9
Août

ワインのボルドーにあるワイン・ビストロ“SOIF”にて

世界遺産のボルドーの街並みで最もボルドーらしい街角、旧ボルドー街にあるSOIF。 ボルドーに来たら必ず寄る店。 本物ワイン大好きなオーナーの二コラが頑張っている。 ボルドーでこんなワイン達がグラスワインとして提供してくれている嬉しい店。 何とボジョレのフィリップ・ジャンボン、南ローヌのレモン・ル・バールのワインが。グラスワイン用としてカウンターに置いてある。 ボルドーのワイン文化度も深くなったものだ。 ひところ昔なら、ワインビストロといえばカチカチなボルドースタイルのワインばかりだった。 今日は暑いので涼しさを醸してくれるワインをワインリストから選んだ。 ここのオーナーと同じ名前の二コラが造ったワイン。 Nicolas CARMARANS二コラ・カルマランのマキシムを開けた。 このワインの産地は、フランスで最も冷涼な産地の一つオーリャック地方。 フランスのほぼ真ん中のオヴェルニュ地方のやや南にも関わらず、山の入り組んだ地形の為、朝日が遅く、早く日が沈んでしまう。 日照時間が短く、年間の気温でも最も寒い日々が多い特殊な地方である。 こんな困難な地方でも二コラ・カルマランが醸すと、アルコール度数が低くくてもワインとしての旨味がしっかりと爽やかに、しかも繊細に表現されている絶品ワインになる! まさに夏の為にある赤ワインだ! 感動の美味しさ! フランスの“ヘソ”と云われるオーリャックの田舎で頑張っている二コラの顔が浮かんできた。 逢いに行きたいけど、やっぱり遠いな。 二コラの生き方が素晴らしくカッコいい! パリでワインビストロを経営していた二コラは、マルセル・ラピエールが大好きだった。 ワインを造りたくなって、お祖父さんの実家があるオーリャックの山の中に引っ越してワインを造りだた人。 フランスで最も太陽が照らない山の中で寒い秘境中の秘境。 そんな難しいところで、絶対に諦めずに頑張っている。 花のパリから正反対の秘境で生活も180度ちがう条件下で、想像を絶する困難を乗り越えながらワイン造りを続けている二コラ。 頑張りという点では金メダル級の人。 こんな貴重なワインをボルドーで飲めるとは、なんと幸せなことだろう! 二コラ・カルマランのワインはあまり知られていないけど、ホントに貴重、希少なワイン。 MERCI Nicolas et Nicolas

8
Août

あの石田さんの料理をパリのVERRE VOLEEヴェール・ヴォレーで!

食の街Lyonリヨンで活躍した石田さんが、何とパリのヴェール・ヴォレーの臨時シェ7月のとある日、石田さんがパリにいると聞いて、皆でやって来た。 わずか一週間のKatsumi(石田)フェアーのヴェール・ヴォレ。 やっぱり美味しい!! パリの自然派ワインが豊富にある老舗で、こんな美味しい料理と最高のワイン達のマリアージ!! もう感激ですね! まずは、私の大好きなシャンパーニュ“Ruppert Leroy”ルペール・ルロワの“11,12,13…”をアペロと前菜用に開けた。 これは絶品のシャンパーニュ!! アルコール度数11度と軽めでピノ・ノワールとシャルドネ。 熟成風味と新鮮な果実味が入りまじっていて、まさにシャンパーニュの深味を感じられる! 美味しいシャンパーニュの次に出せるワインは難しい。 黙ってロワールの玄人好みのBenois Couraultブノワ・クロの“Gilbourg”ジブールを開けた。 ウーン、好きだな、シスト土壌からくるこの締まったミネラル感! たまりませんね!(いつも私の誕生日に開ける) そして、石田さんの美味しい料理には、やっぱりL’Angloreラングロールの“Vintage Tavel l5”ヴィンテージタヴェルを開けた。旨味とうまみの競演で最高のマリアージでした。 久々にKatsumi料理を堪能して、最後にカツミさんがテーブルにやってきてくれた。楽しいひと時を楽しみました。 まるで、リヨンにいるような錯覚になってしまいました そして、最後には石田さんも大好きなダール・エ・リボのクローズ・エルミタージの22を楽しみました。 最高のテーブルでした。 やぱり、誤魔化しのない美味しい料理、偽りのない美味しいワインを、心の通じた仲間とやるひと時は最高ですね。 明日への活力が湧いてきます! Merci KATSUMI. Merci VERRE VOLE !

