23
Août

H2O Végétal-Part-14 ボジョレ軍団の若大将…….. Damien Coquelet ダミアン・コクレ

スペインの自然派に混ざってフランスからも数社参加。 毎年、このH2O Végétal見本市に参加しているボジョレの若手軍団。 その大将がこのダミアン。 このカタロニアに来ても、この一角だけはボジョレ・エネルギーと空気が漂っている。 のりの良いジョークと笑いが絶えない。 ワインも難しいことは言わずグイグイ!これがボジョレだ。 2009年に独立して8年目のDamien Coquelet ダミアン・コクレ ダミアンのワインファンは多い。果実の濃縮感とキりッとした酸が同居している。 テーブルにおいて、食事しながらグイグイ飲めてしまう。殆どの食事に合ってしまう。 なんて心地よいスタイルなのだろう! 今、ボジョレで最も元気のいいファミリーは、Georges Descombe ジョルジュ・デコンブ。 Kekeことケヴィンもお父さんの蔵を手伝いながらも、独自の醸造元も設立した。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO2

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature Domaine Marcel Lapierre ドメーヌ・マルセル・ラピエール マチュ・ラピエールは主催者として走り回っていた。 ブースにはカミーユがたっていた。 今、ドメーヌではカミーユが大活躍中。ドメーヌの顔になりつつある。 カミーユは最近、ベトナムへ1か月間旅して感動して帰ってきたばかり。 張り切って生き生きしていたのが印象的。 ワインは2016年産を試飲。 16年は難しい年だったにも関わらず、素晴らしく上品に仕上がっていた。 ★MORGON(N)モルゴン16のSO2ゼロのナチュールは素晴らしく柔らかな果実味が印象的。 何と云っても、★CUVEE CAMILLEキューヴェ・カミーユ16は、 繊細で、ミネラリーで、エレガントに仕上がっていました。 コート・ド・ピィの畑の葡萄を仕込んだものです。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO1

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature ボジョレワイン全体の大試飲会サロンとなったB.B.B、今年から更に参加グループが増えた。 1-BEAUJOLOISE 2-BEAUJOL’ART 3-BIOJOLAISE 4-BEAUJ’ALL’WINES 5-LES GAMAYS 6-CHICS 参加グループの増加にともなって、場所も3か所に分かれて開催されるようになった。 B.B.Bの略もBien Boire en Beaujolaisに。 B.B.Bのオフ・サロンとして、極小規模生産者の集まりBEAUJALIEN ボジャリアンが昨年から存在している。 自然派ワイン醸造家が始めたイベントが、今ではボジョレワイン全体の一大イヴェントになった。 フランスの他の地域では、自然派と一般醸造家の関係が、ここまでの共存・棲み分けがまだできていない。 まだ、原産地呼称協会、一般醸造家と自然派醸造家の間の関係が対立しているところが多い。残念なことだ。 この一点を見ただけでも、マルセル・ラピエールの偉大さ、ボジョレ自然派醸造家の素晴らしさが光っている。 だからこそ、ボジョレ自然派は一つにまとまってもらいたい。

13
Avr

B.B.Bボジョレ試飲会の源泉Beaujoloise ボジョロワーズ

La Source de Salon a Vin Beaujolais-BBB,Beaujoloise 流石、自然派ワインの発祥の地と云ってよいボジョレ。 良い形で自然派ワイン、ビオワイン、一般ワインの共存ができている。 マルセル・ラピエール生存中に始まったボジョロワーズ試飲会。 マルセルのアイデアは、自然派、ビオ, 一般ワイン醸造家が普通に共存する形を造りたかった。 マルセル・ラピエールの指示でこの3人が実践部隊として動いた。 Christophe PACALET, Cyril ALOZO , Mathieu LAPIERRE 2008年当初は近隣のボジョレ、マコン、ブルゴーニュの自然派醸造家を集めて小規模でボジョロワーズ試飲会をやっていた。 回数を重ねて段々と認知されて、フランス中、ヨーロッパ中からプロ・バイヤーも集まるようになった。 数回目から、ビオ醸造家、一般醸造家も誘って、ボジョレワイン全体のワインサロン形態をめざした。。 自然派ワイン醸造家 - Beaujoloise ビオワイン醸造家  ― Biojolaine 一般醸造家     - Beaujolart 三つのグループに別れて、頭文字をとって、Salon B.B.Bとして、ボジョレワイン全体を盛り上げるワイン・サロンに進展してきた。 このBBB形態アイデアの源泉はマルセル・ラピエールにあったことを忘れてはならない。 特に、栽培方法も醸造方法も違うけど、Vigneron ワイン造り手として一緒に共存するアイデアを打ち出したのである。 人間として、考え方の違いを認め合うことの重要性を“形”にしたこの発想は流石マルセル・ラピエールなのである。 いつも遠くを見ていたマルセル・ラピエール。

