19
Fév

感動のワインを醸す蔵人 Jean-Francois NICQ ジャンフランソワ・ニック

(Les Pénitantes レ・ペニタント試飲会より) ルシヨン地方に最初にやって来て自然な醸造を定着させた人ジャン・フランソワ・ニック。 その数年後、続々とルシオン地方にやって来た後輩達を導きフランスきっての自然派ワインの小国を築き上げた人。 18年は難しい年ながら最高の品質のワインが完成!! 花崗岩土壌のどこまでも伸びてくる透明感のあるミネラル。 その周りを心地よい果実味が優しく包み込んでいる。 勿論、爽やかな酸も南仏のワインとは思えないフレッシュさ。 絶品ばかり!! 今、次なる世代が一緒に働いている。この類まれな“技”を継承できる準備も進行中。   そして、ベテランの技は今も進化中!! Fridaフリダは除梗しての醸造。 セミ・カルボ醸造では表現できない違うテロワールを魅せてくれている。 ジャン・フランソワの深さが滲みでている一本だ。    (問合せはBMO社、飲みたい人はトロワ・ザムール・恵比寿にて)

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Fév

怒涛の試飲会の後はゆったりソワレ

  南フランスからロワール地方のAngersアンジェの街に移動してテースティング・耐久ラリーが続く。 楽しく、過酷なラリーの夜は、ホッと一息のソワレ。 日本からの特別参加のBunonの中湊さん、クマさん、ルシオン地方でトビッキリ美味しいワインを醸すShojiさん夫妻も合流。   どの自然派ワイン試飲会場も想像を絶する混んだ中での試飲はブースに近寄るだけでも、まるで戦いの様相。 自然派ワインを愛する人達が世界中に増えているのを体感できる。 アメリカ、中国の大国が本格的に取り組みだした。アジア諸国も追随している。 ここ近未来の自然派ワインを取り巻く状況が凄い勢いで変化してくのを感じる。 世界中の飲食に関わる業界全体が、動きだしている。 今まで見られなかった業界ワインバイヤー達がこの世界に参入してきている。 さあ、変化の時代の到来だ! これからが面白い!! これからをどう生き抜くか!?どの方向に? どんなワインを? 誰と?どんな風に? この分野も今までの、自然派ワインオタクの時代から大海に就航していくしょう。 自然派ワインを嫌いな人も、自然派オタク的な人も、ワインの世界で働くかぎり、違った観点からからのアプロ―チが必要になるだろう。 一般ワインの蔵元もグラン・クリュの蔵も、極めて美味しいワインを造る人達が、実際にやりだしたことは自然派ワインの蔵元がやってきたことをやりだしている。 こんな風に二極分化してくるのではと思う。 1)極めたワイン(グランクリュも含めた美味しいワイン、今の一部の極めた美味しい自然派ワイン) 2)一般ワイン(今までの普通のワイン、自然派ワインの極めない美味しくないワイン) 自然派ワインというくくりで解決できなくなっているし、必要とされない時代になってきている。 自然派ワインがすべて美味しいワインではない。酷いものもかなり多い。 そんな酷い自然派を指さして『自然派ワインなんておいしくないね!嫌いだよ。』と言って避けていた人も多い。 そろそろ目を覚まして、現実を観ていかないとワインの世界では生きていけない時代がくるだろう。 世界中を飛び廻る中湊さんの話は面白い。 現場を渡り歩いた人しか語れない真実がある。 『アジア諸国は日本人が考えているアジアではないことを、』力説する中湊さん。 ここ近年で世界は変わるだろう。そんな中で日本人はいつも中心で活躍していくだろう。日本人の真価はこれからだ! 何故! “和”の哲学をDNAにもっているからです。 世界を大局的にとらえて“和”をイメージできる生き方ができるからである。 国境を超えて日本人は活躍していくだろう! ★Le Temps d’Aimer ル・タン・デメ醸造のSorcellerieソルスルリ ウーン、何て美味しいんだろう!    

