フランスにはここまでやるか、と思うような探究をする人達がいる。
ここ南ローヌ地方の銘醸地Château-Neuf-du-Papeシャトー・ヌッフ・デュ・パップのジャンポールはまさに探究家と云った方がピッタリだ。

銘醸地には少ないタイプだ。
銘醸地のワインはそんなに努力しなくてもそこそこ売れていくからだ。

栽培も醸造も色んな方法を一度自分で試してみないと気が済まない。
あまり伝統に縛られない。
実際に自分で試して納得しないと取り入れない。

だからジャンポールは毎年多くの試作をやっている。
何故?
天候と原料葡萄の状態は毎年違う。一年だけ良くても違う状況ではダメかもしれないからだ。

今、醸造の世界では大きな選択が2つある。
1-葡萄を除梗するか?
2-しないで葡萄房丸ごといれる全房醸造にするか?

ジャンポールは、ここの土壌には除梗が適していると判断した。
濃くてもエレガントなスタイルをここパップで造りあげた。
感動的な美味しさだ!
タンニンもアルコールも一杯あるのに上品でエレガント。
エモーショナルなワインだ。
これからの季節、トビッキリ美味しい料理に合わせた。

醸造元名はDomaine de la Vieille Julienneドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