4
Mai

マルセルの息がかかった三大お勧め“家飲みワイン”

すこぶる軽快で、フルーティーで、果実味が豊かで最高に心地よいい。 そして、何よりも嬉しいのは、求めやすい価格帯であること。 欠点は、美味し過ぎてスイスイ入ってしまうので、早く一本が終わってしまうこと!! 1-Raisins gaulois レーザン・ゴロワ(野村ユニソン社) 2-Cuvee Passion キューヴェ・パッション(ESPOA社) 3-La Cuvee du Chat ラ・キューヴェ・ドゥ・シャ(テラヴェール社) あの自然派ワインの原点の人マルセル・ラピエールに深く繋がりがある人達のワインです。 勿論、ガメ品種100%、マセラッション・カルボニック醸造で、果実味が全面にでたグイグイワインです。 家で気分を変えるには、もってこいのワイン達!!元気がわいてきますよ!! こんな時こそ、やっぱり原点は大切!!   

6
Août

Seiya NARA est rentré au Japon

Seiya NARA a fait un stage pendant un an chez Lapierre à Morgon. Il est rentré au Japon avec plein de souvenirs. Bien sûr que’il va travailler dans le monde du vin nature. Je l’espère. 奈良セイヤ君がモルゴン村のラピエール家での一年間の研修を無事に終えました。 多くの思い出をスーツケースに詰めて日本に帰りました。 勿論、これから自然派ワインの世界で働いて貢献してくれると期待しています。        帰国寸前にやはりこの人に挨拶をしておかなければと、Lyonの石田シェフのところにやって来た。    石田さんにとってマルセル・ラピエール家はファミリー。ラピエール家の研修生は皆ここに来て トビッキリ美味しい料理で洗礼を受けている。        石田さん、マルセル生存中のLe Cambon 2008年を開けてくれました。 そして、マルセルが何回も訪問して指導した蔵でもあり、マルセルを尊敬しているタヴェルの ラングロールも開けてくれた。    静岡出身のSieya君、まず地元静岡の自然派を何とか盛り上げて欲しい。 皆が期待していますよ!! 君に前にはすべての扉と可能性が開かれている。 ファイト!!

11
Déc

ボジョレはエネルギーだ!                      Beaujolais c’est une énergie avant tout!

ボジョレのLapierreラピエール醸造 ボジョレで何よりも前に大切なこと。 シンプルで、ただ美味しいこと!! エネルギーがつまっていること!! これがボジョレ!! ça , c’est Beaujolais!! 格好つけたり、気取ったり、難しいことを云うのは他の地域に任せろ!! エネルギーを豊富に摂取する季節がやってきた。 パーと楽しもう!!   

6
Oct

Lapierreラピエールでは収穫の中日にアペリティフを蔵の中庭にて開催 -No4

自然派ワインの源流Lapierreラピエール家の収穫・ボジョレ 収穫が始まって一週間程すぎた頃、収穫人の疲れが溜まってきた頃、さらなる結束とエネルギーの補給にアペロを皆で楽しむ。 今年は25か国の若者、フランス、オランダ、アメリカ、カナダ、ブラジル、東欧諸国、日本、など世界中の人達が集まって収穫している。 一週間も朝、昼、晩と寝食を共にしていると、お互いがもう分かっている。 中には、もう15年連続で参加している人もいる。 ニューヨークの有名レストランの女性ソムリエールも来ていた。 必ず楽器を演奏する人達が混じっていて、夜の食事の後は演奏会になる。 相変わらず元気なマリー(故マルセル・ラピエールの奥さん)、雰囲気を盛り上げる。 このマリーさんも若き頃、収穫人として北フランスのメッツからやって来た。 その時にマルセルと巡り逢った。依頼ずーっとモルゴンにいて、マチュが生まれ、また次世代も生まれている。 また、そんな中に混じって、超プロ集団のチームもいる。 20名分の収穫量をたったの5人でやってしまうプロ集団がいる。 早いだけでなく、良い葡萄と中庸の葡萄を仕分けしながらキッチリと進んでいく。 私も彼らと一緒に収穫したことがある。 物凄いスピードで確実に進んでいく。 私の6年間、ポムロルで収穫した経験もあり、スピードでは自信があったけど、単なるアマチアであったことを思い知らされた経験がある。 マチュも大切な区画は彼らに任せている。 そんな、プロ、アマ、音楽家、若い人、チョット年を過ぎた人、が混ざって一同に集まって、収穫するのがラピエール家の伝統だ。 このボジョレの収穫文化は無形文化財と云える。 今は、少しづつ消えていっている。 収穫は単に機械的に葡萄を穫るのみにあらず。 フランスの深いところにある文化そのもの。異質文化交流の原型だ。 この喜び、歓喜、交流のDNAがワインに入っていくのは当然のこと。 ラピエールのワインには、特別なエモーションが流れている。 元気つけたいとき時、勇気がチョット欲しい時、嬉しい時、是非、一本開けてください。 大切なものが動き出します。

