13
Nov

2019年にESPOAグループはラフォレーにこのメンバーで訪問しまし

ESPOAのワイン戦略は、ただ売るだけではない。 限りなく造り手との心の通った付き合い方をしている。遠い親戚のような感じ。 造り手にとっても誰がどんな風に、自分の造ったワインを紹介・販売してるかを知っていることは大切なことだ。 造り手にとって、美味しいワインを造れば、それで完了ではない。 その先に、売る人達のことも考えて、飲んでくれる人達とも心を通わせられるようなワインを目指している。 ESPOAワイン戦略はワインを通して造り手から飲み手までが心で繋がって、“喜び”が倍増していくことを目指している。 更に、ESPOA店が、自分のお客さん達とツアーを組んで、造り手までやって来る。 エスポアワイン戦略は、もうそこまでのことを実現している。

19
Oct

自然派の原点マルセル・ラピエールが開始したマルセル・カンボン・ヌーヴォー

マルセル・ラピエールとシャとは幼馴染の親友、この二人とマリー・ラピエールの3人で始めたシャトー・カンボン。 今は、マルセルが抜けたカタチになっているけど、マルセルのエスプリと原点の造りはここカンボンに生きている マルセルと共に初期から自然派ワインを伝道してきたこの二人が醸すヌーヴォーは自然派ヌーヴォーの王道!! マルセルの時代から蓄積された造りが原点として表現されている。 ヌーヴォーはやっぱりこれは絶対に外せない。 2020年は、世が妙なカタチになっている。そんな世相とは反対に天と地のエネルギーは最高の条件を満たしてくれた。 内容が詰まっているトビッキリ美味しいヌーヴォーが完成した。 今、世界が必要としている“力強さ”と“爽やかさ”を備えている。 ヌーヴォー解禁を機に世の流れを変えよう!! 若き人達も素晴らしいヌーヴォーを醸しているけど、やっぱり原点は大切!絶対に外せない!!

25
Sep

ガメ品種の可能性を極限まで追求するLapaluラパリュの2020年!

ワイン造りで最も大事なのは、言うまでもなく畑で行う葡萄栽培の作業。 葡萄栽培には、ワインの品質を左右する大切な節目が幾つかある。 その節目、節目を、その年の気候条件に照らし合わせて、経験と感性をもって色んな角度からとらえてテロワールを最大限に表現できるように可能性を広げてやる栽培方法を臨機応援にやり繰りすることが大切。 これがジャンクロード・ラパリュが毎年やっていること。 まるで子供の教育のように、大人になってその子が人生を思うように表現ができるような可能性を残す教育してやることに似ている。 ジャンクロード・ラパリュは云う、 『ワインが完成した時に、そのワインのスタイルや、酸のあり方、タンニンの質などすべてを栽培まで遡って説明できる精確な栽培。例えば、あの時の雨が、あの時の作業の遅れが、あの時の作業のドンピシャリのタイミングが、この味覚に影響を与えているんだ。と明確に指摘できることが大切。』 その点、今年はコロナのお蔭で、訪問者が少なく、訪問者の対応で作業が遅れるということがなくほぼ完璧にできた年だ。 それにしても、2020年は、またしても超特殊なミレジムとなった。 5,6月の開花時の天候不良で、結実に時間がかかりミルランデーズといわれる小さい粒の葡萄が育った年。 7,8月の40度を超す猛暑と乾燥の年。特に西日の当たる箇所は、日射と乾燥で葡萄果実内の水分が蒸発して葡萄がシワシワになって糖度も濃縮して、酸も同時に濃縮している葡萄が見られた。 しかし、全体的に見れば、健全な葡萄が収穫されたと云ってよい。最も危険な腐った葡萄は皆無だった。 特に、Lapalu醸造の古木のあるオー・フォルトの畑では果実の濃縮度が高かった。 2020年のオー・フォルトは名前どうりフォルト(力強い)スタイルになるだろ。でも酸も濃縮しているのでキリットしたパワフルな特殊なスタイルになるでしょう。あとあとまで語り継がれるミレジムとなるでしょう。 超期待のミレジムです。 ★さて、2020年ミレジムのヌーヴォーはどんな感じ?? ヌーヴォーは、ヌーヴォーらしく仕上げる為に早く収穫したり、標高が高いところの区画で糖度が比較的低くく収穫した葡萄を使用するなど、ジャンクロードがいろいろ工夫をしてます。 まだ、アルコール発酵がすべて終わっていない状況なので最終的にどの程度の度数になるかわかりません。 ジャンクロード曰く 『比較的、力強いスタイルになりそうだけど12.5度前後の果実味タップリで、フレッシュな酸もキリットありの内容の詰まったワインになりそうです。』 『今までになかった、力強さとフレッシュさが同居する素晴らしい特別なヌーヴォーになるでしょう! コロナで、やや停滞した気分を、この2020年ヌーヴォーで解禁と同時にすべてを一新できるような最高のヌーヴォーを送り届けます!楽しんでもらえると思います』 ★2020年ヌーヴォーは確実性の男ジャンクロード・ラパュ ワインは人だ。 テロワール、葡萄木、微気象(ミクロ・クリマ・宇宙の影響) 動かざる土壌を生かす! 生き物の葡萄木に馴染み、諸々の気象に耐えうるように寄添う! 天からの贈り物は“光”! 天からの試練は、湿気、雹、冷害、猛暑! 一年間、色んな条件下をすべて受け容れて、可能な限り健全な葡萄を育てるのは、人だ。 だから、信頼できる健全で確実性の人柄が大切!! そんな男が造ったヌーヴォーは、トビッキリ美味しいにきまっている!!

