11
Juil

ボジョレーTRIP (Part3)

ボジョレーでのさまざまな訪問後、私たちはさらに南に向かい、トゥルノンのドメーヌ・ダール&リボのルネ・ジャン・ダールに会いにいきました。 ルネ・ジャン・ダールとフランソワ・リボは、自然派ワインの世界のパイオニアです。このアペラシオンに多い強いフルボディのワインからは遠くかけ離れた「飲みやすい」ワインを彼らは造っています。 ここではシラーは女王の存在であり、大変エレガントで非常に飲みやすいのです。 サン・ジョゼフ、クロゼ・エルミタージュ、エルミタージュのアペラシオンの9ヘクタールで構成され、全てビオディナミ法で栽培され、各キュヴェが特定のテロワールを表現できるよう、パーセル別で栽培されています。 メソッドは昔から変わりません:完全無添加、ブドウの約10%は足踏み法(発酵をはじめるために必要なジューを得るため)、できるだけ手を加えず、濾過なし、亜硫酸なしという方法です。ダール&リボは、常に新鮮、フルーティーでエレガントなワインを生産することを目的にしています。 Crozes Hermitage blanc 2017 このキュヴェでは純粋なフルーツの味を見つけることができます。すべてのブドウはダイレクトプレス後、アルコール発酵とマロラクティック発酵をするため木樽に入れられます。熟成は12〜15ヶ月間木樽で行われます。(新樽も少しの割合で使用しています) 3/4ルサンヌ ¼は赤粘土質土壌で育ったマルサンヌ!びっくりするくらい繊細で、アペリティフにぴったりです! Saint Joseph – Les champs 2007 全房で(10〜20%ほどのブドウは足踏み法で押しつぶされたブドウ)トロンコニックタンクで14-18日間のマセレーションをされています。色と厚みを出すため、一日に二回、ピジャージュが行われています。12-15ヶ月間古い樽(一部は新樽)で熟成されます。粘土と花崗岩の土壌の100%シラーのこのワインはパワフルで、良い酸味がありまだ若い状態です。タンニンは和らいでおり、フルーツ感が残り、熟成からくる野生の味わいも感じることができます。素敵なワインです! Crozes Hermitage blanc 1999 なんて素晴らしいワインでしょう!まだ若いですが、飲みやすいワイン。グルメでありながらフレッシュ感があり、ソフトチーズとよく合います。 ルネ・ジャン、この素晴らしいひと時をありがとう!

10
Déc

北アフリカ料理に驚くほど合うダール・エ・リボのワインchez Tagine

   ワイン・ビストロが立ち並ぶParis11区に、自然ワインが飲める北アフリカ料理、クスクスやタジンが飛っきり美味しい店がある。 老舗のLe Tagineル・タジンである。 ダール・エ・リボのルネ・ジャンも時々やって来る。 クローズ・エルミタージ16年、(ルネ・ジャンの写真あり)をあけた。 何を食べても美味しい。 普通、私はアフリカ系香辛料がチョット苦手、でもここは別格。問題なく体に入っていく。 その上、誤魔化しのない本物ワインが飲めるのが嬉しい。 近くに立ち並ぶワインビストロでアペロをやって、ここで仕上げるのは最高。 (日本でのダール・エ・リボ醸造のワインの問合せは野村ユニソンまで)    私の大好きなルシオン地方のワイン、Domaine Possibleドメーヌ・ポッシーブル醸造のLoic・Roure  ロイック・ルールのワインもある。スパイシーさこの料理にピッタリ。 ポッシーブル醸造の畑には野生の香草、タイム、ローズマリーなどが沢山ある。 だから、スパイシーな料理にピッタリとマリアージする。 ルシオンの山側地区では最初に入り込んで、誤魔化しのない本物ワインを造った人でもある。 醸造家ロイックの自然を愛するやさしく懐が深い人柄がワインに転写されている。多くの料理合わせることができる。 (ドメーヌ・ポッシブルの日本での問合せはオルヴォー社まで)   

2
Nov

Ryoさん! Parisにお帰りなさい!

東京の Bistoro アン・ジュ-ル Un Jour の Ryo さんがパリに帰ってきた。 一杯やらないと! Ryoさん、数日前に突然、パリに帰りたくなってパリ行きの切符を手に入れて、飛行機に飛び乗った。 ワレワレは大歓迎!! 昼はまず、Repaire de Cartouche ルペール・ド・カルトゥッシュに行った。 ルドルフも混じって歓迎会だ! 店に入ると、『伊藤、待っていたぞ!キューヴェ・プランタンのマグナムをお前えの為に確保してある!』 といきなり、マグナムを開けた!    ここに来たら、まずルドルフのトビッキリ美味しいパテ、テリーヌでプランタンをグイッとやる。。 旨い!!プランタンもこのくらい時間が経った方が落ち着いてとても美味しい!!   

21
Déc

感動の味覚、素材と素材のかけ合わせで極めた調和!L’Effervescence NO1

フレンチで久々に感動しました。レフェルヴェソンスの料理。 繊細、フィネス、精確さという言葉がピッタリ料理でした。 正直いってここまで期待していなかった。 一品一品の皿がでてくるごとに、舌の上でのバランス、噛んでの調和、酸と旨味の絶妙なバランスに驚いた。 ここまで極めた料理には、やはり繊細な自然派ワインしか合わせられないでしょう。 ノマをはじめ世界の超一流レストランのメーンのワインが自然派になっているのは当然のことだと思う。 この繊細なバランスの味覚に、樽香ビンビンのワインだったり、線の太すぎるワインは合わない。 折角のフィネスが台無しになってしまう。 酸とミネラルが細くスーット真っ直ぐに伸びてくるようなワインがいい。 若きソムリエの松本さんがピタリと合わせてくれる。      松本さんは個人的にもダール・エ・リボの白ワインが大好きで、よくここの料理に合わせて使っているとのこと。 造っているルネ・ジャン本人も自分の白が大好きだ。 ルネ・ジャンは云う、 『Hermitageエルミタージュやクローズ・エルミタージュは、その昔は白ワインの産地だったんだ。ここのテロワールには白葡萄の方が断然相性がいいんだ。しかも、ルーサンヌ品種がよく熟した時の白は格別に美味い。』        ビオ野菜や新鮮な魚の旨味には、ルネジャンのワインはマニフィックな相乗効果がある。 料理が引き立って、ワインも3倍美味しくなる。        鴨肉にはエルミタージの赤を開けた。 なんとこれまた超マニフィックなマリアージュ!!