23
Déc

年末は新進気鋭の一つ星GEOSMINE ジェオスミンにて鋭気を養う!

工夫と愛情タップリの料理に選りすぐりのワイン達が揃う店、ジェオスミンにやって来た。 シェフのマキシム・ブティエは、土壌に雨が降って、土と水と微生物の働きで料理の素材が成り立ってくる現象を大切に考えている。ワインも同じだ、土と水と微生物の働きがワインの原点だ。そんな思想がGOESMINEと云う店名の言葉に含まれているらしい。 素材の原点を大切に、それぞれの季節を感じさせてくれる料理を工夫している。 そして、ワインのセレクションが半端ではない。 すべて生きたワインのセレクション。名前だけ、有名なだけのワインは一本もない。 ワインリストをみて、驚いた。 よくも探したな!と云いたくなる希少なワインが揃っている。 このセレクションは実際に本人か店の人間が醸造家との信頼関係ができていないと手に入らないリストだった。 このリストを見ただけで、楽しみになってきた。 良い店には、よく感じるピーンと“気”が張っているというか、エネルギーが漂っている感じがする。 店の明かりは天上がガラス張りになっていて自然光が明かるいので気持ちも晴やかになる。 25年をしめる食事会には、ピッタリのお店だ。 アペリティフには、シャンパンではなく、やさしいクレマンを探していたら、GUILLAUME OVERNOYギヨム・オヴェルノワのクレマン・ブランがあった。 これはシャルドネのクレマンだ。スカットした爽やかな酸とやさしい果実味があって実に心地よい。 ギヨムの顔が浮かんでくる。現在30才という若さで、18歳の時に継いで6代目の当主。 ジュラ地方には有名なオヴェルノワがあるけど、遠い親戚とのこと。 魚系の料理があるので、白を探していたら、長いこと飲んでなかったロワール・アンジェのBENOIT COURAULTブノワ・クロー醸造の白があった。Le petit cheninル・プティ・シュナン。 これまた、なかなかお目にかかれない名醸造家のシュナン品種の爽やかな名ワインです。 やあー、こんなレアーなワインがあるとは驚き! ロワールのシュナン品種の影の名品です。繊細で、まさにアンジェのシスト土壌のミネラルがスーッと伸びてくる。 さて、6人いると、一杯ずつでほぼ一本が終わってしまう。 継ぎは、名品ワイン中の名品ワイン!! フランス・ワインでは絶対に出せない驚愕のミネラル感。 オーストリアのTSCHEPPE チェッペ醸造。シャルドネ品種のSALAMANDERサラマンダーだ! 何というキリッと伸びているミネラル、それに伴う透明感。ホントに特別なスタイルだ! 一年の終わりにこんな素晴らしいワインを飲めるとは幸せなことだ!! このミネラル感はこの“人”と, この“テロワール” の組み合わせだからこそでる表現だ! どちらが欠けても表現できないスタイル。 そして、またまた特別なワイン。これがここにあるなんて! コルビエールの名醸造家MAXIME MAGNONマキシム・マニョンのROZETAロゼッタがここにあるなんて!感動だ! ほぼ30年前、ボジョレからラングドック地方に醸造家として移転して、『南でスーッと飲める赤ワインを造るンんだ!』と云っていたマキシムだった。 造りました。これです。チョット濃いめのロゼのようなスタイル。TAVELのラングロール醸造のエリックのワインのようだ! 繊細で、上品で何ともいえない心地よい果実味。奥にやさしく、細くシスト土壌のミネラルが伸びている。 これも絶品だ!! 本当ならゆっくり飲みたいところ。 今ではもう、南仏ワイン愛好家の世界では偉大な醸造家として位置づけされている。 さて、もう一本、赤をやりたい、ということで、ロワール地方の名手Julien Courtoisジュリアン・クルトワのワインをやることにした。 ドッシリ落ち着いて動かない頑固な性格どうり、つまり一切妥協しない造りのジュリアン・クルトワ。 特別なガメ品種、アメリカ産の苗木に接木してない特別な葡萄木のガメ品種をジュリアンが仕込んだワイン。 色合いはやや濃い目だけどスカッとした軽快なタッチで、透明感のあるミネラルは石英石を多く含んだ土壌からくるものだ。 感動的な複雑味のあるワインだ。タンニンがありながらもキメ細かくやさしさがあってグイグイと入ってしまう。 さて、メニューも一通り終了して、最後のフロマージに、そうだVIN JAUNEをやりたいとメンバーのフランソワが言い出した。そうフランソワは先ほど、ワインメニューにTISSOTティソ醸造のヴァンジョンヌのEN SPOISアン・スポワがあるのを確認している。 最初一本がジュJURAジュラ地方だったけど、最後もジュラで閉めることにした。 ジュラ地方では、もうレジェンド級の造り手STEFAN TISSOTステファン・ティッソのヴァン・ジョンヌだ。 ジュラの土壌の話を始めたら、もう止まらないステファンだ。 ステファンのジュラ・テロワール愛は世界一だ。そんなジュラのテロワールを知り尽くしたステファンが醸した […]