6
Oct

自然派ワインの源流Lapierreラピエールの“蔵” -No3

Lapierreラピエール家の醸造蔵の天井には陰陽を表現した絵が描かれている。 ここに入っただけで、何か新生な空気が流れている。 天、地、人、葡萄木の4者が1年間かけて造りあげた葡萄をここに運び込み、新しいものがここで生まれていく。 収穫した葡萄を放置しておけば腐っていくだけ。 モルゴンの畑で育った自生酵母が働いてワインという別モノを創り上げてしまう。 天、地、人、葡萄木のエネルギー、メッセージが詰まった液体だ。 時を超えて10年も、時には何十年も私達を喜ばしてくれる。 場も超えて、モルゴンから東京、ニューヨーク、台湾、ブラジル、世界中に運ぶことができる。 酵母は偉大な微生物だ。 そんなVin Natureヴァン・ナチュルが今日のように世に広まった源泉がここにある。

6
Oct

マチュとカミーユ・ラピエールがとった2017作戦-No2

自然派ワインの源流Lapierreラピエール家の収穫・ボジョレ 大人数を投入して可能な限り短時間に終了させること。 コート・ド・ピィを中心にモルゴンを襲った雹は、ラピエールの畑の葡萄を傷付けた。 雹は北から襲った、葡萄木の北側の葡萄はひどく傷ついたけど、反対側はそれほど酷くなかった。 幸いにも、雨不足で乾燥していたので、傷ついた箇所が腐ることはなかった。 葡萄房の中、傷ついていない粒は健全だった。ただ、乾燥でシワシワになっていただけだった。 この同じ葡萄木でも傷つかなかった葡萄を最大限に救済する為に、雨がふって湿気で腐りが始まる前に収穫したかった。 つまり9月初旬に降った雨で、葡萄実に水分が入って最高にバランスがとれたところで、一挙に収穫をしたかった。 普段、50名ほどの収穫人を、倍の約100人を投入して6チームに分けて収穫を実施した。 次々と運ばれてくる収穫葡萄は、区画別に健全な優良葡萄と中庸な葡萄に区分けされている。 その場で収穫葡萄を検品、簡単な分析する専門の人を置いている。 2017の対応策 、マチュとカミーユの遊び心 一部の乾燥や雹のショックで極端に小さい粒の葡萄は果汁の水分が驚嘆に少ない為、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造には向かないと判断。 それらの葡萄をダイレクトプレスにかけた。ロゼか、ブランド・ノワールか。 小粒でも濃縮していたので、流れ出てきたジュースは、既に結構色が着いていた。 試飲させてもらったところ、結構な酸が残っていながら熟した果実味が濃縮していたのに驚いた。 フレッシュな酸、濃縮した果実味、素晴らしいバランス。これに熟したタンニンが加わる赤は凄いだろうと想像。 このジュース、どうするの?と聞いたら、まだ、『まだ一切、決めてないよ。』ひょっとしたらラピエールの初ロゼか? ここまでのシステムをキビキビと動くスタッフのチーム・ワークは流石のラピエール。隙がますます無くなってきた。

6
Oct

自然派ワインの源流Lapierreラピエール家の2017収穫 -No1

マチュとカミーユの代になって8年が過ぎようとしている。 次々と栽培、醸造上のPrecision精確さが増している。 この二人が醸す最近の液体の繊細さ、上品さには素晴らしいものがある。 マルセルから引継いだ部分をより精確に実行している。 マチュの自然(天候)の読み、それに対応するための思索、対応、決断、実行力には驚くばかりだ。 そして、妹のカミーユの醸造センスは素晴らしい。 Cuvée Camilleにみる繊細度は、マルセルの時代には見られなかった。 マルセル・ラピエール,ワインをこよなく愛してきた私にとっては、彼らの進化に心より拍手を送りたい。 ミレジム2017は色々あった年だった。 特に、モルゴン村を襲った2度に渡る雹による打撃は、ラピエール家では初めてだった。 収穫量が例年の半分という状況になった。 その代わり、量が減った葡萄の品質は、素晴らしい状態となった。 雹は自然な青刈りとなった、と云う感じ。 濃縮感、乾燥からきている残酸、最終段階に降った雨で水分を吸収して、稀にみる最良のバランスとなっている。 2017のLapierreラピエールは、本当に楽しみだ。 自然による青刈りで、ガメ品種がここまで少量の収穫になった時の“バランス”を楽しんでもらいたい。

14
Avr

自然派の源流・試飲会・ボジョロワーズ -NO2

B.B.B―BEAUJOLOISE-La source de Vin Nature Domaine Marcel Lapierre ドメーヌ・マルセル・ラピエール マチュ・ラピエールは主催者として走り回っていた。 ブースにはカミーユがたっていた。 今、ドメーヌではカミーユが大活躍中。ドメーヌの顔になりつつある。 カミーユは最近、ベトナムへ1か月間旅して感動して帰ってきたばかり。 張り切って生き生きしていたのが印象的。 ワインは2016年産を試飲。 16年は難しい年だったにも関わらず、素晴らしく上品に仕上がっていた。 ★MORGON(N)モルゴン16のSO2ゼロのナチュールは素晴らしく柔らかな果実味が印象的。 何と云っても、★CUVEE CAMILLEキューヴェ・カミーユ16は、 繊細で、ミネラリーで、エレガントに仕上がっていました。 コート・ド・ピィの畑の葡萄を仕込んだものです。

31
Mar

やっぱりLapierre Family * ラピエール・ファミリー! 