4
Mai

マルセルの息がかかった三大お勧め“家飲みワイン”

すこぶる軽快で、フルーティーで、果実味が豊かで最高に心地よいい。 そして、何よりも嬉しいのは、求めやすい価格帯であること。 欠点は、美味し過ぎてスイスイ入ってしまうので、早く一本が終わってしまうこと!! 1-Raisins gaulois レーザン・ゴロワ(野村ユニソン社) 2-Cuvee Passion キューヴェ・パッション(ESPOA社) 3-La Cuvee du Chat ラ・キューヴェ・ドゥ・シャ(テラヴェール社) あの自然派ワインの原点の人マルセル・ラピエールに深く繋がりがある人達のワインです。 勿論、ガメ品種100%、マセラッション・カルボニック醸造で、果実味が全面にでたグイグイワインです。 家で気分を変えるには、もってこいのワイン達!!元気がわいてきますよ!! こんな時こそ、やっぱり原点は大切!!   

19
Fév

至宝のシャンパーニュDE SOUSA のCuvee des Caudaliesコダリー

な・なんという!やさしくもミネラリーなシャンパーニュなんだろう! ウーン、言葉を一瞬失うほどの美味しさ!!  上品なタッチ! この旨味! これをCPVのスタッフと、食とワインのプロ中のプロの“オザミTOKYO”で開けた。 私の中では、あらゆる角度からみて、最高のソムリエの1人、田中さんに注いでいただきました。 本当に素晴らしいシャンパーニュを、素晴らしい夜景をみながら、素晴らしいチームに囲まれてやる幸せ! ここオザミ東京で飲むと、温度の管理も完璧で、同じワインでも倍は美味しく感じる。 店にいい意味のピーンと筋の通った空気が流れている。 美味しい料理とワイン、そして絶景の夜景を見ながらゆっくりできるのが最高。

28
Oct

あれから一か月半、ラフォーレ醸造のヌーヴォーが瓶詰された

収穫から一か月半が経過すると、畑の景観もすっかり紅葉していた。 葡萄木が青々として見事な葡萄房を、楽しそうに摘まれていってからたったの一か月半。 もうヌーヴォーが瓶詰されました。 ここラフォーレ醸造では、毎年熟度が高い葡萄をヌーヴォーに使用する。 なんと13度を超すアルコール度にも関わらず、酸もあってタップリの果実味を備えたスタイル。 ヌーヴォーというよりワインとして素晴らしいバランスに仕上がりました。 あの葡萄達が、助っ人仲間の酵母達の力を借りて、もう液体に姿を変えて、我々に“喜び”と“勇気”を与えてくれる楽し飲み物になっていました。 醸造家にとっては、気が休めない一か月半、やっとこれで一息つけられます。 お父さんのジャン・マーク、後継者のピエール、トーマもよく頑張りました。ありがとう。Merci !! いよいよ、ヌーヴォーの季節がやって来る。

