29
Juil

進化を続けるラングロールの新たな挑戦

7月のある午後、とても穏やかな様子のエリックは微笑みながら畑を案内してくれた。 タヴェルに位置するこの伝説的なドメーヌの先は明るい。 先頭に立ってドメーヌを経営するティボーは大きなプロジェクトを進めている。 『この地域には木が足りない。ワイン畑ばかりになってしまい、風景が同じでバラエティーに欠ける。』とふと悲しそうに言った。 しかし、彼らは多様な生物が共存できる環境に戻していくため、ワイン生産者としてできることを実践していくことを決意した。 それは生態の多様性を活性化し、畑から離れてしまっていた鳥や虫が戻ってくるように畑には果物の木を植える。 また、二酸化炭素の排出を削減するため、トラクターの使用をやめ、車の行き来を要する離れた区画は手放す予定である。 環境保全のために何かを犠牲にしなければならないこともあるが、全ての人が環境保全に取り組まなければならない、とピフェリン家は考えている。 もちろん生産者として美味しいワインを造ることが職であるが、彼らの目標はそれをはるかに超える偉大なものである。 自然を尊重し、生態の多様性を復活させることを決意して、新たな進化への挑戦が始まっていた。 三代目の誕生もあり、ラングロール醸造は明るいニュースで溢れていた。 Par Enzo

12
Oct

ニースの最高のビストロ La Part des Anges                    ラ・パール・デ・ザンジュ –no2

La Part des Angesラパール・デ・ザンジュで飲んだ飛びっきり美味しいワイン。 全部で何本飲んだか記憶がない。 最後は、店にいたお客さん達と一緒に飲み始めたので、全部で何本飲んだか記憶がない。 この3本をここで飲めたのは嬉しい。 1-南ローヌの若手セバスティアン・シャティオン   ラングロールのTAVELが好きで好きで、TAVELを逆にしてLEVATにした。 2-真ん中のKM31   Yoyoのワインはブラインドテースティングで出てきた。   このシスト土壌のミネラル感は、絶対に外さない。   珍しくバッチリ当てました。 3-右のオヴェルニュ地方のトビッキリ美味しいワイン。Maupertuis NEYROU-PLAGE   葡萄園がまるっきり海の浜のような砂質土壌。どこまでも繊細さワインができる。

6
Août

Seiya NARA est rentré au Japon

Seiya NARA a fait un stage pendant un an chez Lapierre à Morgon. Il est rentré au Japon avec plein de souvenirs. Bien sûr que’il va travailler dans le monde du vin nature. Je l’espère. 奈良セイヤ君がモルゴン村のラピエール家での一年間の研修を無事に終えました。 多くの思い出をスーツケースに詰めて日本に帰りました。 勿論、これから自然派ワインの世界で働いて貢献してくれると期待しています。        帰国寸前にやはりこの人に挨拶をしておかなければと、Lyonの石田シェフのところにやって来た。    石田さんにとってマルセル・ラピエール家はファミリー。ラピエール家の研修生は皆ここに来て トビッキリ美味しい料理で洗礼を受けている。        石田さん、マルセル生存中のLe Cambon 2008年を開けてくれました。 そして、マルセルが何回も訪問して指導した蔵でもあり、マルセルを尊敬しているタヴェルの ラングロールも開けてくれた。    静岡出身のSieya君、まず地元静岡の自然派を何とか盛り上げて欲しい。 皆が期待していますよ!! 君に前にはすべての扉と可能性が開かれている。 ファイト!!

17
Mai

日本で最もラングロールのワインを愛している人、          萬谷シェフ

   大阪・ビストロ・トルトゥーガの萬谷シェフとラングロールにやって来た。 エリックに逢いたくて、逢いたくてフランスにやって来た。 今回のフランス滞在はドメーンの目的だった。 まず、ラングロール訪問をスケジュールの最優先した。 萬谷シェフ、昨夜から興奮している。 嬉しさのあまり昨夜は眠れなかったらしい。 朝、ホテルで萬谷シェフに会ったら目が赤かった。 『昨夜、眠れなかった』とのこと。 最初はやや緊張ぎみの萬谷シェフ。 TAVEL の主な三種類の土壌ミネラルを見学しながら段々と馴染んできた。   

