19
Fév

感動のワインを醸す蔵人 Jean-Francois NICQ ジャンフランソワ・ニック

(Les Pénitantes レ・ペニタント試飲会より) ルシヨン地方に最初にやって来て自然な醸造を定着させた人ジャン・フランソワ・ニック。 その数年後、続々とルシオン地方にやって来た後輩達を導きフランスきっての自然派ワインの小国を築き上げた人。 18年は難しい年ながら最高の品質のワインが完成!! 花崗岩土壌のどこまでも伸びてくる透明感のあるミネラル。 その周りを心地よい果実味が優しく包み込んでいる。 勿論、爽やかな酸も南仏のワインとは思えないフレッシュさ。 絶品ばかり!! 今、次なる世代が一緒に働いている。この類まれな“技”を継承できる準備も進行中。   そして、ベテランの技は今も進化中!! Fridaフリダは除梗しての醸造。 セミ・カルボ醸造では表現できない違うテロワールを魅せてくれている。 ジャン・フランソワの深さが滲みでている一本だ。    (問合せはBMO社、飲みたい人はトロワ・ザムール・恵比寿にて)

19
Fév

年初め恒例のアンジェ・ソミュールの大試飲会も終了

南仏から始まった2週間に及ぶ自然ワイン耐久テースティング大会もディーヴ・ブテーイユを最後にすべて終了した。 休みなしでどれだけのワインを試飲したんだろうか。口中が荒れてきている。 日本出張から帰った翌日に南フランスのモンペリエに移動して、即アンジェに移動しての テースティング。 一年に一回とはいえ、ますます試飲する量が増えていて、訪問者も増えていて、我慢大会のようなテースティングレースになってきた。 特に、2周目のAngersのエキサイティングな試飲は、体力と精神力の集中が必要だった。でも大変興味深いものだった。 それぞれの試飲会に特徴あり。 1) Les Pénitentes レ・ペニタント試飲会 参加蔵の規模は最も少ないけどペニタントは自然派の各地のトップクラス、大御所が揃っている。 レベル的には最もレベルが高い会場であるい。 会場のやや小さめなので人で溢れる会場である。朝一番に会場入りして混む前に大切なところを試飲する必要がある。 2) Saint Jean サンジャン試飲会 当初はニコラ・ジョリーがやっていたルネッサンス・デ・アペラッション試飲会だった。 つまりビオ・ディナミ農法のメンバーが主体の試飲会。 ビオ栽培が主体であり、醸造に関しては、あまり自然にこだわっていない蔵も多い。 最近では、このメンバーの中にも、自然な造りをする蔵も増えてきた。特に若手は自然な造りが多い。 3) Les Anonymes レ・ザノニーム 最も新進気鋭の若手が最も多い試飲会。ディーヴ・ブテイユやペニタントにも入れなかったり、自分から敢えて入らない若手がいる。自分達はもっと自由な発想でワイン造りをやっていきたいと考えている若手が多い。 毎年、初リリ-スの新人も何人かいる。 4) S.A.I.N サン 自然派グループで最も厳しい条件のもとで栽培、醸造ををやっているグループ。 今回はJerome SAURINYジェローム・ソリーニの蔵で極小規模の試飲会を開催。 ジル・カトリーヌ・ヴェルジェ、オリヴィエ・クザンなど自然派のレジェンドな蔵が集まっている。 5) La Dive Bouteille ラ・ディーヴ・ブテイユ 自然派の組織では最古参のグループ。ワインライターのシルヴィー・オジュローが主催する組織。 ラピエール醸造など自然派の初期よりやっている蔵が多く、上記の他の組織に入ってる蔵も重複してこのディーヴ・ブテイユに参加している蔵もいる。最も大規模な試飲会である。とても一日では周りきれない数の蔵が参加している。 ――――――――――  ―――――――――――― どの試飲会も訪問客が多すぎて、試飲したい蔵のブースに近づくだけでも、かなりの時間がかかるほど混みようだった。 自然派が世界中に物凄いスピードで広がっているのが実感できる。 この急激な発展が、今まで和気あいあいでやっていた自然派グループの雰囲気が、ビジネス、ビジネスの利己的な世界のバイヤーが増えたことで妙な方向へ流されてしまう蔵元も出てくるのではないだろうか。 大金をもってビジネス、ビジネスで横取りしていく、あるいわ口八丁手八丁で純な蔵元を口説いて横取りしていく、バイヤーが増えてくるだろう。わが社の利益至上主義のビジネスマン的なバイヤーが増えてきている。 価格競争で他を蹴落としていくビジネスがこの世界にも出てくるだろう。 人間関係を大切にしながら本然的な関係で成り立っていた自然派の中に、いわゆる普通のビジネスの分野の人達が参入してきたと云える。 造り手も、販売する人も、飲む人も、人間的であること、人間としての生き方の哲学が大切な時代がやって来たと云える。 利益至上主義のビジネスの仕組みに流れていくと、この自然派の流れの“純”な大切な部分が無くなっていくだろう。 どのワインを、誰から買って、誰に売って、どんな風に提供していくか、どんな風に飲まれていくか、大切な時代が到来している。 自分のところに手に入りさえすればOKという考え方では、自然派の大切な部分が失われていくだろう。 これからが面白いし、遠くを観ながら醸造家、販売者、飲む人達がハッピーになるメカニズムを築きたい。