La source de Vin Nature, Domaine Marcel Lapierre マルセル亡きあと、自然派の源泉であるラピエール家を支えているのは、マチュとカミーユ・ラピエール * Mathieu et Camille Lapierre の二人。 マルセルにマンツーマンで指導を享けたマチュは、父の残したワイン造りを忠実に、時にはマルセル以上にやるべき事を精確に遂行して来た。 マチュに対しては、世界の自然派ワイン愛好家より、マルセルを超えるほどの評価が寄せられている。 数年前より、妹カミーユがボーヌのワイン学校を終えて、数々の修業を終えて蔵に戻ってきた。 マチュは、カミーユと一緒に働いて嬉しい驚きがあった。 カミーユの鋭い醸造センスに驚愕した。 醸造には、大切な判断をしなければならない事がある。 勿論、お父さんのマルセルが残してくれた醸造日誌を見ながら醸造を進めている。 しかし、大切な決断はその都度、状況を見ながら決めなければならない。 この決断はセンスの部分が大きい。 ここ数年、マチュは、カミーユを醸造チーフに据えてワイン造りをする方向に切り替えている。 カミーユは、マルセルから引継いだ醸造センスDNAをフルに生かしている。 カミーユが自分をそのまま表現したワイン、それがCuvee Camille * キューヴェ・カミーユ。 女性的な優しさが表現されていて、透明感があってスート体に入っていく繊細さがある。

16
Nov

萬屋 天狗

日本に帰ってきて、食べたいものがここにはある。 昔からのザ・居酒屋の料理が私は大好きだ。 厚揚げ焼き、イカの姿焼きなど普通の居酒屋のツマミが食べられるところが少ない。 ここ萬屋 天狗には期待どうりのツマミがすべてある。 私には理想的なザ・居酒屋である。 今日は1976年にボルドーに行った当時からの知り合いのボルドー人、クリスチャンと一緒だ。 クリスチャンはもう30年以上も日本に住んでいる。 その後、長さん、スーさん達が合流した。 ザ・居酒屋でもこんなワインが飲める嬉しさ!! 厚揚げに、Simonutti*シモニニュッティーのワイン、Lapierre*ラ・ピエールのキューヴェ・PASSIONを開けた。 シャト・ヌフ・ド・パップのトップ蔵のLa Vieille Julienne*ヴィエイユ・ジュリアンヌのコート・ド・ローヌ・Cavin11がここで飲める嬉しさ!! フィロキセラ以前のヴィーニュ・フランセーズの葡萄を仕込んだ貴重なワイン。 100年前の本物の葡萄の味を味わいたい人はここに来るべき。 この一本を飲むだけでも価値あり!!

11
Oct

PASSIONの人、中川マリさん。

先日、日本より大阪の業務用卸酒店・小松屋の中川マリさんがパリにやって来た。 マリーさんは本当にいつも元気で、笑顔で気持ちの良い女性だ。お母さんがスリランカ人の美人さん。 数年前、一年間休職して世界一周の旅を実現した恐ろしく行動力のある女性。 小松屋・社員としてフランス・ワインの旅に何回も来仏したことのあるパッションの女性だ。 今日は、宇都宮の山仁酒店の樋口さん、そして、これから南アフリカでワイン造りを目指している佐藤圭史さんを同行してやって来た。 ヨーロッパに着いてほぼ一週間、ギリシャ、南仏、シャンパーニュを周ってパリ到着。日本食も食べられて自然派ワインも飲めるバーTENに行った。 9月11日はMarcel Lapierre*マルセル・ラピエールの命日、今年は七回忌である。 マルセル自身が醸造した最後の年の2009のCuvee Marcel Lapierreを開けた。有難う、マルセル。 大阪人のマリさんとタコ焼きを食べながらPhillippe PACALET*フィリップ・パカレを開けた。その後、店の人も一緒にこんなワインを開けました。 Philippe Jambon*フィリップ・ジャンボンのLes GANIVETS, Domaine du Possible*メーヌ・デュ・ポッシブルのCharivariのマフナムも開けました。どれも最高に美味しかった。 シメに、カレー専門家のマリーさんがカレーを食べました。 ヤー、結構飲みました。 店を出るといオペラ座が輝いていた。 酔った勢いでカクテルのハリス・バーOPERA店でカクテルをひっかけた。 ヤアー、結構、酔っ払ってしまいました。