13
Fév

心地よい仙川のワインバー・サンセール

(BY TAKESHITA)    京王線仙川駅のすぐそばにある素敵な空間のワインバー・ル・サンセール。一歩足を踏み入れると、 時間が経つのも忘れてしまう心地よい空間を作りだすのが、川村さんとみどりさんのカップル。 深夜にもかかわらず、定休日にもかかわらず、久しぶりにもかかわらず、いつもの気兼ねない雰囲気で迎えてくれた。 急きょの深夜オープンにもかかわらず、お店開けた途端に、 近所の常連が集まるわ集まるわ。まさに近隣住民の憩いの場。 そんなサンセールの2人が開けてくれたボトルが2010年のCLUB PASSION DU VINツアーで オリヴィエ・クザンのところに訪問したときに1人1本ずつくれたカベルネ・フラン2007のマグナム。   この時のツアー参加者は、赤穂の47リカーズの岡田さん、御殿場の泉屋酒販の勝俣さん、そして サンセールの川村さんとみどりさん、その友人の日野でバー経営の高田さん。 ツアー1軒目の訪問蔵元がオリヴィエ・クザンだった。 そこからミッシェル・オジェ時代のメゾン・ブリュレ、 もちろんサンセールは必須訪問でセバスチャン・リフォー、ブルゴーニュに行ってエマニュエル・ジブロ、 ラトー、フィリップ・パカレ、ドミニク・ドゥラン、 ボジョレーはデコンブ、石川研修中のラピエール、ラパリュ、 そしてダール・エ・リボ、マルセル・リショー、 ルシヨンのル・ブー・デュ・モンドまで南下したまさに弾丸ツアーだった。 さてオリヴィエのカベルネ・フラン2007は熟成感など枯れたニュアンスは一切なく、ガメイのごとく果実味溢れ、みずみずしい。タンニンはとても滑らかで、カベルネ・フランの持つ気品のある青みが、さらに清涼感を与えてくれた。 サンセール、お宝ワインがたっぷり。 ツアーの想いで話に花が咲き、気がつけば、、、、また時間が経つのを忘れてしまいました。。。 Le Sancerre 調布市仙川町1-19-36

10
Déc

北アフリカ料理に驚くほど合うダール・エ・リボのワインchez Tagine

   ワイン・ビストロが立ち並ぶParis11区に、自然ワインが飲める北アフリカ料理、クスクスやタジンが飛っきり美味しい店がある。 老舗のLe Tagineル・タジンである。 ダール・エ・リボのルネ・ジャンも時々やって来る。 クローズ・エルミタージ16年、(ルネ・ジャンの写真あり)をあけた。 何を食べても美味しい。 普通、私はアフリカ系香辛料がチョット苦手、でもここは別格。問題なく体に入っていく。 その上、誤魔化しのない本物ワインが飲めるのが嬉しい。 近くに立ち並ぶワインビストロでアペロをやって、ここで仕上げるのは最高。 (日本でのダール・エ・リボ醸造のワインの問合せは野村ユニソンまで)    私の大好きなルシオン地方のワイン、Domaine Possibleドメーヌ・ポッシーブル醸造のLoic・Roure  ロイック・ルールのワインもある。スパイシーさこの料理にピッタリ。 ポッシーブル醸造の畑には野生の香草、タイム、ローズマリーなどが沢山ある。 だから、スパイシーな料理にピッタリとマリアージする。 ルシオンの山側地区では最初に入り込んで、誤魔化しのない本物ワインを造った人でもある。 醸造家ロイックの自然を愛するやさしく懐が深い人柄がワインに転写されている。多くの料理合わせることができる。 (ドメーヌ・ポッシブルの日本での問合せはオルヴォー社まで)   