18
Fév

怒涛の試飲会の後はゆったりソワレ

  南フランスからロワール地方のAngersアンジェの街に移動してテースティング・耐久ラリーが続く。 楽しく、過酷なラリーの夜は、ホッと一息のソワレ。 日本からの特別参加のBunonの中湊さん、クマさん、ルシオン地方でトビッキリ美味しいワインを醸すShojiさん夫妻も合流。   どの自然派ワイン試飲会場も想像を絶する混んだ中での試飲はブースに近寄るだけでも、まるで戦いの様相。 自然派ワインを愛する人達が世界中に増えているのを体感できる。 アメリカ、中国の大国が本格的に取り組みだした。アジア諸国も追随している。 ここ近未来の自然派ワインを取り巻く状況が凄い勢いで変化してくのを感じる。 世界中の飲食に関わる業界全体が、動きだしている。 今まで見られなかった業界ワインバイヤー達がこの世界に参入してきている。 さあ、変化の時代の到来だ! これからが面白い!! これからをどう生き抜くか!?どの方向に? どんなワインを? 誰と?どんな風に? この分野も今までの、自然派ワインオタクの時代から大海に就航していくしょう。 自然派ワインを嫌いな人も、自然派オタク的な人も、ワインの世界で働くかぎり、違った観点からからのアプロ―チが必要になるだろう。 一般ワインの蔵元もグラン・クリュの蔵も、極めて美味しいワインを造る人達が、実際にやりだしたことは自然派ワインの蔵元がやってきたことをやりだしている。 こんな風に二極分化してくるのではと思う。 1)極めたワイン(グランクリュも含めた美味しいワイン、今の一部の極めた美味しい自然派ワイン) 2)一般ワイン(今までの普通のワイン、自然派ワインの極めない美味しくないワイン) 自然派ワインというくくりで解決できなくなっているし、必要とされない時代になってきている。 自然派ワインがすべて美味しいワインではない。酷いものもかなり多い。 そんな酷い自然派を指さして『自然派ワインなんておいしくないね!嫌いだよ。』と言って避けていた人も多い。 そろそろ目を覚まして、現実を観ていかないとワインの世界では生きていけない時代がくるだろう。 世界中を飛び廻る中湊さんの話は面白い。 現場を渡り歩いた人しか語れない真実がある。 『アジア諸国は日本人が考えているアジアではないことを、』力説する中湊さん。 ここ近年で世界は変わるだろう。そんな中で日本人はいつも中心で活躍していくだろう。日本人の真価はこれからだ! 何故! “和”の哲学をDNAにもっているからです。 世界を大局的にとらえて“和”をイメージできる生き方ができるからである。 国境を超えて日本人は活躍していくだろう! ★Le Temps d’Aimer ル・タン・デメ醸造のSorcellerieソルスルリ ウーン、何て美味しいんだろう!    