25
Oct

伝統文化を守るボジョレ・ラフォレー醸造の収穫

フランスにおける葡萄収穫は無形の伝統文化財と云ってよい。 特に、ここボジョレは、剪定がゴブレット方式なので機械摘みがやりにくいとこもあって、最もこの収穫文化が残っている地方の一つ。 その中でも、ラフォレー醸造は、できるだけ楽しく、かつ有効にやる収穫に家族全員で一つになって努力している。 25人程の収穫人はフランス全土より集まってくる。 ほぼ、2週間の合宿生活をしながら収穫する。 つまり、朝、昼、夕と食を共にしながら美しい葡萄園で葡萄を摘みながら生活を共にするわけです。 大体は男女の数は半々の方が雰囲気が良く、仕事がはかどる。 この収穫で男女が結ばれるケースが結構多い。 これも一つの収穫文化と云ってよい。 ここラフォーレ醸造は、まさに伝統的な収穫文化を継承することにこだわっている蔵元の一つ。 今、フランス中でこの伝統収穫文化が消えようとしている。理由が幾つかある。。 1-機械収穫が増えている。 2-労働法がやたらと複雑になっている。 3-2週間も朝、昼、夕と25人分の食事を作ることができる奥さん、裏方がいない。    (料理専門シェフを雇う必要がある。) 4-公的機関の衛星管理の許可を得られる宿泊施設を備えているところが減ってきている。 (基準が厳しくなっている) ここラフォーレ醸造はすべてクリアしている。 収穫人も、居心地がいいので、50年、30年、20年連続できている古参の人達もいる。 今年も、皆、笑顔が絶えない素晴らしいエネルギーの流れの中で収穫が行われていました。 一年間の農作業の総決算である収穫。ただモノを切り取るだけのものでなない。 もの凄く大切な作業なのである。 葡萄達にとっては、 自分を育ててくれた母なる葡萄木から離れて、我々、人間に“喜び”を与えてくれる為に旅にでる瞬間です。 天気がいい日に、楽しそうに和やかに収穫されることが、最も幸せなことなのです。 葡萄達も美味しいワインになろうと、最大限に努力してくれるだろう。 何とかこの収穫の伝統を守ってほしい。 無味乾燥の収穫がますます増えているのが現状。 こんなにも楽しい雰囲気の中で,葡萄が収穫されていく、ここLaforestラフォレー醸造のワインが美味しいのは当たり前。