18
Déc

エネルギッシュで優美さが決まるテロワールこそシャトー・ヌフのスタイル

この季節は、いいモノを飲む機会が一段と増える。 今日も特別な人が来て、ワイン・カーヴの奥の方から、探し出した飛びっきりの一本を開けました。 Domaine Vielle Julienne ヴィエイユ・ジュリアンヌ醸造の“Reserve”レゼルヴ2005年。 現在、Chateau neuf du papeシャトー・ヌフ・ド・パップ地区でトップ醸造家と云えば、 Vielle Julienne ヴィエイユ・ジュリアンヌ醸造のジャンポール・ドーマンでしょう。   あまり、私はワイン評論家による点数などにあまり興味ないのですが、チョット参考の為にだけ書いてみます。 -ロバート・パーカーのwine advocateで Cuvee Reserve 2000,2001,2003,2005 100点 満点   -ワイン・スペクティターの2020年間トップ100選 で Trois Souece16 が世界5位   -ロバート・パーカー・ジュニアの後継者ジェフ・タナックによる 2020年 TOP OF WINE で  Les Haut Lieux 18 が世界1位に選ばれた。   最近はワイン評論家系ジャーナリトの訪問をあまり受け入れていないようです。   私は、このジャンポールがお父さんより引き継いで直ぐの年から日本に紹介しています。 まだ、全くの無名時代からです。 かと云って、色んな評論家に高く評価されるのは、嬉しいものです。 醸造元にとって長い目でみて好いことか、どうか、は一概には言えないものです。 有名になって私達の手に入り難くくなってしまうのは、チョット淋しいですね。 でも、ドーマン家ファミリーはいつも昔から取引している私達を優先してくれているので、ありがたい限りです。 ジャンポールは、もともとブルゴーニュのワインが大好きだった。 特に、90年台のピリューレ・ロックのワインが好きだったようです。 勿論、テロワールは全く違いますが、ミネラル感を伴った優雅さ、上品さの表現が好きだったようです。 シャトー・ヌフの土壌でも、ここには砂状の地質に丸石が混ざっている。 つまり、やさしい優雅さは砂状から、エネルギッシュさは小石と南の太陽から。 凄いスタイルだ! エネルギッシュなのにスーッと優雅に体に溶け込んでいく。 これが、パップのルージュだよね! 今、ちょうど世代交代の移行期に入っている。次世代のアントワンヌも繊細で落ち着いてじっくり行動タイプの人柄。 楽しみな次世代だ。 […]

16
Déc

カベルネ・フラン最高の完成度・ここまでやるか!Philippe ALLIET醸造!

カベルネ・フランは難しい品種だ。 この品種の名前を聞いただけで逃げていく人が多い。 何故? カベルネ・フランは誤解されている。 多くの人はこの品種の特性として、“青臭”さあると決めつけている。 このフィリップ・アリエ醸造のフランは、繊細な果実味、きめ細かなタンニン、果実の熟度からくる深味みを備えた柔らかさ、そしてフラン独特の爽やかさが実に心地よい。 造りを一歩間違うと、この“爽やかさ”の部分が、ロワールの一般的な醸造家が醸すと青っぽくなってしまうこと多い。 アリエでは、青っぽさは絶対にアリエない。 実に単純なことである。発酵槽にはいる葡萄は理想的に熟して、完璧に健全な葡萄房だけである。 云うは安し。 私は多くの醸造家の収穫に立ち合ったことがある。 アリエの収穫に立ち合って、その選果の厳格さに驚愕したのでした。ホントに特別だった。 収穫が終わった後の葡萄木の下には、傷んだり不健全な葡萄房が、驚くほど多く捨てられていた。 カベルネ・フランをこのレベルまで完成度を上げるには、やっぱりここまでの徹底した作業が必要なんだ。 発酵槽に入る葡萄房はホントに完璧に健全な葡萄ばかりでした。 フィリップ・アリエはカベルネ・フランの巨匠と云ってもよい。最も重要なことを、迷わずやり切ってしまう。 無言でキッチリやるべきことはやり切ってしまう仕事師。まさに、日本風に云えばフランの巨匠と云っていい。 フランスのミッシェランの星付きレストランで、多くのソムリエ達に評価されてオンリストされている。 職人肌のアリエ家の人々は、ジャーナリスト達に自分達を、必要以上に売り込むようなことは一切しない。 だから、フランスのプロ中のプロ達のなかでは有名だけど、特別な愛好家は別として、一般人にはあまり知られていない。   醸造、熟成中の温度管理も流石と思う程に完璧だ。 アルコール発酵は外気の温度をシャットアウトできるコンクリート槽、樽熟成はロワール独特の白亜質の洞窟の中で実施。 アッサンブラージ、短期熟成などは雑菌が入らないクリーンなステンレスタンクを使用。 ワインは、4つの要素で成り立っている。テロワール、天、葡萄木、人、この4つの要素が縦横無尽に掛け合わさっている。 最も需要な要素の一つがテロワールであり、そこにある鉱物、土壌に生息する微生物、近隣に生息するすべての植物、生物などすべてひっくるめてテロワールと呼ぶ。それぞれがお互いに深く影響し合って葡萄が育っていく。 特に大切なのは、その土壌に住む微生物であり、その一部が自生酵母群である。一年間の雨・風、湿気、日照、を葡萄木と共に経験して記憶している自生酵母のみが、発酵しながら、そこのテロワールの情報やエネルギーをワインに映し出すことができるのである。これが自生酵母で発酵することが超重要である理由だ。他から持ち込んだ酵母菌で発酵したワインにはテロワールは薄い存在しかしない。 そして、その自生酵母群が、元気でエネルギーがあることが超重要。 最近のワインに妙な香りがでたり、揮発酸がやたらに多いのは、自生酵母群が元気に働かないことに起因することが多い。 だから、自生酵母が元気に育つ為に、自然栽培を実施している。 あまり神経質に造ってもワインが硬くなってしまうし、大雑把にやると雑味がいっぱいになってしまう。 愛情をもって暖かく包み込むような気持ちで、ピンポイントで“その時”に必要な作業する。 フィリップは、モクモクと必要なことをシンプルに実行している。優しく繊細で、青臭くないワインが出来上がる。 だた一つ、やるべき事は何があっても遂行する。 この感じが、ちょうど人間味がにじみでてきて、繊細さも爽やかさもあって心地よいワインができる!  