18
Fév

アンジェの街のPASSIONワインバー:A Boire et à Manger

一年に一回の大試飲の前夜、既に多くの醸造家アンジェに結集している。 ここ「ア・ボワール・エ・ア・マンジェ」にも多くの醸造家が来ていた。 試飲会の前夜祭となってしまった。 Vin natureが大好きなアンヌ・エレーヌがいた。 (パリのワインバーの超人気店ガード・ローブをアサミとやっていた女性) 店に入ると、La vie est belle ?が聞こえてきた。そう、あのステファン・ティソ夫婦がいた。      そして、ラ・フェルム・デ・セット・リュンヌ La Ferme des Sept Lunes のジャンさん(Jean Delobre) もいた。 何と、ティエリー・ピュズラさんもやって来た。   ステファン・ティソのテーブルにはニューヨークでVin natureを広めている女性もいた。 ニューヨークも熱く燃えているようだった。      明日からの試飲会の為にやって来た醸造家、バイヤーで溢れて熱気が凄かった。  

2
Nov

La Poivrotte ラ・ポワヴロット 癒されるな~                     Damien BUREAU ダミアン・ビュロー

(Chez Roba Seria ロバ・セリアにて) La Poivrotte ラ・ポワヴロット、イヤァー!美味しいな! 自然派のど真ん中 Angers アンジェに、いつも控え目に存在しているダミアン・ビュロー。 あのグリオット醸造で修業して、グリオットが解散する時、グリオットの最良の畑100歳級の区画を 分けてもらったダミアン・ビュロ。いつもニコニコして、モクモクと働くダイミアン。 ダミアンのその性格に似ている。どこまでも控え目で、でしゃばることがないワイン! そのダミアンから電話が入った。 『2018年は収穫が素晴らしかった。量も品質も最高だった。』本当に喜んでいた。 過去3年、天候不良で実に厳しい収穫量だった。私もホントに心配していた。良かった!   ★ピザリア店 Roba Seria ロバ・セリアにて 今夜は、パリの Chatelet シャトレにある自然派ワインが飲めるピザ屋、Roba Seria ロバ・セリアでこのワインを飲んでいる。 ここのピザの生地は、丹念にねった後、最低72時間以上寝かしておいたものしか使わない。 実にやさしいくて美味しい。お腹がふくれない。消化がすこぶる良い。 その上、ワインのセレクションが美味しい自然なものばかり。 店長のヴァンサン Vincent も実に気持ちのいいヤツ。 レストランは、まず気持ちのいいところが一番! どんなに美味しくても、気持ちのよくないところや、妙に疲れるところは行きたくない! 最後に、ヴァンサン自家製のレモンチェロをサーヴィスしてくれる。これがまた美味しい。 いつも混んでいるので予約した方がいい。  