3
Nov

New point à boire de Guilaume                     ギヨムの新しいビストロ Goguette ゴゲットゥ

超繁盛店コワンスト・ヴィノを造りあげたギヨムがまた新しいビストロをオープンした。 立ち上げて繁盛店にして、売却、新店を立ち上げ、を繰り返ししているギヨム。これで3店目。 繁盛ビストロを創る天才ギヨム!あさ、新店 Goguette ゴゲットゥはどうなるか? その天才が新店で選んだワインは、エドワード・ラフィットの L’échappée Belle Rosé エシャッペ・ベル ロゼだ! 今夜は、来日中の Ryo さんとやって来た。 楽しみな店がオフィスの近所にまたできた。   

12
Oct

ニースの最高のビストロ La Part des Anges                    ラ・パール・デ・ザンジュ –no2

La Part des Angesラパール・デ・ザンジュで飲んだ飛びっきり美味しいワイン。 全部で何本飲んだか記憶がない。 最後は、店にいたお客さん達と一緒に飲み始めたので、全部で何本飲んだか記憶がない。 この3本をここで飲めたのは嬉しい。 1-南ローヌの若手セバスティアン・シャティオン   ラングロールのTAVELが好きで好きで、TAVELを逆にしてLEVATにした。 2-真ん中のKM31   Yoyoのワインはブラインドテースティングで出てきた。   このシスト土壌のミネラル感は、絶対に外さない。   珍しくバッチリ当てました。 3-右のオヴェルニュ地方のトビッキリ美味しいワイン。Maupertuis NEYROU-PLAGE   葡萄園がまるっきり海の浜のような砂質土壌。どこまでも繊細さワインができる。

5
Sep

南仏Narbonneナルボンヌ街に海の見えるワインビストロ La Nautique

ナルボンヌの街は海に近い。海水の湖はもう街に面している。 ヨットハーバー港もあり、その一角にビストロ・ラ・ノティックがある。 しかもこんなラングロールのTavelが飲める最高のビストロ!     このビストロの経営者はこんな女性。Caroleキャロルさんだ。 どこかで見た顔だな、と思ったら、なんとパリのバラタンで働いていた人だった。 海、美味しいワイン、魚介料理、なんて素晴らしいところ何だろう! また、一つ楽しみな店が増えた。 今までは、このナルボンヌの街は通り過ぎる街だった。 これからは、停泊する街になりそうだ。       Bistro La Nautique vue sur mer à Narbonne La ville Narbonne est proche de la mer. Bistro La Nautique se trouve devant le lac de mer, à côté du port de bâteaux. J’y trouve un Tavel de L’Anglore. C’est magnifique!! Une gérante Carole […]

23
Août

8月21日、秋にお似合のワインテースティングが                    東京・銀座で!

サンフォニー・銀座オフィスにて、自然派の新進気鋭の日本初登場のワインが試飲できます。 秋のワインシーズンにピッタリのワインを揃えてますよ! ★トム・ゴティエ あのル・タン・デ・スリーズのアクセル・プリュファーと同じ村で新しい醸造家が誕生した。 アクセルから学んだ期待の新人Tomが古木からの葡萄を醸すトビッキリ美味しいワイン達が 日本初上陸!!    ★デビ・ディヴェルスのルイック ルシオン地方の自然派ワイン共和国ジャジャキスタン国の新しい国民! ジャジャキスタン共和国と云えば、ブー・ド・モンド醸造のエドワード、ポッシーブル醸造のロイックが 先住民。 そこにこの新人ルオックが参入。 何事もトコトン追究するタイプ、もう始めたばかりで、トビッキリ美味しいワインを造ってしまった。    その他、20種類ほど食とワインの秋にドンピシャリのワインばかりを揃えました! フランス・ツアーで仕入れたネタ話しを、まどか、から聞けますよ!!お待ちしています。   開催日:2018年8月21日(火) 時間:10:30~17:00 場所:サンフォニー東京事務所   東京都中央区銀座4-13-3 ACN銀座ビル4F  TEL 03-5565-8992 入場無料・フリーテイスティング

