15
Fév

これからの時代に必要になってくるボランタリ―的なコミュニティーの創造

インターネット社会で情報が溢れて欲しいものがネットで簡単に手に入る時代にあって、それとは全く逆の顔と顔を合わせながら温かい人間的な触れ合いを感じさせてくれるコミュニティー社会が求められている。 仕事や年齢の枠を超えて、人生の仲間的なコミュニティーが形成されている世界がある。 そんなカタチのコミュニティーが“ワインショップ店”を中心に成り立っている。 その横に常にエネルギー溢れるワインがある。 ★山口県周南市のESPOAやまだや (Visite chez Mylene BRU) 山田さんもお店のお客さんとミレーヌ・ブリュ醸造を訪問。 ミレーヌさんは、数カ月前に日本に行って山田さんのお店を訪問している。 既に同じメンバーでミレーヌさんと一緒に大飲み会を日本でやっている。 久々の再会にミレーヌさんも皆も大喜び。 お客さん達は、日常の生活の中でもうミレーヌさんのワインを何回も飲んでいる。 その美味しさに共鳴している人達ばかり。 山田さんのお客さんの中には、自らボランティアで、もう宴会部長さんもいれば、営業宣伝部長さんもいる。 もう本当にお客さんにとっては、“お店”は単なる物品販売店ではない。 利害関係も血縁関係もない限りなくファミリーに近いコミュニティーである。 生活に絶対に必要な“場”“空間”になっている。 ワザワザお店の近所に引っ越しして来た人もいるほどである。 まさに、皆が皆を必要としている世界を築いている。 穏やかな表情の山田さんには、熱く温かい人柄がある。 一朝一夕にこんな素晴らしいコミュニティーができる訳ではない。 山田さんが自分の生活時間を削って皆の“喜び”を創造するために、皆の要望に応え続けて努力してきたお蔭である。 そんな山田さんの人柄だからこそ、心から慕っているメンバーが集まっている。 人生で何かあった時は、ここに来てメンバーや山田さん達と話し合うようなボランティア・コミュニティーになっている。 インターネット社会で多くの情報も商品も簡単に手に入る世界、そんなグローバルな世界がこれからもドンドン発展して進んでいくだろう。 その反面、心と心が触れ合って和していくような、こんな世界もますます大切になってくることは間違いない。 そんな時、心身がほっと和むような自然派ワインが大きな役割を演じてくれる。 大地を汚すような栽培をすることなく、妙な添加物を加えることなく自然の恵みを希のままボトルに詰めたワイン。 飲んでくれる人達にただ“喜んで”もらう為にだけに造っているミレーヌさんのような造り手がいる。 そんな造り手達と山田さんのような人柄の人達が手を取り合うと、素晴らしいコミュニティーが形成されていく。 ☆東京にも素晴らしい真っ当なワインコミュニティーがある☆ ★東京都世田谷区弦巻のESPOAナカモト店(Visite chez Mylene BRU) 中本さんとお店のお客さん達が南フランスのミレーヌ・ブリュ醸造を訪問。 東京、世田谷にもミレーヌさんのワインファンが多い。 このナカモト店のお客さんの中には、プロ・ミュージシャンもいたり、イラストライター、パイロットの方もいたり各分野で活躍している人が多い。 流石に都会的な感性を持った方々が多い。 そんな楽しいメンバーに愛されている中本さんは数年前に重い病の宣告をうけて、見事に復活を遂げた人だ。 人生の濃密な時間の大切さ知っている人。 私はそんな中本さんをまだ大学生時代の頃から知っている。兎に角、天性的にやさし過ぎるくらい優しい性格の持ち主。 3年間程、南フランスのモンペリエの街に留学していた時期がある。 ESPOA店メンバーの中では、スバ抜けたワイン知識の持ち主。でも常に謙虚な気持ちを持っていて、その知識を偉そうに話すことがないところも、中本さんの魅力の一つ。 こんなにも色んな側面のある人間味をもっている中本さんの周りには、素晴らしい人達が集ってくる。 このチームの中にミレーヌさんのワインのラベルをデザインしたお客さんがいる。 ワインに感動したお客さんが、ラベルをデザインしてミレーヌさんに送ったところ、ミレーヌさんがそれに感動して、そのデザインをラベルに採用した。 都会のビルの谷間で仕事に頑張っている人達には、体が自然派ワインに反応しているのを感じる。 タップリの自然が“雫“”に詰まっているワインを飲んで欠けている自然度を中和している感じ。 ここにも利害関係を超越したファミリー的なコミュニティーがお店を中心に出来上がっている。 舌のこえた都会の皆を感動させるワイン達が揃っているからでもある。 本当に中本セレクションは凄い!引き寄せられているという感じ。 情報もワインも溢れている大都会にあっても、中本セレクションは光り輝いている。 PARISのワイン屋でも揃わないようなワインがここにはある。 その上、地下のワイン倉庫には、お宝年代ワインが転がっていることがある。 […]