10
Août

子供の頃からの夢を実現 Rémi Sédès レミー・セデス

真面目でコツコツタイプの人柄。 若いときはアコーデオンのプロ奏者だった。      でもレミーは子供の頃から自然の中で仕事をしたかった。 ミュージシャンとして活動していても、自然や大地がいつも恋しかった。 ある時、意を決してボルドーのワイン学校に入学した。 ワイン造りを学んだ。 そして、ボルドーの左岸サンテミリオンの醸造元で働きだした。 数年後、奥さんの実家があるロワール地方にやって来た時、自然派の醸造家達と巡り逢った。 彼らの人間的な生活と人間性,人生観に感動した。 彼らはお互いに協力しあって困難とリスクの多い自然な農作業、ワイン造りをやっている姿に感動したレミーだった。 自分でワイン造りするならロワールだと決めた。 ムスカデ地区とアンジェ地区の自然派醸造家の何人かに相談したら、畑を即紹介してくれた。 こうしてレミーは限りなくムスカデに近い地区に、子供の頃からの夢だった醸造元を立ち上げた。    ガメ品種の栽培も醸造も初めてのレミーだった。勿論、最初から自然な栽培、自然醸造。 本当にグレープフルーツを食べているような爽やかなワインが完成した。 こんな風になるとは!? 自分でも驚いた。 まだ誰もこんなワインを造った人はいない。 Rémi Sédès réalise son rêve d’enfance Rémi est un grand bosseur. A la jeunesse, il était accordéoniste professionnel. Malgré une bonne activité musicale, il voulait toujours travailler dans la nature. La terre et la nature lui […]

8
Juin

Angers アンジェの街のワイン・バー                    Le Cercle Rouge ル・セルクル・ルージュにて

大好きな町アンジェ。この街には自然ワインが飲めるところが多い。 今夜はしばらく顔をだしてなかったLe Cercle Rougeル・セルクル・ルージュにやって来た。 ワインも久々に飲む大好きなPhilippe TESSIERフィリップ・テシエを開けた。 火打石からくるフュメの香りが心地良い。 グレープフルーツっぽい爽やかな酸も胃を刺激してくれる。 アペロとしても抜群だ!!      アンジュ城

17
Mai

酸を伴った黄金の甘い貴腐ワインを可能にする、Layon レイヨン川

   フランスで貴腐ワインといえばボルドーのソーテルヌか、ここ Angers アンジェの Coteaux du Layon   コトー・デュ・レイヨン。 ソーテルヌとコトー・デュ・レイヨンの違いは“酸”。 コトー・デュ・レイヨンはソーテルヌと比較するとかなり北に位置している。 貴腐菌がついて糖度がドンドン上がっても酸が少なくならない。 だから、甘口でもビシッと効いている。 たれない、甘すぎるように感じない。 極甘でも、甘さが気持ち良く、スカッとしている。      そんな特別な貴腐ワインができるのは、このレイヨン川の湿気のお蔭。 秋のレイヨン川付近では朝霧が深い。 この朝霧のお蔭でプリチュール・ノーブルと云われる特別な菌が葡萄の皮に付着する。 そうすると葡萄実の中の水分が少なくなって糖度がドンドン上がっていくのです。 そして、気温が低いので酸が下がらない。 それはそれはもう特別な甘さ、そして同時にフレッシュな酸があって、 もう、堪らないですね。 甘口ワインこそ自然派でないと!! 普通の造りでは酸化防止剤を目いっぱい入れてしまう。 だから、甘いワインを飲むと頭が直ぐに痛くなってしまったり、繊細な人は気持ち悪くなってしまう。 アンジェの自然派の蔵元なら量は少なくとも皆造っています。 例えば Philippe Delmée フィリップ・デルメ醸造の La Grosse Nadine Vin Blanc Liquoreux などはもう極ウマです。 シスト土壌のミネラルもビシッとあり。 日本の自然派インポーターの皆さんへ 少しでもいいので、是非 Vin Liquoleux 甘口のヴァン・リコルーをインポートしましょう! きっと、消費者の皆さんも満足されることでしょう。