21
Juil

真夏の地中海アペロ・タイム自然ワインが飲める海の家

(この夏の時期の醸造家の日常)    南仏の地中海沿いに美しく長い浜辺を持っている街Loucateルカトという小さな街がある。 位置的には、Narbonneナルボンヌの街とPerpignanペルプニャンの街の真ん中。 その浜に自然派ワインが飲める海の家がある。5月頃から9月末ごろまで営業している。 海のビストロのようなもの。Poulpeプルプ、タコの意。 砂浜に建てた海の家。前面に地中海がひろがる最高の眺め。そこで簡単な軽食とワインが飲める。    今夜、3社の醸造家ファミリーがやって来た。 CorbieresコルビエールのMaxime Magnonマキシム・マニョン LimouxリムーのHautes Terres オート・テール醸造のGilles Azamジルアザム RoussionのLa tour de FranceのRouge Gorgesルージュ・ゴルジュ醸造のシリルと子供達 Parisのワイン愛好家、イタリアン・レストランの夫妻。 この季節は、南仏の醸造家達は太陽が昇る朝5時過ぎから午後13時ごろまで働く。 午後は暑過ぎて畑には出れない。夕方チョット日差しが弱くなったころ小一時間ほど働ける。 夜は、時々近所の気心のあった醸造家同士でアペリティフを楽しむ。お互いの畑の情報交換などしながら楽しむ大切な時間。 2018年は春から6月末まで続いた雨で湿気がありベト病など色んな病気が発生している。 例年より倍の畑仕事が必要な年になっている。 7月に入って晴天が続いているので、乾燥してきて何とか助かっている、とのこと。 近隣の醸造家が何をやっているか、実に参考になる。大切な情報交換だ。      今夜はここLoucateルカトに集まって自分達のワインが揃っている浜辺ビストロPoulpeプルプにやって来た。 こんな海の家のようなところで、自然派ワインが飲めるようになったとは嬉しい限りだ。 自然派ワインもよく浸透したものだ、と思う。 ルシオン地方のCh-Lagairreシャトー・ラゲールがあったのが嬉しかった。 シリルのRouge Gorgesルージュ・ゴルジュの繊細さが素晴らしい。 マキシム・マニョンのMetisse17メティスは別格に美味しい。      一人で来ても、ただ海を見ながら何時間でも美味しいワインを飲んでいられることろだ。 いいところを教えてもらった。 皆、毎日、山の中で畑作業をしている。時々は、気の合った仲間たちとこんな息抜きがいい。

3
Juil

ワインには人の繋がりの歴史が刻み込まれている

ワインは、人がいなければその存在理由を失うものです。 造る方も、提供する人も、飲む人も、皆が繋がって初めて存在価値が創造されてきます。 だから、造る人、提供する人が顔を合わせることは絶大な意味があるのです。 勿論、飲む人までが繋がれば最高です。 今年も、4,5,6月は多くの人が醸造元まで逢いにきてくれました。 造り手と提供者[販売者]の出逢いは、色んなハプニングが生じます。 エモーションとエモーションが触れ合うからです。 この両者の出逢いが造る人にも販売者にも大きな影響を与えてくれています。 つまり、これからのワインに多大なポジティフな進展の可能性を伸ばしてくれています。 もう一つのドラマです。 できうる限り、そのドラマを紹介していきたいと思います。 ★ESPOA ツアー /Marc PESNOT マルク・ペノさんのSénéchalièreセネシャリール醸造元にて ★BMO社 南仏カタルーニャ ツアー /エリックのL’Anglore ラングロール醸造元にて ★CPVツアー  Olivier COHENオリビエ・コーエン醸造元、MADAマダ醸造元。 ★大阪トルトゥーガの萬谷シェフ/ Philippe PACALETフィリップ・パカレ醸造にて ★台湾のインポーターC‘est Le Vin セ・ル・ヴァンのRebeccaレベッカさん/ Dard et Riboダール・エ・リボ醸造にて

22
Mai

日本から水口シェフがやって来た!