4
Mai

マルセルの息がかかった三大お勧め“家飲みワイン”

すこぶる軽快で、フルーティーで、果実味が豊かで最高に心地よいい。 そして、何よりも嬉しいのは、求めやすい価格帯であること。 欠点は、美味し過ぎてスイスイ入ってしまうので、早く一本が終わってしまうこと!! 1-Raisins gaulois レーザン・ゴロワ(野村ユニソン社) 2-Cuvee Passion キューヴェ・パッション(ESPOA社) 3-La Cuvee du Chat ラ・キューヴェ・ドゥ・シャ(テラヴェール社) あの自然派ワインの原点の人マルセル・ラピエールに深く繋がりがある人達のワインです。 勿論、ガメ品種100%、マセラッション・カルボニック醸造で、果実味が全面にでたグイグイワインです。 家で気分を変えるには、もってこいのワイン達!!元気がわいてきますよ!! こんな時こそ、やっぱり原点は大切!!   

3
Mai

いつも元気で現役を続けるジャッキー・プレイさん

  今、私は毎日ワイン造り手さん達とメールや電話で話しています。 ロワール地方のジャッキー・プレイさんから、メールと電話がはいりました。 我々はコロナに負けず、元気にやってます。 外出禁止ですが、幸いにも私達のような農家は畑へでるのは許可されているよ。 葡萄木はコロナより強いから、問題なくドンドン成長しているよ。 例年より20日ほど成長が進んでいる。 毎日、畑仕事が忙しくなってきたよ。 コロナ予防、コロナ退治に最も良いのは、ワインを沢山飲むことさ! 毎日、よく飲んでいるよ。 最高のアンチ・ビールスさ! 特に、私のワインはこの火打石のミネラルがタップリ! 日本の皆さんも、コロナに気をつけて頑張ってください! 一緒にこのコロナをやっつけましょう!! ESPOAの仲間達によろしく!! Bonjour Cher Monsieur ITO, Suite à votre mail du 7 avril, nous vous remercions beaucoup de prendre des nouvelles de la production. Ne vous inquiétez pas, Jacky et toute l’équipe du Domaine Preys est en bonne santé à ce jour […]

17
Fév

信念を極めている醸造家

(Les Affranchis レ・ザフランシ試飲会より) レ・ザフランシの会場では、トビッキリ極めた技をもって仕事をしている三銃士。 私が心より尊敬する三人。 ★Jean-Claude LAPALU ガメ品種をトコトン追究しているジャンクロード・ラパリュ エッ!これがガメ品種っと驚くような水に近いスタイルから濃厚なスタイルまでのガメの側面を魅せてくれる。 独自の創意工夫で造りあげた自分のスタイル。 特に2018年は思うようにできたミレジムだった、と言い切るジャンクロード。 (問合せはクロスロード社)      ★Marc PENOT マーク・ペノ  ムスカデ品種を、エッ!これがムスカデ?!と驚くようなユニークなスタイルを造りあげた ムスカデ名人。 北の地でゆったり感とミネラル感を共有させてやさしいムスカデ果実味を表現できる人はマークしかいない。名人芸だ。 18年は過去最高のミレジム、と言い切るマーク。(問合せはエスポア社まで) ★Nicolas Carmaransニコラ・カルマラン フランスで最も寒い地区でもあるAurillacオーリャックの南の小さな集落Le Bruelル・ブリュエルにある。 誰もそこまで行く理由がないの行かない奥地の村で孤高にワインを造るニコラ。祖先がそこでワインを造っていた畑を再開墾して再生させて、冷涼な地でなければできないスタイルを造りあげた。誰にもマネできない超繊細なワインを醸している。18年は満足のいく年だった。 (問合せはイーストライン社まで)     