12
Déc

ミッシェラン★のジョエル・ロブションにて、南仏フォジェールのアルキエ

今日は、シャンゼリーゼ通り凱旋門の近所にあるロブションのお店にやってきました。 たまには、このようなお店に来るのもいいもんですね。 赤と黒の内装でシックな感じでした。 嬉しいことに、ワイン・リストには、1ページのハウス・ワインの欄にお勧めワインとして、 ラングドック地方のグラン・クリュ畑の銘醸FAUGERSフォジェール村のワインが記載されていました。 南仏ワインの愛好家の中では、誰でも特別なワインとして認めるフォジェールのアルキエ醸造です。   Les Grandes Bastides d’ALQUIER レ・グランド・バスティド・ダルエール 勿論、これを注文しました。   ウーン、やっぱり、こんな星付きのレジェンドのような店の環境で飲むには、適材適所のスタイルですね。 涼しさを含んだミネラル感、濃縮感のある果実味、ゆったりした深味のある舌触りには、心に響いてくる美味しさがある。 やっぱり、こんな雰囲気のなかで食べながらのワインには、バスティド・アルキエのようなワインがピッタリだ。 フォジェールは昔から南仏最高の立地条件を備えていると云われている。 標高350m前後で、日夜の温暖差があり、何と云っても、テロワールが“シスト”土壌。 この超硬いスレート状の石が敷き詰まれていて、その隙間に葡萄根っ子が入り込んでいく。 このシスト土壌からくるミネラル感が超特別なのが、ここフォジェールなのです。 ちょっと硬いイメージで、涼しささえも感じさせてくれる。 だからこの南仏の太陽を享けて育った葡萄の果実味さえも涼しく感じさせてしまうほどである。   私はこのフォジェールのミネラル感が大好きで、特にアルキエ醸造の畑は特別! 遠くに海がかすかに見える畑で、造り手のチボーとソフィーと一杯やるフォジェールは最高だ!! パリで飲んでいても、葡萄園の景色が浮かんできてしまうほど、強烈なイメージをもっているテロワールなのです。 Les BASTIDES D’ALQUIER レ・バスティーユ・ダルキエ シスト土壌の本物ミネラルを味わいたい方は是非試してみてください。 (日本での問い合わせは、ESPOAエスポア社です。もしくは、お近くESPOA店でどうぞ!)    

11
Déc

今夜のアペロはアルザスの銘醸グランクリュ畑KoefferkopfのPFULBEN

  今夜のPARISは、この季節にしては暖かい13度もある。 チョット帰りがけに一杯ひっかけたい気分だ。気楽なビストロMARTINマルタンにやってきた。 今夜のPARISは、この季節にしては暖かい13度もある。 チョット帰りがけに一杯ひっかけたい気分だ。気楽なビストロMARTINマルタンにやってきた。 アルザスの元気な若手のワインがお勧めワインになっていた。 Geschicktゲーシクト醸造のグラン・クリュ畑Koefferkopfケフェルコプ区画だ。 最近のGeschicktゲーシクトのワインはグングン美味しくなっているから、飲みたい! ゲーシクト醸造のアルノーとオレリーの自然栽培が徹底してきて畑のカパシテー、エネルギーが増大している。 今、多くの熱心な醸造家が目指す栽培方法“アグロ・フォレスティエール農法”を採用。 葡萄園に樹木を植えて、鳥とか、色んな昆虫が集まり、元気な微生物も育ち、その一部は、醸造に大切な自生酵母であり、エネルギにあふれている。 色んな生物が共生する環境の中での葡萄造りを目指している。 更に、馬を蔵で飼育していて、自らの馬で畑を耕している。お陰で、葡萄園が元気だから、育つ葡萄の中身が充実してきている。 グラン・クリュ畑Koefferkopfケフェルコプ ゲベルツトラミネール(80%)を除梗して、リースリング(10%)とピノ・グリ(10%)を直プレスしてジュースした発酵槽にゲベルツトラミネールの葡萄粒を入れて約30日間もマセラッションをして醸造したヤツ。 30日と長いマセラッションの割にはやさしいタッチで驚き。心地よい果実味と、ほのかなアメルチューム(苦味)のバランスが素晴らしい。アペロとしてもスイスイいける心地よさ。チョットおなかが空いてくる感じがいい。

