22
Déc

2020年版、世界一位のワインを造るジャンポール・ドーマン氏

ワインには、生き方とか、心の葛藤とかが表現されている。 長年に渡ってパップのテロワールとは? パップの真髄を探究し続けてきたジャンポール・ドーマン氏が、何かを超えた境地にたどり着いた。 最近の作品は、Papパップらしい力強さ、ワインのやさしさ、柔らかさを濃淳な中に繊細に表現されている。 Jeb Dunnuck氏がTop 100 of 2020にて ナンバーワンにこのVieille Julienneのドーマン氏のワインを選んだ。 まさに、世界一位の造り手だと思う。 ヴィエイユ・ジュリアンヌ醸造の土壌は、よく云われるパップのガレールレーと呼ばれる丸い大きな石が転がっている土壌ではない。砂状が中心に僅かに小さ目の丸石が存在している。 砂状だから、何とフィロキセラを生き残った120歳を超えたフランス産の原木が残っている。 このパップの濃淳さの中の繊細さは、この砂状土壌の良さを探究し続けてきたドーマン氏のライフワークの結果だ。

26
Fév

今、ローヌ地方で世界から最も注目されている3人

Par Kisho Mizukami 『南仏の素晴らしすぎる生産者3人を訪問! 格別に美味しいワインを造るこの3人、ワインも人も大好きです。 2017年、白も赤も果実味抜群でとんでもない透明感、とてもいいヴィンテージになりそうです。 皆さんお楽しみに!』 ★ヴァランタン・ヴァレス、Valentin Valles  ラングロールのエリックのワインに魅せられて醸造家になって、  ずっとエリックを追い続けてきたヴァランタン。近年、独自のスタイルを確立した。守破離の境地。    ★クロ・デ・グリヨンのニコラ・ルノー、Nicolas Renaud (Clos des Grillons) ラングロールのエリック・プファーリングとヴィエイユ・ジュリアンヌのドーマン氏のところで 修業した後に独立。 近年、ますますエリックのスタイルに近づいてきた。エリックもニコラの腕を認めて、共同ワインを造りだした。    ★ドメーヌ・アドヴィヌム Domaine Ad Vinum、    セバスチャン・シャティヨン Sébastien Chatillon  、 Parisの超人気ビストロ、Chateaubriandシャトーブリアンのシェフ・ソムリエをやっていたセバスチャン。 並外れた才能・醸造センスを持っている。初リリースから世界中の自然派ワイン・ファンを魅了した。     🍷 🍷 😁 🍷 Cette semaine entre les salons de Montpellier, visite chez 3 magnifiques vignerons du Gard: Valentin Valles (Domaine Valentin Valles), Nicolas Renaud […]

20
Déc

ヌッフ・デュ・パップのテロワール探究家、                        Jean-Paul DAUMEN ジャン・ポール・ドーマン

フランスにはここまでやるか、と思うような探究をする人達がいる。 ここ南ローヌ地方の銘醸地Château-Neuf-du-Papeシャトー・ヌッフ・デュ・パップのジャンポールはまさに探究家と云った方がピッタリだ。 銘醸地には少ないタイプだ。 銘醸地のワインはそんなに努力しなくてもそこそこ売れていくからだ。 栽培も醸造も色んな方法を一度自分で試してみないと気が済まない。 あまり伝統に縛られない。 実際に自分で試して納得しないと取り入れない。 だからジャンポールは毎年多くの試作をやっている。 何故? 天候と原料葡萄の状態は毎年違う。一年だけ良くても違う状況ではダメかもしれないからだ。 今、醸造の世界では大きな選択が2つある。 1-葡萄を除梗するか? 2-しないで葡萄房丸ごといれる全房醸造にするか? ジャンポールは、ここの土壌には除梗が適していると判断した。 濃くてもエレガントなスタイルをここパップで造りあげた。 感動的な美味しさだ! タンニンもアルコールも一杯あるのに上品でエレガント。 エモーショナルなワインだ。 これからの季節、トビッキリ美味しい料理に合わせた。 醸造元名はDomaine de la Vieille Julienneドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ    

8
Août

南ローヌ : ピュアーで、クリアーで、ゆったりと落ち着いたワインを醸す

Nicolas Renaud  Clos des Grillons – ニコラ・ルノー(クロ・デ・グリヨン醸造) (次世代ヴァン・ナチュール見本市 “BIM”) 南ローヌで最も期待される若手ニコラ・ルノーは、歴史、地理の先生だった。奥さんのイザベルも先生だった。 自然派ワインの世界ももこの辺から、自然派ワインのファンだった人達が全く違う世界から参入するようになった。 研究者とか先生とか比較的インテリな人達が自然派に入ってくるようになった。 2006年に約14ヘクタールの葡萄園で独立した。 ニコラは自分が熱狂的なファンだっただけに、自然派ワインの欠点のあるワインが大嫌いだった。 だから、彼のワインはピュアーでクリアなワインが多い。 ニコラは南ローヌを代表する醸造家二人のところで修業した。 シャト・ヌッフ・デュ・パップのVieille JulienneのJean-Paul DAUMEN ジャンポール・ドーマン。 そして、L’AngloreラングロールのEricエリックのとこで修業して、今でも家族のような付き合いをしている。 エリックとの共同で造るワインVenskabヴェンスカブを造っている。 そして、今回のこの見本市BIMの主催者のValentin VALLESヴァランタン・ヴァレスとはラングロールもエリックのところで学んだ兄弟弟子ということになる。次世代を背負って立つ二人。 醸造的には、除梗する方法と、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造の両方を使いこなせる数少ない貴重な醸造家である。 何よりも、ニコラの人間的優しさと確実さがワインに表現されている。

12
Avr

濃いワインも大切 !!