26
Juil

ESPOAグループの精鋭がRICHAUMEリショームへ

ESPOAはここのところ3年ほど訪問していなかった。 久々の訪問で、皆、リショームの進化に驚いた。 みんなにとって、昔の超濃かったスタイルの印象があった。 この3年でシルヴァンのワイン造りが進化。 まず、ほぼ50年に近いBIO栽培のお蔭で根っ子が地中深く伸びている。 つまり、地中深いところの水分を吸収できるようになって、葡萄に異常な乾燥ストレスがなくなり 果汁に酸が残るようになって、ポリフェノールと糖度の熟すバランスが取れるようになった。 昔のワインのようなジャム系の超完熟風味は一切なくなった。 それと同時によりミネラル感があり、真っ直ぐなスタイルになった。 これから、さらに楽しみな蔵元だ。

7
Juin

Famille Kamm  trois generation カム家3 世代 NO.8

エリックは数カ月前に長男ロマンをもうけた。 すべてがこれからだ!という意気込みがエリックにある。 エリックの従兄は日本人女性と結婚して同じ村でパティシエ(ケーキ屋)をやっている。 日本には昔から大変興味を持っている。 エスポアとの付き合いは昨年から始まったばかり。 エスポアグループとして初めての訪問となった。 いい交流ができた。     両者にとっても、楽しみでハッピーな関係が築けそうだ。 日本のアルザスファンにまた、新しいアルザス、Eric Kammを楽しんで頂きたい。 美味しいよ!!

7
Juin

テースティング Eric Kamm –NO7

Grand cru Frankstein グランクリュ・フランクシュタイン Riesling リースリング エリック・カム自慢のグランクリュ畑。 自生酵母のみ、SO2添加ゼロ。 花崗岩質。花崗岩が風化して砂状になった土壌。 グレープフルーツ系のキリットした酸と果実味、その上にミネラル感があってクッキリとした凹凸感がある白ワイン。 流石グランクリュのリースリング。 QV . g ポワン・ジェ ゲヴェルツトラミネエール品種 自生酵母のみ、SO2添加ゼロ。 1週間のマセラッション・カルボニック醸造。 10か月の樽熟成。 ロゼでもない、オレンジワインでもないロゼ色とオレンジ色の中間色。 花崗岩土壌のミネラル感タップリで、ほのかなタンニンとバラ風味の果実風味が心地よい。 ★Pinot Noir 2016 ピノ・ノワール 自生酵母のみ、SO2添加ゼロ 3週間のカモシしたタンク、4日間のみのタンク、2種類をブレンド 樽熟10か月。 花崗岩土壌、ピノ風味豊か、花崗岩土壌のスカットしたミネラル感があり、涼しいタイプのピノ。 ★MARC マール 自家製のポットスティル蒸留器で造ったゲヴェルツトラミネエールのマール。 ゲベルツトラミネールの果実風味が残っており限りなくワインに近いマールって感じ。 イヤー、このマールは本当に美味しい。チョット、一緒に葉巻をやりたい。

7
Juin

テースティング Eric Kamm –NO6

蔵に戻るとお父さんがテースティングの準備をして待っていてくれた。息子が4年前より自然派ワインを造り出したことに、一言も口を出さずに全面的に協力しているお父さん。 ★A Chacun Sa Bulle ア・シャッカン・サ・ビュル2016(Petillant Nature 微発泡酒) ピノ・グリ品種 リースリング品種 自生酵母のみ。So2添加ゼロ。 花崗岩からくるキリットしたミネラル感、花崗岩質で育つリースリングのグレープフルーツ系の爽やかな酸、ピノ・グリの控えめな果実味が細かな泡と素晴らしい調和。 グット冷やし最高!!    ★Auxerrois Nature オクセロワ・ナチュール 2016 自生酵母のみ、So2添加ゼロ。 砂岩土壌で育ったオクセロワール品種。 シャルドネの従兄品種といわれている。 酸も比較的に穏やかで、すべてが優しく飛びぬけたものがない柔らかさを備えている。 繊細な和食にピッタリ。 ★Terre de Volcan テール・ド・ヴォルカン 2014 アルザス一体が火山地帯だった頃の火山灰が固まった土壌。 ピノ・グリ品種 自生酵母のみ、SO2添加ゼロ 樽発酵、樽熟成18カ月。 やや燻製香があり、酸とミネラル感がハッキリしている。 魚介類の焼き物の合いそう。