4
Oct

BISSOH

私はパリに住んでいますが、パリに居るのは月に10日間ほどしかありません。あとはフランス中の葡萄園を走り廻っています。困るのはいつも食事です。パリを離れて3日が過ぎるとご飯というか和食が食べたくなります。 各地方になるべく魚系のあまり油っぽくないのもが食べられるレストランを見つけてあります でも、どうしても和食が食べたい時、いや和食でないとダメな時があります。 そんな時は200キロ程度の距離なら、高速道路を飛ばして和食店に行きます。 先日は、どうしても和食が食べたくて150キロ程飛ばしてボーヌBEAUNEに行きました。 そう、BISSOHさんにお世話になりました。 生きかえりました。連日のフレンチとワイン飲みで疲れた細胞が、ミルミルうちに蘇るのを感じました。 やっぱり日本人だ。とつくづく思う時です。 疲れた時は、優しいワイン。Marcel LAPIERRE*マルセル・ラピエールのモルゴンをやりました。 丁寧に醸されたガメは花崗岩のミネラル効果が加わってお神酒になります。偉大なワイン。細胞が完璧に再生しました。 和食+お神酒。有難う。BISSOHさん。私の命綱です。

4
Nov

エノコネクション新人2人の珍道中 収穫後のボジョレー&ブルゴーニュ (後編)

4)マルセル・ラピエール*Marcel Lapierre 故マルセルさんの息子である、Mathieu*マチューさんが私たちを迎えてくれました。 実は前日にも少し寄ったのですが、お昼をご馳走してもらい、この日もまずはお昼から・・。 私たち働いていないのに、申し訳ない~と思いつつも、美味しすぎる昼食に舌鼓をうちながらニコニコして しまいました。 なんでも、マチューさんはもともと料理人のため、収穫中にお願いしているシェフもなんとパリの三つ星☆☆☆レストランでもともと働いていた方にお願いしているそう。テット・ド・ヴォーという、 牛の頭のお肉でかなりビクビクしながら一口・・・・・・・・おっ美味しい!! ラピエール家をマチューさんと共に支える家族 マルセル亡き後のラピエール家は残った家族全員で醸造所を支えています。とくに頼もしいのは、故マルセルの奥さんでもあり、マチュのお母さんでもあるマリーさん。 マルセルと二人で自然派ワイン界を育ててきました。 今も現役でラピエール家の原点を支えています。 2015年は長女のカミュさんが醸造全般を管理。 マチューの良き右腕的存在です。 末っ子のアンヌはラピエール家の太陽。 明るく、周りの雰囲気を盛り上げ、 必要な個所に現れて援助しています。 9月11日に収穫がすべて終わり、今はマセラシオン・カーボニックと圧搾作業。 伝統的な直下型圧搾機を2台持っているため、50個のワイン大桶にたっぷりはいているブドウを交互に圧搾できるそう。 「収穫は終わったけど、まだまだ気は抜けないよ。むしろこれからだ。」とマチューさん。 ブドウ収穫は終わったものの、酵母菌が天候や気圧に影響されることがあるため、酵母と発酵の状態の管理を綿密にし続けなければいけないとのことでした。 なんとマチューさん、醸造所近くに自前の研究室を作っており、自生酵母やブドウジュース内の成分を常時管理されているそう。顕微鏡まで持っているのはすごい! 普通のヴィニュロンと同じく、ワイン成分分析自体は近所の研究所に頼んでいるそうですが、「この機材があればより細かく、すぐに自分の目でワインの状態を確かめられるからいいんだ」とマチューさん。 こだわりがうかがえますね! 2015年産は? 少し時間をいただいて、マチューさんから日本の皆さんへのメッセージビデオをとらせていただきました。 「今年のブドウはとても早熟で、収穫も早く終わったけれど、ブドウの質が目を見張るほど良くて、ここまでレベルの高い年は久しぶりだよ。 ここにある全てのタンクはブドウで一杯になっていて、醸しがはじまっているけれど、例えばこのブドウの房も、食べてみると味わい・アロマもしっかりとしていて、素晴らしい年であることがはっきりとわかる。セミ・マセラシォン・カーボニックも例年に比べて長く、このままいけばとても美味しいワインが出来上がるはずだよ。 モルゴン2015年のパラディ(圧搾直後のブドウジュース)も味わい深くて、とても「(マチューさんの誇らしげな日本語で)おいしい!^^」。 骨格がしっかりしていて力強く、果実味があふれているね。 皆さんには、もし1月に来てもらうことができれば、2015年の美味しいワインをぜひ味わって頂きたいです!」 5)ジャン・クロード・ラパリュ*Jean Claude Lapalu 今回キショウが特に楽しみにしていたのがラパリュ!伊藤さんと一緒に飲んで、その美味しさに感動したそう、当主のジャン・クロードさんに会うのもとっても楽しみにしていました。 通常より5週間早めの8月25日頃に収穫が始まったというラパリュですが、場所がとっても美しい景観のなかで、こんな場所に生まれたというのが羨ましくなってしまいます。 広い醸造所に入ると、コンクリートタンクやステンレスタンク以外に、アンフォラを発見! なんでも友達のヴィニュロン同士でアンフォラのグループを造っているらしく、自分で注文したアンフォラ以外にも他のヴィニュロン から譲り受けたものも多いそう。(アルマ・マターのキュヴェはアンフォラにて醸造。その年のブドウの質によってアッサンブラージュの比率等を調整しているようです。) ちょうど行ったときは、直下型圧搾機で1回目のプレスが終わり、ちょうど2回目のプレスに備えてブドウをかき混ぜるところでした。 マールの切り崩し作業 圧搾した後のブドウをマールと呼ぶのですが、ケーキのようにぺちゃんこに固まったマールを切り取り、崩して、スコップでかき混ぜ、台形状にして2回目の圧搾を行います。 とっても重労働ですが、私も少しやらせてもらいました! お邪魔かと思いつつ、「ちょっとだけやってみたい」と恐る恐る聞いてみたところ、ラパリュの従業員の方々はとても優しく、快くやらせてくれました!コツを教えてもらいながら、少しずつマールを切り進めていきます・・・。 ジャン・クロードさんいわく、当初はプニュマティック圧搾機でやっていたものの、なんと伊藤さんのアドバイスを受けて、直下型の圧搾機に変えたそう。味の繊細さがぐっと増して味わいがとっても良くなったとご本人も大満足。従業員の人も、大変だけど最高の結果がだせればねとニコニコしていました。なんでも、ブドウの茎や皮がフィルターとなり、自然に濾過した状態になるとのこと。出てきたブドウジュースもとってもクリアできれいです。 畑の管理も、1960年代の小さなトラクターを引っ張り出して使っているそう。ボジョレーのガメイはゴブレ型剪定のため、通常は大きな機械を通すことができないのですが、ラパリュでは馬と同じ重さのこのトラクターを使って、ブドウ樹への負担を最小限に抑えながら耕しているそうです。 確かに、除草剤を使っている他の畑と比べると、ブドウ樹のいきいきとしたオーラが違います! ちなみに、ブドウが太陽の光を最大限吸収できるよう、ブドウ樹はゴブレなものの、成長した後はブドウ樹の蔓を上でまとめるそう。 トラクターにも蔓がひっかからないよう、最大限の注意を払っています。 ちなみに土壌はグラニット・ローズ(ピンク色の花崗岩)。 ジャン・クロードさんとお仕事がひと段落した従業員の方々と、わいわい歓談した後は、ジャン・クロードさんのおうちのお庭でテイスティング。 美しいブドウ畑が目の前に広がるテラスは素敵の一言。 こんなお庭のある家にいつか住んでみたい!と夢がふくらむ景色です。 試飲 オー・フォート […]