29
Déc

和風系といえば“繊細なうまみ”、黙ってThomas PicoのChablis

Parisにはtたくさんの和食がある。私がフランスのワイン産地を旅してパリに戻った時、一番最初に行きたいお店はここです。 “国虎屋”Kunitora-ya.。日本でも食べられないほど美味しいうどんの店である。 土佐出身の野本シェフのうどんは天下一品である。土佐カツオ仕込みのだしの“Umami旨味”がきいた汁がたまらない。 . フランス田舎の旅でワインとフレンチでチョット疲れた胃と腸が生き返る。 和の旨味が全身に染みわたる。 . そんな野本シェフが、大変身した国虎屋。 夜のメニューは、和の旨味ニュアンスを、フランスの食材をふんだんに使いながらの創作料理の店に大変身。 パリの美味しいレストランを食べ尽くした野本シェフが、描き続けてきた和と洋のエッセンスが詰まったUmami。 . そんな料理にピタリと合うワインと云えば、もうこれしかないでしょう! . もう黙ってThomas Picotトーマ・ピコのシャブリChablis。 一億5千年前の地質キメリジャン石灰質土壌からくるズーッと伸びてくる潮っぽいUmamiミネラル、その上にかぶせるようにヴィバシテーと呼ばれるキリっとしたフレッシュな酸がある。 国虎屋のうまみ料理と共通する旨味とUmamiの競演、そして透明感のあるフレッシュな酸、また次を楽しむ活力が湧いてくる。絶妙なマリアージだ。 . 料理を造る野本シェフのこれまでの歴史、ここに至るまでのトーマの歴史、人と人の歴史の結果である作品がこのテーブルで出合いマリアージする。二人をよく知っている私にとってはたまらないエモーショナルな時空間の世界だ。 ――――――― トーマ・ピコのプティ・ノート 2003年より、お父さんの畑の一部を引き継いで始めた。 20年間のビオ栽培。 シャブリの数少ないビオ栽培、鳥や昆虫などが少ないことが悩みと一つ。 木々が少ないシャブリの畑、鳥や昆虫を呼びもどす為に、葡萄木を抜いて180本の色んな種類の木を植えている。 収穫は人の手で収穫、最も熟した時期に一挙に収穫する為、60人もの収穫人を投入する。 収穫後、4時間かけてゆっくりやさしくプレスしてジュースを絞り、ポンプを使わないで重力で発酵槽に入れる。 . 自分の畑で育った自生酵母のみでアルコール発酵。(つまり葡萄果実に自然に付着していた酵母のみ) . 熟成は、中樽とフードルと呼ばれる大型樽にて熟成。熟成期間も2年から3年の飲み頃になるのを待って出荷するようにしている。シャブリのテロワールのホントの旨味テロワールを表現するには時間がかかる。と考えている。 ――――― 野本シェフの美味しい料理の数々。 もちろん、最後はうどんでしめました。 今日はレベッカとヴィクトールの3人でやって来た。 レベッカは10日間もフランスのワイン産地、アルザス、ジュラ、ブルゴーニュ、ボジョレ、エルミタージ、アルデッシュ、ローヌ、ラングドック、ロワール地方を歴訪、この日パリに戻ったところ。連日の移動、テースティングお疲れさんでした。 最後に、やさしい“うまみ”料理で落ち着きました。 ワインはタン・ド・スリーズ醸造のBlanc de Noirのラ・プール・ドュ・ルージュもあけました。 そして、偶然にも、レベッカが名前とラベルを決めた日本酒“匠”もやりました。 素晴らしい時間をありがとう。 トーマ・ピコThoms PicoのシャブリChablisと繊細な和風料理との素晴らしい相性に感動したひと時でした。

26
Déc

“今”飲み頃のSouteronneを最高の状態で料理と演出してくれたAGAPE!

ワインを造るのも人も、料理も人、サーヴィスのプロも人、それを食べたり、飲んだりするのも人、そこにはそれぞれの人の“小さな歴史”と“PASSION”がある。 偶然(いや本当は必然的)に、それぞれの人の“PASSION”が、同じ時空にピタリすべてが一同に出逢う時がある。 AGAPEアガぺのソムリエ・ローランは、いつも彼の持っているワインの飲み頃を考えている。 Herve Souhautエルヴェ・スオーの造ったSouteronneスートロンヌは、“今”が飲み頃だ!と思っていた。 シェフのYoshiは、ブレス鶏の旨味ソースを工夫した優しい調理を考えていた。 そこに、私達がやって来た。 今日は忘年会でCPVスタッフと一緒。 そこでとんでもない、マニフィックな素晴らしい体験をした。 私達は,席にについて料理メンニューを注文して、ワインを注文しようとしていた。 私は、最初は南仏の興味ある赤ワインを注文しようとした。 . ところが、ソムリエのローランがほぼ強引に、Herve Souhautエルヴェ・スオーのSouteronneスートロンヌ17を勧めてきた。 . エルヴェは私の友人でもあり、彼の蔵であるRomaneauxロマノ醸造のワインを初リリースから大好きだった。 だから、OKをだした。 . そこで、今年最高に感動的なマリアージに出逢ったのであった! . まさに、“今日”飲み頃のストロンヌ17に出逢った、ことに感動! そして、Yoshiの調理したブレス鶏の旨味タップリのソースに驚愕のマリアージに感動! . 今年最後の皆とのソワーレにふさわしい、ワインと料理に出くわして、一同感激でした。 . Souteronneスートロンヌは、Romaneauxロマノ醸造のHerve Souhautエルヴェ・スオーが造るガメー品種のワイン。 私はガメ品種が大好きなガメラーの一人。 エルヴェのこのスートロンヌは、ガメの最高峰のひとつである、と思っている。 このガメーは、特殊な条件を揃えている。 タップリの濃縮感、同時にシンプルさ、透明感をも備えている。そして常に爽やかな酸をも備えている絶品ガメです。 . ―――― プティ歴史(美味しさの原点) Herve Souhautエルヴェ・スオーは、南アルデッシュ地方の山間にあり標高430mもあるアルボレスク村にある。 1993年にRomaneauxロマノ醸造を設立、 エルヴェは蔵の設立前、あのローヌの匠、Dard et Riboのルネ・ジャンダールで働きながらワイン造りを修業した。 そして、設立と共に、あのブルゴーニュの匠、Philippe PACALETに醸造指導者としてお願いして定期的に来てもらい指導してもらった。 この二人の流儀を学んだエルヴェの造るワインは、美味しいに決まっている。 . 特にガメー品種のスートロンヌの造りは、セミ・マセラッション・カルボニック醸造の手法、フィリップ・パカレ方式。 エルヴェはSt Josephサン・ジョゼフにも畑をもっている。つまりシラー品種はルネ・ジャンダールから学んだ。 . 当時は私もよくルネ・ジャンダールのところに遊びに行っていたので、よくテーブルを囲んで一緒に楽しみました。 . こんなエルヴェのワインは、美味しいに決まっている。 偶然には,とびっきり美味しいワインはできない。 ―――――― この5年も熟成した飲み頃のSouteronneスートロンヌ17を、最高の状態で、美味しい料理と提供してくれたローランと Yoshi […]