7
Juin

酒販店グループESPOAのメンバーと共に、 Eric kamm エリック・カム醸造- NO5

今年も素晴らしいメンバーがやって来た。 皆、それぞれのやり方で、それぞれの街でコツコツと本物ワインを広めている販売最前線の人達だ。 有名、無名、大小関係なく、一所懸命に本物ワインを紹介している。 売れる土壌を造りあげる為に、現場の情報を収集にやって来た。 よくあるインポーターの招待旅行ではない。 自分で経費を払って、中にはお店を10日間も閉めてやって来たメンバーもいる。 気合の入れ方が違う。 アルザスの畑を自分の足で歩き。 急斜面、花崗岩が風化して砂状になった土壌に触れ、太陽の当たり方、風の流れなど、葡萄園のミクロクリマ(微気象)を自分の体で感じている。今年はすでに乾燥が始まっている。 このアルザスの葡萄たちはこの美しい街並みが歴史の中で壊されたり、再生したりしてきた歴史を知っている。 そんな環境を通して今のアルザスワインがある。アルザス人はこの歴史を決して忘れていない。 彼らと接しているとこのアルザスの歴史が伝わってくる。

1
Juin

10日間のエモーショナルなワイナリー巡りの旅

今回は、一年に一度やって来る日本の酒販店グループ“ESPOA”のメンバーと一緒。 もう23年程も続いている。 . ワインを売る人達と造り手を周るのはエモーションナルな旅だ。 . 毎日自分の店で販売しているワインの造り手に逢うことはエモーショナルなこと。 そのワインを飲む人、そのワインを愛している人の顔も知っている。 . 便利な世の中、インポーターに電話で注文せれば翌日店に配達される。 わざわざ、遠いフランスまでお金と時間をかけてやって来なくてもビジネスは成り立つ。 経費を使わず効果的な情報もインターネットで手に入る。 . どんなに便利になっても、どんなに世が変わっても、人と人が顔を合わせるエモーションの世界は大切。 造り手の生活に触れて、どんな気持ちで、どんな風に造っているのか? 活字やネットでは伝わってこないことが沢山ある。 . ワインを本当に深く知るということは、人を知るということでもある。 造り手の生活を知りということでもある。 . 今回の旅のはじめに、ミーテイングをした。 皆で知りたいことを確認し合ったこと。 『造り手がどんな環境の中で、どんな気持ちで造っているのか?』を知りたい。 一つのワインの大切なルーツ。 どんな人が、どんな気持ちで造っているのか?どんな家族関係の中で、どんな経済的状況の中で。 ワインの味覚が氷山の一角ならば、海底に沈んでいる土台の部分がどんな構成になっているのか? ワインは造り手の判断次第で天と地ほど違うワインになってしまう。 その造り手の生活の触れることは大切なこと。 ただ、ワインは美味しければいいのか? 大切なことは、氷山の見えない部分にすべてつまっている。 そんな大切な部分を知ろうと12名ほどの酒販店がやって来た。

26
Jan

Mylene Bruミレーヌ・ブリュがJAPONに!