11
Oct

マルセル・ラピエール 追悼

マルセル・ラピエールが亡くなって、もう5年の歳月が過ぎた。自然派のパップが昇天しても、自然派ワインは大きく成長を続けている。フランス最大のワイン雑誌、ラ・レヴュ・ド・ヴァン・フランスがマルセル追悼記念の記事を掲載した。 自然派にとってあまりにも偉大な存在だったマルセルがいなくなってから、自然派の中心、土台、柱が無くなった感がある。その代わりに、各地方に小粒のリーダーが多くできている。自然派の勢いは益々盛んで、増えている。マルセルが示した道は偉大だ。 偉大なるマルセルの命日が10月11日である。世界中の自然派ワインファンが、まるでマルセルの復活祭のように、マルセルに敬意を祝して自然派ワインを飲む日だ。勿論、マルセル・ラピエールを持っている人はCUVE MARCELを飲むだろう。 歴史にもしはありえない。しかし、もしマルセルの存在が無かったら自然派ワインが今のように発達しなかっただろう。より遅く、違う形になっていただろう。今、我々がこうして自然派ワインを楽しめるのはマルセルによるところ大きい。有難う、MERCI MARCEL ! Marcel LAPIERREは日本が大好きだった。マルセルと富士山に行ったことがある。雄大な日本の象徴である富士山をみて大変喜んでいたことを思い出す。マルセルは自然派ワインの世界の富士山だった。雄大で、深く、多くの人に安らぎと勇気を与えてくれた。乾杯!!マルセル!