24
Oct

動かざること山の如しDESCOMBESデコンブ醸造のジョルジュ・最も遅い収穫

周りの醸造家が9月最初から収穫を初めていても、ヌーン(ジョルジュ)は動かなかった。 じっと自分の葡萄が熟すのを待った。 デコンブの畑は殆どが標高の高いところにある。 葡萄が熟すのが遅い。朝と日中の温暖差が大きくなってから2週間ほど待つ。 酸を残しながら葡萄がほどよく熟した9月中旬を過ぎた16日から収穫を始めた。 もう多くの生産者がもう終わった頃に始めるのが常のデコンブ醸造。 だから、デコンブ醸造のワインの酒質はしっかりしている。 勿論、酸を残しながらである。 タンニンも果実味もタップリありながら、同時に爽やかな酸が存在するスタイルがデコンブ流義。 収穫は夜明け前に蔵を出る。今年は小型バスを借りて移動に使っている。 全員は乗り切れないので、車に分乗する。 朝日が昇る前に葡萄園に到着。 Fleurieフルーリーの高台から観る朝日が格別に美しい!!思わず、手を合わせてしまう。 今年は、屈強なポーランド人チームを導入したデコンブ。 皆、2週間前から他の醸造元で収穫をしていたチームなので、すこぶる慣れていて、もの凄いスピードと確実さで収穫が進んでいく。 ポーランド人ファミリーがグループを作って、出稼ぎにボジョレにやって来る。 リーダー格の男が指揮をとっているので、やりやすい。 濃縮感ありそうな葡萄が実っている。標高が高いので5月のマイナス5度の寒波にも耐えられた。 ジョルジュが狙った通りの品質の葡萄が収穫された。小一時間でトラックが一杯になった。 涼しい朝一番で収穫した葡萄は冷やさないでダイレクトに発酵槽に入れることができる。ジョルジュは醸造所まで即走った。 ★DESCOMBES NOUVEAU デコンブ・ヌーヴォー ジョルジュ・デコンブのワインは、例えヌーヴォーでも、毎年、酒質が確りしている。 熟成にも耐えられるヌーヴォーと云うことは、デコンブ・ファンなら皆知っている。 何と2007年のヌーヴォーを開けてみた。 まるでブルゴーニュのピノ・ノワール風味となっていて、まだ酸と果実味のバランスが素晴らしかった。 軽くてスイスイ体に入っていくスタイルもいいけど、酒質の確りしたデコンブ・ヌーヴォーも捨てがたい!! ★私がデコンブ醸造で最もお勧めのワインはこれです!! ジョルジュ渾身の一本!!ボジョレを超えたガメ。 もう、ボジョレのグランヴァンです!! ミレジムを問わず、是非、一度試してみてください!! (問合せはテラ・ヴェール社)

10
Oct

ボジョレー若手世代が躍進中・存在感が大きいレミ・デュフェイトル19年収穫

今、ボジョレは新世代の躍進が凄い。しかも、彼らは、先輩達を尊敬しながらも、先輩と同じやり方はとらない。 自然派ワイン造りの基本はキッチリ守りながらも、自分達の感性いかしながら、自分の狙ったスタイルを追求している。 その中でも、レミーの存在感は傑出している。 Remi DUFAITREは、ほぼ毎日の如くに逢っている先輩醸造家が2人いる。 お父さんの様に慕っているジャン・フォワラールとお兄さんの様に慕っているジャンクロード・ラパリュの二人。 ワインのスタイルもどことなく、この二人に共通するものを持っている。 しかし、最近は明らかに“レミー・スタイル”と云うようなものが確立されている。 ますます楽しみな醸造家の一人である。 まずは、本人が若いだけに、収穫人も若い人達が多い。 例年の如く、収穫現場はLaurenceローランスが指揮をとっている。 若手だけに収穫された葡萄を厳しくチェックして完璧な葡萄だけの摘み取るように指導するフローランス。 この収穫の雰囲気は、本当に大切なんです。ただ葡萄を収穫して発酵槽にいれればOKという訳ではない。 この明るい爽やかな空気は実に大切。 レミーは2週間の収穫期間に専門料理人を雇っている。レミーにとってテーブルを囲んで一同にとる食事は超大切。 昼、夜の食事は皆で一緒にとりながら、話しかけて、やる気と規律と楽しさのバランスを管理している。 レミーは、太っ腹にも、自慢のマグナムを開けて振る舞っている。 君たちが収穫した葡萄が、こんな風になるんだよ、と若い人達を啓蒙している。 今年は、5月のマイナス5度という寒波の影響もあって、小粒のミルランデール化した葡萄が比較的多かった。 果実の濃縮感のニュアンスが得られるスタイルになりそう。 雹にも一部だけ影響されたり、45度という猛暑で西日側の葡萄がチョットだけ焼けていたけど大きな問題ではなかった。 8月に水不足になったところに、雨が結構降った。チョット降り過ぎるくらいだったけど、その後の好天で葡萄園も乾燥してベト病の危険が避けられた。欠けていた水分が確保できて、レミ―が狙っている酸を伴いながら葡萄が熟して重くならない狙いどうりの葡萄が収穫された。 2019年のレミー・デュフェートルは、まさにレミースタイルと云われる、ワインとしての“内容”がありながらも軽やかに体に入っていくスタイルに仕上がるだろう。今年も、 レミーは外せませんね! 私もチョットだけ収穫しました。