7
Mai

Beaujoloise – ボージョーロワーズ2012

CHRISTOPHE PACALETクリストフ・パカレ マルセル・ラピーエルの甥にあたるクリストフはマルセルのPASSIONは自分が継承する。と言い切る。今日はお父さんも手伝いに来てくれた。クリストフのお父さんとフィリップ・パカレのお父さんは兄弟。 BEAUJOLAIS BLANC 11 クリストフのワインは彼の優しい性格と同じで実にやさしいタッチに仕上り。酸のコクもアルコールもすべてが穏やかでスーと入ってしまう。 FLEURIE 11 イチゴのような果実味、旨味、酸とすべてが出過ぎることなく、実に心地よいバランスに仕上がっている。グイグイ入ってしまう。ガメ品種の良いところをすべて備えている。 ガメラーには堪らないワインだ。 CYRIL ALONZO シリル・アロンゾ シリル・アロンゾもお父さんのジェラールが応援に駆け付けた。ジェラールは元レストラン・ターブル・ド・シャントレの元オーナー、今はアヴィニョンでレストラン・アロンゾをやっている名シェフである。勿論ワインは自然派オンリー。シリルは溢れるアイデアの持ち主。ラベルのセンスが抜群だ。 TERRE JAUNE テール・ジョンヌ10 南ローヌ、70歳のグルナッシュを仕込んだ。シリルらしくそんなに濃いワインには仕上げない。コンクリート槽で除梗なしのセミ・マセラッション・カルボ醸造。あまり濃くしたくないシリルはピジャージはやらない。黄色の粘土質なのでしっかりした骨組みをもったワインに仕上がっている。 COTE DE PYコート・ド・ピ11 モルゴン村の銘醸ワインを生み出す丘の斜面。ジャン・フォワラールの横の畑。マグネシウムを含んだ岩盤土壌、40歳のガメ。シリルらしいミネラル感が中心の真っ直ぐな辛口タイプのガメ。サクランボの果実味、ややスパイシーなコショウぽい風味に潮っぽさを感じる。 QUARTZ ET SABLE クオーツ・エ・サーブル11 ランティニー村にある70~100歳を超える古木が存在する特別な畑のガメ品種。まさにシリルの真骨頂を表現したワインのスタイル。“ワインの価値は色の濃さではない” 軽めの色に、爽やかな果実味、石英石、水はけの良い土壌からくる軽やかさ、透明感があるザ・シリルのスタイルのグイグイはいる心地よいワイン。 CHAMONARD シャモナール マルセル・ラピエールの幼馴染“シャ”猫というあだ名で皆に親しまれている。マルセル在命中は夕方になるといつもマルセルのカーブにやって生きて一杯ひっかけていた。 マルセルに最も近いところに居た人物のひとり。 マルセルがシャト・カンボンを購入した時、シャモナールも出資した。 だから、共同出資者でもある。 シャモナールはいつも古いミレジムを持っている。 今日は2003年を持っていた。猛暑の年だ。 2003年のわりには酸がシッカリのっていた。タンニンは溶けて、ピノッテしている。まるでピノノワ-ルだ。 GEORGES DESCOMBES ジョルジュ・デコンブ 今日は二男のケビンと末っ子のマノンちゃんがブースに立っていた。つい最近まで小学生だったマノンちゃんが突然、思春期をむかえて化粧をするようになった。女の子が女性に突然変わった。 1)CUVEE Gigi キューヴェ・ジジ 11 イヤー!美味しい!まるで葡萄ジュースだ。搾りたての葡萄ジュースをそのまま飲んでいるという感じ。 たた5日のマセラッションで軽くてフレッシュで生果実の風味。ジジとは奥さんの名前からとった。ジスレンのジを繰り返してあだ名になっていて、明るく気さくな性格の奥さん“ジジ”はモルゴン村の人気ものだ。 ジジの性格そのもの、明るいワインだ。 2)MORGON モルゴン11 濃度はひかえめだ。スパイシーでミネラル感を含んだ果実味。フラッシュな酸はザ・デコンブだ。果実とのバランスが良い。 3)BROUILLYブルイ11 デコンブのブルイはブルイ山を見下ろす隣の山斜面にある。花崗岩の岩盤土壌に育つガメ.樹齢も最も若い木が30年。ミネラル中心の真っ直ぐな果実味がスカットする。 4)BROUILLY VIELLE VIGNE […]