22
Oct

2013年ヌーヴォー情報第二弾! -LAPIERRE家のヴァンダンジュ-

自然派の元祖・ボジョレーのラピエール家が2013年の収穫を開始! 今年も世界中から若者が集まって来ました。9月26日に開始した収穫。ほぼ30度近い真夏日の快晴の天気だった。 約半分の収穫人は毎年参加のベテラン・メンバー。色々心配された13年もやっと収穫にたどり着きました。 このエネルギーの塊が自然派ワインの中心だ! このエネルギーがラピエール家のワインの中に伝わっていく。 毎年来ているベテラン組が新人を教育しながら収穫が進んでいく。今年も収穫は葡萄の品質を見極める選別眼が必要だ。体力的に厳しい労働を励ましあいながらパワフルに進めていく。 3女のアンヌを中心にベテラン・メンバーも気勢を上げた。 これから2週間から3週間の厳しい肉体労働をする合宿メンバー仲間だ。 お互いに励まし合いながら、元気に、楽しく、確実にやってほしい。 収穫の総指揮官・マリー・ラピエール 今年もラピエール家のブドウ園での収穫指揮はお母さんのマリーが担当。それを3女のアンヌが補助している。約60人の収穫人を4グループに分けて収穫をしている。葡萄園の炎天下では30度を超す暑さ、昼食後の収穫はこの二人が気合を入れる。 2013年 初ジュースを聞くマチュ・ラピエール 醗酵槽に葡萄丸ごとを入れて下からジュースを抜き取って試飲する醸造担当のマチュ。マルセル・ラピエール亡きあとを見事に引き継ぎマルセルより美味しいワインを造る、と世界中から認められているマチュ・ラピエールだ。   2013年は収穫が例年より2~3週間も遅れている。4.5,6月の寒くて雨が多く、曇りがちな長い春が原因だ。開花時期が既に3週間も遅れた。しかも同じ畑でも一挙に開花することなく3週間に渡って徐々に開花していった。 同じ葡萄木の房でも開花が長期間に渡って行われたので葡萄の熟度が平均していない。収穫の決断が難しい年だ。マチュ・ラピエールは同じブドウ園を2回に渡って収穫することを決意した。葡萄の状態を見て臨機応変に対応が必要だ。 一回目の収穫では、a-良く熟している葡萄、b-あと2週間も耐えられそうにない葡萄を収穫して、2週間後の良く熟した頃にもう一度2回目の収穫にやってくる。b-の葡萄はVDPワインに回す。収穫人の選別眼が重要になる。   13年もラピエール家では厳格なトリアージ(選別作業)を実施 ラピエール家のトリアージ作業は間違いなくNO1の厳しさ。トリアージとは腐った葡萄や傷んだ葡萄を取り除くこと。また葡萄の悪い部分を取り除く作業のこと。葡萄全体がダメな場合は切り落す。一部の場合はその悪い部分を取り除く作業。下部を切り落とす。 ラピエール家はトリアージ作業のチャンピオンだ。繊細で上品で透明感があるワインは偶然にはできない。葡萄の一粒一粒を丹念に検品しながら悪い部分を切り落とす。こんな時間がかかる作業を徹底しているのがラピエール家だ。途轍もない手間暇のかかる作業だ。 今年も膨大な時間をトリアージに割いている 50人の収穫人全員が葡萄の一粒一粒を検品、切り落とし作業(トリアージ)を行っている。ここまで徹底しているのは、フランス中で見たことがない。 ロマネ・コンティより厳格なトリアージだ。 マチュ・ラピエールはお父さんのマルセルの教え『健全な葡萄のみを収穫』を更に徹底しただけ。   13年は比較的このような健全な葡萄が多い。昨年は腐った葡萄が多かった。収穫人にとっても、こんな美しい葡萄にハサミを入れる時の快感は格別だ。今年の特徴は葡萄木の生育が2,3週間遅くなり収穫も遅れた。しかし、最終的に品質上は良年といえる。 今年もミルランダージが多い 13年の特徴はミルランダージ化した葡萄が多いこと。ミルランダージとは開花時の天候不良の為、1房の中でも開花が同時に行われなく、結果として大きい粒と小さな粒が混じった葡萄房が形成されること。果皮の面積に比較して果汁が少ないので濃縮したワインができる。結果的に品質的には良年となる。   収穫時の3人の大切な役割 1-運び屋 2-トリアージ専門屋 3-ムードメーカー屋 収穫時には、葡萄を採る人とポルトゥール(運び屋)がいる。ポルトゥールとは収穫人が採った葡萄を籠に入れる。その籠を葡萄園の端に準備してある箱まで運ぶ人のこと。運びながら葡萄の品質をチェックする。悪い葡萄が籠に入っている場合は収穫人に選別作業のやり方・基準を教え込む。大切な仕事だ。 だからベテランが担当する。かなりの重労働である。1日に運ぶ重量と歩く距離は半端ではない。屈強な体力も必要だ。   ポルトゥールが運んできた葡萄を更に再度、葡萄の品質を検品して悪い葡萄粒などを取り除く作業(トリヤージ)をする人がいる。この部分はベテランの人がやる大切な仕事。彼女はオランダ人でもう13年前から毎年収穫にやってくるベテランだ。 項目ラピエール家 3女のアンヌ 一日の終盤になると、体力的に疲れて精神的にも参ってくる。誰かが歌を歌ったり。ジョーダンを飛ばして、気分を抑揚させる必要がある。ムードメーカーが必要だ。ボーとしてくると注意力が緩慢になって悪い葡萄を収穫してしまう。夕方は要注意だ。たったチョットしたことで、一年の畑仕事が台無しになってしまうからだ。   2013年の状態をあらゆる角度からチェックするマチュ・ラピエール マルセル・ラピエールが残した大切な宝 マチュ・ラピエールにはお父さんのマルセルが30年間、書き残した収穫・醸造記録がある。突然に美味しい自然派ワインはできない。父から息子へ、代々の栽培・醸造記録が蔵の歴史である。その歴史があって今がある。 マチュは記録を調べていると。今年は2006年と2007年の中間的な葡萄の状態・品質に似ている。流石マルセルだ。かなり詳しく記録していました。マチュにとって、その年にマルセルがどんな醸造をやったか、大変なヒントになる。マチュは13年の醸造のシミュレーションを展開できる。 2013年は幾つかの難関を越えながらも結果としてかなり高品質になる可能性を秘めている。解禁日が決まっているヌーヴォーは早く収穫しなければならないので軽めのグイグイタイプ。通常ワインは収穫を遅らせて葡萄を十分に熟成させて収穫ができる。 その意味では今後、収穫中の天候状態が13年の品質に大きく左右することになる。   収穫も4日目、着々と葡萄が醸造所に運び込まれてくる。収穫を始めてから28度の夏日が続いている。葡萄の熟度が日に日に上がっている。このまま晴天が続けばかなり高い品質のワインとなる。この天候の中、ポリフェノールが順調に熟成している。 レセプション係の大切な役割だ 醸造所に運び込まれた葡萄を細かくチェックして糖度などを記録しておくレセプションの専門家をラピエール家では設置している。   次々と運び込まれる葡萄をチェックして、収穫された葡萄園区画と収穫責任者の名前を記録しておく。 どんな事が起きてもトレサビリテを 追及できるようになっている。   収穫した葡萄を一晩冷蔵庫で冷却 温度が涼しい午前中に収穫した葡萄は、ダイレクトに醗酵槽に入れても問題ない。気温が上がった午後に収穫した葡萄は雑菌が繁殖しやすいので。畑に設置してある冷蔵庫に一晩、入れて冷やす。酸化防止剤を混入しない自然派の造りには重要なことだ。この作業も今となってしまえば、単純なことだけど、一昔前は、まだ醸造中に雑菌が繁殖したり、お酢になってしまったタンクが多かった。特に酸化防止剤(SO2)などをあまり使用しない醸造の場合には多かった。この方法は自然派醸造を研究していたジュル・ショーヴェ博士が考案・実証してマルセル・ラピエールに伝えた作業だった。今は世界に伝わっている。 […]