(Bistro Chambre Noireにて) 水口シェフは以前ポールボキューズPaul Bocuse主催料理コンクールで日本代表として来日したことがある。 今回は、店の改装中を利用してのフランス滞在。 旅慣れたもので独りでどこにでも行ってしまう。 私は丁度、今日は旅と旅の間でPARISに滞在日、何とか一緒に杯を交わすことができました。 弊社のKishoとAvital、Mihoを伴って、今、話題のBistro Chambre Noireシャンブル・ノワール にやって来た。 アルコール度数10度のジュースのようなドイツワインから始めた。ウーン、ドイツが造ったんだ。     やるな! 仕事帰りのアペリティフにはピッタリだ。 塩っぽいオーリーヴをツマミに最高なやつ!! 冷やしておいて日本の夏の風呂上りにもバッチリだろう。日本に入れば大うけ間違いなし。     水口さん、3日連続でバラタンに通った後、3日間、Lyonの石田シェフのところでたっぷりと楽しんだとのこと。 顔も体もチョット膨らみ気味になっていた。 こんなに爽やかなワインのあとは、やっぱり爽やかグイグイがいいなー!という事になり、 これになりました。 そう、ルシオン地方のレジェンド、Alain Castexアラン・カステックスが醸す Cabanon カバノンを開けた。 南の太陽を受けながら、よくもこんなに軽快なワインを醸すものだ。軽くても果実味がしっかりあるから冷やしても美味しい絶品。 もう、ここまできたら、グッと南まで行ってしまおう! スペインはカタルーニャまでいって、イタリア人のマッシモのPartida Creuseパルティーダ・クレウス醸造が造るGTを開けた。これまた凄い爽やかさ。 水口さん、お疲れ様でした。爽やかにお帰りください。     Photos 写真 ★Alainの畑にて dans la vigne de cabanon ★Partida Ceuseパルティーダ・クルーズの畑にて、マッシモ。  

14
Mai

天から強烈なメッセージを与えられている                   Damien BUREAU ダミアン・ビュロー -No1

ダミアン・ビュローは、地元アンジェのコート・ド・レイヨン地区のグリオット醸造の近所で育った。幼い頃からグリオット醸造のセバスチャンやパットとよく遊んでもらっていた。ダミアンにとってワインは最初からVin Natureだった。 近所には、ルネ・モスやジョ・ピトンがあり、働きながら勉強した。 でも若い時は外を見たくて、ルシオン地方、コルシカ島、ジュラ地方、ブルゴーニュなどでワイン造り手伝いながらを学んだ。 そして、最終的には、地元に戻りグリオット醸造のピノ・ドニスの100歳級の畑を譲りうけて独立。 たった3ヘクタールの畑を庭師のように丹念に世話をしているダミアン。 そんなダミアンに天からメッセージをもらっている。 ここ2年間、天候不良により収穫が半分以下という試練をもらっている。 それでも黙々と畑にでて葡萄と会話をするように世話をしているダミアン。            去年の今頃、突然の5月の寒波で元気に発芽していた芽が凍ってしまった。 今年は、完璧な状態でスクスクと伸びている。 何とか、このまま収穫までたどり着きたものです。

10
Mai

カタルーニャ最古の自然な造りを継承 Lionel Gauby       リオネル・ゴビー -Indigènes試飲会 -No6

Vin Nature なんて言葉がない時代から自然な造りをやっていたジェラール・ゴビー。 その長男 Lionel リオネル。 お父さんの先見性は凄い。既に90年台の中盤からの濃縮競争をやめて繊細さ、フィネスを狙う造りを模索していた。     リオネルはドメーヌでお父さんから多くの事を学んだ。 小さい頃から特別なワインの香りに馴染んできたリオネルのテースティング能力は凄いものがある。 その感性を生かして、試してみたい醸造方法があった。自分のアイデアで独自のワインを造ってみたかった。 13年に Eau de Souche オー・ドゥ・スッシュ社を設立した。 流石、ゴビ家の長男、リオネルの繊細な感性が活かされた素晴らしいワイン達が醸されている。 私はリオネルが小学生の時代から知っている。 今でも、時々ゴビー家ではテーブルを共にしている。    リオネルは心やさしい性格、芯はお父さん譲りの頑固とした強さを持っている。 そして、心にいつも遊び心も持っている。 ワインもその性格どおり、やさしいタンニン、酸も含んだ果実味、でも南の太陽をいい方向に生かしたボリューム感も確りと備えている。極少量の特別 Cuvée ブディ・ヴィルも日本向けに確保できました。お楽しみに!!      リヨネルはカタルーニュ・フランスで独特の光を放つ存在になりつつある。 勿論、ゴビー本家のワインも素晴らしい。これはあえて言うまでもないこと。

