2
Sep

H2O Vegetal –Part18  トビッキリ美味しい自然酒 五人娘―寺田本家

何と日本酒の寺田本家さんが出展していました。 自然な麹造りから発酵も自生酵母のみの日本酒。 ワインのような酸もあって、フレッシュ、自然な旨味が心地よい。 日本酒も凄い!! スペイン人も、フランス人もビックリ!! 何より、日本人の私がビックリ! 日本酒の世界でも自然な造りに挑戦している凄い人がいる。 寺田本家の社長さんから、日本酒の自然な造りを聞きました。 まさか、スペイン、タラゴナで日本酒に巡り逢うとは感激です。

2
Sep

H2O Vegetal –Part17 謙虚に自然に学ぶ …………Pierre-Nicolas・Massotte ピエール・ニコラ・マソット

Clos Massotteクロ・マソット醸造 ピエール・ニコラはボルドーでワイン造りを学び、ボルドーでも働いた。 そしてオーストラリアに渡り、全く異質の醸造を経験してきた。 2004年に自分の故郷のルシオン地方に戻ってきた。 ピレネー山脈のCanigouカニグ山が見える実に美しい景観の葡萄園。 曾祖父さんが始めた葡萄栽培、お父さんの代までは農協に属していた。 つまり栽培して葡萄を農協に売っていたので醸造所はなかった。 ピエール・ニコラは自分自身で栽培・醸造をしたかった。 Clos Massotteクロ・マソット醸造を設立すると同時に自分で醸造所も建設した。 自分の手ですべてやりたかった。 7.7ヘクタールの畑を一人でやっている。必要な時だけ季節労働者を雇っている。 勿論、最初からビオ栽培。 醸造も自生酵母のみ、SO2(酸化防止剤)も必要なければ入れない。 ピエール・ニコラは他の醸造元の造りを一切真似しない。 自分で失敗を繰り返しながら今の自分の造りを完成させてきた。 だから、ワインのスタイルもユニークである。だれのワインとも似ていない。 ルシオン地方の自然派醸造家の多くは、除梗をしないグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造が多い。 でもピエール・ニコラは除梗する。でも破砕はしない。Grain entierグレン・アンティエールと呼ばれる醸造方法。 つまり、葡萄の粒だけを発酵槽にいれて、葡萄粒の中から発酵が始まる方法である。 発酵槽に入った葡萄粒はまるでキャビアのようだ。 カルボニック醸造と同じような果実味が得られる。そして、カルボニック醸造では得られない複雑味も同時に得られる。 マセラッション(カモシ)期間が3カ月とか6か月という長いのが特徴。 色調は比較的、混い目のものが多いが果実タップリで、複雑味もありながらもスーット体に入っていく。 ピエール・ニコラ 『自然と話し、自然から聞く、自然は色んな事を教えてくれる。自分自身でいることの大切さを教えてくれる。』

23
Août

H2O Végétal–Part15  ボジョレ軍団、期待の若手 Anthony Thevenet アントニー・テヴネ

フランスからこんな醸造家が参加していました。 ボジョレ軍団の期待の若手Anthony Thevenetアントニー・テヴネ Jean-Foillard、ジャン・フォワヤールで修業して、2013年よりお祖父さんの畑を引き継いだ。 2016,2017年続けて霜被害と雹被害で壊滅的ダメージをうけたアントニーも、元気に参加。 周りの醸造家より葡萄を譲ってもらって造ったワインを持参。 始めたばかりから、天から厳しい難題を投げかけられたアントニー、でも天には文句はいえない。 自分のできうることをコツコツとやるのみ。 経験はないけど、“若さ”と“Passion”がある。 何とか、頑張って欲しい。

23
Août

H2O Végétal-Part-14 ボジョレ軍団の若大将…….. Damien Coquelet ダミアン・コクレ

スペインの自然派に混ざってフランスからも数社参加。 毎年、このH2O Végétal見本市に参加しているボジョレの若手軍団。 その大将がこのダミアン。 このカタロニアに来ても、この一角だけはボジョレ・エネルギーと空気が漂っている。 のりの良いジョークと笑いが絶えない。 ワインも難しいことは言わずグイグイ!これがボジョレだ。 2009年に独立して8年目のDamien Coquelet ダミアン・コクレ ダミアンのワインファンは多い。果実の濃縮感とキりッとした酸が同居している。 テーブルにおいて、食事しながらグイグイ飲めてしまう。殆どの食事に合ってしまう。 なんて心地よいスタイルなのだろう! 今、ボジョレで最も元気のいいファミリーは、Georges Descombe ジョルジュ・デコンブ。 Kekeことケヴィンもお父さんの蔵を手伝いながらも、独自の醸造元も設立した。