2
Oct

ガメ栽培・醸造の名人技・Lapaluラパリュ醸造の19年収穫

今年も見事な葡萄を実らせて、品質、量ともに過去最高の収穫になりそうな勢いのラパリュ醸造。 ラパリュのワイン大好き人間、将来、ワイン造りをしたい若者達が集まってエネルギータップリの収穫! 温暖化で異常気象が続く近年で、ジャンクロード・ラパリュだけは、常に普通の収穫量を確保できていた。 昨年もベト病がフランス中に蔓延して多くの蔵元の生産量が少なかった。 ジャンクロードは過去最高の生産量だった。 今年も、5月の冷害、7月、8月の40度を超す猛暑、その上に水不足、8月中旬の大雨、と色々なことが起きたにも関わらず今年も見事な葡萄が収穫されている。 特に今年は、ジャンクロードが狙っている“涼しさ”“伸びるミネラル感”が表現できそうな品質の葡萄が収穫できている。 ジャンクロードはもうニコニコ。 今年のラパリュは凄い!!    人間としても、常に控え目で謙虚な性格のジャンクロードは多くの醸造家に好かれている。 ジャンクロードのところには、いつも若手醸造家が集まってくる。 若手醸造家にとっては、皆のお兄さん的な存在であり、古参の醸造家にとっては可愛い弟のような存在なのだろう。 私にとっても人間的に最も尊敬できる醸造家の一人である。 ワインは人とよく言われる。信頼できる人が造るワイン。ジャンクロードのワインには確実性がある。 ジャンクロードは常に収穫人と一緒に自分も収穫している。 自分の手で葡萄に触れながら葡萄の可能性をチェックしている。    収穫人にとっても、ジャンクロードと話しながら、しかも、ここまで美しい健全な葡萄を切り取るのは、本当に気持ちのいいものだ。    こんな完璧な葡萄で、ガメイの名人ジャンクロードが醸す 今年もJean-Claude LAPALUは絶対に外せないでしょう。   

1
Oct

今やボジョレを代表する中堅醸造家クリスト・パカレ19年収穫中

ほぼ2週間をかけて約12ヘクタールの収穫を明日終了予定。 マルセル・ラピエールに背中を押されて醸造を開始して21年。 2019年は、気候上のトラブルのオンパレードだった。それにも関わらず栽培努力の結果こんなに素晴らしい葡萄を収穫することが出来ました。 これは、元ジュル・ショーヴェ氏が所有していたシャペル・ド・ゲンシャ村の畑。 白葡萄のシャルドネも僅かに混植されている。 自社畑のフルーリが5ヘクタールと借りている畑などすべて入れると約12ヘクタールほどの規模になった。 20名ほどの収穫人と共に15日間かけて丁寧に確実にいい葡萄を収穫できた。 それでも、例年と比較すると、雹でやられたり、45度という猛暑でやや疲れた葡萄もあったので、蔵に持ち込んで厳密な選別作業をして、完璧な葡萄のみを発酵槽に入れた。 この蔵での選別作業は初めての決断だった。 家族全員で対応、お父さん、長男、長女と従兄など皆で傷んだ葡萄粒を除去した。 日本からBMOのMasakoさんもやってきた。 クリスト・パカレ 『今年は小さなトラブルがいっぱい発生したけど、何とか切り抜けたよ。運搬用の車が故障したり、冷却用のコンテナが作用しなかったり色んなことがあったけど、今年は最初に決めたんだ。“何があっても絶対にイライラしない!”って。』私達が行った時もコンテナを新しいものに代えている最中だった。でも全く落ち着いていて、色々指示をだしていた。 流石に21年目の収穫。自分にも周りにもストレスを感じさせない仕事の流儀が徹底していた。 収穫、ワイン造りには、大切なことだ。ストレスはそのままワインの中に転写されていく。 今年は12度チョットの軽快でフレッシュな酸もあり、まさにボジョレらしいスタイルになりそう! 今年のヌーヴォーもクリスト・パカレは欠かせない!!