9
Déc

カタルーニャのナチュラル・ワインの伝道師オリオル・アルティガス

スペインで、ナチュラル・ワインの発展のために人生を、打ち込んでいるオリオル。 その姿に感動するスペインの若手の醸造家仲間達がオリオルを中心に集まってきている。 最近まで、バルセロナで醸造家向けの学校の先生をしていたので、多くの若手醸造家にとっても頼りになる存在となっている。 オリオルの明るく笑顔を絶やさない性格は、特別だ。多くの人達が集まり、寄って来る。 毎年、オリオルは、地元カタルーニャで4月頃にNATRUSナトリュスというナチュラルワインの大試飲会を開催している。 この年に一回の大試飲会は、スペインの醸造家のみではなく、フランス、イタリア、カリフォルニアなど世界中から集まってくる。 単なる試飲会ではなく、夜の懇親会には世界中のナチュレルワインに働くメンバーが集まり、大変に有意義な交流の場となっている。 まるでフランスのマルセル・ラピエールが7月14日に毎年やっていたナチュール・ワイン祭りのような行事になっている。 兎も角、オリオルの行動範囲とそのスピードは物凄いものがある。 自分が大切だと判断した醸造家には、速やかに行って、畑を見て、醸造を学んでしっかりと人間関係を造っている。 だから、フランスのナチュレルワインの重要な醸造家のところへは、ほぼすべて行っている。 私がラングロールのエリックを訪問した時も、偶然にもオリオルが来ていて一緒に試飲したことがある。 また、フランスのレジェンドであるフラール・ルージュ醸造のジャン・フランソワ・ニックやヨヨ達とも親交が深い。 オリオルのナチュレル・ワインに対する情熱の深さは半端ではなく、確固たる信念を持っている。   そんなオリオルが24本のワインをもって、PARISのオフィスにやって来た。 これだけのワインを手荷物で持参してくれた。。 オリオルの特徴・個性あるボトルラベルが、これだけ並ぶとチョット壮観である。 この試飲は、次の出荷予定のミレジム23年をテースティングをするためだった。 近年、2020年よりカタルーニャ地方の天候不良が激しくて、ワインの状態が不安定だった。20年はベト病で、21年は、20年の影響で畑のエネルギー不足となり、22年は極度の暑さと乾燥で、収穫できた葡萄のバランスがよろしくなく、大変に不安定な状態のワインがあった。 約2時間にわたる真剣なテースティングを行った。 オリオルからの説明を聴きながらのテースティングとなった。 23年は、栽培管理は難しかったけど、21,22年に比較すれば、まずまずの状態の葡萄が収穫されたとのこと。 収穫された葡萄の状態をみて、その葡萄を最大限に佳い部分を表現できるワインにもっていく為の醸造方法の選択、 そして、オリオルが狙ったどのレベルまで思いどうりのスタイルになったか、などを想像しながらのテースティングだった。 また、大切なのは、日本までの輸送、そして、日本に着くころの変化の予想。 そして、お客さんの反応の予想などを考慮。 個性あるオリオルのような造り手が、採れた葡萄を最大限に生かす造りをして出来上がったスタイル。 その出来上がったスタイルが、日本のお客さんの望むところのスタイルとの差がでることがある。 自然状況や醸造上の進行状況の具合で、やや思わぬ方向のスタイルになることがある。 工業的な造りをしている造り手なら、いろんな化学物質を加えて思うようなスタイルのワインにもっていくことが可能となるけど。オリオルのワイン造りはそんなに単純なことではない。 この辺のことは、造り手も購買者もお互いの立場上のことを考慮しあって、お互いの状況の意見交換をしながら、お互いが納得する方向性を歩みだすことは大切なことであり。また可能なことである。 23年ワインは、オリオルらしい酸がしっかりした爽やかスタイルに仕上がっていた。 兎も角、毎夏に猛暑が必ずやって来るバルセロナ近辺では、やはり酸がしっかりしたワインのスタイルが好まれているのだろう。 テースティングの後は、ゆっくり昼食を楽しんだ。  

5
Déc

スカッとして確実性PrecisionをもつアンリがVouvrayから!

シノンで究極の美味しいワインを醸していたアンリーが、ヴーヴレイにテロワールを移して、CLOS DE L’EPINAYクロ・ド・レピネ醸造で、どこまでも透明感のあるピュアーな白ワインを醸している。 まさに、アンリーの性格のようにスカッとしたピュアーなヴーヴレイ・ブランだ! アンリーの仕事は、常にPrecision確実性と云うにふさわしい緻密さがある。 いい加減さ、曖昧さが全くない白ワインと表現したい。 ワインを語りだしたら、もう止まらないアンリー。ワインに対する情熱が溢れている、って感じ。 そんなアンリーが造ったvouvrayヴーヴレイを飲まずしてヴーヴレイを語れない!! 1-CHAFLORIEー シャフロリー 2-SUR LE BOUCHETーシュール・ブッシュ 3-LE CLOS-ル・クロ ( CLOS DE L’EPINAY クロ・ド・レピネ醸造の日本での問い合わせは、野村ユニソン社です)

5
Déc

ナチュールなワインに人生をかけてるジェローム・ギシャール

ジェローム・ギシャールは子供の頃、プイイ・フィッセで最高のシャルドネを醸す醸造家フィリップ・バレットの隣に住んでいた。 ジェロームはフィリップのお父さんによく葡萄園に行って手伝ったり遊んでたので、土や緑に関する仕事をするのが夢だった。 ジェロームの家系は普通のサラリーマンでした。 大人になったジェロームは土や緑に関する仕事として、マコン市役所の造園技師として働いていた。 しかし、ジェロームに人生を変える決定的な出来事があった。 2007年、ジェロームは夏のバカンスを秋にとり、葡萄収穫をやることにした。 それが、ボジョレのナチュールの最も濃い醸造家のフィリップ・ジャンボンのところだった。 フィリップのナチュールに人生をかけて打ち込んでいる生き方に触れて、すべてが変わってしまった。 葡萄栽培、自然醸造に精神力、体力の限界まで、自分の選んだ道に邁進しているフィリップに感動したジェローム。 それ以後、市役所の仕事をやりながらも、時間を造ってフィリップ・ジャンボンの蔵に入り込んで手伝っていた。 そして、ついに2011年に、当時、自然栽培者としてマコン地区で第一人者だったギー・ブランシャールをフィリップより紹介されてた。そのギー・ブランシャールは引退を考えていたのである。 すかさず、ジョロームはその畑を引きついで独立したのでした。 もうあれか15年が過ぎようとしている。 日仏商事の庄本さんは、ジェロームの初期のミレジムから彼のワインに興味をもって日本に輸入している。 今日はそのメンバーがやって来た。 日仏商事は現在、ローワール地方で自社畑をもっていて素晴らしいワインを造っている。 今日は、日本のワイン責任者の庄本さんとロワールの醸造メンバーがやって来ている。 ジェロームにとっても大変重要な日である。 この15年間、自分がやって来れたのは、庄本さんのような、支えてくれた人達がいたからである。 自然度が高いジェローム・ギシャールのワインは、時として、不安定だったミレジムがあった。 そんな難しかったミレジムも含めてずっと輸入を継続してるありがたい存在。 自然度の高いワインと長く付き合っている人達しか、解らないことがある。 不安定だったナチュール・ワインが、落ち着いた時の、何ものにも代えがたい“特別な美味しさ”を庄本さんは知っている。 これはホントに“超希少な美味しさ”である。 これには、インポーターとして長いスタンスでのビジョンをもっていなとできないことである。 時々試飲したりしながらのプロとして作業が必要とされている。 ジェロームのような造り手が存在できるのは、日本の日仏商事のようなプロ中のプロの人達が支えてくれているからである。 だからジェロームにとっては、今日は貴重な日なのである。 15年の間には、天候上の変化、それに伴うテロワール上のやるべき農作業上の変化など、日本の皆さんにしてもらいたいことが山ほどある。 特に大切なのは、葡萄木と他の植物や木との共生性を重視した“ヴィーニュ・フォレスチエールと呼ばれる農法をとっていることである。これは、葡萄園に、普通の木を植えて葡萄木と共生を図ることである。 それぞれの区画によって、状況が違うので大切な区画を三か所ほど見てもらいたかった。 今、ジェロームににとって、自分の夢を実現している最中で、自分ができうる限りを尽くし、全身全霊をかけて仕事をしている。 ジェロームは、最近の仕事内容を庄本さん達に見てもらいたかった。 この地区では、最も早くから自然栽培をやっていたギー・ブランシャールの時代から何十年も自然なテロワールは、イキイキしたエネルギーに溢れていてワイン作りに大切な元気な微生物が育っている。 こんな畑とすべてを賭けて打ち込んでいるジェローム・ギシャールのワイン達は貴重な存在。  

