24
Avr

Marc PENOT・マーク・ペノさん・天から試練のメッセージ

4月の初旬に寒波が北フランスにやって来た。 まだ、精確には判断できないが、ほぼ半分ぐらいは冷害でやられた感じ。 これから、再出発する可能性のある芽もあり、これらに何とか頑張ってもらいたい。 ペノさん、昨年の収穫が良かっただけに、今年もと、張り切っていましたが、残念にもやられました。 でも、天には文句は云えない! 愚痴を云ったところで、何も変わらない。 自分の責任ではなくても、やってくる理不尽なことでも、すべて受け容れて進んでいくしかないのがワイン造り。 悔しいけど、黙ってやるしかない。これで収入が半分。 彼らのことを思うと、些細なことや、多少な理不尽なことにも文句は云えなくなる。人間が鍛えられる。 このメッセージから何かを学んで、明日に向けて再スタートしかない!!

1
Août

ボジョレ、クリストフ・パカレ訪問!

BY:TAKESHITA 今回クリストフはアムステルダム試飲会の為不在で主役はクリストフの右腕ドゥニ・ペノさん! ご存知、ミュスカデの鉄人マルク・ペノの弟。   20代の時ロブションでソムリエ経験を持つ芸術家で、30年前マルセル・ラピエールとの出会いが、 彼をロワールからボジョレーに惹きつけた。 マルセルに飲ませてもらったモルゴン1984年でガメイの魅力に取り憑かれたらしい。 現在60歳だが、エネルギー漲るドゥニ。 これからのクリストフとの新しいプロジェクトを熱く語ってくれた。   さて今年は開花はコート・ド・ブルイィは6月上旬、フルーリーはちょうど今開花終わったところ。 雨が多く、最近気温も上がってきたのでベト病の恐れがあったが、今年は風が強く、ぶどうの湿気を 飛ばしてくれて、ぶどうは健全に育っている。 2018年収穫は、ヌーヴォーで8月末、ヴィラージュで9月上旬くらいとのこと。 3週間前に瓶詰めしたばかりの2017年キュヴェを試飲したが、2017年はサンタムールと コート・ド・ブルイィ以外の区画は雹害にあった。 最終的に2015年のような熟度のぶどうが収穫できたが、まさに選果のヴィンテージ。 また雹害にあった区画は例年よりマセラシオン期間を短くしている。 また熟度が高くアルコール感とのバランスを取る為、ガスを残したまま瓶詰めしている。 ボジョレー・ヴィラージュはグァバのような果実味と酸。グイグイ行ける。 サンタムールはパッションフルーツのような心地よい酸がありエレガント。 シルーブルはしっかりとしたミネラル感。 コート・ド・ブルイィは金柑のような酸が気品を感じさせる。 ムーラン・ナ・ヴァンはしっかりとした骨格のまさにグラン・ヴァン。 ボジョレーの多様なクリュの個性を表現するクリストフ。2017年ヴィンテージ好きだな(^^)。     

3
Juil

ワインには人の繋がりの歴史が刻み込まれている

ワインは、人がいなければその存在理由を失うものです。 造る方も、提供する人も、飲む人も、皆が繋がって初めて存在価値が創造されてきます。 だから、造る人、提供する人が顔を合わせることは絶大な意味があるのです。 勿論、飲む人までが繋がれば最高です。 今年も、4,5,6月は多くの人が醸造元まで逢いにきてくれました。 造り手と提供者[販売者]の出逢いは、色んなハプニングが生じます。 エモーションとエモーションが触れ合うからです。 この両者の出逢いが造る人にも販売者にも大きな影響を与えてくれています。 つまり、これからのワインに多大なポジティフな進展の可能性を伸ばしてくれています。 もう一つのドラマです。 できうる限り、そのドラマを紹介していきたいと思います。 ★ESPOA ツアー /Marc PESNOT マルク・ペノさんのSénéchalièreセネシャリール醸造元にて ★BMO社 南仏カタルーニャ ツアー /エリックのL’Anglore ラングロール醸造元にて ★CPVツアー  Olivier COHENオリビエ・コーエン醸造元、MADAマダ醸造元。 ★大阪トルトゥーガの萬谷シェフ/ Philippe PACALETフィリップ・パカレ醸造にて ★台湾のインポーターC‘est Le Vin セ・ル・ヴァンのRebeccaレベッカさん/ Dard et Riboダール・エ・リボ醸造にて