30
Sep

自然派の原点Lapierreラピエール家の19年収穫

流石のラピエール家、このエネルギーは凄い!! 世界中から自然派ワイン大好きな若者達が集まってくるラピエール家。この中にはもう18年間も毎年来ている古株もいる。 今年、19年は、春先の霜被害、猛暑被害、最近の雹の被害、どれも少しずつ被害が出たけど、その都度の対策が功を奏して大きな問題にならずに済んだ。特に8月中旬の大雨の後は、夏休みを返上して畑仕事に精を出した結果だった。 カミーユもマチュもいい顔していた。 カミーユに質問した。 『今年は過去の何年に似ているか?』 私は毎年この質問をする。何故なら、ラピエール家にはマルセルのお父さんの時代から、収穫時の葡萄の状況を細かく記録した日記が残っている。勿論、マルセルもこの記録を残している。 だから、カミーユもマチュもこのよくこの記録を参考にして、対応策を毎年練っているのを知っているからである。 でも、今年は、カミーユが即答した。 『過去のどの年にも似ていない!』 昨今の地球温暖化からくる気候変化は異常なことばかり、いよいよあのマルセルも経験したことがない気候条件の中でワイン造りをしなければならない時代が到来した。 今年も直接な醸造担当はカミーユがやっている。勿論、マチュも総合的な観点から葡萄園の収穫から醸造所までの流れを管理監督している。 今年から、一部の醸造は食堂の向えの敷地にある赤い建物の中でも行っている。 次々と運ばれてくる葡萄を醸造所内に運びこむカミーユがいた。 勿論、除梗なしで、ベルトコンベヤーで発酵槽の上まで持っていて重力で発酵槽に運び入れていた。 マチュは蔵で木製発酵槽の洗浄をやっていた。 そして、今年から、垂直式プレス機をもう一つ導入した。 マチュがある醸造家の倉庫で寝ていたプレス機を交渉して手に入れて、周りの柵の部分を特注で創ってもらった。 葡萄園での収穫は、ベテラン収穫組が新人を教育して徹底した選果を実施していた。 皆、明るい雰囲気が漂っていた。 厳しい重労働の後の楽しみは、皆でとる夕食のひと時。 ほぼ3週間の合宿生活、朝、昼、晩と共に過ごす収穫。 ラピエール一家も収穫の皆と食事を共にする。 これが、ボジョレーの収穫の伝統文化。 今、フランス中で機械での収穫が主流になってきている。さみしい限り。 一年間、過ごした葡萄達が畑から旅たつ収穫は、暖かく人の手でやってもらいたい。 ラピエール家の2019年、数々の気候試練を乗り越えて、素晴らしい状態で収穫中です。 やっぱり、ボジョレはラピエール!! 当たり前です。

11
Sep

凝縮からフィネスへ進化を続けるシャトー・ド・シャンション

PAR TAKESHITA ドルドーニュ川からサンテミリオンに向かって、最初の小高い丘に位置するシャンション。 土壌は粘度石灰岩、粘度と砂質の混ざる土壌、砂質と丘の上部から下部に向けて3つの土壌があり、その区画によってワインを造りわけている。 キャノン・ガッフリエールで15年間醸造長を務めたパトリック氏が1996年に父親からドメーヌを引き継ぎ、2010年には有機栽培に転換。… 元々はカスティヨン特有のガッツリとした長期熟成型ワインを造っていたが、この5年ほど前から、熟度は高くともタンニンが柔らかく、エレガントナワインを造り始めた。 収穫のタイミング、マセレーションの方法、期間など、いろいろな工夫を経て、軽やかでゴクゴクいけるナチュラル・サーカスから、やはり凝縮しながらも緻密なタンニンを持つヴァルミーまで、幅広いスタイルのワインを造るようになった。 そして極めつけはアンフォラのキュヴェ、テア。 粘度石灰岩はまさにメルローには適したテロワールだが、やはりボリューム感溢れる味わいになってしまう、そこで更に樽の風味がついてしまうのを避け、空気との接触で、エレガントナワインに仕上げるには? と考えてたどり着いたのがアンフォラによる醸造。 イタリア製のアンフォラで醸したメルローは、これがビックリするほどの滑らかなタンニン、綺麗な酸と果実味。グラン・ヴァンの品格を持つワインに仕上がっている。 息子のマキシム26歳も一緒に働くようになって、更なるパワーアップのシャトー・ド・シャンション! 山田さん率いるSTCメンバーと訪問 (このワインの問合せは、BMO社、東京・恵比寿のトロワザムール店まで)