18
Avr

BEAUJOLOISE自然派ワイン見本市ボージョロワーズ2012年

  今年もやってきましたボジョロワーズの季節 ボジョレの祭典 ボジョロワーズの祭典が始まったのは、5年程前にこの3人が発起人となって始めた。まだマルセル・ラピエールが生きていた当時だった。マルセルの長男、マチュは、このボジョレで皆が楽しく過ごせる一日のお祭りをやりたかった.造る人も、ワインを売る人も、愛好家も皆集まって、翌年のワインが出来上がるこの時期に、冬を越してほぼ熟成も完了したワインを発表しながら、楽しむ会をやりたかった。そして、この2人、クリストフ・パカレ、シリル・アロンゾが賛同してこのボジョロワーズが始まった。この3人の発想は違っていた。自然派醸造家だけで小さく固まるのは止めたかった。当時、自然派醸造家と一般醸造家の対立があった。この若者達にとっては、そんな対立に全く興味が無かった。皆仲良くやれば良いのにといつも思っていた。出店者への呼びかけは、一般の醸造家へも呼びかけた。最初は2組の一般醸造家の参加しかなかった。 “BBB”今年のロゴはトロワB 今年は違う。30社ほどの一般醸造家が参加している。今年はそのグループ名もできた。BEAUJOL’ART ボジョラアートと命名。ビオでも自然派でもなくワインを真剣に造っている人達もいる。そんな人達も立ち上がった。そして、もう一つのグループが結成された。正式なビオ栽培者達だけのグループも結成された。それがBiojolaise ビオジョレーズと命名された。だから今年は各グループ名の頭文字をとってBBBの3Bの会となった。発起人達の自然派醸造家Beaujoloise ボジョロワーズはそのまま継続。それぞれがお互いの存在理由を認めつつ集う新時代の幕開け。この3人の平和思想が形になった。ブラボー! 元祖自然派のラピエール家のブースは超人気でなかなか近づけない マルセルなきラピエール・ワイン大人気 長男マチュの決断が光った2011年産 ラピエールのブースにはいつも人だかりで近づけない超人気。2011年、長男マチュの決断が光った年となった。11年の評価はすこぶる高い。11年の収穫時、マチュは葡萄園を周って葡萄の熟度が同じ区画の畑でもあまりにもバラバラで差があり過ぎた。マチュは決断した。収獲人を集めて指示した。『よく観察してよく熟した葡萄だけを収穫すること、熟していない葡萄は10日後にもう一度収穫に来る。』手間暇が2倍いや3倍かかる作業を決断した。つまり同じ畑の区画を2度に分けて収穫をする事を実行した。しかも、収穫人に収穫籠を2つ持たせて完璧な葡萄のみを入れる籠、やや痛んだ部分もある葡萄の籠と分けて収穫。完璧な葡萄のみをMORGONモルゴンに仕込んだ。他の葡萄はVDPの“レザン・デ・ゴロワーズ”として仕込んだ。エレガント、繊細でフィネスを備えた2011年のラピエール・モルゴン。今年のラピエールは今までに無かった繊細さ、透明感がある。マチュの狙った新しいラピエール・モルゴンの誕生だ。シャトー・カンボンの方も今年は爽やかさのあるサクランボ風味がピノッテいる。果実味が心地よくグイグイ入る。レザン・デ・ゴロワーズはグイグイ入ってしまう危険なワインだ。

4
Mai

ボジョレー地方でBeaujoloise*ボジョロワーズの試飲会!