26
Déc

感動の一本、アルザスのSCHUELLERのEichberg2012

アルザスの偉大なワイン、Grand Cru Eichebergグラン・クリュ アイシュベルグのRieslingリースリング2012 シェレール醸造のワインを飲み頃で出してくれるレストランは希少な存在。 シュレール醸造のワインは、超ナチュレルな造り、通常の醸造学上、絶対にやってはいけないことを、普通に実行してしまっている貴重な存在である。 例えば、樽熟成中に、樽の木目から蒸発して、樽内のワインが目減りしていく、樽の中に目減りした分、空間ができてる。空間には酸素が多くあるからワインが酸化してしまう危険が大となる。 そこで、醸造学では、ワインの酸化を防ぐために、普通の場合、ウイラージという作業を実行する。つまり目減りした分の量を注ぎ足して樽を常に満杯にしておく作業である。 こうすることによって、ワインが酸化することを防ぐことができるからである。 ブルノーはウイラージを一切やらない。 その上に、酸化を防ぐ為に、普通の醸造家はSO2酸化防止剤を添加しているけど、シュレールは一切使用しない。 いわゆる、現在の醸造学上では、絶対にワイン造りが不可能な方法で、ずっと何十年も造り続けているのである。 (他にもまだ沢山ある) シュレールのワインが貴重なのは、不可能と云われていることを実行すると、どのようなワインになるか?を知ることができる。 確かに、できたての時は、問題があるワインが時々あるけど、時間が経って熟成すると、考えられないほど、いや奇跡のように美味しくなる現実を私達は見ている。ただ時間がかかるということだ。 ホントに栽培も醸造も自然にやった時の偉大なる美味しさを、私達に教えてくれたのはブルー・シュレールだった。 これは、現実に起きている事実である。 ただ云えることは、出来立ての頃のシュレールの問題あるワインを、試飲して批判や拒否をすることは、その後にやってくる何者にも比較できないほどの偉大な美味しさを知らないことは、残念過ぎる。 この辺の事実を知っていながら、シュレールのワインを、美味しい時期に提供することができるレストランは、プロ中のプロと云える。 これは、シュレールだけに限らず、本当に自然な栽培、造りをやっている醸造家のワインは、出来立ての頃のワインを飲んで、単に批判、拒否することは、ワインの本当に大切な側面を知らずに過ごすのと同じことである。 本物は必ず時間が解決して、戻ってくるものです。 だた“待つ”という時間とお金と忍耐が必要で、ホントに美味しいものを提供したいというプロフェッショナルイムズがないとできないことです。 パリでは、今夜、ワインビストロ“AGAPE”にやって来た。 飛びっきり美味しい料理に、このワイン、アイシュベルグのRieslingリースリング2012、を合わせて感激の瞬間を体験しました。 よくぞ、ここまで忍耐強く待ちました。そして、これにピッタリの料理をよくぞこの機会にだしてくれました。 繊細な旨味料理はサムライ・シェフの“Yoshi”さんの作品、ソムリエはローランでした。 久々に感動した本物の旨味料理の繊細さとシュレールのホントの美味しい時期に開いたリースリングでした。 感謝! 

22
Déc

Mont de Marieと台湾のインポーター、レベッカ

台湾のインポーターのレベッカと造り手のティエリー夫婦とテーブル囲んだ。 (Mont de Marieモン・ド・マリ-醸造) 私たちは造る人と売る人の仲人のような役割を演じている。 ワインを介して人と人を結びつけて、より多くの人達に“喜び”と“エネルギー”を伝搬していきたい。 ワインはいつもテーブルを囲んで人と人が分かち合いながら飲まれている。 どんな人でもテーブルで、食べて、飲んでを繰り返さないと生きていけない。そこで本当に健全なモノを供給できれば、意識せずとも人は変わっていく。 私の喜びの一つは、テーブルを囲んで、食べて、飲んで、語り、このひと時に大切なエネルギーが発動して、次の段階に進んでいくこと。 レベッカは一万キロ離れた台湾から、ティエリーに会いにきた。 ティエリーは繊細な感性の持ち主、遠くからやって来たレベッカの心意気に感謝している。 レベッカももう5年前からティエリーのワインを台湾で紹介している。 最近に、Mont de Marieモン・ド・マリー醸造のワインの美味しさが爆発的に増していることに驚きと感謝の念を持っている。 一体、何が起きたのか? ティエリーはどんな気持ちで、どうしてこんなに進化しているのか? テーブルを囲みながら察している。 私は両方の進化を知っている。この5年間の二人の進化はすごいものがあった。 今の二人が語り合うだけで、また膨大な“喜び”“エネルギー”が生成されて世界に伝搬していく。 こんなに、色んな事が起きている世界の中で、小さな“喜び”“エネルギー”が確実に広がっていく。 こんな幸せな仕事ができて、嬉しいかぎりだ。