10
Mai

カタルーニャ新時代を爽やか切り拓く Oriol Artigas             オリオル・アルティギャス -Indigènes試飲会-No5

   オリオルのワインを初めて飲んだのは3年前だった。 口に含んだ瞬間、あまりにもの完成度の高さに驚いた。 深み、柔らかさ、ミネラル感、果実味、爽やかな酸、一流のバランスだった。 偶然には絶対にできない美味しさだった。 深い思慮と物凄い断行力を必要とする液体だった。 オリオルのことを知れば知るほどに凄いなと思うようになった。新時代を築ける重要な人物だ。 オリオルはカタルーニャ地方でワイン醸造学校の先生も務めている。 フランスではありえないことだ。 フランスのワイン学校の先生で自然な手法でワインを造ることができる人は皆無だ。 自然なワイン造りを科学的観点から真正面に取り組んでいる。 やっと、待ちに待った人物が出てきた。 彼女のアヌクは東洋系フランス人。 だらから、時々フランスに来てフランスの蔵を周って研究している。 フィリップ・パカレ、ドミニック・ドゥラン、フィリップ・ジャンボン、ラングロール、ヴァランタン・ヴァレスなど 色んなタイプの醸造家と逢って勉強している。   何より人間性が良い。 山が好きで暇がればピレネーの山に入る。自然を尊重して心より愛している。 まだ、キチットした醸造設備が整っているわけではない。 物理的要素が少しずつ整ってくるだろう。 色んな要素から見て本気で将来が楽しみな人がでたものだ。 ずっと見守りたい人だ。 2017年産も素晴らしかった。

10
Mai

いぶし銀の味Alain Castexアラン・カステックスのCabanonカバノン -Indigènes 試飲会-No4

   アランはバニュルスの厳しい斜面の硬いシスト土壌と闘ってきて世界遺産級の誰もが認めるバニュスルの宝のような葡萄園Casot des Maillolesカソ・デ・マイヨルを若き後継者ジョルディJordyに引き渡した。 以後、比較的、平らな畑をTrouillasトゥルイヤスに手に入れた。 自分用に飲むワインを造り出した。 残ったワインをチョットだけ日本にも出荷してもらっている。 私は初期の頃のCasot des Maillolesカソ・デ・マイヨルを覚えている。 シストの岩盤ジュースのようなワイン、その上に強烈に濃縮した果実だった。 90年台は皆濃縮競争をやっていた。 でも、アランのワインは濃縮していても体に入っていた。    そして、今、まるで“水”のような透明感のあるワインを醸すアラン。 アランの人生がそのまま表現されている。 いろんな局面を乗り越えてきたアランの人生、そして、今が表現されている。 まさに、癒しワイン。酷使した自分の肉体を癒してくれるようなホットしたワインだ。 お疲れの皆さん、アランのワインを飲んでみてください。 スーット体が軽くなってきますよ! 私の大好きなワインの一つ。