今日は、久しぶりのボジョレー地区へと出張です! 今回はクリストッフ・パカレ氏がボジョレーの仲間と主催する、ボジョレーワインのフェアーです! 『ボジョレーチック』な2010年ビンテージがズラリ! Christophe Pacalet*クリストッフ・パカレ曰く、『2010年はフルーティーで飲みやすく、まさにボジョレーピッタリの年だよ!』 天気も良いし、ボジョレーのブドウ木にはもうすでに小さな芽が沢山! 今年の4月は通常より温かく、ブドウ木の成長も15日間早まっています。 そんな楽しい試飲会の写真を是非どうぞ! Cyril Alonso*シリル・アロンゾ / PUR*ピュール とても優しくて真面目なシリル。 彼のワインは、どれを飲んでもとてもピュアでエレガント! Montagne Hard*モンターニュ・ハード08 石灰質のテロワール+フルーティーな味わい+まろやか感 Côte de Py*コート・ド・ピ10 花崗岩のテロワール+ミネラル感+スパイス感 Amène*アーメン09 赤い粘土質のテロワール+フレッシュ感+長い後味 特にスミレやボタン、アニスの香りが印象的! Très Vieilles Vignes*トレ・ヴィエイユ・ヴィーニュ10 1904年に植えたブドウ木+ミネラルと酸の最高なバランス+ボリューム感+上品さ =シリルが大好きな一本! Arnaud Combier*アルノー・コンビエ 彼のワインは、毎回言いますがミネラル感と透明感が強い! Marie, Mathieu et Camille Lapierre*マリー、マチュ、カミーユ・ラピエール いつも大きな笑顔で出迎えてくれるマリー、そして真面目でシャイなマチュとカミーユ。この温かいファミリィーが生み出すワインからは、綺麗な色合いと華やかな香りが! 2010年はフルーツをそのまま齧っているようなジューシーさ!手作りパテと召し上がれ! Raisins Gaulois*レザン・ゴロワ10 フルーツ+サッパリ感=雅にちょっぴり大人向けのブドウジュース! Château Cambon*シャトーカンボン ロゼ10=ミネラル感タップリでサッパリした飲みやすさ 赤10=エレガントでイチゴの香り! Le Cambon*ル・カンボン フードル(大樽)での醸造=スパイシーでパワフル! Morgon (N) *モルゴン (N)10 SO2はゼロ!!のこのワイン=上品+なめらか+フレッシュ+ピュアなフルーツ! Nicolas […]