16
Déc

パリでゆったり飲みたい時のCLOWN BAR大人の世界でプールサール

大切な人とゆったり食事、とびっきり美味しいワインを静かに楽しみたい。 自然派ワインを飲ませてくれるバーは沢山あるけど、ゆったり大人の落ちついた雰囲気で時を過ごしたい時、 意外とそんな店が少ない。 ワインに熱い人や店は沢山あるけど、静かに美味しいワインをゆったりと飲みたい時もある。   今夜はパリ3区にあるCLOWN BARにやって来た。               こんな時は落ち着いたワイン、しかもチョット普段あまりお目にかかれないワインがいい。 しかも、大切な人と、だから欠陥があるようなワインは遠慮したい。 確実性の高い造り手で、文句なしに美味しくて、落ち着いたワインをゆっくりやりたい。   ワインメニューより、ジュラ地方のStephane Tissotステファンティソー醸造のプールサール・アンフォール18を選んだ。 な・なんて美味しいんだろ。今夜の飲みたい雰囲気にピッタリだった。 まるで、ブルゴーニュの銘醸畑のワイン飲んでいるような錯覚になってくる。ゆったり感がある。   今夜はワインがメーンではないけど、ここまで美味しいと、やっぱり造り手、あの葡萄園が浮かんできてしまう。                 いつも元気でニコニコのStephane Tissotステファン・ティッソ。 2億年前のトリアス期の粘土を手に持ったステファンの顔が浮かんできた。 La vie est belle? ラ・ヴィ・エ・ベル? いい人生を送っている? これはステファンの挨拶だ。 やっぱりエネルギー溢れる人が造ったワインを飲むと、心の深いところに染みわたってくる。

2
Nov

“プランタン”が世界で最も美味しく飲める店 ルペール・ド・カルトッシュ

Paris 3区の貴重な店!伝統のフレンチが食べられる店、Repaire de Cartoucheルペール・ド・カルトッシュにやって来た。 突然、ザ・フレンチの技から生まれる料理が、無性に食べたくなった。 そんなことを思いながら地下鉄に乗っていて、車両がその店がある駅に止まった瞬間に、“ここだ”とひらめいてホームに飛び降りてしまった。 時々、こんな感じになる時がある。 私が、ここに来たら、黙ってこのボトルが開けられて出てくる。 ダール・エ・リボDARD ET RIBOのC’est le Printempsセ・ル・プランタン“春だ!”というワインだ! 22年産はあまり飲む機会がなかったのでちょうどよかった。 昼というのに、ロドルフ・シェフの料理を、こよなく愛している人達が入れ替わりでどんどんやって来る。 1990年台初期にスイスの三ツ星で料理を担当していた本物中の本物、筋金入りのフレンチ料理だ。 今や、フランスといえども、創作料理的なものが多く、“これぞフレンチ”という店が少なくなってしまった だから、ここは貴重な存在の店となっている。 今日のメニュは珍しいものがあった。 今フランス料理店でスープが飲める店が極端に少ない。 そして、ロドルフがメニューのメーンに魚がでるのは珍しく、鯛があった。 この二つを注文。 ロドルフは料理と料理の合間に、時々テーブルの近くに来て、会話を楽しんでくれる。 ここのファンは、皆このひと時を楽しみにやってくる。 美味しい料理と、根っから明るいロドルフとの会話で元気が出てくる特別な店だ。 それにしても、ダール・エ・リボの“プランタン”22は美味しかった。 日本にもまだ在庫があるのだろうか? 見つけたら、是非、飲んでみてください! お勧めです! 瓶詰めされたオニオン・スープがあったので買って、外に出た。 ホントに、満たされた感じで元気になる店だ。 ありがとう、Merci 、自然に言葉が出てしまう。 最後に、何故、ここで飲むとダール・エ・リボのワインが世界一美味しいか? 自分の店の看板にDard et Riboと書いてしまうほど、ここのワインを愛しているからです。

16
Août

マレ地区で大人気のビストロ、Parcelles/パーセルへ

コロナ禍真っただ中にオープンしたマレ地区にあるこのビストロは、あっという間に人気店に! バカンスシーズンの始めの7月某日、直前にキャンセルが出たとこのことで、奇跡的に当日の予約で行くことができました。 パリらしいタイル張りの床に落ち着いたゴールドの天井。クラシックさとモダンさが織り交ざっています。心地のよいサービスと空間はいつ来ても変わりません。 お料理はもちろんのこと、なんといっても素晴らしいワインのセレクション。食べ物のメニューより分厚いワインメニューに、ワインファンもきっと満足できるでしょう。   オンラインでも予約ができるので(日本語サイトあり!)、日本から出張や旅行で来る際ぜひ訪れてみてください。ちなみに8月21日のディナーまでバカンス中なのでご注意を!  

20
Juil

久しぶりのCoinstot vinoコワンスト・ヴィノ!