30
Juil

ビックリ!葡萄園!フィロキセラの害虫に侵されなかった150歳の葡萄木達

フィロキセラに侵されていない葡萄木が約0.7ヘクタールも残って生存して、純粋フランス葡萄が育っている。 つまり、アメリカ産の台木なしで、ダイレクトにフランス産葡萄木が植えられている。これはもう奇跡! しかも、世界のボルドー有名グランクリュ・シャトーが立ち並ぶHaut Medocオー・メドック地区のど真ん中である。 栽培は草を倒して藁のようにして土に混ぜこんで土壌を作る超自然な栽培。 微生物を育て、ミミズが生存しやすい環境をつくっている。 耕すのはすべて馬でやる。何故なら、150年前は葡萄木と葡萄木の間隔が狭すぎてトラクターが入れない。 こんな世界遺産級の葡萄園がオー・メドックに残っていたこと自体が奇跡的出来事だし、過去から我々に何かメッセージを送っているのに違いないと思ってしまう。 そんな畑を耕して我々に貴重な数百本のワインを提供してくれるのは、二人の女性です。 Pascale Choimeパスカル・ショワメさん、 Laurence Alias ローランス・アリアスさんの二人。 年間800本も取れないこの畑。周りの人達は忠告してくれる。 『古木過ぎて生産性が悪いから、引き抜いて若い木に植え替えた方がいい!!』 でも、この二人は、150年間のフィロキセラ虫にも耐え抜いてきた葡萄達を尊敬している。だから、植え替えない。 そして、150年間もこのお金が流れるメドックの中心でこの畑を守り抜いてきた先人達も尊敬している。 間違いなく、大金を積んでこの畑を買収しようとした企業があったに違いない。 お金に動かない心を持った農家が何代も続けてきた貴重な畑。 色んな誘惑に耐えてこの世界遺産級の葡萄園が存在している。 Closeries des Moussisクロスリ・デ・ムシス醸造 この奇跡の葡萄園から造られるワインはこれです。 ★Baragane バラガン 150歳の13種類の品種が混植されている畑からとれた葡萄を仕込んだもの。 150年前はメドックと云えども色んな品種の混植だったんです。これがメドック・ワインの原型です。 何事も原点、原型を知ることは大切です。この原型からどうして今のようなメドックになっていったか? 過去からのメッセージを想像しながら飲むだけでも、楽しい。メドックの150年の歴史が映し出される。 クロスリ・デ・ムシス醸造では、他にもメドックで数少ない希少な自然派ワインを造っています。 巨大有名シャトーの中で、小さな小さな蔵で魂を込めて造っています。 (問合せはサンフォニー社)