8
Mar

パリ仕込みのテロワール、最強のコンビ !!           Yaoyu-NO2

今では、フランスの料理業界では日本人がいなくては成り立たない。と云ってもよいほどに日本人が活躍している。 星付きレストランで日本人がいないところは殆どないのではないだろうか。 修業しているというより、活躍していると云った方が打倒である。 日本人の細かさプレシジョンが必要とされている。 そんな二人が、あえて日本に戻って、満を持して出した店がヤオユーYaoyuである。 トビッキリ味がある食堂である。        Magnifique マニフィックな海の幸とテロワールの素材が絶妙なバランスで盛られた一品。 そして、幸子さんの選んだ、この味覚にピッタリのこの液体!! LEVAT!! ルヴァ。 ラングロールを尊敬しているセバスチャンが大好きなTAVELを逆さまに書いたワイン名。        次々と舞台から降りてくる感動の一皿、一皿に、幸子さんお勧めの感動の液体。 Matin Calme マタン・カルム醸造の絶品な白、OSE オゼ。 ルシオン地方の白。超シャイな性格、どこまでも控え目なアントニーのワイン。 控え目なアントニーは営業もやや苦手、だからあまり世に知られていない。でも品質は天下一品。 ここまでの液体を醸せる醸造家は少ない。 このマリアージ、バランスに思わず感嘆の声が出てしまう!        ★★ Yaoyuで飲んだ造り手の顔 ★★ AD Vinum アド・ヴィヌム醸造の Sébastien Chatillon セバスティアン・シャティヨン 昨年の初リリ-スよりセンセーショナルなワインを醸す男。絶大な醸造才能を持っている。 日本での問合せは BMO社 もしくは、3 Trois Amours トロワ・ザムール。      Matin Calme マタン・カルム醸造 の Anthony Guix アントニー・ギックス

20
Déc

★沖縄・モンマルトル・打ち上げも大切★

Bistro Montmartre ビストロ・モンマルトル/Christophe Pacalet     クリストフ・パカレ-NO5 琉球衣装で唄を歌いながら踊ってくれる楽しい店。 琉球音楽調の島唄を聴きながら沖縄のテロワールを満喫できる。    沖縄 にも美味しい魚や食べ物が沢山あります。 ワインはラングロールとフラール・ルージュの共同ボトルのマグナムを開けた。 スイスイ体内に入って浸透していくワイン。 ルシヨン地方の花崗岩と、タヴェルの石灰土壌のミネラルが融合したワイン。何て美味しいんだろう。          こま子さん、植村さんともお話しができて嬉しかったです。 沖縄でのフランス、自然派ワインをよろしくお願いします。感謝。   

18
Déc

東京・新宿のワイン事情を丸ごと変えてしまったMARUGOマルゴ店! マルゴーNO1

ビルディングが立ち並び、飲み屋街のど真ん中に、あのラングロールがズラリと並んでいるビストロMARUGOがある。 造り手のエリック・プフェーリングの顔が浮かんでくる。 TAVELタヴェルの美しい葡萄園が浮かんでくる。 ここ新宿とは似ても似つかない“場”の波動。   このビルの雑踏の中で暮らす東京の人こそが、この自然なエネルギーが詰まったラングロールを飲むことで、体に不足している自然を吸収して中和されて、バランスがとれるのだろう。 このラングロールのワインでワイン観をガラリ変った人がいる。 そう、ここ新宿のワイン事情をまるごと変えてしまったMARUGOグループを創りあげた中島さんだ。 『それまでワインの事を色々勉強してきたけど、このラングロールを飲んで、私のワイン観が変わってしまった。』 と話す中島さん。    繊細な感性をもっている中島さん。 誰もが、“こんなワインバーがあったらいいのに!”と思っているバーを次々と創り上げてしまった人。 たった10年間で20店を超えるビストロをここ新宿に創り上げて経営している。 ここ新宿界隈にて一晩で想像を絶するボトル数を開けてしまうMARUGOマルゴ・グループ。 今夜は、クリストフ・パカレ、BMOの聖子さん、鎌田さん、CPVの石川君とやって来た。     気楽に入って、一杯だけ飲むのもOK. 一人でも心地よい雰囲気 OK. 大勢の仲間で行っても楽しくOK. 食べなくてもOK. 勿論、食べてもOK. ワインも色んなスタイルのものがあり、勿論、自然派もありOK. 夜がチョット遅くなってもOK. これだけの条件を備えているBISTROは、ありそうでなかった。 それを、やってしまったのがこのMARUGOの中島さんだ。 BMOの鎌田さんも全力でサポート。 どの分野の仕事でも、思いっきりやっている人を見るのは気持ちのいいものですね。     