やっぱりここは心地よい! こんなに適度のスペースがあってゆったりと飲めるところは少ない。 パリにはパッション溢れるビストロが多いけど、チョット狭くて、真夏にはチョット暑苦しくなる。 . 今夜は、CPV銀座オフィスの竹下君が来仏中で、オーストリア、スロベニア、イタリー、フランスの蔵を歴訪してパリに戻ってきたところ、パリ・スタッフと食事会にCoinstovinotコワンスト・ヴィノへやって来た。 . 相変わらず、ワインセレクションがいい! 7本ほど飲んだけど、今夜の感動ワインはこのワインだ。 左から、ラングロールの新タヴェルJardin d’Orfeuilジャルダン・ドルフイユ。 これはすごい! の一言! ラングロール一家の渾身の一本。(現在、日本に向う船の中) EricエリックとThibautチボー、Jolisジョリスの3人の積み重ねた技・エネルギーを上品に繊細に表現されている。 そして、L’AngloreラングロールのEricエリックの親友Jean-Francoisジャン・フランソワのFoullards Rouges フラール・ルージュのGlaneursグラヌールを開けた。 ラングロールを飲んだら、これを飲まない訳にはいかない。 もうルシオンのレジェンド・ワインと云っててもいい風格を備えている。 ウーン、パリでこんな風に飲めるとは、なんと幸せなことだ。 そして、南ローヌのFerme Saint-Martinフェルム・サン・マルタンのTerres Jaunsテール・ジョンヌをあけた。 これまた、若き醸造家のThomasトーマが醸す飛びっ切りのワインに酔いしれた。 この蔵のワインは、濃い目のワインが多いけど、このテール・ジョンヌはセミMcで軽いマセラッションで繊細なスタイル。 ブラヴォー!トーマ。 レジェンド級ワインのあとに飲んでも、素晴らしいトーマの優しい個性が素晴らしかった。 この3本は、ホントに美味しかった。 心地よい場所で、心地よい料理と、ワイン好きのメンバーと飲むひと時は最高だ。

21
Oct

平日から大盛況! パリのバー、カフェ・ドゥ・コワン

Café du coin, 9 Rue Camille Desmoulins, 75011 Paris パリの11区にあるナチュラルワインが飲めるCafé du coin。パリの中でとくにナチュラルワインが盛り上がっている11区の端にあります。 お店は通りの一番端(coin/コワン)に位置しているので、カフェ・ドゥ・コワン。また、アヒルの鳴き声をフランス語では「coin-coin」ということから、お店のアイコンはアヒルになっています。 行ったのは週の真ん中である水曜日にもかかわらず、店内は満席! いつも地元の人たちで大賑わいです。テラス席も楽しめるので、寒くなる前のこの時期にはぴったり。 店名にカフェとありますが、ここには選び抜かれた豊富なナチュラルワインリストがあります。もちろん小腹を満たしてくれる料理も! シンプルなフレンチスタイルの料理は、季節によって変わるので、いつ行っても旬の食材が楽しめます。誰もが必ず頼むお店の看板メニューであるPizzette(ピゼット)と呼ばれる小さなピザもおすすめ。 – L. D’ANGE 19 (2019) Alexandre Bain 樹齢50年のソーヴィニヨン・ブラン。透明感がありとても上品。大樽で24ヶ月熟成による豊かなアロマは、フローラルさと熟したりんごや桃のような香りと、ハーブのニュアンスを感じられる複雑なアロマ。後味も口のなかに長く広がる。キリッとした酸味と程よい塩味のあるミネラル感のある、とても美しいワイン。 – SM (2021) Partida Creus こちらはスペインのカタルーニャのワイン。平均樹齢70年の三種類のスモイをブレンド。シナモンや胡椒のスパイス感に、赤い果実のフレッシュな酸味が口に広がる。 – Syrah (2021) La Ferme des 7 lunes シラー100%のローヌ地方のワイン。月(lune)の作用を醸造に活用していることが、ドメーヌの名前に由来しています。 ガーネットの色にぴったりなブラックベリーやカシスのような果実味に、胡椒やミントのようなスパイス感も。タンニンも柔らかく、すっきりとした余韻。軽やかな酸味と繊細な味わいのフレッシュなワイン – Franquette! (2021) Mylène Bru ミレーヌ・ブリュは、地中海に面する15区画のとても小さなドメーヌ。シラー100%のこのワインは、ジューシーでフルーティなアロマのある、繊細さを持つワイン。果実味とタンニンがとても美しいバランス。 – Originel (2019) Julien Courtois 最後はクロード・クルトワの息子であるジュリアンのワイン。ロワールにある4.5haの畑からとても美しいワインを造り出す。この美しいラベルは彼の妻が描いたもの。 ドライでミネラル感溢れる。古樽で一年半寝かせているこのワインは、りんごやはちみつのニュアンス、そこにキリッとした酸味が効いている。 Oeno Connexion […]

6
Oct

ワインセレクションがTOPな人気ビストロ、パーセルを再訪問!