15
Août

アレクサンドル・バン一家と温かい昼食

家庭菜園の野菜タップリ、美味しい牛肉。そしてトビッキリ美味しいワイン! 長女MadeleineマドレーヌちゃんがSommelièreソムリエールをやってくれた。 真剣に私達のグラスに心を込めて注いでくれました。 暖かなファミリーに包まれて、忘れられないテーブルでした。 こんな暖かいファミリーが丹精を込めて造ったアレキサンドル・バンのワインにエモーションが伝わってくるのは当たり前だな、と思った。 全員の写真は、私の重い一眼レフのカメラで6歳のピエールが撮影してくれました。 左の女性は、今、マーク・ペノのセネシャリエールで働いているミワコさんです。 そして、フロマージュには、特別なワインを開けてくれた。 アレキサンドルと同じくAOC組織と裁判で勝訴サンテミリオンのCh-Meylet2002シャトー・メレを開けてくれた。

11
Juin

PARIS のお好み焼き !! ひょんなことから、発見 !!

事務所の近所に何と元気な大阪の女性がやっているお好み焼きレストランがありました。 なかなか、美味しい!! ワインは持ち込みです。 こんなお好み焼きと美味しい Vin Nature がパリで楽しめるとは、幸せ!! 最近、パリは温度差が激しい。 30度を超えたと思ったらいきなり16度の気温になったりと凄い変化。 . 今夜は暑かったので、まずはマーク・ペノさんのMiss Terreミス・テールで爽やかに始めた。 やー、なんと優しく滋味深い味わいなのだろう。 マークさんが命を削りながらつくっている液体。 今年も冷害にやられながらも開花も無事終わり、結実も無事つきました。 飲みながら、すぐに蔵元の顔と景色が浮かんでしまう。   そして、ルシヨンの独立国 JAJAKISTANジャジャキスタンのワイン Domaine du Possible ドメーヌ・デュ・ポッシブルの C’est pas la Mer à boire セパラメール・ア・ボワールを開けた。 南の太陽を燦々と享けて育った葡萄の液体は自然にメモワール・ド・シュークルと呼ばれる僅か甘味を備えている 。お好み焼きソースの甘味にピッタリと合う。        最後はやっぱり、今、日本に行っているフィリップ・パカレをやった。 もう、フィリップのワインは何にでも合ってしまう。石灰土壌の塩っぽい昆布ダシのような旨味、魚介系の食べ物には合わないものがない。 PARISでお好み焼きもいい!! OKOMUSU 11, Rue Charlot 75003 PARIS TEL:01-5740-9724