16
Juin

ラングロール 偉大なるTAVELを復活

ラングロール 偉大なるTAVELを復活、繊細な感性・エリック TAVELは19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌより高い評価だった! タヴェルは19世紀初めの頃にはすでにパリでは高級ワインとして評価されていたのである。当時、パリの最高級レストランの一つであった、“Les Trois Frères Provençaux”のワインリストの価格をみると、BEAUNNE 2F(フラン)POMMARD3.10Fとあり、TAVELは2,10フランと記載されていた。何と、ブルゴーニュ地方ボーヌのワインより高く売られていたのである。14世紀にもシャトー ・ヌフ・ド・パップと同様にアヴィニョンの教皇に興味を持たれていた文献が残っている。シャトー・ヌフ・ド・パップ並みの評価だったのである。 その頃のワイン造りはキリスト教会の坊さんによってワイン造りがされており、彼らは土壌を見極める専門家でもあった。だからタヴェルの土壌は昔から潜在的にブルゴーニュと比較しても劣らない偉大なる土壌素地をもっていたのである。 昔のTAVELはどんなものだったのか? 1816年、アンドレ・ジュリアン氏によると、〈色彩はあまり濃くなく繊細で力強いワイン〉とある。1902年、「ワイン栽培地オーナーと栽培者組合」の設立の際に刊行された説明書では、『タヴェルの繊細なワインは、ロゼの薄赤色ではなく、非常に明白な黄金色の、明るいルビー色であり、他と比較にならない香りを持っている。』さらに言うならば、タヴェルの色彩は『ルビー色のきらめいた豊かな黄玉色…。』と表現されています。元々、タヴェルのワインは濃厚なルビー紅色ではなかったのである。他のローヌ地域のワインとは全く違った色合い、風味を備えていたのである。特に色合いは薄かったけど力強く繊細だったようである。 TAVELの畑の全景が見える丘より 古来のタヴェルの色合いは明るいルビー黄金色 TAVELワインとは色合いが薄めの赤ワインだったのである。1936年にAPPELLATION TAVEL CONTROLEEロゼワインとして認められた。しかし、現在のブームになってる淡いピンクロゼのイメージとはかけ離れたワインだったのである。タヴェル古来のワイン≪明るいルビー黄金色、ルビー黄玉色≫だったのである。赤でもなくロゼでもないのである。赤、白、ロゼの3色の中間色ともいえる。 TAVEL 名醸地からの失墜、そして復活へ 60~70年代、大型スーパーマーケットの出現で空前の大量生産ワインの時代が到来して、このタヴェルのある南フランス地方は安ワイン産地の拠点としてシフトされていった。栽培方法の除草剤の使用、殺虫剤、化学肥料が使われる近代農業に変わっていった。つまり畑は耕されることがなくなり、土壌が死に絶えていった。そして、醸造段階にも化学物質が使用されていった。古来よりの偉大なるTAVELの土壌の長所が葡萄木へ伝わらなくなってしまった。そして、葡萄果実の自然なバランスが取れなくなって、それを補う為の醸造テクニック多用と化学物質が使用されていった。偉大なるTAVELの土壌が反映されないワインが氾濫していった。これらの危機的状況は、1990年「熟考された栽培法軍団」といった集団運動を起こさせました。この団体は、土地性を保持する必要性を自覚した10~20人のタヴェルワイン栽培者達が集まってできたものだ。1993年、B.E.Letessier土壌研究所設立され、タヴェルの偉大な土壌の復活をめざす団体となった。2009年10月の新しいAOC法令に「過剰な除草剤使用禁止」が記載され公認された。AOCで除草剤禁止が公認されたのはフランスで初めての地域だと思う。 そこに、エリック・ピファーリングの登場だ! エリックは云う 『村のお年寄りが僕のワインを飲んで、懐かしい味わいだ。昔、若い頃に飲んだTAVELを思い出す。と言ってくれる。』 エリックにとってこんなに嬉しい言葉はない。 本来のTAVELのテロワールを生かすことに最大の努力、土壌を素直にワインの中に表現することにすべてを捧げてきたからだ。 自然の偉大さを知り尽くしているエリック、自然との調和に賭ける 繊細で物事をじっくり考えて実行するタイプの性格だ。自然界で起こる一つの事象から多くのことを察知することができる特殊な感覚を備えている。 単に美味しいワインを造るのはそんなに難しいことではない。しかし、本当に感情まで伝わってくるような偉大なワインは繊細な感受性を備えていないとできないことだ。 この感覚はワイン造りをする前に養蜂の仕事をやっていたことが大きく影響している。自然と花と蜂の関係は実にデリケートだった。自然の前では人間はちっぽけな存在でしかない。自然のすべてを受け入れなければならない。その上で人間が出来うるすべてを尽くすことが自分の仕事だと考えている。そして、最終的に調和がとれるように工夫をすることが栽培・醸造家の仕事だ、とエリックは云う。 ここでエリックの語録を紹介したい。 エリック『ゼロ・リスクは農業では無いんだ。負けて学ぶことをしなければならない。最終的にあらゆる面で調和できるように事を運んでいくことが大切なんだ。エキリーブル・調和実に大切だ!』 『御ワイン造りには決まりきったレシピはない。毎年違う葡萄が素材になる。素材をみて今年はどんな醸造方法がよりよいかイメージする。料理でいえば、どんな料理をつくるかのレシピをその都度その発明しなければならない。例えば、今日の市場に行って、新鮮な素材を選別して、その素材に合った料理のレシピを開発しなければならない。』 『醸造所での仕事はそんなにない。すべては畑で決まっている。醸造で起こることはすべて畑での結果でしかない。』 白い石が土中の湿気を守る ワイン造りに関しては、フラール・ルージュのジャンフランソワ・ニックの影響を大きく受けている。ジャンフランソワ・ニックは、マルセル・ラピエール系の自然派の造りを継承している。グラップ・アンティエール、除梗をしないセミ・マセラッション・カルボニック方式だ。自然と人、植物、動物が一体となって葡萄・ワインを造っている。19世紀初めには、ブルゴーニュのボーヌと同様の評価をされていたTAVELを見事に復活させてくれた。本当に一口飲んで感動するワインだ!そして、エリックには、支えてくれる優しく明るい奥さんと家族がいる。 L’Anglore のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com http://www.bmo-wine.com