9
Juil

初日、訪問はブルゴーニュから!Romain Chapuis ロマン・シャプイ

PAR Masaki TAKESHITA 快晴🌞!珍しく時間があったので、蔵元訪問前にブルゴーニュ・グラン・クリュ街道をドライブ。 日曜なので、ロマネ・コンティのぶどう畑の周りは、ピクニックする人達が多くいた。 今、まさにぶどうは開花真っ最中。 昨年は酷暑でぶどうの成育も早く、収穫も9月上旬くらいだったが、今年は、通常のリズムでゆっくりと育っており、収穫は9月末くらいとの事。… 第1軒目の訪問はRomain Chapuis ロマン・シャプイ。気は優しく力持ち💪。いつもポマールのカーブでは、窮屈そうな、寡黙な雰囲気のロマンが、今日は小さく、明るく見える。 なんと、昨年の8月、収穫前にラドワ・セリニーに400m2のカーブを立てた。 以前のカーブの20倍くらい、縦と横にデカくなった。 収穫も醸造も瓶詰めも出荷も、全てがやりやすくなった。終始ニコニコのロマン。これで、更に、自分の造りたいワインを目指す環境ができたわけだ。 白も赤も、繊細でミネラルなワイン造りを目指すロマン。酷暑のミレジム2018年は、熟度の高いぶどうが収穫できたが、白も赤も、あまりタンニンを抽出しないように注意を払ったという。 収穫も酸が落ちないタイミングで早めに収穫。 リュリー、オート・コート・ド・ボーヌの白は甘い青リンゴのようでアロマティック。 綺麗な酸と塩気のバランスがいい。 3年前から造っているコトー・ブルギニョン(ガメイ)がこれまた美味い! 年度石灰質のガメイは、とにかくエレガントでミネラル!毎日、これ飲みたいわ(^^)。 ほとんど、白に近い色合いのガメイのダイレクトプレスで造ったロゼは、ロゼというより、少々赤ワインの要素を持った白という感じ。ガストロノミックなしっかとした味わい。 食欲を刺激する味わいだ。 オート・コート・ド・ボーヌ2018赤は、綺麗な酸と少々スパイシーなニュアンスでエレガント。 新しいカーブで更に繊細でエレガントなワインを造り出したロマン! 今年2019年も、ぶどうの成育は順調! やる気満々です!

5
Juil

クリストフ・パカレ醸造のドゥニー・ペノDenis Pesnot

芸術家、ソムリエなど多彩な才能を持つ、ご存知、ミュスカデ、セネシャリエールのマルク・ペノの弟。1987年にマルセル・ラピエールとの出会いからボジョレーに根をおろし、まさに30年間以上。自然派ワインの流れのど真ん中にいた男。ラピエール学校第1期卒業生と言える。 またこの30年の気候の変化を感じ、それに対応する術も知っている。 そんな経験豊かなドゥニがクリストフ・パカレの右腕として、その才覚を思う存分発揮して長らく経つが、そんなドゥニさんも59歳。 今年2019年、来年2020年の収穫、醸造で定年となる。。。 まさに開花真っ只中で、すでに収穫に向けて、頭の中はアイデアがいっぱい。 2018年クリストフはフルーリーに自社畑をカーブと共に取得。新しい冒険がスタートした。 マドンヌと同じく、標高が花崗岩の風化した砂質になった区画のポテンシャルは凄い!とドゥニは言う。 凝縮度とフレッシュ感を合わせ持つワインのできる区画だと! 野生酵母の重要性を熱く語るドゥニ。今週はクリストフがカナダ遠征で不在だったが、 ドゥニ節をゆっくり聞けた貴重な時間だった。 最後に簡単ですが、2018年のクリストフ・パカレ。凝縮度の中に各クリュのテロワールがはっきり出ているミレジム。 ボジョレー・ヴィラージュはいちご、グレナデン。シルーブルはブラック・チェリー。 フルーリーはエレガント、ムーラン・ア・ヴァンはタンニンとキャラメルのような甘みが。コート・ド・ブリュイは火山岩を感じるミネラル感。 最強コンビ、クリストフ&ドゥニ。

13
Avr

我らの友クリストフ・パカレのST-AMOUREサンタムール

今日は、Beaujolais に来ている。 明日からBBB ボジョレ大試飲会が開催される。 別件で昨日からボジョレ滞在中。 昼にフルーリFreurie 村のビストロにやってきた。 旅とテースティングの連日、何か軽く食べて、美味しいワインをあおりたい。そんな時はボジョレにかぎる。 我らの友Christophe Pacalet クリストフ パカレのSaint Amourサンタムール17を開けた。 名前もアムール“愛”、暖かさが伝わってくる。個人的にも大好きなクリストフのワインの一つ。 17年は軽やかで優しくて爽やかでガメの心地よさがすべて揃っている。 花崗岩のミネラルは何故か、元気が出てくる。明日のBBB試飲会、気合を入れていこう。