4
Déc

彫刻家の山下さんがPARISに!Sculpteur YAMASHITA a PARIS !!

世界中で数々のVignerons醸造家の樽に、彫刻のアートを残している山下さんが、何と、今日PARISです。 13年にフランスにやって来て、数え切れない樽アートを施して、一旦日本に戻り、オーストラリアに渡り樽アートを残して、現在は九州の佐賀にアトリエを移してアートを続けている。 本当はワインの勉強にフランスに来たのですが、好きな醸造家のところで樽に彫刻したら、それが醸造家仲間で話題になって、本業の彫刻家に専念することになってまった、とのこと。   私とは、数年前にスペインの試飲会で会ったのが切っ掛けでした。 その後は、彼の樽アートは、私が行く多くの醸造家のところで拝見していました。。 是非とも、逢いたいなと、思っていたら、昨日に突然に逢える算段になってしまいました。ラッキーなことです。 昼頃、オフィスに寄って頂き、アペロにブルゴーニュの今勢いのあるAMIアミ醸造のアリゴテをやりました。 今日は月曜日なので、ビストロは殆どお休みで、近所の定食屋さんで美味しいワインがあるMazenayにやって来た。 山下さんは明るい雰囲気を持った気持のいい若者って感じです。 この性格と、兎も角も、ワインが大々好きなところが、多くの醸造家に好かれていて人気ものです。 彼の作品を幾つか紹介します。 シャブリのトーマ・ピコのパット・ルー醸造では、こんなに大きな壁掛けの彫刻もやったようです。   また、来年の秋には、フランスに来るようなので、またヴィニュロンの方々!樽アートをやってもらうチャンスですよ!! Au Vignerons !! IL va revenir l’annee prochaine en automne. Si vous vous interessez de travail avec lui, vous allez me contacter s.v.p. Tres bon artiste et bon buveur. やあー、美味しい定食屋さんでした。 ご馳走さまでした。 山下さん、明日、日本帰国ですね。気を付けてお帰りください! 寄って頂きありがとうございました。    

4
Déc

Partida Creusマッシモのワインには、生きている進行形のエネルギー!

明るいバルセロナの南にあるパルティーダ・クルーズ醸造のマッシモが、ワインを抱えてParisオフィスにやって来た。 北イタリア出身のマッシモがバルセロナまで来ることになった生き様だけでも、映画になりそうな物語があり。 風対流系の専門設計家だったマッシモは、フィンドウ系スポーツ道用具を設計してミラノでは有名で大活躍していた。 ミラノでの周りの生き方に納得せず、バルセロナにやって来て、ヨット関連の設計をしていた。 ある時、バルセロナから更に南の山に行った時、自分が育った北イタリアの故郷に似た葡萄園に出逢った。 まさに。マッシモが育った北イタリアのテロワールそっくりだった。 ワインが大好きだったマッシモは、机の上の仕事に飽き飽きしていた。この葡萄園を見た瞬間に人生を変えた。 そこから、マッシモのロマンが始まった。 葡萄の種を植えて苗木を育てるという、途方もない時とリスクがかかる挑戦もやっている。 もう、やることすべてが途轍もない情熱な無ければできないことばかり。まさにロマンがある 遠くを観ながら、自分が設計したことをコツコツと実行するマッシモを見てると、感動が伝わってくる。 マッシモのワインを飲んでいると、マッシモの生きたエネルギーやロマンが伝わってくる。 イタリア人のマッシモは、やっぱりジェスチャーが凄く、まるでダンスを踊っているようだ。 暑いスペインで、酸が全面に表現されていて、フランスでは絶対に存在しないバランス感覚がある。 ワインは造り手の信念の深さ、これからどこまでやり切る覚悟があるか、で多くのことがわかる。 また、新しい境地に入っているワイン達を試飲できました。マッシモのワインは生き方にピタリと合っているスタイルだ! 試飲の後は、お鮨、美味しい肉を焼きました。そして、今が旬のモンドール・チーズを食べました。 マッシモのワインの酸と相性が完璧! そして、やっぱりワインは造った人間と一緒に飲むのが一番おいしい。 今回はバルセロナから車で飛ばして来てくれました。これからパリからバルセローナまで帰る。 マッシモのpassionがヒシヒシと伝わってきました。 こんなにエネルギーを込めて造っている人間は少ない。 ありがとう! グラッチェ・ミーレ! Massimo.

