オリオルのワインを初めて飲んだのは3年前だった。
口に含んだ瞬間、あまりにもの完成度の高さに驚いた。
深み、柔らかさ、ミネラル感、果実味、爽やかな酸、一流のバランスだった。
偶然には絶対にできない美味しさだった。
深い思慮と物凄い断行力を必要とする液体だった。

オリオルのことを知れば知るほどに凄いなと思うようになった。新時代を築ける重要な人物だ。

オリオルはカタルーニャ地方でワイン醸造学校の先生も務めている。
フランスではありえないことだ。
フランスのワイン学校の先生で自然な手法でワインを造ることができる人は皆無だ。
自然なワイン造りを科学的観点から真正面に取り組んでいる。
やっと、待ちに待った人物が出てきた。

彼女のアヌクは東洋系フランス人。
だらから、時々フランスに来てフランスの蔵を周って研究している。
フィリップ・パカレ、ドミニック・ドゥラン、フィリップ・ジャンボン、ラングロール、ヴァランタン・ヴァレスなど
色んなタイプの醸造家と逢って勉強している。

 

何より人間性が良い。
山が好きで暇がればピレネーの山に入る。自然を尊重して心より愛している。

まだ、キチットした醸造設備が整っているわけではない。
物理的要素が少しずつ整ってくるだろう。
色んな要素から見て本気で将来が楽しみな人がでたものだ。

ずっと見守りたい人だ。
2017年産も素晴らしかった。