3
Juin

BEAUJOLOISE 2010 ボージョロワーズ 自然派試飲会―PART2

毎年、春に行われるボージョロワーズ自然派試飲会は今年で3回目だ。毎年規模が大きくなっていく。 フランス醸造業界も曲がり角に来ている。 今、仏国醸造界では経済的に最も苦しい地域の一つに挙げられるのがここボージョレ地区だ。一時は飛ぶ鳥を落とすほどの勢いがあったボジョレ・ヌーヴォーが、皮肉にもボジョレ・ワイン全体の失墜の原因になっている。あまりにも酷く不味いヌーヴォーが世界に流れ過ぎた。ヌーヴォーは一時世界中のお祭り騒ぎにまでなった。ブームになれば商魂たくましいビジネスマンは出来るだけ安いヌーヴォーを仕入れようとワイン商を叩く。叩かれたワイン商は栽培・醸造家の利益を削る。栽培・醸造家は質より量の栽培・醸造に走る。極悪品質のヌーヴォーが近年の10年間は世界に氾濫した。 お祭りといえば、普段ワインを飲まない人達までも、かなりの量のワインを飲む。品質の悪いしかも酸化防止剤がたっぷり入ったワインを大量に飲めば、翌朝の二日酔いは悲劇だ。頭がガンガン、安いガメイ品種ワインの嫌な香りが体中に染み込んでいる。三日酔いと云った方がいい。世界中の人がこんな経験をほぼ10年間は続けた。今、ボジョレと聞いただけで逃げ出す人達がいるのも無理がない。この現象は何もボジョレに限った事ではない。価格を叩かれる安い地方の産地は同じような状況にある。例えば、南ローヌ地方、ラングドック・ルーシオン地方がそうだ。これらの農協がバタバタと潰れている。                               自然派ワインの新規若手醸造家 そんな状況の中でも、確実なファンをコツコツ増やしてきたのが、自然派ワインを造る醸造家達だ。まず、栽培方法は除草剤や殺虫剤の使用をやめて土壌を活性化させた。これだけでも、普通の栽培家の3倍の畑仕事が必要だ。だから価格を叩かれた一般の栽培家には転換したくても不可能なやり方だった。だからその当時は、甘んじて不味くても安いワインを造り続けなければならなかった。失墜の姿はもう分かっていたのである。でも、ここまでひどくなるとは誰も思わなかったに違いない。しかし彼らの一部の人達は失墜の原因を自然派ワインの醸造家に押し付けたのである。ボジョレワイン委委員会の役員(大手ワイン商)のメンバーが日本に行き、自然派ワインはSO2(酸化防止剤)を使用しない為、ワインの状態が酷く、そんな自然派ワインがボジョレワインのイメージを大きく落としていると発表した。そして、彼らは自然派ワインへの出来うる限りの嫌がらせを実行した。最もひどいのは、ボジョレ・ヌーヴォーの出荷日に、お前のヌーヴォーはAC BEAUJOLAIS NOUVEAU のアペラッションを認めない、と通達する。飛行機もすべてキャンセルせざるをえないような酷いことをやっていたのである。ヤクザの如く。これはつい2、3年程前まで続いていたことなのである。今だにまだその傾向は若干残っている。しかし、彼らを支えていた栽培家がもう耐えられなくなって、ドンドン廃業したり葡萄木を抜いてEUより助成金をもらって職業を変えてしまっているのが現在の状況だ。若手醸造家や、心ある醸造家、後継者などは例え仕事が増えても、リスクが多くなっても本物の自然派のワインを造ろうと決意する人達が増えている。3年目のこの試飲会に今まで見たこともない若手醸造家が多く参加していた。喜ばしいことだ。そんな彼らに手をさしのばし、惜しみなくノウハウを提供するマルセル・ラピールなどベテラン自然派の醸造家達の人間的素晴らしさに、感動すら覚える。