今回の日本は、ナチュレル・ワイン女性醸造家として人気上昇中のMylene Bru ミレーヌ・ブリュさんと日本に行った。 ミレーヌさんは大変なパッションの持ち主だ。パッションだけでは美味しいワインは出来ない。 変化の速い気候の変化への適応力、つまり葡萄木が示す僅かな変化を読み取り、素早くそれに対応した畑の世話を施すことができる。葡萄と対話ができる繊細な感性を持っている人だ。 “ワインは葡萄園で造る”を真に実行している。 PASSION, 繊細な感性 意思の強い実行力 この3つで“ミレーヌ旨味”ともいえる独特なスタイルをつくりあげた女性だ。 フランスでも自然派ワイン専門店、ビストロで大人気のワインだ。 Mylene Bru est chez AuxAmis des Vins (Ginza・TOKYO) ミレーヌ・ブリュさんが銀座のオザミ・デ・ヴァンに 私は日本に着くとまずオザミに行く。 今回もミレーヌとブルノーを連れて,準我が家のオザミに直行した。 ここには私の飲みたいワインがある。 オザミにはフランスまでワイン研修に来たソムリエが多い。 机の上で勉強しただけの知識とは違う。 的確に心地よくサーヴィスしてくれる。 一階いるプティ・オザミの松岡さんが気持ち良く迎えてくれた。 松岡さんの気遣いサーヴィスは天下一品だ。 お客さんの心を先取りしてサッと動いてくれる。 ここまでできるサーヴィスマンはなかなかいない。 今日は3階のオザミ・デ・ヴァンに会食。 ミレーヌ日本へようこそ!シャンパーニュは勿論、 あのスカットしたChampagne Jacques Lassaigne*ジャック・ラセーニュで祝った。 日本着の初日はこのメンバーで楽しんだ。 左から、ESPOA社長の堀江さん、ミレーヌ、ブルノー、丸山さん、まどかさん、私、ESPOAの石丸さん。 この楽しいメンバーで、明日からの過密予定の打ち合わせを兼ねて初夜を楽しんだ。 明日から、セミナー、試飲会、デイナーと一週間連日連夜のスケジュールが待っている。 景気・気合入れるにはバッチリのオザミだ。   今夜、飲んだワインの一部。 まず、セネシャリエールことマーク・ペノのムスカデ2004年を開けた。 ウワー、まだ海の香り、微発泡すら残っているほどの爽やかさ。 こんなムスカデの古酒を持っているのもオザミの凄いところだ。 ラングドックのボートレイのOreeも開けた。 ロワールのレジェンド、RobinotロビノさんのL’Ange Vin 、Nocturneノクチュルヌを開けた。Magnifique !! ブラインド・テースティング そして、最後はブラインドで一本。 コルナスのバルタザール2002年だった。 ミレーヌのテースティング能力はかなりのものだ。 パリのソぺクサでワイン講座の先生をやっていた経験がある。 北ローヌのシラーまではあてた。バルタザール醸造は知らない。 答えはバルタザール2002。 […]

16
Oct

ファミリー・収穫人一丸のラフォレ一家の収穫LAFOREST 2016 収穫

伝統の収穫文化を継承するラフォレ一家 今、フランス中で伝統的な葡萄収穫文化が失われつつある。 このボジョレが一番残っている産地だ。 もうじき、無形世界遺産になるのではないか、と思う。 伝統的な収穫とは? 収穫人がフランス中、いやヨーロッパ中から集まってきて2週間は、合宿生活をするパターン。 朝昼夕の食事から寝起きまでを共にする。 2週間後には半分家族のような関係になる。 この収穫期間に巡り会って結ばれるケースも多かった。 フランス社会学的にみても、この葡萄収穫でフランス中の血統が混合された、と云う話しを学者からきいたことがある。 この伝統文化が消えつつある。 