2
Avr

エスポアの仲間達と神田 萬屋天狗にて

全国に約200店弱の仲間を持つエスポア・グループ・特に東京のメンバーは時々情報交換会をやっている。 鴬谷のよろずやのよっちゃん、菊田さん、長さん 過去、色んな酒販店グループが存在していた。生まれては消えを繰り返し、結局現在まで残ったのはエスポアグループだけだ。 残った最大の原因は本部組織が独立して存在しているからだ。 今までの消滅したグループは、メンバーの有力酒販店がまとめ役を演じていた。これでは人が多くなると意見がまとまらなくなってグループとしての行動が硬直化して消滅してしまった。 エスポアの素晴らしい処は、本部組織がシッカリ独立していること。お互いに切磋琢磨でスケールメリット。 自由が丘のやまやさん、いせいの有馬夫人 一個店ではできない事や、一酒屋でやっては利点にならないことを本部が代わって企画・実行してスケールメリットを出すことができることだ。例えば、ワインの直輸入システムにしても、一酒屋ではとても輸入などは考えられない。有力な酒販店が直輸入をやることもあるが、長期に渡って、取引蔵元と良好な関係を続けることが出来なくなってポシャってしまうことが多かった。200店舗が一致協力すれば皆が少しづつ努力すれば大きな力となって長期に渡って醸造元とも良好な関係を続けられる。造り手から販売者、消費者までの共生の世界だ。 世田谷のナカモト、いせいの有馬、横浜の竹之内 まさに、スケール・メリットを皆で享受できる訳だ。勉強会にしても、フランスツアーにしても本部がニュートラルな立場で企画してくれるから皆が自由に参加できるのである。これも一軒の酒屋ではできないことで、ましては継続的にやることは不可能だ。 本当に世界に類を見ないグループとシステムになっている。私はエスポアが直輸入を開始したころからの付き合いだ。だからもう20年弱の付き合いだ。私にとっては家族のような存在だ。まさに共に生きるの実践だ。 この20年の間には酒販免許の緩和、酒の安売スーパー全盛期、衰退期など色んなことが起きた業界だった。 周りの酒屋の倒産閉店が続く中、何とか生き残って来たのがこのエスポアグループだ。今、残っているエスポアのメンバーは、メンバー同士が親戚のような付き合いをしている素晴らしい関係だ。私との関係は彼らの先代からの付き合いだ。云うならば親戚のおじさんのような存在かもしれない。今夜のような、宴会というか、集まりが時々行われている。有馬氏や竹之内氏が声をかけると10名前後はすぐに集まってくれる。 楽しいひと時の一つにブラインドテースティングがある。   皆、一本づつワインを持ち寄ってブラインド・テースティングをやりながら色んな話をして情報交換を楽しむ。本当に皆、佳い人の集まりだ。私も時々参加させて頂くが心地よい空気が流れている暖かい人達の集まりだ。 それに皆、それぞれが、それぞれの方向とやり方で努力しており、大事なところだけは共有してスケールメリットを出している。多少の競合関係は存在しているが切磋琢磨でお互いを盛り上げる素晴らしいグループだと思う。 ESPOAには素晴らしい本物ワインが沢山ある。    今日飲んだ美味しいワイン、まずは口慣らしにCHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザのキューヴェ・コダリだ。竹之内さん持参。何て素晴らしいシャンパーニュなんだろう!コート・ド・ブランのAVIZE村のシャルドネだ。クレと呼ばれる真っ白な石灰質岩盤の土壌だ。スカットした辛口の中にも果実の深みのニュアンスがこのコダリにはある。何と云ってもクリアなミネラル感が最大の特徴だ。 シャンパンでスーと入ってしまうのは少ない。まだ、飲んだことがない人は是非試してほしい。後悔はしませんよ! BRUNO SCHUELLER*ブルノ・シュレールのRIESLING 2000 ほぼ黄金色に近い色合いは、ウイラージをしない樽熟成からのものだ。何て力強い、蜂蜜感さえ感じさせてくれる熟度だ。それに反してキチッと締め て、スッキリ感を与えてくれているのがシュラー独特のミネラルだ。これはブルノのお父さんのジェラールの畑仕事のお陰だ。実に素晴らしいアルザスのテロワールワインだ。イカが美味しかった。 DOMAINE ALQUIER*ドメーヌ・アルキエのBASTIDES 96 AOC FAUGERES バスティード 何て細かく上品なタンニン何だろう。こんな繊細なフィネスを感じさせてくれるワインを造る人はそう多くない。しかもこのボリューム感は南仏そのものだ。かと云ってアルコールを全面に感じることはない。これはフォジェール独特のシスト土壌が酸をもたらしてくれるからだ。フレッシュ感さえ感じさせてくれる。熟成からくるトリフが出始めている。   DOMAINE DE LA SENECHALIERE*ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール、V V 2004 ムスカデ 偉人マーク・ペノは04年当時、まだムスカデとして出荷していた時代だ。 マークのワインはムスカデとして登録する6月までにはまだ醸造が終わっていないことが多く、今ではテーブル・ワイン、ヴァン・ド・ターブルの カテゴリで出荷している。イオデと云われる浜辺の香りがあり、蜂蜜さえも感じさせてくれる。勿論、6年の熟成を重ねてもフレッシュ感を備えている偉大なるムスカデだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック LES PLOS DE BAUMES 03*レポドボーム ラングドック地方の偉大なる醸造家の一人だ。南仏ワインの名声を上げた一人に数えられるシルヴァン・ファダだ。シルヴァンのワインはルカ・カルトン、トロワグロ、エルブリなど一流シェフのレストランにオンリストされている。このキューヴェはシルヴァンのワインでは異質のワインだ。 彼はアニアン村にわずかな畑を所有している。ここはメドックに似ているといわれる土壌を備えている。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、というボルドー品種構成だ。実に細かい粒子のタンニンだ。03年と云う過酷な暑さの中で育った葡萄を仕込んだ。このフィネスはボルドーグラン・ヴァンだ。これは収穫量が20HL/Hと云う少なさから来ている。素晴らしいワインだ。 DOMAINE […]