28
Sep

ボジョレーの収穫は今が真っ最中 Marcel LAPIERRE マルセル・ラピエール

2012年こそ自然派ワインの『違いが明確』になる年 100年に一度の収穫量が少ない年 2012年は100年に一度と云ってもよい難しい年になった。 89歳のお爺さんが云っていた。 『こんなに葡萄が少ない葡萄園を見るのは初めてだ!』 ビオ栽培、ノンビオ栽培関係なく厳しい栽培の年だった。 どこも収穫量が極端に少ない。例年の30%~50%の収穫量となった。 1-2月の寒波マイナス18度を記録した。 2-発芽後の春先にも-5度の寒波でやられた。(量が少ない最大の原因) 3-開花時の悪天候による結実不良、 4-その上に5月から8月までの雨曇りによる湿気からくる病気の大発生、 5-その間に、数度にわたる雷をともなった雹の被害。 6-8月後半の3日間の極度な猛暑による葡萄が焦げる被害。 12年は天がボジョレに与えたハードルは実に高いものだった。そんな受難な年だからこそ自然派醸造家達はエネルギーとパッションを集中して畑仕事に費やした労力は普段の年の10倍。 2012年こそ自然派ワインの『違いが明確』になる年はないだろう。彼らは決して諦めない。 MARCEL LAPIERREマルセル・ラピエール家のVENDANGE収穫 困難な年だからこそ、このエネルギー! ワインは、天、地、人のサンフォニーだ! 地は動かない46億年の地球の変遷を経て現在の畑の土壌がある。 モルゴンには元火山地帯だったころ生成された花崗岩が主体になっている。 花崗岩はワインにミネラルとエネルギーを与えてくれる。 天は毎年動く。今年は厳しい天候だった。葡萄栽培には、それぞれの葡萄成長の重要な時期がある。今年はすべての重要な時期に天は厳しい状況を与えてきた。 それでも、宇宙のエネルギーを受けて葡萄が今年も育った。でも少量の葡萄だった。 人は天が与える条件をすべて享けいれて栽培作業をするしかない。 時として不条理な、あまりにも厳しい状況もすべて、100%を享けいれる。 文句や愚痴を言っても何も解決しない。時として天は09年のように最高の条件を 与えてくれる。でも今年は、ボジョレ、特に北ボジョレの農民に何かを伝えようとしているかのように過酷な条件を与え続けた年だった。 人の笑顔にはエネルギーがある! 普通ならとても、笑っていられるような状況ではない。でもここラピエール家では 笑顔ですべてを吹き飛ばすエネルギーで溢れている。 ラピエール家の収穫には、毎年やって来る若者が60%ほどいる。 お互いが良く知っている。2~3週間は昼夜を共にする合宿生活を経験している。 まるで遠い家族のような存在の関係だ。 この中には、セミプロのような音楽家が何人かいる。体力的にはかなりハードな仕事を終えた夜は、夕食のあとの食堂が時にはフェスティバル会場に変身する。 収穫の畑でも常に笑顔が絶えない明るい雰囲気が漂っている。 冗談を言って笑わせる人、歌を唄って盛り上げてくれる人、芸人が多く実に明るい笑顔が溢れている。この笑顔にはエネルギーがある。このエネルギーがワインの中に入っていくは疑いのないことだ。実に大切なことだ。 12年は選別が超重要な年 ラピエール家の収穫は究極の厳しい選別収穫を実現 マチュは“選定粒摘み”を決意 12年は葡萄木に存在する葡萄の数が少ない上に、状態の悪いものも多く混じっている。美味しいワインを造るには健全な葡萄のみを発酵槽に入れることが条件。 当然、良い葡萄のみを選別すること。しかし、今年の場合は葡萄の数が僅かな事が問題である。マチュは“選定粒摘み”を決意した。 葡萄房の悪い部分の粒を切り落とす作業を収穫人に徹底させた。 普通の収穫の4倍のスピードが遅くなる作業を決意したのである。 採算より品質を重視! 品質の為に採算を顧みない決意だ。さすがマルセル・ラピエールの長男だ。 何と収穫人全員が一つ一つの葡萄を丁寧に傷んだ粒を切り落とす作業を実施。 気の遠くなる作業だ。その上、収穫人に白と黒の籠を準備して白に完ぺきな葡萄を入れて 黒にやや傷んだ葡萄でも悪い部分を切り落とした葡萄を入れることを指示。 マチュは醸造家として人智を尽くして対応 2012年、天からの厳しい条件を与えられたマチュは、 迷わず、自分の出来うる最高の手段を選んだ。 当然なことながら、2012年産のマルセル・ラピエール ワインは極小のビンテージとなる。世界中のファンから 取り合いになるだろう。 […]