理由は 第1に、2週間も朝昼夕の食事を準備する人、普通は奥さん。そんな仕事を引き受ける奥さんが少なくなった。 第2に、フランス労働法が厳しくなって、従業員とみなして2週間でも滞在する場所(部屋、トイレ、シャワー部屋)など設備の検査がうるさくなったこと。 第3に、単に葡萄を収穫するという作業のみを重視して、近隣の人、もしくわ、今はスペイン人、ポーランド人などの出稼ぎ専門紹介人に依頼すれば彼らは、グループでやってきて勝手にテントやキャンピングカーで自給自足して一切面倒みなくてもよいシステムが存在している。 収穫とは 最近の醸造元は、単に素早く葡萄を収穫して、発酵槽に入れれば、よろしい。と考える蔵元が多くなってきた。 収穫人も単なる、お金、給料をもらうだけでよい。 “喜び”を創造するワイン ワインの原点、素材を収穫する人達が、楽しく、喜びの心を持って収穫するのは、実に大切なこと。収穫人が急かされて、ストレス一杯の状況下で収穫された葡萄と前者の葡萄は、同じ熟度でも同じであることはない。 私は30年間、フランスの収穫時は可能な限り醸造元を訪問してきた。 昨今は、ビジネスライクな味気ない収穫が段々多くなってきて、チョット寂しく感じている。 美味しく感情まで伝わってくるようなワインを造る醸造家の収穫は、実に穏やかで楽しそうでかつ精度の高い収穫をしている。 これらの醸造家は常に収穫人の感情を大切にしながらも、精度の高い収穫をしてもらうように心がけている。 物凄い気配りをしながら、収穫を進めている。 ラフォレ一家の収穫はフランスの典型的な収穫文化を今も続けている。 ラフォレ一家の収穫人の中には、もう30年も毎年やって来る人達、20年前よりの人、10年前より、数年前より 新人と、年齢も若手から70歳ぐらいまで入り混じって2週間一緒に過ごす。 ベテラン収穫人達が収穫の技術的なこと、(腐った葡萄を入れないことなど)、また若手を元気付けたりハッパをかけたり、笑わせたり雰囲気づくりをやってくれる。 本当に2週間後には皆ファミリーになっている。収穫が終わって帰るときは皆涙ぐんで分かれを惜しむ程になる。 だから、来年もまた来ようと思う。収穫後も皆、家族のように付き合っている。 これが伝統の収穫文化なのだ。 収穫は単にワイン造りだけではない。 ワインと共に“喜び”というか、ポジティフな波動のようなものを造りだしている。 こんな環境の中で収穫されたワインは美味しいに決まっている。 ラフォーレ・ファミリー紹介 まず最も大切な人、超働きものお母さんマルティーヌ。 このお母さんが30人分の朝昼夕の食事の準備、その他の面倒をみている。 皆のお母さんだ。 三つ子の子供を育てた三児の母。 お父さんのジャン・マルク この人も超働き者。毎月、パリのビストロ、レストランに配達にやって来る。 パリのビストロでも人気者。 私がジャンマルクと出会ったのも、ビストロで飲んでいる時に配達にきてであった。それ以来の付き合い。 今年から正式には引退して息子達に譲ったにも関わらず、全く変わらずにまだ第一線で働いている。ジッとしていられないお父さん。 三つ子の一人、ピエール。 主に醸造を担当している。静かな性格。 ワイン学校を出てお父さんについて、ワイン造りを学んだ。 今年からは、このピエールがワインを造っている。 お父さんとは、違った感性を持っている。 より自然な造りに挑戦している。 主に葡萄園を担当しているトーマ。 収穫中は、殆ど収穫人と行動を共にしている。 16年の難しい年も、彼の働きのお蔭で、良い葡萄が無事収穫できた。 年中の畑仕事はピエールと2人で一緒にやっている。今年の様に湿気があって病気が繁殖した年は […]