1
Déc

☆小さな試飲会“Montezuma”にて、ブー・ドゥ・モンドのワインに感動

Parisでは11月は毎週月曜日に、3か所ほどで試飲会を開催している。 ワイン造り手達が、今、どんな状況の中で、どんなスタイルを目指してワイン造りをしているのか? 微妙に変化を続けるVin Nature業界の流れを知っておくことは大切。 OENOのメンバーは、ほぼすべての試飲会、見本市に参加している。 今日は、レストランを借り切って行われている試飲会にやって来た。 新しい醸造家もいくつかいたけど、やはりベテランの味には感動する。ものがある。 ブー・ド・モンド醸造のエドワード・ラフィットが、いつもの笑で迎えてくれた。 今日は息子のマリウスと一緒だった。 やっぱりベテランの技が生きている、 1-L’ECHAPPE BELLE レシャップ・ベル これは感動の美味しさ!! シラー品種40%、グルナッシュ60% 、果実味が豊な除梗なしのマセラッション・カルボニック醸造。 標高の高い花崗岩土壌からくる爽やかさを含んだミネラル感が、素晴らしい!! しかも、ここの葡萄園は標高の高い山の上、夢のような絶景が見える立地。 2―HOP LA オップラ “オップラ“は、重いものを持ち上げる時の掛け声、日本式に言えば“ドッコイショ!”の意。 これまた、標高の高い葡萄園でグネス土壌のテロワール、グネスは、ややシストに似て涼しいミネラル感がある。 やさしい果実味を表現する為にトロンコニック型の大樽でマセラッション・カルボニック醸造を実施。 スーッと入るスタイルにしたくて、ピジャージなどは一切しないで、お茶やアンフュージョンのようにやさしく葡萄の要 素を抽出した。 フィネスを感じさせるフルーティーなスタイル。エドワードの技術が生きている。 エドワアードは、若き頃、ローヌのエステザルグ農協で働いていた。 当時の醸造長は、ジャン・フランソワ・ニックが醸造長だった。(現在フラール・ルージュ醸造) あのニックからマンツーマンでセミ・マセラッション・カルボニック醸造を伝授してもっらたのである。 醸造技術といい、この美しい標高の高い素晴らしいテロワール、といい、美味しいワインが出来る条件が揃っている。 Bout du Monde ブー・ドゥ・モンド醸造のワインは、すべて感動的な美味しさを備えている!! (ブー・ド・モンド醸造のワインの問い合わせは、サンフォニー社です。)

1
Déc

Minowaさんとパリ最高のビストロ・BARATINにやってきた!

VIN NATUREヴァン・ナチュールを愛しきっているNOMURA UNISON野村ユニソン社のMinowaさんがパリにやって来た。 フランス食文化をこよなく愛しているMinowaさんが、パリで行きたいところは? やっぱり、Baratinです。 店構え、装飾で格好をつけることは一切なく、ホントにシンプルな店構えで、“本物の食とワイン”の内容でフランス文化を表現している。   ピノッシュのシンプルなサービス、ラケルのシンプルでピュアーな美味しい料理! これぞ、“FRANCE”! 不必要、過剰なものを、排除したピュアーなフランス文化そのものがここにはある! 今夜は、野村ユニソン社のMinowaさんとOENO社のEnzoとやって来た。 野村ユニソン社の熱心さには感動する。 一か月前にも、竹澤さんがフランスに来たばかりだ。 フランス現場を知ることに“重要ポイント”に置いている。 “現場”を知ることで、ワインの裏にある大切なことを深いところを理解できる。 特に、装飾なく誤魔化しのない本物のワイン造りには、常に“美味しさ”が表現されているわけではない。 時として、一般のワイン好きの人達からは敬遠される“風味”が全面に出ている時期がある。 これは、どんな気を付けても、“装飾なく誤魔化しのない本物のワイン造り”を目指すかぎり発生することです。 残念なことですが、事実です。 では、“敬遠される風味”が一切出なくするにはどうしたらいいか? 普通のワイン造りの如く、酸化防止剤を加えれば、全くクリアなスタイルのワインができます。 しかし自然栽培努力で得たワインの重要な“感動的な美味しさ”を失うことに繋がります。 これは、造る人の“ポリシー”“職人としての根本的な生き方”に関わってくる問題です。 ここBARATINでは、本物中の本物のワインが提供されていますが、“妙な風味”があるワインは一切ありません。 プロ中のプロであるソムリエのピノッシュが、常にワインの今の状態をチェックして提供しているからです。 この辺の徹底度が、BARATINの感動的なフランス文化の象徴的な店だ!と云われている目に見えない大切な部分です これは,云うは安しで、実際に行うことは、色んな困難・矛盾なことを超越して初めて可能となることです。 これもやはり“生き方”の問題となってくることで、どのレベルのことを実現しようとしているかによることです。 これは“佳し,悪い”の問題ではありません。 造る方も、提供する方も、自分のアイデンティティで判断することです。 野村ユニソン社のMINOWAさんは、BARATINのようなお店が現場でやっていることを、はしっかりと学んでいます。 プロ中のプロの仕業の現場を体感しています。大切なことです。   バラタンのシェフのラケルさんの体調が、元気そうなので嬉しい限りです。 ここは、“フランス文化”の象徴です! まだ、まだ頑張ってほしいものです。 Merci Raquelle, Merci Pinouche !