3区の大通りから離れた小道に佇む人気のモダンビストロ、パーセルは火曜日の夜から満席。ここは美味しい料理はもちろんのこと、なんといってもワインのリストが素晴らしい。ついたびたび足を運んでしまう、私たちのお気に入りの場所のひとつだ。 パリの古い味のある建築とは対照的に、シンプルで洗練されたインテリア。それに加え経営者であるカップルの温かでチャーミングなサービス。さらには、レストランの向かいには小さなカーヴ兼エピスリーも経営していて、ワインや商品へのこだわりは徹底している。 豊富なワインリストのために、つい選ぶのに時間がかかってしまう。 最初のチョイスは、すっきりと飲めるシュナン。Julien Delrieuジュリアン・デルリュのPont Bourceau 2021ポン・ブルソにした。ロワールのレーヨン側の左岸に位置する斜面上の畑は、シスト土壌。凛としていて、フレッシュな味わいが印象深い。 一皿目のEntréeは全員魚介類をチョイス。 アサリの蒸し煮にハーブオイルで香味付けされたもの、それと鯛のタルタルのレモンソース添え。 これに合わせたのは、Jean Maxジャン・マックスのLe Lièvre Blanc 2020ル・リエヴル・ブラン。 ボジョレーの若手生産者マキシムは29歳という若さにもかかわらず、彼のワインは飛ぶように売れ、現在どこも品薄だ。 彼は醸造学を学んだのち、チリのロベルト・エンリケス氏の下で経験を積む。フランスに戻り、イヴォン・メトラス氏の収穫を手伝い、マコン村の有名なブレット・ブラザーズや、マディランのシャトー・モンテュスなどで多種多様な醸造法を学ぶ。 100%シャルドネ、アロマティックで複雑でありながらもスッキリしているこのワインは、粘土石灰質のミネラル感に加え木樽熟成の深みもある。海の幸とのハーモニーは完璧。 メインには思わずため息がでてしまうほどおいしいピノ・ノワールをふたつセレクト。 ひとつ目は、ブルゴーニュ地方、コート・ド・ニュイ、Berthaut-Gerbetベルト・ジェルベのVosne Romanee Premier Cru、 Les Petits Monts 2019レ・ピティ・モン。 繊細でシルクのような口当たり、赤果実感にふわっとバニラが香るエレガントなワイン。 ふたつ目は、歴史のあるPrièure Rochプリリューレ・ロック醸造、、Ladoixラドア村のLe Cloud 2017ル・クル。純粋なピノ・ノワールの味わいに、赤果実とスパイス感、土っぽいアーシーなニュアンスもある。タンニンは柔らかく、非常にバランスのとれたワインだ。 メインの料理は、豚肉とフォアグラが包まれた贅沢なロールキャベツ、ズズキのバターソース・ほうれん草ピューレ添えなどを選んだ。 メインの料理たちはどれも角が立っていなく、繊細さがワインと良い調和で、それぞれの良さを引き出してくれるようなものだった。 料理の締めくくりは、デザート。フレッシュなイチジクケーキと濃厚なチョコレートタルトには、シャンパンが合う。Ruppert-Leroy、ルペール・ルロワのFosse Grelyフォス・グルリで締めた。 楽しい夜の終わりにふさわしく、程よい酸味と果実感、ミネラルがパーフェクトなバランス。 Pinot Noir 50%、Chardonnay 50%。 素晴らしいセレクション、居心地のいい空間と人々、このようなambiance(雰囲気)で食べる料理とワインは、贅沢で最高な時間だった!

4
Oct

パッサージュの中にある隠れ家ビストロ、コアンスト・ヴィーノ

雨の多い秋のパリ、そんな日は本格的なワインが飲める「コアンスト・ヴィーノ」へ。 パリで最も古いパッサージュであるパッサージュ・デ・パノラマにあるこのワインバーは、特に週末には暖かくにぎやかな雰囲気で大繁盛している。 若くて活気溢れるスタッフと定番でボリュームのあるフランス料理にマッチする素晴らしい自然派ワインのセレクションを揃えている。パッサージュの中にあるので、雨の夜でも広々としたテラスでワインを楽しむことができる。 ミカエル・ブージュ/Mikaël Bouges トゥーレーヌ地方の生産者の彼は、5年間働いた両親のドメーヌの畑を継がないことを決意。2000年にフランス中部のファヴロル・シュル・シェールに移り住み、少しずつこの地域の区画を買っていった。現在8.5haの畑で有機栽培をしている。醸造は土着酵母を使い、できるだけ手を加えないようにしている。 ラ・パント・ド・シャヴィニー 2020年(La pente de Chavigny 2020) 樹齢25年のソーヴィニヨンをタンクで醸造したこのワインは、アペリティフにぴったり。石灰岩に砂利を含んだテロワールから造られたワインは、ストレートで食欲をそそる味。 レ・フラール・ルージュ/Les Foulards rouges ジャン・フランソワ・ニックはルーション地方で偉大な生産者の一人。1989年から2001年にかけて、エステザルグの生産者のもとでデビューした後、彼はコリウール近くのモンテスキュー・デ・ザルベールにドメーヌを創設。現在では15haまで拡大し、すべてオーガニックで栽培。醸造は自然な方法で行われ、投入物はなく、畑仕事は微生物の命を尊重している。彼のワインは新鮮さと純粋さの見本と言える。 フリーダ2021(Frida 2021) 樹齢100年のカリニャンとグルナッシュは、このワインに繊細さと力強いアロマを与えている。寝かせたほうがいいワインだが、若いうちは手頃な価格なので、思わず1本開けてしまった! L’Anglore/ラングロール エリック・ピュフェルリングのドメーヌは息子のティボーも加わっており、紹介するまでもないだろう。自然派ワインの先駆者であるエリックは、何よりも自然を愛し、この地域の生物多様性の保護と発展を願っている。農園では機械は使われず、原則手作業。環境に対する敬意と、彼の畑の土壌の力強さが、刺激的でとても複雑で、驚くほどピュアなワインを生み出している。 –タベル2019年(Tavel 2019) タヴェル・ロゼは今まで味わったことのない本物の味わい!グルナッシュ、クレレット、サンソー、カリニャンのブレンドは豊かな風味で、さまざまなアロマのニュアンスが長く感じられるワイン。このワインはまだまだ若いので、10年後くらいにまた試飲できることがいまから楽しみだ。

23
Sep

今、パリで話題のビストロ・カンブーズへ!

