23
Oct

POUPILLE プピーユのPhilippe Carrilleの進化 -no2

(ボルドー、カスティヨン) ワイン造りを始めて33年の歳月が過ぎた。 18歳ではじめて、あのヤンチャなフィリップも51歳になった。 私が初めてフィリップに会ったのは、1992年だった。 まだ、自然派だとか、ビオだとかの言葉さえあまり聞かなかった時代の話し。 フィリップがまだ25歳、7年目頃だった。美味しいワインを造る為に、全身全霊をかけてガムシャラに 動き周っていた。 美味しくするために、何が必要か、血眼になって吸収していた時代だった。 7年目にして、既にベルギーで強烈な評価をもらっており、当時、ポスト・グランクリュ・ワインの一つ として濃厚なワイン愛好家の世界ではシンデレラ・ワインのような存在だった。 当時のボルドーワインの熱狂的なワイン愛好家の国はベルギーだった。 ベルギーのブラインド・テースティングで凄い評価をされていたのである。 2008年に正式にビオ協会に登録。それまでも殆どビオ栽培をやっていた。 それ以来、地球環境の保護栽培に熱烈な活動をしている。 例えば、Côte de Castillonカスティヨンの農家はすべてビオにすべきだ、という積極的な運動 をしている。 今では、25%がビオ栽培に転向している。   3年連続で天からメッセージをもらっているフィリップ 16年、17年、18年と3年連続の天候不良で極端に収穫量が少ない。 33年間の歴史の中で、フィリップにとって初めての試練の年が続きている。 自然状況の中で穫量が少なかっただけに、品質は素晴らしい状態になっているのが救われる。 でも3年連続という自分の力ではどうにもならないことが、目の前に壁としてやって来ている。 この試練をどう乗り越えていくか、フィリップの人間として成長・進化の絶好のチャンスの時を 迎えている。

23
Oct

やっぱりボルドー!右岸のメルローが熟して溶けだした          柔らかな美味しさ!! -no1

いいな! このバランス。ボルドーが何世紀にも渡って世界中から愛されている事実。 粘土と石灰石の微妙な混じり具合とロッシュ・メールと呼ばれる元海底だった時代の地下にある 岩盤まで土壌の深さによって違うスタイルのワインになる。 ここカスティヨンの土壌はサンテミリオンから続く土壌構成になっている。 特にカスティヨンの高台はサンテミリオンの銘醸を醸す土壌構成に似ている。 Poupilleプピーユのあるテロワールはサンテミリオンの高台から続くいていて同質のもの。 メルロー品種が最もバランスよく熟すミクロクリマを備えている。 やっぱり、ボルドー! ボルドーを満喫!!

6
Mar

フィリップ・カリーユ、35年のワイン造りを熱く語る

Par Takeshita 特にこの数年の雹害、霜害、病害などの苦しい年を乗り越えて、ワイン造りへの考え方が変わってきている。テクニックではなく、テロワール。 凝縮度ではなくビュバビリテ、ミネラルと酸、そして環境保護の観点からのワイン造り。 そして最終的に答えはグラスの中にあると。 喜びを与えるのがワインだと。 カスティヨン、サンテミリオンのシャトー・プピーユのフィリップ・カリーユは、珍しく熱く、いいことを 2時間みっちり語りました。 モトックス大阪本社の皆さん、有難うございました! これからもフィリップ・カリーユをよろしくお願いします!     

19
Sep

ボルドーのビオディナミ農法、Ch. Jean Faux シャトー・ジャンフォー

STC ツアー Bordeaux/ Côtes de Castillon ボルドー、コート・ド・カスティヨン STCグループのメンバーがもう10年も一緒に働いている醸造元シャトージャンフォー訪問。 毎日、店のワイン売る場で見ているワインの蔵、畑、を歩く。 ジャン・フォーのパスカルの話しをききながら。 今年はフランス中で4月の寒波で霜の被害が出た。 このボルドー特に右岸のサンテミリヨン、カスティヨンはひどくやられた。 でも、ここでは霜の被害を逃れることができた。 それはパスカルの読みの深さによる。 ここ数年、早く暖かい春がやってきている。霜の危険性をずっと危惧していた。 パスカルは、対策として剪定を徹底的に遅い時期に短時間で実行することをやっていた。 剪定を遅くすれば芽が出るのが遅くなるからだ。 普通の醸造家は、収穫が終わって12月頃から剪定をはじめる栽培家が多い。 剪定の時期が早ければ、芽がでるのも早い。 霜の危険性が増える。 パスカルはギリギリまで待って、3月の末に大人数の人を導入して一挙に剪定することにした。 人件費はかかるけど、思い切って実行した。 3月末に剪定する栽培家などほとんどいない。 でも、パスカルは実行した。 霜被害を逃れた。 こんなに立派な葡萄がなっている。 蔵元の家族と共に過ごすひと時。ワインを深く知るということは、人を深く理解することでもある。 何故? ワインは人だから。      人には大切な家族がいる。 Passionで感情が伝わるワインには家族の結束なくてはできない。 もっと大切な人の部分に触れることは何よりも大切なこと。

19
Sep

STC グループの精鋭メンバーがボルドーに集合!

Ch-chainchonシャトー・シャンション訪問 (côtes de castillonコート・ド・カスティヨン) 日本の流通業界には凄い人達がいる。 質販スーパーという業態の小売店が存在する。 当たり前のナショナル・ブランドの商品より、無名でも品質の良い、安心、美味しい商品を中心に品揃えして、販売努力する中小スーパーが全国に存在する。 エッツ!こんな商品がこんな街で売れるの?という商品でも、 確固たる意志をもって、売り切ってしまう業態を展開している人達がいる。 大手スーパーの隣に位置しても、微動だにしない経営をしているスーパー業態。 それが、STCグループの質販スーパーである。 ★愛知県の渥美フーズ、中部地方5店舗   ★大阪の大近、近畿地方に33店舗 ★北海道のJR・フレッシュネス・リテール 10店舗、★高知県の土佐山田 3店舗 東京のサカガミ 10店舗 日本全国から精鋭5社がボルドーに結集!! シャトー・シャンション醸造(コート・ド・カスティヨン)を訪問。 10年前からビオ栽培をはじめ。この価格で、この品質というワインを造っている。 ボルドー右岸のサンテミリヨンの隣村コート・ド・カスティヨン地区の蔵。 STCグループではもう15年程前から扱っている。 今回は新商品が登場!! Le Soutien-Gorge Rougeル・スティアンゴルジュ・ルージュ チョット、レトロ風の写真のラベル、佳きフランスの時代、人々がまだ時間的にも余裕があって、より人生を楽しんでいた時代のイメージ。 新商品を強い意思を持って導入するメンバー。 やるからには、現地訪問、畑を歩いてみる。造り手の“人”なりを観る。 スーパーで偶然には、ワインは売れていかない。 売れるのではなく、売る!のである。    畑を見る。      造りを知る。        このワインを造ったいきさつを聞き、販売促進のポイントを探る。     偶然にはワインは売れていかない。売れる商品ではなく、売る商品、売りたい商品を発掘する。 造り手と販売者の深い繋がりと、ここまでの努力が、ヒット商品が生む。