23
Août

H2O Végétal –Part13  Mas Pellisser マス・ペリセール醸造元

BMOのMasakoマサコさん、Oriol Artigasオリオル・アルティガスを訪問 日本のPassion importerであるBMO社のMadame Masakoマダム・マサコさんが数週間前に訪問。 オリオルさんと畑を歩き、土壌に直接触れて、風、乾燥した空気、ミクロクリマを肌で感じる。 そして、オリオルさんの人なりに触れてみる。 そのワインの葡萄が育つ畑でのテースティングは特別だ。 造り手のエモーション、大地のエネルギーが伝わってくる。 Masakoマサコさんもオリオルも真っ直ぐな波動を持っている。 BMOを通じてオリオルのワインが日本に紹介されていく。 素晴らしいことだ。        

23
Août

H2O Végétal –Part12 将来の伸びしろが大きい ………Oriol Artigas オリオル・アルティガス

Mas Pellisserマス・ペリセール醸造 この一年間で出現したベストな醸造家の一人といってよい。 私は醸造家を評価する時、ワインの今のレベルだけをみて評価することはない。 勿論、トビッキリ美味しいワインであることは第一の条件。 ワインの液体としての繊細度、上品さは一朝一夕、偶然には絶対にできない。 私はトビッキリ味しいワインと巡り逢った時は、即訪問することにしている。 そこまでたどり着くために醸造家のやってきたことを知りたいからだ。 彼との会話や行動から、物事の判断の仕方、考え方など、想像する。 畑、醸造所内部、道具などを見て、色んな要素を組み合わせて全体を総合的に考えてみる。 私にとって 最後に“人”の部分が最も大切な部分。 その人から出ている波動のようなもの、持って生まれた天性のところも大切な部分だ。 そんな角度からみても、将来的に、「Oriolオリオルはどこまで伸びるんだろう」と思ってしまう。 本当に楽しみな醸造家だ。 一か月前に瓶詰にしたばかりのワインが出ていた。私がまだ知らないワインが多かった。 どれも、ウーンとうなってしまう液体だった。 この醸造家も実は、去年巡り逢った。即、訪問したけど、瓶詰前からもうすべて売り切れていた。 今年は、少しずつだけど、確保できた。 是非、日本のワイン大好きな人達に飲んで頂きたい。

23
Août

H2O Végétal-Part11 35度を超す暑さ、ほぼ我慢大会に

スペイン、タラゴナの35度前後の気温の中、試飲もだんだんと我慢大会の様相になってくる。 テースティングだから吐き出すことが基本、それでも少しずつ入ってくる。 気温がグングン上ってるような感じだ。熱中症の一本手前の人が何人か。 まだまだ試飲したいところが一杯ある。 チョット、一休み。 流石に日本人!こんな遠い試飲会にこんな人達が来ていました。 今、日本の自然派インポーターの中で手堅く広げている、Dionyディオニ社の玉城さんがいました。 伸ばしている企業は流石です。こんなマイナーな見本市に4名が参加していました。 そして、もう一人、嬉しい人に逢いました。今や世界中の自然派ワイン造り手から引っ張りだこの彫刻人、山下さんがいました。 造り手を一軒一軒周って滞在しながら樽に彫刻する、世界初の「樽」彫刻芸術人。     Aux vignerons!! Si çela vous interesse, vous contactez Mr.Yamashita Ryota, artiste sculpteur qui se trouve dans le Face Book. Actuellement il est en France. Profitez-en.       

