを機にダミアンに畑を託してくれたのである。誰もが欲しがっている最良の畑である。3ヘクタ-ルもある。若干15歳の時より父と一緒に学んできたことを2009年という最良の年よりすべての情熱を込めて取り組んだ。 AC BEAUJOLAIS地区にも2ヘクタ-ルの畑 畑は完全な自然栽培だ。除草剤も殺虫剤も化学肥料も一切まかない。よく耕されてフカフカの土壌だ。樹齢60歳の古木だ。この畑も村の長老が持っていた畑だった。 ボジョレ・ヌ-ヴォはこの畑から造られる。 2010年の葡萄 既に7月上旬でこんなに立派な葡萄となっている。 今年は冬が大変寒くてマイナス15度まで下がった。 こんな年は葡萄園の雑菌が少なくて病気が少ない年になる。春は雨が降って地下にはたっぷりの蓄水がある。そして、2週間前より晴天、30度を越す太陽が照り続けている。 今のところ順調に葡萄が育っている。 今年も素晴らしい年になりそうな予感がする。 モルゴン村に本当に頼もしい若大将の誕生だ! 素直で真っ直ぐな性格。 お父さん譲りの気さくな人柄。 きっと素晴らしいボジョレを造ってくれるだろう。 また、楽しみな醸造元の誕生だ! AC MORGON COTE DE PY コ-ト・ドゥ・ピの丘は元火山だった山が風化してなだらか丘になった。 土壌は勿論花崗岩がやはり風化して砂状になっている。水捌けがいい。 地中は花崗岩の岩盤になっている。根は岩盤を破って入り込んでいる。 ミネラル感たっぷりで濃縮感のある果実味。パワフルでフレッシュなワインだ。 AC CHIROUBLE シル-ブルの最良の斜面に1ヘクタ-ルを栽培している。樹齢60年の古木だ。完璧に熟す立地だ。これがガメ品種?と思わせるような濃縮感を備えている。特に2009年は完璧な状態で葡萄が収穫できたので、マセラッションを15日間もやることができた。そしてシュ-ル・リ状態で樽熟8ヶ月寝かせて、6月に瓶詰め。 AC CHIROUBLE は果実味豊かで、爽やかさもあってグイグイ飲める。 VIEILLES VIGNESヴィエユ・ヴィ-ニュ60歳の古木のみを仕込んだものは、濃縮感、ミネラルからくる旨みとフレッシュさが素晴らしい。 醸造に関してはまだお父さんの指導をうけながら、技を磨いている最中だ。デコンブの20年間の自然派造りの経験からくる智恵は宝ものだ。 自分で仕込んだものをお父さんと一緒に試飲するひと時はダミアンにとって貴重な時間だ。 多くを語らないお父さんは、核心のことをずばりと表現する。ダミアンにとっては最高の先生でもある。 お父さんと子供の頃から遊んだBROUILLY ブルイの山の葡萄園を一望にできるコート・ドゥ・ピの高台にダミアンの畑がある。 ダミアンの畑の隣は、モルゴンの重鎮ジャン・フォワラ-ルの畑でもある。 諸先輩に囲まれて自然派のサラブレッドが走る。将来が楽しみだ。 2010年からBEAUJOLAIS NOUVEAU に挑戦する。 日本デビュ-を模索している。これも楽しみだ!