26
Nov

アルザスの友がやって来た!やっぱり造った本人と飲むのが一番美味しい!

11月は、パリでワイン見本市が毎週開催されている。 だから普段Parisまで来ないVigneronsヴィニュロン達がやって来る。 今日は私が最も好きなヴィニュロンの一人、ブルノ・シュレールBruno Schullerが友達を伴ってやって来た。 嬉しい限りだ。 皆で素晴らしいひと時を過ごせた! 自分の信じた道を、一心不乱に真っすぐ生きるブルノーの生き様がワインに刻まれている。 まさに、本物中の本物だ! 栽培も醸造も自分が心の深いところで納得したことを、何が起きても曲げずに真っすぐやり切る。 だから、ブルノのワインを飲むと、心と心身に真っすぐなエネルギーが伝わってくる感じがする。 最初は日本酒(菊姫の山廃純米・鶴之里)をアペリティフでやった。 昼食は, 私がシェフになって、オフィスにある鉄板焼きで,ツマミに海老、イカなどを焼き、焼きそばをつくり、そして パリの美味しい鮨屋から寿司を取り寄せた。 あとはフロマージをツマミに永遠的に飲み続けました。 食後酒で、日本のウイスキー、焼酎をやり続けました。 やあー、あまりにも楽しくて、チョット飲み過ぎてしまいました。 たまには、いいよね! やっぱり、ワインを造っている人達と飲むのが一番だ!! 精魂かけて造られたワインを、こんな風にワイン造りの職人たちと飲むとエネルギーが倍増して伝わってくる。 本物のナチュラル・ワインは、心を豊にしてくれますよ! 皆で素晴らしいひと時を過ごせた! Merci Bruno.

10
Sep

偉大なワインへの企画!フィリップ・パカレ氏とフェラーリ家の挑戦!

久々の偉大なワインへの企画!フィリップ・パカレ氏とフェラーリ家の挑戦! ブルゴーニュのグランクリュ畑、シャンベルタンや、クロ・ド・ヴージョなど銘醸畑を34年間も醸造してきて、今やブルゴーニュを代表する造り手になったフィリップ・パカレ氏が、プロヴァンス地方の極めて特殊な土壌を備えた畑に遭遇した。 フェラーリ氏と出逢いが、新たな挑戦心に火がついた。 フェラーリ・ファミリーにとって大切な区画のテロワールを検分したフィリップは、“ここなら!”自分が前々から造りたかったワインのスタイルが可能になる!と確信した。 フェラーリ氏とパカレの二人の“夢”を現実化させる緻密な仕事が開始された。 フェラーリ氏は、全く別の仕事で大成功を遂げている家系の当主。 彼のお母さんが人生をかけて精魂を詰め込んで世話をしてきた畑がここBormes les Mimosasボーム・ド・ミモザ村にある。 フランスの国定公園の中にあって、フランス大統領用の別荘が目の前にある風光明媚なのも気に入っている。 海に面しながら、土壌がシスト土壌に石英石が豊富に混ざっている特殊なテロワール。 そして、赤い粘土質区画と砂質区画に分かれている。 パカレにとって、ここの豊富な太陽からくる豊潤さを、このシストと石英石からくる“ミネラル感”で爽やかさ表現して 絶妙なバランスのワインができる。 つまりブルゴーニュでは得られない“豊潤さ”のワインに“繊細さ”を加えて今までにないスタイルのワインを造りたかった。 その上、ここでは風が常に吹いていて強烈な太陽をも涼しくしてしまう程である。 つまり、じっくり葡萄を熟しながら、酸をも兼ね備えて、しかもミネラル感をキッチリ内蔵した葡萄が可能となる。 この二人が最初に手掛けたのは、醸造所に資金を費やすのを後回しにして、まず、畑に集中することをした。 それぞれの畑のテロワールごとに細かに研究して、24区画に分類した。そこから生まれるワインのスタイルを徹底研究。 5年間のテロワール研究、区画別のワインをテースティング研究、更にブルゴーニュで培った繊細さを醸し出す醸造方法の改良、熟成を経て、やっと完成。 まさに“豊潤さ”と“繊細さ”の融合したワインのスタイルだ! 何と!素晴らしいんだろう! 豊潤なのに強さを感じない。 フランスでも今、話題のワインとなっている。 フランス雑誌“フィガロ”“テール・ド・ヴァン”などに掲載されたり、フランスソムリエ協会のテースティングに研究ワインとして、世界一ソムリエのオリヴィエ・プッシエール氏に選ばれている。

23
Avr

Salon du Vin Nature à Paris – Pépite

En cette matinée du lundi 22 avril, je me suis rendu au 4 impasse Guéménée, dans le 4e arrondissement de Paris. C’est en pleins quartier de Bastille que se trouve le restaurant intimiste « Capitaine » qui accueillait l’évènement Pépite. Des vignerons des quatre coins de la France se sont réunis pour partager un moment convivial orienté vers […]

9
Jan

Philippe Jambonの初期の頃のワイン1999を開ける!