18
Oct

自然派ワインの源流 LAPIERRE ラピエール家2011年収穫

ラピエール家全員が一致団結の収穫 今年はマルセルがいなくなって初めてのラピエール家の収穫だ。今年も元気な若者達の収穫人が集まりました。半分以上の人たちが去年も来た人達。32人で約3週間は朝昼晩、寝食を共にする合宿生活が続いた。パワー全開。  今年はラピエール家の家族全員で臨む収穫となった。末っ子のアンヌも最初から最後まで収穫に参加だ。大学を今年卒業した。お母さんのマリーと一緒に葡萄園で収穫人と共に行動している。マリーは明るい性格のアンヌに、自分の担当の“収穫管理”の仕事を伝授しようとしている。美人で人気者のアンヌ(左) 自信を持って収穫をはじめたマチュ・ラピエール 収穫開始―葡萄の状態観察―戦略決定―戦略見直し 開花のムラからきている葡萄の熟度の差が同じ畑区画でも見られた。しかしヴイエイユ・ヴィーニュ(古木)やモルゴンの優良畑の葡萄熟度はベストの状態だった。マチュは収穫人を50名に増やして最初に古木や優良畑を一挙に収穫することを決意した。酸が欠けてくるのを避けるためだった。古木の収穫した葡萄をチェックすると酸は大丈夫だった。開花のムラからくる熟してない葡萄も見られた。2回に分けて収穫をすることを決意した。1回目は熟した葡萄のみ収穫、数日後に2回目の収穫を実行した。経費は余分にかかったけど開花のムラをより有効に生かすことができた。ブラボー!マチュ! ほぼ完ぺきに熟した葡萄 収穫も中盤となりもう迷いはない!次々と葡萄が運び込まれてくる。    収穫する人は籠を持ちながら、採った葡萄は籠にいれて進む。 時々、カミーユは登って発酵状況を観察する。 厳しい収穫・醸造の仕事の後は楽しい団欒の夕食がある。 半分ぐらいは毎年来ている。もう20年もずっと来ているベテランもいる。 今夜はカナダから毎年参加の女性ソムリエのイザベルが誕生日だ。 イザベルは去年も来ていた。 もう皆の家族の一員だ。 皆から祝ってもらって大喜びだ。 LAPIERRE家の収穫にはミュージシャンも参加している。食事の後は生演奏で踊りを楽しむ。特にサンバの本場ブラジルから毎年参加しているメンバーがいる。誰かがギターを弾き出せば、即興でそれぞれのミュージシャンが合わせて演奏会になる ほぼ毎晩、お祭り騒ぎだ。乗ると朝4時ごろまでやっている。翌朝、7時にはもう収穫の仕事が始まる。若いから皆タフだ。収穫にはこの元気と喜びが何より大切だ。最近フランスでは、この合宿のような伝統のスタイルの収穫風景が失われつつある。残念なことだ。