22
Août

H2O Végétal –Part10 Massimo au JAPON

パルティーダ・クレウス醸造 Partida Creus Massimo enfin est allé au Japon !! Il a rencontré beaucoup d’amateurs du vin nature. Massimoマシッモはついに日本に行きました。 多くの自然派ワインの愛好家に逢うことができました。 C’est l’importateur BMO qui a organisé une grande manifestation du vin nature au Japon. Il a fait les séminaires, les dégustations et les soirées avec les amateures. インポーターのBMO社が大自然派ワインのイベントを日本中で企画・開催してくれました。 セミナーもやりました。試飲会、愛好家との夕食会も連日のごとく開催しました。 C’est très important de faire connaissance […]

22
Août

H2O Vegetal –Part8 設計家が自分の人生を設計! 実現の真っ最中

Partida Creus パルティーダ・クレウス醸造元 マッシモMassimoとアントネッラAntonellaはイタリア北部の山の出身ながら、長年に渡り設計者として暮らしをしていた。 イタリアの洗練されたカルチャーを身につけた人達である。 設計者として生活していた時に、自分の設計したものが、自分が信頼していた人に盗作されて、その作品が世界的話題になったことがある。 そんなこともあって複雑な人間模様の交差する世界に違和感を感じていた。 本来の自分らしい生活をしたかった。 そんな模索中にバルセロナにやって来て、偶然にこの村にたどり着きやっと自分達のやりたいことがハッキリしたのである。マッシモは自分の人生の設計を完成した。今それを実現している真っ最中。 美しい自然の中で、そこに住む人達とお互いに信頼関係を保ちながら、ワインを造り、そのワインを通して世界中とコミニュケーションが取れる夢の世界を設計した。 マッシモが、この村に着いた時、まず驚いたのは、もうスペインでも絶滅しかけている土着の葡萄がここには沢山生き残っていたことだ。どう見ても世界遺産級の葡萄達だった。村の人達はそれらを引き抜いて新品種に植替えようとしていたのである。 マッシモはその葡萄でワインを造りたかった。マッシモが育った北イタリアの実家の状況と本当によく似ていたのだった。 マッシモには直感で確信できた。この葡萄なら必ず凄いワインができることを。 マシッモは農家の人達とコンタクトをとり始めた。よそ者のマッシモが彼らを説得するのは容易ではなかった。 最初は相手にしてくれなかった農家の人達も、時間と共にマッシモの情熱と屈託のないシンプルな人柄に慣れてきた。 やっと、話しを聞いてくれるようになった。 マッシモは提案した。 彼らが、今葡萄を農協に販売している価格よりも、ずっと高い価格で買い取ることを提案した。 やっと、何人かの農家が承諾してくれた。こうしてすべてが始まった。 ラベルにはすべて、葡萄品種の頭文字が記されている。       

21
Août

H2O Végétal –Part7 ロマンの男Massimoマッシモの満面の笑顔

パルティーダ・クレウス醸造元 北イタリアのAstiアスティ出身のマッシモは空飛ぶもの、風や気流による耐空もの、 ハングライダーなどの設計者だった。 その世界では、超一流の設計者として名が知られていた。 ある時、人生を変えようと、同じ気流や風と関係のあるヨットの設計者として、 バルセロナにやって来た。 でも、北イタリアのピエモンテの葡萄栽培の家系で育ったマッシモは、 空と海の仕事には常に違和感を感じていた。 バルセロナには美味しい地野菜がなかったので、ある時、奥さんのアントネッラと 車でタラゴナの山中に入っていった。 そこは、素朴な農家が暮らす簡素な村だった。 自分で育てた地野菜や自家製のワインを造っている人達がいるBonastreボナストレ村だった。 それは、まるで自分が育った北イタリアの牧歌的な農家の世界だった。 マッシモは悟った。 『俺の人生はこれだ!やっぱり土の仕事だ!』 カタロニアの美しい自然の中で、土と自然に触れあいながら営む人間的な仕事がしたかった。 そこには、スペインの土着の葡萄品種が沢山残っていた。 マッシモは、ここでこれらの土着葡萄を再生しようと決意した。 気がついた時はもう、マッシモとアントネッラは、ボナストレ村でワインを造っていた。 週末には、レストランを開いて地元の野菜などを使った料理を提供している。 生き方そのものがロマンような人生を送っているマッシモとアントネッラMassimo,Antonella。 ワインそのものが、もうロマンを感じさせてくれる!!