43 Quai de la Seine, 75019 Paris パリ19区ラ・ヴィレットのそば、ロワール通りに位置する「ラ・カーヴ・ア・マンジェ・カンブーズ」。カンブーズというのは、船の中にある水やワインやパンなどを保管していた場所、もしくは乗組員にそれらを提供していた場所のことを呼ぶ。 この「ラ・カーヴ・ア・マンジェ・カンブーズ」は、ナチュラルワインのたくさんのセレクションとフランスで生産された製品を提供している。おいしいワインとおいしい料理、それはテラスを楽しめる最後の季節に、これ以上ないはず! La vigne sauvage – Chasselas 2019 2ヘクタールのシャスラをビオディナミ栽培しているダヴィッド・ハンバートの二年目のヴィンテージ。控えめで完璧主義のダヴィッドは高品質なワインを造っている。今後が非常に楽しみだ。 savoyardsのシャスラの2つのテロワールをブレンドし、ミネラル感と深みを併せ持つこの品種の特別な味わいが感じられる。醸造はとてもシンプル。何も手を加えず、2年間タンクで熟成させることで、とてもピュアで爽やかな仕上がりになっている。 Maxime Magnon – Campagnès 2016 マキシムは20年ほど前にフランスの南部コルビエールに移り住んだ。フランス中央部マコン出身の彼は、ヴァレット(Valette)、セロス(Selosse)、ティエリー・アルモン(Thierry Allemand)らと、ボジョレースタイル(低温マセラシオン、亜硫酸塩の使用を最低限に抑える)の影響を受けながら、独自のワイン造りを確立し、現在では完璧にそのスタイルは定着している。ワインは驚くほど正確だ。 このキュヴェはシストに植えられたカリニャン100%で、味わいはみずみずしい果実味と滑らかなタンニンを持っている。カリニャンの持つ強さと3〜4年の樽で一年間熟成させ、味わいの最後に感じるスパイシーさとハーブの香りは、グリルした肉ととても合う。 Lapierre – Morgon 2021 ドメーヌ・ラピエールは、ボジョレーにおいて紹介するまでもない存在。花崗岩質のモルゴンで、赤い果実、スミレ、スパイスの香りがあり、いつも魅力的。 カミーユとマチューは、難しいヴィンテージにもかかわらずとても素晴らしい2021年にサインをした。2020年はより飲みやすくて柔らか、すでに飲み頃を迎えており、せっかちなワイン好きには嬉しい知らせだろう。 さらに何本か飲んでみて、結論は明らかだ。ワインはアマチュアだろうとそうでなかろうと、全ての人が幸せになれるということ。もしかするとこれが生産者への最高の褒め言葉かもしれない。 Victor & Enzo

27
Juin

日本出発の前日に、やっと会えたBMOの山田恭路さん

今日は2年半ぶりにBMOの皆さんとミーティングと会食。 ミーティングの前に山田さんと会談。 山田さんとの付き合いは、もう30年になる。 自然派ワインが出初めた頃だった。 まだ自然派ワインなどとの呼び名もない頃だった。 諸々の化学剤を使ってのワイン造りをやめて、ワインを造り出した醸造家が出現した頃だった。 つまりスポーツ(オリンピック)の世界で云えばドーピングなしで素晴らしい競技をする選手が出始めた頃だった。 当時、山田さんとフランス中の気合いの入った造り手を周った。 彼らのワインは今までのワインの味わいとは全く違っていて、素晴らしい品質だった。 私も山田さんも、同じことを感じていた。 “近い将来、ワインの世界は変わる!” “有名でなくても、化学剤を使用しなくても、美味しいワインが存在する。 そんなワインを日本中に広めたい。 真っ当なワインを広めることで、世を僅かでも真っ当な方向に進めることができる。” あれからもう30年が過ぎた。 自然派ワインも普及して世界中の一流レストランがメインに使うようになっている。 世界中の優秀な若手ソムリエ達は率先して繊細な料理に、これらを合わせている。 ここコロナ禍の2年半の間に、追い風に乗って更に自然派ワインの需要が世界中で急増している。 もう、今となっては、自然派ワインなどと呼ばなくてもいい段階まできている。 山田さんの凄いところは、 自然派ワインを辺境な狭い世界に閉じ込めないで、普通の日常の、普通の家の食卓に提供できるように流通革新をしてきたことだ。 一見特殊なワインと思われがちな自然派ワインを、普通の人が普通に購入できる流通形態を作りあげた。 日本中の真っ当な高品質の食品を提供する小売店を中心に、販売網を形成してきた。 連日、日本中を走りまわって、売りの現場を指導してきた。 ここにきて、山田さんは、更に進化しようとしている。 よりワインに専門特化した形態の“トロワザムール店”をより強化して、特殊な食材をも加えて、自然なワインを更に普及することを考えている。 流石の山田さん、BMO 社。 これからも、最大限の協力をしていきたい。 2年半の間に、BMO メンバーも、私が知らない新しい人が増えた。 顔合わせと、フランス現場の話をさせていただいた。 ワインを心から愛している楽しく優秀なメンバーばかりだ。 同じテーブルを囲んで、美味しいワイン、食事、ワイン談義を皆んなで楽しみました。 また、しばらくは日本を離れる前日に素晴らしい一期一会だった。 ありがとう! それにしても、ここラシーヌ青山は気持ちの良い空気が流れているビストロだった。 こんな環境の中で自然ワインを飲めるとはすばらしいことだ。 すべてに感謝! “Racines Aoyama”