美味しい牛肉に合わせたい、お勧め豊潤赤ワイン   Domaine Marcel Richaud , L’Ebrescade ドメーヌ・リショーのレブルスカド Domaine Charlotte et Jean-Baptiste Senat, Le Bois des Merveilles ドメーヌ・ジャン・バティッスト・セナのボワ・ド・メイヴェイユ Domaine de La Vieille Julienne , Les Hauts-Lieux ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ のレ・オー・リュー Domaine Le Bout de Monde , La Luce ドメーヌ・ル・ブー・ド・モンドのラ・ルス La Ferme Saint-Martin , Les Terres Jaunes ドメーヌ・ド・ラ・フェルム・サン・マルタンのレ・テール・ジョンヌ Vignobles Elian Da Ros , Clos Baquey ヴィニョーブル・エリアン・ダ・ロスのクロ・バケ

27
Mar

Domaine de la Vieille Julienne ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ

Domaine de la Vieille julienneドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ パップのテロワールを精密に表現することに賭けているジャン・ポール! ジャン・ポール・ドーマンは、シャトー・ヌフ・ド・パップのテロワールを表現する為に多くの試作を繰り返した。 自然派の造りの除梗なしのグラップ・アンティエール(葡萄房丸ごと仕込み)も、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造も、何年も試して、実験を繰り返した結果、ジャンポールは除梗することを選択した。 ジャンポールにとっては、除梗して、どこまでも繊細で上品に表現することが、ピュアーなシャトー・ヌフ・ド・パップのテロアワール表現だったのである。 今、自然派ワイン醸造家が進化しつつある。 その方向性の一つに、除梗する造りも含まれている。 近年、主要な自然派ワイン醸造の造りは、グラップ・アンティエール(葡萄房丸ごと仕込み)や、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造が主流となっている。 この方法を洗練させて、薄めで果実味が全面に出ている葡萄ジュースのようなワインが典型的な自然派のスタイルとして確立されてきた。 最近、自然派醸造家の中でも、除梗する造りが少しずつ増えて来ている。 彼らがやっていることは、過去の普通のトラディション醸造ではない。 より洗練させた方法を生み出している。 濃厚さ、芳醇さを備えながらも、体に沁み渡っていくワインのスタイルである。 そう、ジャンポールのワインに似ているのである。 ここには、接ぎ木してない120歳を超える古木のヴィーニュ・フランセーズが多く生き残っている。

16
Nov

萬屋 天狗

日本に帰ってきて、食べたいものがここにはある。 昔からのザ・居酒屋の料理が私は大好きだ。 厚揚げ焼き、イカの姿焼きなど普通の居酒屋のツマミが食べられるところが少ない。 ここ萬屋 天狗には期待どうりのツマミがすべてある。 私には理想的なザ・居酒屋である。 今日は1976年にボルドーに行った当時からの知り合いのボルドー人、クリスチャンと一緒だ。 クリスチャンはもう30年以上も日本に住んでいる。 その後、長さん、スーさん達が合流した。 ザ・居酒屋でもこんなワインが飲める嬉しさ!! 厚揚げに、Simonutti*シモニニュッティーのワイン、Lapierre*ラ・ピエールのキューヴェ・PASSIONを開けた。 シャト・ヌフ・ド・パップのトップ蔵のLa Vieille Julienne*ヴィエイユ・ジュリアンヌのコート・ド・ローヌ・Cavin11がここで飲める嬉しさ!! フィロキセラ以前のヴィーニュ・フランセーズの葡萄を仕込んだ貴重なワイン。 100年前の本物の葡萄の味を味わいたい人はここに来るべき。 この一本を飲むだけでも価値あり!!

29
Mai

CH−VIEILLE JULIENNE -AOC CH-NEUF DU PAPE訪問

パーカー2度の100点満点 5月23日 CHATEAU NEUF DU PAPE のシャトー・ヴィエイユ・ジュリエンヌを訪問した。 フィロキセラを乗り越えた100歳を超える古木  ここの特徴は何と言っても樹齢100歳を超えた葡萄木が沢山あることだ。しかもフィロキセラの被害を逃れたヴィーニュ・フランセーズといわれる正真正銘のフランス産原木の根ッ子をもつグルナッシュ品種の古木が現存している。ヨーロッパ内でも僅かしか残っていない。 その他の葡萄をいれても平均樹齢60歳という例外的な樹齢の古さが特徴だ。 葡萄木の一本一本が彫刻の芸術だ! 醸造所の前にあるのが104歳の古木だ。葡萄木に魂が宿っている感がある。葡萄園に立つとエネルギーを感じる。 葡萄木と土壌が永い付き合いの夫婦関係のようだ。 何があっても微動だしない不動の信頼関係を感じる。 奇跡を起こした砂質土壌 ヴィーニュ・フランセーズ“純粋フランス産葡萄木”を生存させてくれた土壌は偉大だ。奇跡と云ってもよい。 フィロキセラ以前の葡萄木の性質、それからとれる葡萄そしてその土壌に育った自然酵母、それらで醸されるワイン、どれをとっても興味をそそられる。 ガレ・ルレとよく云われる大きな丸型の石があるシャトー・ヌフ・ドゥ・パップの土壌ではない。 海の砂より細かな砂質の土壌の中に、小さなガレ・ルレ(丸石)が少しだけ混じっている土壌である。