我々、買う立場の人間がモットモット彼らのワインの販売発展に力を入れなければならないと心に誓うこの頃である。この傾向はフランス全土に広がっている傾向である。 会場内でワイン以外の色んな作品の紹介 毎年、芸術家の作品の展示も行っている。 また、オランダ人のレーモン・ルコック氏も毎年の参加だ。ビオの本物チーズやイベリコの生ハムなどすべて、現場まで足を運んで、それぞれの造り手と特別契約をしている。彼の生ハムは、もうドンでもなく美味しい。 ★OSTERTAG オステルタッグ このボジョロワーズの試飲会は基本的にボジョレ・マコン地区の醸造家が主体となっている。毎年、他の一つの産地の自然派を招待している。今年はアルザスの自然派が招待された。 アルザスのオステルタッグが来ていた。 ブースは大人気でなかなか近付けない。しばらく待機していて隙をみてすかさずに入り込んだ。 アンドレとは久しぶりに会う。すごく繊細な精神と思考する、そして断固実行するタイプだ。 今日はすべてリースリングだ。 会VIGNOBLE D’E ヴィニョブルE 08 日本の墨絵的な絵のラベルだ。奥さんが芸術家だ。彼のラベルは殆ど奥さんの作品がデザインされている。スパイシーな香りと味わいだ。スカットとしたミネラル感がある。最後にミネラルの旨味が爽やかに広がる。ワインが主張しない。鮨に合わせたい。 会RIESLING CLOS MATHIS 07 リースリング・クロ・マチス 緑がかった黄色、まさにバラの花ビラの香りだ。胡椒っぽいスパイシーさがあって、辛さまで感じる。ステンレスタンク醸造・熟成をやった。ホントにピュアなミネラル感を狙った辛口白ワイン。でも繊細である。 MUNCHEBERG RIESLING08ミュンチュベルグ 花崗岩と石英石が入り混じった土壌構成。クオーツ(水晶がかった石)が多いとミネラル感が強くなる。黄金色に近く美しく輝いている。ミネラルからくる辛さを感じる。 ワサビを使った日本料理に合わせたい。 勿論、刺身に合わしても面白い。 ★CHRISTOPHE PACALET クリストフ・パカレ クリストフ・パカレも超人気でなかなか近付けない。このような試飲会は朝一番に来て試飲しないとなかなか進まない。お昼近くなると来場者の数が増えてしまう。来年は朝一番で来ることにする。自然派のサラブレッドだ。マルセルを伯父、フィリップ・パカレを従兄弟に持つ。 自然派の元祖と天才の醸造技術を近くで体で覚えたクリストフ。自然体でゆったりした性格だ。 JULIENAS 09 ジュリエナ 色調も濃い、まさに世紀の年09の色合いだ。香りも典型的なガメイと云われるバナナの風味だ。勿論、自然酵母のみの醗酵だから土壌から来る香りだ。口中は力強くて濃縮感があり、旨味のミネラルも濃縮している。 FLEURIE 09 フルーリー 実にやさしい果実味だ。09ということで太陽を感じるけど強すぎることがない。ミネラルもほどほどに感じられて、スーッと入ってしまうTHE自然派ワインだ。 ★JEAN CLAUDE LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ 自然派の孤高の存在。 ジャンクロードは控えめな性格で当初はマルセル・ラピエールなどとあまり直接的な接触はなかった。自分なりに自然派造りを工夫して実践して身につけたタイプだ。勿論、今は違う。 お互いのことをよく理解し合って付き合ってるし、マルセルを尊敬している。でも。造りは 独自な方法が多方面に渡ってある。 BROUILLY […]

