自然派ワインの源流Lapierreラピエール家の収穫・ボジョレ

大人数を投入して可能な限り短時間に終了させること。
コート・ド・ピィを中心にモルゴンを襲った雹は、ラピエールの畑の葡萄を傷付けた。
雹は北から襲った、葡萄木の北側の葡萄はひどく傷ついたけど、反対側はそれほど酷くなかった。
幸いにも、雨不足で乾燥していたので、傷ついた箇所が腐ることはなかった。
葡萄房の中、傷ついていない粒は健全だった。ただ、乾燥でシワシワになっていただけだった。

この同じ葡萄木でも傷つかなかった葡萄を最大限に救済する為に、雨がふって湿気で腐りが始まる前に収穫したかった。
つまり9月初旬に降った雨で、葡萄実に水分が入って最高にバランスがとれたところで、一挙に収穫をしたかった。
普段、50名ほどの収穫人を、倍の約100人を投入して6チームに分けて収穫を実施した。

次々と運ばれてくる収穫葡萄は、区画別に健全な優良葡萄と中庸な葡萄に区分けされている。
その場で収穫葡萄を検品、簡単な分析する専門の人を置いている。

2017の対応策 、マチュとカミーユの遊び心
一部の乾燥や雹のショックで極端に小さい粒の葡萄は果汁の水分が驚嘆に少ない為、除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニック醸造には向かないと判断。
それらの葡萄をダイレクトプレスにかけた。ロゼか、ブランド・ノワールか。
小粒でも濃縮していたので、流れ出てきたジュースは、既に結構色が着いていた。
試飲させてもらったところ、結構な酸が残っていながら熟した果実味が濃縮していたのに驚いた。
フレッシュな酸、濃縮した果実味、素晴らしいバランス。これに熟したタンニンが加わる赤は凄いだろうと想像。
このジュース、どうするの?と聞いたら、まだ、『まだ一切、決めてないよ。』ひょっとしたらラピエールの初ロゼか?

ここまでのシステムをキビキビと動くスタッフのチーム・ワークは流石のラピエール。隙がますます無くなってきた。