17
Mai

アンジェのトビッキリ心地よいビストロ à boire et à mager

Vin Nature 自然なワインの基礎文化が最も深く浸透している街といえば、やっぱり ANGERS アンジェでしょう。 Olivier Cousin, Patrick , Mosse, Marc, Babass と自然派初期を築いてきた人達とそれに続く若手グループが切らすことなく増えている、 妙な競合的な争いもなく協力関係がしっかりしている。 アンジェの街の一般人の人柄、民度が高い。 私はフランス中を毎日の如くに旅しているけど、レストラやカフェ、販売店に入店した時に、ニコッと普通に笑顔で迎えてくれるところが一番多いのが、ここアンジェである。 最悪は Paris です。どっちが客か分からない程、ブスッとしている。 そんなアンジェの街に、トビッキリ気持ちのいいワイン Bistro がある。 à boire et à mager 「アボワール・エ・アマンジェ」店。 アンジェの自然派ワイン文化の底辺を支えている。    実に気持ちがいい店である。 アレックスがオーナーでメンバーも実に気持ちがいい。今夜は不在だったがアンヌ・エレ-ヌという女性が素晴らしい。 お客さん同志でも直ぐに話せる雰囲気があり、店の中の空気がハーピーである。 ワインの品揃えがこれまた凄い。 地元アンジェの若手醸造家がでると、応援する体制もできている。 醸造家も街に出てくると皆ここに寄る。 私もアンジェに滞在中は毎晩アペロにやって来る。 今夜は、これを飲みました。 Deboutbertin デブベルタン醸造の L’AUNIS ETOILE ロニス・エトワレ。 ピノ・ドゥニス品種100%、軽快でトビッキリ美味しいワイン セミ・マセラッション。カルボ醸造のやさしい果実味がホットする。 牛の生ハムとチーズで楽しんだ。 これまた食べ物も普通ではなく、36か月ねかしたチーズと、有機で育てた牛生ハムとパテ! 食べ物ー人ーワインのつながりが、とんでもなくポジティフなビストロでした。   

15
Mai

ダミアンのお隣さん、パット Pat 訪問 -No5

     数百メートルのところに元グリオット醸造の一人パトリック・デプラが森の中のキャラバンに住んでいる。 パットリックも2年連続で収穫が激小。ダミアンと同じく今年に賭けている。 ダミアンと二人でアペロに楽園を訪問。 今、パトリックは自分のオアシスにいる。森を切り開いて自然な楽園を造っている最中。      近年、温暖化が本格的にやってきても植物、昆虫、微生物達と共存できる楽園、栽培方法を自らの生活に取り込んで実践中。 日本人農業家の福岡正信氏の理論とジョージア国(トルコ・ロシア間にある)の栽培理論に自分の工夫を入れて、 色んな野菜などを試験栽培する楽園を造り、実験中。葡萄園も同じ自然哲学で改良中。 フランスには凄い人がいるもんだ!         

15
Mai

ダミアンの試練、白のアルコール発酵が2年も続いている -No4

ダミアンは自然栽培、自生酵母のみ、SO2ゼロ、妙な人的テクニックは使わない。 ダミアンの白はシスト土壌のスカッとしたミネラル感、やさしい果実味、フローラルな華やかな香りで素晴らしい。 でも、ここのところ思うように出荷できない。 自生酵母がチョットのんびりした性格。      収穫量が少ない上に発酵が終わらないため、出荷もできず厳しい状況の中にいる。 何とか奥さんと乗り越えて欲しい。 今日は応援の為にやって来た。 ファイト!!   

15
Mai

屈強に鍛え続けてきた熟練者、ダミアン -No3

古木のシワに年輪がある。 シワの深さだけワインに深味がでる。 もうどんな天候がきても驚かない。 根っ子を地球の深いところまで伸ばしている。 葡萄の量はそんなに育てられないけど、地中深いところから地球のメッセージ、エネルギーを吸い上げてくれる。 トビッキリ美味しい上品なワインを造られる。 ダミアンと古木に感謝と勇気づけ! これからもエールを送り続けたい。