16
Déc

外出禁止令の中、久々の移動。LYONのカツミさんのところへ

突然、ボジョレ・ブルゴニュ方面に行くべき所用ができた。 そこまで行くなら、周り道してでも逢いたい人がいる。 そう、LYONの名シェフカツミさんのところだ。 前日に電話を入れたら、今朝、市場で美味しい牡蠣を買っておいてくれた。 ついでに、訪問醸造元へのみやげようにも牡蠣の仕入れをお願いしてしまった。 今、フランス中、レストラン営業が禁止されている。 10月から来年の1月20日までは禁止されている。 石田さんもテークアウトで頑張っている。 ここのところ、私もパリを離れていない。久々の外遊。 勿論、レストランは閉まっている。 台所にて心地よいひと時を過ごした。 早速、牡蠣を開けて、ワインとよもやま話に花が咲いた。 最近、リヨンのあの亡き偉大なシェフ・アラン・シャペルさんの本が出されたらしい。 企画したのは、シャペルさんを取り巻く職人の人達らしい。 ワインの世界のジュル・ショーヴェ博士、マルセル・ラピエールさん、アラン・シャペルさんなどの写真が豊富に載っている。 シャペルさんが新メニューを開発すると、まず一番に試食してもらったのがジュル・ショーヴェさんだったらしい。 当時のジュル・ショーヴェさんとアラン・シャペルさんのツーショット写真は貴重だ。 あのマルセルさんがまだ若かったころ、モルゴン・ワインを使ったメニューがあったらしい。 若きマルセルさんとピエール・オヴェルノワさんのツーショット写真も貴重なものだ。 そして、この本の中に石田カツミさんの名前が書いてあったのが嬉しい。 最後にカツミさんの特性の焼きそばとチャーハンをご馳走になった。 美味しかった!ワインはダール・エ・リボのクローズ・エルミタージ18を頂いた。

14
Août

真夏のパリでの発見

今晩はエノ・コネクション・メンバーの私と美穂ちゃんで、ガールズトークで盛り上がるぞー!とまだ私の行ったことのない『La Chambre Noire ・ラ・シャンブル・ノワール』へ直行!! しかし残念、バカンス中・・・(泣) そこから真夏のパリをブラブラ~! と見つけた一軒のワイン屋。しかもテーブルが置いてあるから軽く食べれる! どんな感じかな~?と覗いてみたら知っているワインがズラリと並んでいる!! という事でお邪魔しまーす!       サッパリとしたロワールのシュナンに、夏らしいあっさりとしたつまみ! ナスのグラタン、ブラッター・チーズ、そしてタプナード!! オーナーのジュリアンとシャーロットは、元々パリ2区で小さなワインバーを経営していました。 そして2019年、彼らは11区に引っ越し、長年シャーロットの夢であったオープンキッチン付きのワインバー、『Le P’tit Pinard・ル・プチ・ピナール』をオープン。 『ル・プチ・ピナール』とは小さなワインという意味です! この素敵なキッチンで、シャーロットは季節に合った野菜や果物を調理し、彼女の作る料理に合った自然派ワインをジュリアンが進めてくれます。 シンプルだけど愛情たっぷりの料理。二人のサービスがとても居心地良く、ついつい長居してしまう飲み屋。 是非パリに遊びに来たら覗いてみてください! Le P’tit Pinard へのリンクはこちらから! Le P’tit Pinard

3
Mai

体の奥からほとばしるPASSIONを燃やせ!!

何ということだろう、もう5週間も、このフランスの時間が止まっている。 コロナ感染者が109252人、死者18681人。 . 私の愛するフランスが、こんなことに!・・・・。 . でも、フランスの真髄の世界で、炎を燃やし続けている人達がいる! ワイン造り手達と料理人の人達だ! . 炎の料理人Repaire de Cartouche ルペール・ド・カルトゥッシュのシェフ・ロドルフがいる。 . そして、コロナ騒動なんて存在しないかのように、連日畑にでて我々に、美味しいワインを届ける為に農作業に励んでいるフィリップ・ジャンボンがいる。 . 私は、今日、また久々にパリオフィスに出勤した。 . 勿論、昼食はロドルフの料理のテークアウト。今日のメニューはParmentier 。 ロドルフは、従業員を全員休ませて、自分独りで料理を創っている。 . カルトゥッシュが野菜屋さんに! 引き取りに店まで行くと、な・何と店の入り口にテーブルを並べて八百屋になっていた。 カルトゥッシュには美味しい野菜業者がいる。 その野菜を販売してくれている。これは助かる!! . パリジャンは、野菜仕入れる為には長蛇の列に繋がってスーパーや食品店に行かなければならない。 ここは並ばなくてもトビッキリ新鮮な野菜が手に入る。 オフィスに戻って早速、料理をお皿に並べた。 ワインは?ロドルフと云えば、勿論フィリップ・ジャンボンだ!! ロドルフはスイスの三ツ星レストランの調理を担当していた料理人時代がある。 その時に若きフィリップ・ジャンボンがソムリエとして働いていたのである。 . ジャンボンのAux Amis d’une Francheを開けた。 ウーン! 炎の料理に炎のワイン! フランスの真髄にある奥深い文化エネルギーは燃え続けている!! . 食べている間に、自分の体の奥から喜びとエネルギーがほとばしってくるのを感じる。 . 時間が止まった様なフランスには、このエネルギーの火種を絶やさないように頑張っている人達がいる。 我々にエネルギーを提供し続けている人達がいる。 . 脅威をふるうコロナも、食とワインに関わる我々のエネルギーを止めることはできない!! . 日本の仲間達の皆さん!! 今こそ!テーブル文化の真髄の炎をメラメラと燃やし続けましょう!! コロナ如きに負けるな!! 苦しいのは皆同じ! 自分の奥深くにある炎さえ絶やさなければ、いつでも再生できる! もっと、強く、もっといいやり方で!! . […]