23
Mai

酒販店グループESPOAの精鋭部隊がやって来た!!(ボルドー)

酒販店グループESPOAの精鋭部隊がやって来た!!(ボルドー) 日本の酒販店グループのESPOAが恒例の5月買付ツアーにやって来た。日本全国に約100店、独立を保ちながら良い商品、食品、酒、ワインなどグレードの高い本物商品を販売する酒販店集団である。 限りなく体と地球に良い商品を、無名だろと有名だろうと関係なく熱意と努力で販路を広げているグループだ。 ワインは90年代前半より23年前より直輸入している。毎年、精鋭部隊がミレジムの検証と新規ワインの開発の為にやって来る。(写真はボルドーのガロンヌ河の畔、ここから世界に向けて船で出荷された。今は世界遺産に指定されている。) Le groupe de Cavistes japonais est arrive a BORDEAUX. Il y a100taine caves sur Japon entier. Il essaye de presenter des vins et alimentations haute qualite et authentique ,mieux pour sente et la Terre . Ils ont beaucoup de passion et pacience, cars c’est pas facile de vendre produits un connu. […]

6
Oct

日本からペノさんファンがやって来た!

MARC PENOTマルク・ペノさんに逢いに、 日本からやって来ました! 浜松のESPOA ごとう (酒販店)と熱烈なペノさんファン 静岡県浜松市で酒販店を経営する後藤さん ペノさんの熱烈なファンはフランスも含め世界中にいる。 その中でも、特に日本の酒販店グループのESPOAは 熱烈なファンが多い。ペノさん復活の原点となった人達だ。 『どうしてもペノさんに逢いたい!』 浜松の後藤さんは、ペノさんに逢いたいお客さんを集めてフランスのなんとナントのムスカデ地区までやって来てしまった。皆念願が叶って大喜びだ! 後藤さんはワインスクール『和飲学園』を主宰している。 もう十年ほど前から浜松でやっている。浜松ではワインと云えばマダム・ゴトウとワインラバーで後藤さんを知らない人はいない。地元でコツコツとワインファンを育てている熱心で美人な後藤さん。後藤さんファンも多い。 2010年の収穫を終えたばかりの10月3日にやって来た。 ペノさんも2010年が素晴らしい品質の状態で葡萄が収穫されホッとしたところだった。ペノさんは日本の友には、心から感謝している。 今、こうしてワイン造りに集中していられるのは、本当に日本のファンのお陰だと感謝している。 セネシャリエール醸造所の中は歓喜と幸せに溢れていた一日だった。 M2010年は生涯最高だった07年を凌ぐ 高品質に仕上がった。 今年は復活して3年目、この3年間の畑仕事の努力の積み重ねが、素晴らしい葡萄を天から授かった。ペノさんは云う。この天からの贈り物を日本の皆さんと分かち合いたい。 まるでオレンジ・ジュースのような色をしている。それほど熟して収穫されたということです。まだ、アルコール度が5度前後のジュースの状態です。 本当に今しか飲めない貴重な瞬間に日本の皆さんと楽しめることに、ペノさんは感動していた。 『一昔前は、ナントのワイン・ビストロの入り口に葡萄の枝をこの時期に店の前に飾って、このムスカデジュースを飲ませていたんだ。まるでボジョレ・ヌーヴォーのようにね。今はそんな習慣が無くなってしまったけど、みんな結構楽しみにしていたものだよ。』とペノさんは嬉しそうに語った。 10月3日、外は生憎の雨だったので皆さんと葡萄園を歩くことが出来なかった。でもその分、セネシャリールの蔵の中で日本の友達と楽しく一期一会をできたことにペノさんは大満足だった。ぺノさんの笑顔はまるで子供のようだった。 夜はナントの街に自然派ワインビストロ、 ル・ピッコロLE PICOROへ 地元のミシェラン2星で働いていたトーマとオレリーちゃんが1年前にオープンしたレストラン。今日は定休日のところを特別オープンしてくれた。 トーマのワインセレクションはピカいちです。二人の情熱が一杯のビストロです。 ペノさん夫婦も合流した。 ペノさんが生涯最高と云う、2007年のミステールのマグナムを持参してくれた。 美味しい生ハムを食べながらアペリティフ代わりのミステールを飲んだ。 何て幸せなんだ。 自然派ワインを造るのは、リスクや困難なことをクリアしながら栽培、醸造をする挑戦の連続です。 それを理解してくれるお客さんと、仲間のビストロトーマとオレリーも加わって、特別なソワレ(宴)となった。昨日、日本からパリに着き、今朝バスでナントまで移動してきた皆さんも、ビストロに着いた時は疲れてとても食べられる体の状態でなかった。 しかし、ペノさんのワインを飲んで不思議にも 全員が元気100倍になってしまってた。