14
Mai

天から強烈なメッセージを与えられている                   Damien BUREAU ダミアン・ビュロー -No1

ダミアン・ビュローは、地元アンジェのコート・ド・レイヨン地区のグリオット醸造の近所で育った。幼い頃からグリオット醸造のセバスチャンやパットとよく遊んでもらっていた。ダミアンにとってワインは最初からVin Natureだった。 近所には、ルネ・モスやジョ・ピトンがあり、働きながら勉強した。 でも若い時は外を見たくて、ルシオン地方、コルシカ島、ジュラ地方、ブルゴーニュなどでワイン造り手伝いながらを学んだ。 そして、最終的には、地元に戻りグリオット醸造のピノ・ドニスの100歳級の畑を譲りうけて独立。 たった3ヘクタールの畑を庭師のように丹念に世話をしているダミアン。 そんなダミアンに天からメッセージをもらっている。 ここ2年間、天候不良により収穫が半分以下という試練をもらっている。 それでも黙々と畑にでて葡萄と会話をするように世話をしているダミアン。            去年の今頃、突然の5月の寒波で元気に発芽していた芽が凍ってしまった。 今年は、完璧な状態でスクスクと伸びている。 何とか、このまま収穫までたどり着きたものです。

18
Avr

PARISで小粒で濃い試飲会                     Les Grands Verres レ・グラン・ヴェール -NO1

★いつも目いっぱい走っているPhilippe Jambonフィリップ・ジャンボン   やっぱりパリでも超人気者、でもフィリップは自分のブースには殆どいない。 他の醸造家のワインを飲みあさって交流している。    自分のブースを留守にして他の醸造家のワインを試飲しまくっているフィリップ。 元ソムリエのフィリップ、本当に他のワインを試飲するのは好きで、他の醸造家と意見交換するのが大好きなフィリップ。 試飲して感じたことをストレートに伝えている。 若手醸造家はフィリップの言葉を真剣に聞いて自分がやって来たことを説明している。フィリップの醸し出すオーラは凄い。 真っ直ぐなフィリップはストレートに溶け込んでしまう ★そして、アンジュのホープ Damien Bureau ダミアン・ビュロー ダミアンは落ち着いている。過去3年間、収穫が極小なのが続いている。 ここまでの収入減はかなり厳しい。 でもダミアンは、すべてを受け容れて、じっくり構えて忍耐で前を見つめている。 収穫量は極小だったけど、ワインはトビッキリ美味しい。 アルコール度数11度と低くスート体に沁み渡っていく絶品! このスーット伸びていくやさしい深味、美味しいな。     まだビン詰めしていないが、超自然な甘口の2015年のシュナン。立った2樽しかない。 まだ古樽熟成中。 普通、残糖が多い甘口は酸化防止剤がタップリ入っている。 ダミアンのこの Vin liquoreux ヴァン・リコロー甘口ワインLa Poivrotte ラ・ポワヴロットは、 SO2無添加のZERO ZERO!! 超貴重品! イヤー、もうたまらない!この液体は本当に“お神酒”だ。 そして、トビッキリ爽やかな微発泡のペティアンSaperli Popet サペルリ・ポペット。旨い!     会場はPARISのエッフェル塔の近所だった。 ほろ酔いで外に出ると、パリの曇り空にキリット立って、先頭が雲に隠れていた。 パリ情緒満載。

10
Mar

パッション溢れる日本最高のビストロの一つ、           ラ・ピオッシュ

    Un des meilleurs Bistrots à vin sur Tokyo avec une grande passion du vin nature,  « La Pioche ». 日本に来たらここに寄らないと。 酔っ払うとついつい来てしまう。 失礼しました。    ワインはこれ! ★OUECH ’COUSIN ウエッシュ・クザン★ Grolleauグロロ品種をグラップ・アンティエールの除梗なしのセミ・マセラッション・カルボヌック醸造で醸したもの。 どこまでも軽快で心地よく、透明感があってスーット体に入ってしまう美味しい奴。        Le Batossayル・バトセ醸造のバティスト・クザン Baptiste Cousinのワイン 先月のアンジュで開催されたヴァン・ナチュール見本市 Salon Anonymes アノニムで飲んだばかり。 バティストにも逢ったばかり。 あのオリヴィエ・クザンの長男坊。 昨年、そのバティストに 待望の赤ちゃんが生まれた。 男の子だ。     ますます気合がはいるバティスト。 バティストは二十歳の時に、日本に一年ほど滞在したことがある。 東京のオザミ・デ・ヴァン、大阪のパッション・エ・ナチュールでソムリエのバイトを半年やった。 あの時のバティストを知っている人には、信じられないほど、人間的に成長している。 今や、アンジュ地区の若手のリーダー格の一人。 ワインもますます美味しくなってきた。 美味しいですよ! (日本での問合せはBMO社、トロワ・ザムールへどうぞ!)