21
Août

H2O Végétal –Part6 宇宙を感じる! COSMIC コスミック醸造

数週間前にBMOのMasakoマサ子さんがCOSMICコスミック醸造を訪問。 レストランンEl Ginjoler エル・ギンジョレールのオーナーシェフ・シャヴィXaviさん 三ツ星レストラン・Can Roca カン・ロカのシェフ・ソムリエさん達と一緒でした。 初リリースから人気のCOSMIC。 実は昨年のH2O Végétal試飲会で試飲して即訪問したのですが、 その時すでに、すべて売り切れだった! 16年産は、まだ収穫前だったけど、その時に予約して来ました。 一年越しのCOSMICワインが先週日本に着いたようです。 残念ながら量は少量しかもらえませんでした。 宇宙エネルギーが詰まったワイン。大きな、大きな宇宙を感じてください。 “マルセルを知らない新世代自然派”を象徴した醸造家の一人です。 新しい流れを感じてください。 Salvaeorサルバドールは、スピリチュアルな面も持っていて、山上の畑の中に大きな自然石があり、 星空の中、時々座るようです。 山の上、満天の星の中、座ると自分が宇宙の一部であることを感じるようです。 日中ですが、私も座ってみました。 天から頭、背中を抜けて地中にスーット抜けるような感覚がありました。 面白い醸造家が誕生したものだ。

21
Août

H2O Végétal –Part5 –どこまでもキレイなロゼ!COSMIC コスミック醸造

Confianza 2016 コンフィアンサ グルナッシュ・グリをアンフォラで仕込んだロゼワイン。 樹齢50年、根っ子は表面の砂質の層を超えて花崗岩盤まではいりこんでいる。 スカットした塩味がかったミネラル感、そこに実にキレイな酸、エレガントな赤いベリー系の果実味、薔薇のような花の香りが伴ってスーット体に流れていく逸品!! 標高300mのプイッチ・ロドーという区画、表面は花崗岩が風化した砂質、鉄分が多く含まれている。 除梗したあと、発酵前にステンレス・タンクで4日間マセラッション、プレスしてジュースを アンフォラで20%発酵、樽発酵20%、ステンレス・タンク発酵60%に振り分けてアルコール発酵したもの。 ここまでのスタイルにたどり着くまで研究、試作、思考を繰り返し練りに練った醸造方法。 自分が狙ったスタイルで、ここの土壌を最大限に生かし、宇宙のエネルギーを液体に写したワイン。 名前のごとく、スーット体と心が安定・安心してくるのを感じる。

21
Août

スペイン自然派ワインの夏祭り(見本市)H2O Végétal –Part2

会場に着くと、目の前にこの人がいた。 自然派のこれはというイヴェントには必ず参加している人、Thierry Puzelatティエリー・プゼラ。 この人はフランス以外の国でもVin Natureに興味がある人がいたり、大切な試飲会があればどこへでも飛んで行くでしょう。 ティエリーThierryを見ると、Monsieur le Vin natureと呼びたくなる。 Souvenir de Fête du vin nature chez Lapierre (photos de 2013) 真夏に、この暑さと夏祭り、それにティエリーの顔を見れば、どうしても、Marcel Lapierreマルセル・ラピエール家のあのFête du 14 Juilletを思い出してしまう。 朝まで徹底的に飲んだあの祭りを。ティエリーは毎年出席していた。 しかし、あのお祭りは今思うと凄いメンバーがいて超濃厚だった。まさに、自然派ワインを育てたお祭りだった。 あらためて、いつか特集を組んでレポートしたい。 でも、今回のような、Vin Nature夏祭りが至る所で開かれるようになったので嬉しい限り、素晴らしいことだ!!

15
Août

大海を目指したクリストフ・コロンブス像があるBARCELONAバルセロナ

未知の大陸を求めて大海を駆け巡った究極の探検家コロンブス。 スペインが海をリードしていた時代の中心バルセロナ。 街の中心から海まで歩いて来れる楽しく明るい街。 明日からスペイン自然派ワイン見本市はタラゴナで開催される。 前夜はバルセロナで楽しむ。 海に繋がっているラ・ランブラ大通りは、いつも観光客で賑やかである。