1
Juin

BEAUJOLOISE 2010 ボージョロワーズ 自然派試飲会-PART1

今年も盛大にボージョロワーズ試飲会が開催された! 今年は自然派発祥の地とも云えるモルゴン村の真ん中で行われた。 今年の主任幹事はマチュ・ラピエールだ。もう、自然派若手の中心的存在に成長しつつある。自然派もお父さんのラピエールの時代から大きく進化しようとしている。8年程前まではボジョレ地区での自然派の位置づけは非常に厳しい状況に置かれていた。ヌーヴォー出荷時にAC BEAUJOLAISを認可されず、空輸便がキャンセルされることもあったほどだ。 一般のボジョレ栽培家、醸造家の人達に随分誤解されて色んな妨害にもあって来た。自然派ワイン見本市をボジョレのド真ん中でこんな風に開催できるとは考えられないことだったのである。 今はボジョレワインが危機に瀕している。普通のボジョレワインが売れなくて瀕死状態の醸造家が多数いる。葡萄木を抜けばEUより助成金が下りる 為に引き抜かれた畑が目立つようになってきた。ボジョレの景色すら変わってしまいそうな勢いである。そんな中、マルセル・ラピエールをはじめ自然派ワインの勢いが止まらない。世界中からお客さんが集まってくる。 一般醸造家も自然派ワインの造り手への見方に変化がある。やっと誤解が解けてきた。マチュ主催のこの試飲会はボジョレの一般醸造家も参加可能だ。800人を集めるボージョロワーズの熱気は凄い!ブラボー!マチュ! ★CYRIL ALONZOシリル・アロンゾ(DIONY 東京:03-5778-0170、京都075-622-0850) 入口正面に陣取っているのはシリル・アロンゾだ。 天才的発想の持ち主のシリルは次々と新しい展開を考えだして行動している。 1-LA VIE EN ROSE ラ・ヴィ・アン・ローズ 最初のワインはエディット・ピアフの代表曲の名前が付いたワインだ。これもシリルの発想だ。レニエ村の08年だ。太陽が少なく難しい年にしては良く熟して果実味が豊かだ。ミネラル感もあって最初から美味しいワインに出会う。うれしいかぎりだ。ピエロの絵がラベルになっている。これもシリルらしい独特のエスプリだ。 2-TSUKI YOMI 07 ツキ・ヨミ(月よみ) 濃厚な色合い、グルナッシュを思わせる香り、濃縮感あふれるボリューム、ミネラル感もあり。ボジョレのガメイ品種とは思えないしっかりしたワインだ。シリルのお父さんジェラールもアヴィニョンよりの参加だ。いつも笑顔のジェラールだ。 ★MARCEL LAPIERRE マルセル・ラピエール(野村ユニソン:03-3538-7854) 自然派の原点となったマルセル・ラピエールのブースだ。今日は奥さんのマリーと娘がブースに立った。マチュは主催者として飛び回っている。マルセルは色んな人への挨拶で忙しい。しかし、パワフルなマリーだ。マリーは北フランスのロレーヌ地方の出身だ。若い頃、収穫のアルバイトにマルセルのところに来た。マルセルと恋に落ちてそのままこのモルゴンの人となった。 1-RAISINS GAULOIS 09レザン・ゴロワ VDP 本日の一番のお勧めだ! 安くて!旨い!自然派!3拍子揃い。2009年は世紀の年だ! マルセル『09年は自分が今までに造った最高の年だった』 と言いきる。若い木から収穫した葡萄を仕込んだワインだ。 若い木といえども09年の天気は、葡萄を完璧な状態で収穫できた。だからこのVDPは例年のモルゴンのワインに劣らない濃縮度と果実味の旨味を備えている。だから、この価格で!この品質!自然な風味が一杯詰まってる。本日NO1のお勧めだ!バッグ・イン・ボックスもありますよ!業務店でのハウスワインでマルセル・ラピエールをゴクゴク飲んでほしい。 2-MORGON 09 モルゴン  世紀の年! マルセルが“生涯最高のワインだ!”と言いきる2009年。 色合いも香りも濃いグルナデンのようだ。濃縮な果実味、ガメイが熟した時は若い時のグルナッシュのような風味になる。まさにスパイシーささえ感じる。そして、熟成すると芳醇なピノ・ノワールのように変身する。きっと09もそうなるだろう! ★PHILIPPE JAMBON フィリップ・ジャンボン(野村ユニソン:03-3538-7854 藤木) 自然派を造る為に生れてきた男 我らが愛するフィリップ・ジャンボンだ。愛すべきピューリスト。自然派の中でも極を追求するフィリップだ。他の分野からこの自然派ワインを造る為に醸造元になった男だ。元三ツ星レストランのソムリエからの転職だ。そこまでやるか!?と皆が思うほどのリスクを負う男だ。SO2は完全無添加、ワインがどんな風になっても無添加で通す。『自然界は正義が勝つようになっているんだ!バクテリアにも、善玉と悪玉があって、ワインの中で戦っているんだ。最後は必ず善玉が勝つんだ!』と子供のように言いきる。 そして、そんなフィリップを笑顔で支えている奥さんのカトリーヌだ。 フィリップのワインには強烈な熱狂的ファンがいる。カトリーヌ・ファンも多い。フィリップが子供のように夢を追い続けられるのも、この笑顔のカトリーヌがいるからだ。私もカトリーヌ・ファンの一人だ。 1-JAMBON BLAN ….CHARDジャンボン・ブラン・ ・・シャール フィリップ自身の白はまだ樽の中で悪玉と善玉が戦っている最中だ。だからまだ瓶詰できない。フィリップと同じくらいナチュラルな栽培家が近所にいる。フィリップの超自然派醸造の先生だ。ギー・ブランシャールという栽培家だ。そのシャールをとってワインの名前を付けた。フィリップのワインとは双子的存在と思って良い。ブランシャールのワインをフィリップが瓶詰したものだ。実にジャンボン風味のワインだ。 2-UNE TRANCHE DE JAMBON ユンヌ・トランシュ・ド・ジャンボン […]