16
Fév

アンジェの忘れられないソワレ                         Bar à Vins : A BOIRE ET A MANGER no1

ワイン見本市がある時は、夜の部ソワレも大切な出逢いの場である。人と人が出逢うと色んなものが創造されてくる。 ここ自然派ワインバーであるA boire et à Mangerア・ボワール・エ・ア・マンジェには、凄いメンバーがやって来る。 日本のインポーター、フランスのワイン屋、ワインバー、ワイン造り手、スペインの造り手、皆が小さな店内でにぎわっている。 普通なら絶対に逢うことがない人と人が、ここで何らかの理由で逢って意気投合して、お互いに影響を与えあっている。誰にとってもすごく貴重な瞬間になる。 見本市の試飲会場も大切だけど夜のソワレも同じくらい大切。 アンジェといえばこの店のエスプリがいい。Bar à Vin à Boire et à Manger なんとと云っても、ここのAnne-Hélèneアンヌ・エレーヌのサービスとワインの品揃えが素晴らしい。   今夜は日本のラヴニール社の大園さん、野村ユニソン社の藤木さん、イーストラインの門脇さん、 CPVの竹下君、石川君、アヴィタル、KISHO。 スペインのオリオル・アルティギャス、ラ・リュノット醸造のクリストフなど、その他12名程がテーブルを囲んだ。    造り手、売り手、が一緒になって同じテーブルを囲んで同じワインを飲んで話す。 色んな話題に飛んで行く。 試飲会場では見られない造り手の人なりがよく分かる。    将来のスペイン・ワインに大きな影響を与えるだろうオリオル・アルティギャスは、ワインも超一流だけど人間も素晴らしい。 こんなスペイン人が出現するなんて、嬉しいかぎり。なんて美味しいんだろう。     

16
Fév

アンジェのANONYMESアノニム見本市も超満員

アノニムは、小粒の気合の入った自然派蔵が多い。 新しい蔵も結構いるので私達にとっても、最も気合が入る試飲である。 現在、既に日本に送っている蔵も多いので、新ミレジムの2017年産の試飲も大切。 外国のワインプロが多い。 今年は例年に比較して日本人がやや少なく感じたけど、それでもインポーター、レストラン、ワイン屋の皆さんが来ていいた。自然派ワインが最も進んでいる国、流石のニッポン。 自然派ワインを中心に色んな思惑を持って、これだけの人間がここに結集している。 凄いことだ! ここからまた色んなエネルギーが創造されるだろう。 蔵元の方も、色んな思惑がありながら参加している。 15年、16年、17年と3年間もまともな収穫ができなかった蔵も少なくない。 どこの蔵も生産量が極端に減っている。 蔵元にとっても、本当に信頼し合って長く付き合える安定感のあるパートナーと出逢う絶好のチャンスである。 また、細かな情報は改めて、皆さんにお送りします。 Club Passion du Vinの石川、伊藤、竹下  皆、南仏から連続の試飲会で舌の感覚がかなり疲れてきている。 午後の後半は、チョット気合に入れ直しが必要になる。 ラヴニールの大園さん、CPVのKisho君、後半の午後も気合の試飲を続ける。 イーストラインの門脇さん、流石、余裕の気力。