10
Mai

皆の憧れジャンフランソワ・ニック Les Foulards rouges           Indigenesアンディジェンヌ試飲会 -No3

  2000年台前半、カタルーニャ地方に自然派ワイン醸造家が一人も居なかった。 ジャンフランソワは果敢にスペインとフランスの国境近くの元農協の建物を買い取り2002年に醸造所を設立。 以後、ジャンフランソワ・ニックを追うように多くの若者達がここルシオン地方にやって来た。 惜しみなく栽培・醸造のアドバイスをして彼らを育てた。 比較的、無口で謙虚な人間性のジャンフランソワは師とか先生と言われるのが嫌い。 家族のように、必要な時に必要な事をドンピシャリとアドバイスする。 例えそれが困難なことでも、必要な事は真っ直ぐに伝える。 自分自身が色々な困難を乗り越えてやってきたから躊躇はしない。 だからこそ、皆から尊敬される。 次世代のカタルーニャ地方の自然派のリーダーになるであろうこの二人も自分のワインを ジャンフランソワ・ニックに飲んでもらって意見を聞きたくてジャンフランソワのテーブルにやって来る。 オリオル・アルティギャスOriol・Artigas、コスミックCosmicのサルバドール。   今は息子も娘も醸造元に加わって充実した仕事が可能となっている。 ワインの品質は、細かい作業の積み重ね。毎年100%やりたいことができる年は少ない。 人が加われば色んなことが可能になる。 このレベルになるとプラス・アルファは大きな改良要素になる。 フランスでは単なる従業員でなく家族であることはトビッキリ重要な事。 ますますワインが美味しくなっている。 熟練した者しか出せない味覚、透明感、色は淡いけどミネラルがスーット伸びてくる、絶妙の果実味。イヤー、旨い!!    

17
Avr

★Les Amoureux sous un cerisier 桜の下の恋人達★

Yoyo et Jean-Francois chez Shimba au Japon.(un des meilleurs bistros ) フランスから遠い日本、すべてから解き放たれた二人。こんなにやさしく幸せそうな恋人たちの顔をみたことがない。 こんな二人が造ったワイン、愛情がタップリのワイン、美味しいに決まっている。    ————————————————— ——————————- ★オクトーブル !な・なんて美味しいんだ!★ Yoyo et Jean-Francoisの二人は日本! 今回、私は日本に行けなかった。 この二人が日本に着いた日、私もこのワインを開けた! イヤー、本当に美味しい。癒される感じ。 体に沁み渡っていく。 このワインに他の表現は要らない。 ジャンフランソワ・ニックの最も単純なも、Simple est Best.

15
Avr

世界中が注目する南仏の新旧自然派が結集 La Remise ラ・ルミーズ-NO4

Ardècheアルデシュ, Languedoc,ラングドック、Massif Centralマッシフ・ソントラル、 Provenceプロヴァンス、Roussillonルシヨン、Rhôneローヌ、Espagneスペイン,Italie イタリアなど各地方の人気醸造から新人醸造家など約70社が勢揃い! 今、醸造家達は皆、剪定の真っ最中。 剪定ハサミをおいて2017年産をタンクから抜いて持ち寄るラ・ルミーズ。 17産をテースティングするには、このル・ミーズが最高の時期。 1月、2月にある自然派大試飲会では、まだ醸造中にものが多く試飲できない。 発酵後、落ちつたこの時期がよい。 17産は皆苦労した。去年の春の寒波で芽が凍って生産量が半分以下の蔵が多い。 もう、3年連続天候不良で収穫が50%以下の蔵が結構ある。 正直いって、もう経営が実に厳しい蔵もある。それでも、天に文句も言えず、ただすべてを受け容れて、 忍耐と希望で、気を入れ直して再開するしかない。これが農業。 ★Mas de L’Escaridaマス・ド・エスカリーダ醸造、(南アルデシュ地方ローヌ右岸) 追究心が半端でないローランならではのプレシジョンのスタイル。 透明感のあるミネラル感の綺麗なスタイルに仕上がっている。   ★Grégory Guillaume グレゴリー・ギヨーム(南アルデシュ地方ローヌ右岸) 洞窟研究家からの転身のギヨムも、17年は壊滅的な収量だった。今年は売るものがない。 今回のルミーズの参加は、醸造仲間達との交流とファンへの状況説明の為。試飲も一品のみ。 18年産に期待がかかる。応援したい!!