2
Avr

エスポアの仲間達と神田 萬屋天狗にて

全国に約200店弱の仲間を持つエスポア・グループ・特に東京のメンバーは時々情報交換会をやっている。 鴬谷のよろずやのよっちゃん、菊田さん、長さん 過去、色んな酒販店グループが存在していた。生まれては消えを繰り返し、結局現在まで残ったのはエスポアグループだけだ。 残った最大の原因は本部組織が独立して存在しているからだ。 今までの消滅したグループは、メンバーの有力酒販店がまとめ役を演じていた。これでは人が多くなると意見がまとまらなくなってグループとしての行動が硬直化して消滅してしまった。 エスポアの素晴らしい処は、本部組織がシッカリ独立していること。お互いに切磋琢磨でスケールメリット。 自由が丘のやまやさん、いせいの有馬夫人 一個店ではできない事や、一酒屋でやっては利点にならないことを本部が代わって企画・実行してスケールメリットを出すことができることだ。例えば、ワインの直輸入システムにしても、一酒屋ではとても輸入などは考えられない。有力な酒販店が直輸入をやることもあるが、長期に渡って、取引蔵元と良好な関係を続けることが出来なくなってポシャってしまうことが多かった。200店舗が一致協力すれば皆が少しづつ努力すれば大きな力となって長期に渡って醸造元とも良好な関係を続けられる。造り手から販売者、消費者までの共生の世界だ。 世田谷のナカモト、いせいの有馬、横浜の竹之内 まさに、スケール・メリットを皆で享受できる訳だ。勉強会にしても、フランスツアーにしても本部がニュートラルな立場で企画してくれるから皆が自由に参加できるのである。これも一軒の酒屋ではできないことで、ましては継続的にやることは不可能だ。 本当に世界に類を見ないグループとシステムになっている。私はエスポアが直輸入を開始したころからの付き合いだ。だからもう20年弱の付き合いだ。私にとっては家族のような存在だ。まさに共に生きるの実践だ。 この20年の間には酒販免許の緩和、酒の安売スーパー全盛期、衰退期など色んなことが起きた業界だった。 周りの酒屋の倒産閉店が続く中、何とか生き残って来たのがこのエスポアグループだ。今、残っているエスポアのメンバーは、メンバー同士が親戚のような付き合いをしている素晴らしい関係だ。私との関係は彼らの先代からの付き合いだ。云うならば親戚のおじさんのような存在かもしれない。今夜のような、宴会というか、集まりが時々行われている。有馬氏や竹之内氏が声をかけると10名前後はすぐに集まってくれる。 楽しいひと時の一つにブラインドテースティングがある。   皆、一本づつワインを持ち寄ってブラインド・テースティングをやりながら色んな話をして情報交換を楽しむ。本当に皆、佳い人の集まりだ。私も時々参加させて頂くが心地よい空気が流れている暖かい人達の集まりだ。 それに皆、それぞれが、それぞれの方向とやり方で努力しており、大事なところだけは共有してスケールメリットを出している。多少の競合関係は存在しているが切磋琢磨でお互いを盛り上げる素晴らしいグループだと思う。 ESPOAには素晴らしい本物ワインが沢山ある。    今日飲んだ美味しいワイン、まずは口慣らしにCHAMPAGNE DE SOUSA*シャンパーニュ・ド・スーザのキューヴェ・コダリだ。竹之内さん持参。何て素晴らしいシャンパーニュなんだろう!コート・ド・ブランのAVIZE村のシャルドネだ。クレと呼ばれる真っ白な石灰質岩盤の土壌だ。スカットした辛口の中にも果実の深みのニュアンスがこのコダリにはある。何と云ってもクリアなミネラル感が最大の特徴だ。 シャンパンでスーと入ってしまうのは少ない。まだ、飲んだことがない人は是非試してほしい。後悔はしませんよ! BRUNO SCHUELLER*ブルノ・シュレールのRIESLING 2000 ほぼ黄金色に近い色合いは、ウイラージをしない樽熟成からのものだ。何て力強い、蜂蜜感さえ感じさせてくれる熟度だ。それに反してキチッと締め て、スッキリ感を与えてくれているのがシュラー独特のミネラルだ。これはブルノのお父さんのジェラールの畑仕事のお陰だ。実に素晴らしいアルザスのテロワールワインだ。イカが美味しかった。 DOMAINE ALQUIER*ドメーヌ・アルキエのBASTIDES 96 AOC FAUGERES バスティード 何て細かく上品なタンニン何だろう。こんな繊細なフィネスを感じさせてくれるワインを造る人はそう多くない。しかもこのボリューム感は南仏そのものだ。かと云ってアルコールを全面に感じることはない。これはフォジェール独特のシスト土壌が酸をもたらしてくれるからだ。フレッシュ感さえ感じさせてくれる。熟成からくるトリフが出始めている。   DOMAINE DE LA SENECHALIERE*ドメーヌ・ド・ラ・セネシャリエール、V V 2004 ムスカデ 偉人マーク・ペノは04年当時、まだムスカデとして出荷していた時代だ。 マークのワインはムスカデとして登録する6月までにはまだ醸造が終わっていないことが多く、今ではテーブル・ワイン、ヴァン・ド・ターブルの カテゴリで出荷している。イオデと云われる浜辺の香りがあり、蜂蜜さえも感じさせてくれる。勿論、6年の熟成を重ねてもフレッシュ感を備えている偉大なるムスカデだ。 DOMAINE D’AUPILHAC*ドメーヌ・ドーピアック LES PLOS DE BAUMES 03*レポドボーム ラングドック地方の偉大なる醸造家の一人だ。南仏ワインの名声を上げた一人に数えられるシルヴァン・ファダだ。シルヴァンのワインはルカ・カルトン、トロワグロ、エルブリなど一流シェフのレストランにオンリストされている。このキューヴェはシルヴァンのワインでは異質のワインだ。 彼はアニアン村にわずかな畑を所有している。ここはメドックに似ているといわれる土壌を備えている。メルロー60%、カベルネ・フラン20%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、というボルドー品種構成だ。実に細かい粒子のタンニンだ。03年と云う過酷な暑さの中で育った葡萄を仕込んだ。このフィネスはボルドーグラン・ヴァンだ。これは収穫量が20HL/Hと云う少なさから来ている。素晴らしいワインだ。 DOMAINE […]