Philippe Jambon フィリップ・ジャンボンの初期の頃のワイン1999を開ける! フィリップ・ジャンボンとは、初リリースから付き合っている。 1997年に1.1ヘクタールのガメ品種の畑を手に入れて、アパートの一角でガレージワインを造っていた。 . 新年、色んな人がオフィスに集まってきた。 今年は、世に戦争があったり、天候も一か月間ほどずっと雨と曇り空が続いている。 . チョット、パァーっと明るくやりたかった。 ずっと倉庫の奥に寝ていたワインを、思い切って開けた。 その一本がこれだ! なんともう24年も熟成した極ナチュールのジャンボンワインだ。 やっぱり、ジャンボンは凄い! (当時に近いジャンボン・ファミリーのPHOTOS) 今も、フィリップは自然派の極をずっと走り続けている貴重な造り手。 醸造学でやってはいけないといわれていることを、すべてやってきた造り手。 フィリップはいう。 『完璧にナチュールは、造りの過程で、諸々の欠陥が出てきても大丈夫! 悪玉と正義の騎士が今戦っているんだ。最後に必ず正義が勝つんだ!』 24年の歳月が過ぎたこのワインがそれを証明している。 最近、気持ちはわかるけど、一時的に欠陥のあるワインが完全に否定される傾向にある。 でもこんな風になるんだ、と現実証明。将来、必ず科学的にも証明される事実。 こんな実験のようなことを、危険をおかしながら勇気と信念をもって、やってくれる貴重な人。 もちろん、こんなジャンボンのワインに共感して、感動して支えてくれる熱狂的なファンがいる。 時間をかけて乗り越えてきたワインには、何ものにも代えがたい魅力と深い味わいがある。

8
Jan

仕事始めに地下カーヴに宝探しへ。こんなワインを発見! MAZIERE

先代のJean-Michel La Bouyguesジャン・ミッシェル・ラブイーグさん時代のMAZIEREマジエール醸造のワイン。 これは、今、日本のインポーター“アドレ”の近藤さんがマジエールで半年ほど修業した時にジャン・ミッシェルを手伝いながら造ったワインだ。多分、1995年頃かな。 これぞ、赤ワイン!といいたくなる素朴なルージュだ。 土壌の風味たっぷりの田舎の景色が刻み込まれている感じ。 当時のPHOTOがこちら。左から近藤さん、ジャン・ミッシェル、私(まだ髭がなかった時代)。 ジャン・ミッシェルは樽の中で熟成しているワインに、毎日教会の鐘の音を聞かせていた。 そんなことをする彼は、遺伝子のか科学者です。アメリカの大学で講演をしたことがある科学者だった。

29
Déc

和風系といえば“繊細なうまみ”、黙ってThomas PicoのChablis

Parisにはtたくさんの和食がある。私がフランスのワイン産地を旅してパリに戻った時、一番最初に行きたいお店はここです。 “国虎屋”Kunitora-ya.。日本でも食べられないほど美味しいうどんの店である。 土佐出身の野本シェフのうどんは天下一品である。土佐カツオ仕込みのだしの“Umami旨味”がきいた汁がたまらない。 . フランス田舎の旅でワインとフレンチでチョット疲れた胃と腸が生き返る。 和の旨味が全身に染みわたる。 . そんな野本シェフが、大変身した国虎屋。 夜のメニューは、和の旨味ニュアンスを、フランスの食材をふんだんに使いながらの創作料理の店に大変身。 パリの美味しいレストランを食べ尽くした野本シェフが、描き続けてきた和と洋のエッセンスが詰まったUmami。 . そんな料理にピタリと合うワインと云えば、もうこれしかないでしょう! . もう黙ってThomas Picotトーマ・ピコのシャブリChablis。 一億5千年前の地質キメリジャン石灰質土壌からくるズーッと伸びてくる潮っぽいUmamiミネラル、その上にかぶせるようにヴィバシテーと呼ばれるキリっとしたフレッシュな酸がある。 国虎屋のうまみ料理と共通する旨味とUmamiの競演、そして透明感のあるフレッシュな酸、また次を楽しむ活力が湧いてくる。絶妙なマリアージだ。 . 料理を造る野本シェフのこれまでの歴史、ここに至るまでのトーマの歴史、人と人の歴史の結果である作品がこのテーブルで出合いマリアージする。二人をよく知っている私にとってはたまらないエモーショナルな時空間の世界だ。 ――――――― トーマ・ピコのプティ・ノート 2003年より、お父さんの畑の一部を引き継いで始めた。 20年間のビオ栽培。 シャブリの数少ないビオ栽培、鳥や昆虫などが少ないことが悩みと一つ。 木々が少ないシャブリの畑、鳥や昆虫を呼びもどす為に、葡萄木を抜いて180本の色んな種類の木を植えている。 収穫は人の手で収穫、最も熟した時期に一挙に収穫する為、60人もの収穫人を投入する。 収穫後、4時間かけてゆっくりやさしくプレスしてジュースを絞り、ポンプを使わないで重力で発酵槽に入れる。 . 自分の畑で育った自生酵母のみでアルコール発酵。(つまり葡萄果実に自然に付着していた酵母のみ) . 熟成は、中樽とフードルと呼ばれる大型樽にて熟成。熟成期間も2年から3年の飲み頃になるのを待って出荷するようにしている。シャブリのテロワールのホントの旨味テロワールを表現するには時間がかかる。と考えている。 ――――― 野本シェフの美味しい料理の数々。 もちろん、最後はうどんでしめました。 今日はレベッカとヴィクトールの3人でやって来た。 レベッカは10日間もフランスのワイン産地、アルザス、ジュラ、ブルゴーニュ、ボジョレ、エルミタージ、アルデッシュ、ローヌ、ラングドック、ロワール地方を歴訪、この日パリに戻ったところ。連日の移動、テースティングお疲れさんでした。 最後に、やさしい“うまみ”料理で落ち着きました。 ワインはタン・ド・スリーズ醸造のBlanc de Noirのラ・プール・ドュ・ルージュもあけました。 そして、偶然にも、レベッカが名前とラベルを決めた日本酒“匠”もやりました。 素晴らしい時間をありがとう。 トーマ・ピコThoms PicoのシャブリChablisと繊細な和風料理との素晴らしい相性に感動したひと時でした。