20
Juil

小松屋軍団・大阪の料理人の方々とトビッキリな                    バーベキュー・ソワレ

20名ほどの大阪の料理人の方々が南仏の小さな村アシニャンにやって来た!! 今年はまずスペインに入ってバスク地方、そしてカタルーニャ地方に行って、 今日はバルセロナからフランスに入って来た。 なんとフランスが初めてという方が数人、人生で初めて滞在するところが人口200人の アシニャン村、という普通の旅では絶対にありえないコース。 今夜は、ここスリエ醸造で皆さんと特別なバーベキュー・ソワレ。   流石にプロフェッショナルの皆さん、瞬時に特設バーベキュー台を作って、皆さんの特別料理が 次々と出てきた。 ヨーロッパに着いて4日目、チョット日本食、ご飯などが食べてくなる時期。 南仏の太陽で育った小松屋の17年産の少量生産のワインと特別料理をみんなで楽しんだ。 そして、勿論、スリエ醸造のトビッキリ美味しいロゼが最高に心地よかった。 スリエ醸造の中庭、夜になると24度程でここ心地よい。日本のように蚊がいないので安心。 太陽は沈んで暗くなるのが22時ごろという、最高の季節、なんと気持ちがいいのだろう。   次々と焼きあがってくる美味しい料理。今日ナルボンヌの街の市場で仕入れた新鮮な 魚介類と野菜中心。      大阪のパスタ専門店のイカ墨パスタ。赤身の牛肉、ポテトサラダ、そして、 美味しい“おむすび”で仕上げた。     もう、たまらなく美味しく、楽しい人達の集まり。醸造元でこんなことができるなんて素晴らしいことだ。    初めてお逢いする人も、もうずっと前から知っているかのように親近感がある。      最後は、蔵の中に入って2017年産の樽熟成中のものをテースティングして終わった。 大阪の皆さん、小松屋の皆さん、忘れられないソワレを有難うございました。 また、来年、お待ちしております。     

3
Juil

特殊ミクロ・クリマのアシニャン村のサンソー品種100%

ラングドック地方ベジエの街の西北に、200人足らずの小さな村Assignanアシニャン村がある。 この村に400年も続いている醸造元がある。 Bio公的機関が存在する前から400年もずっと自然栽培をやっている葡萄園がある。 標高が高く、葡萄が熟しながらも酸がキッチリ残る特殊なミクロ・クリマ(微気象)を備えている。 そうSouliéスリエ醸造である。現当主はレミー・スリエ氏。 いつも笑顔が絶えない実に心地よい人物である。 この地方では、100年前まではサンソー品種などが主力品種だった。 乾燥して南仏の強烈で過酷な太陽の元でも軽快で涼しい果汁出してくれる特別な品種だった。 100年前はこの地方では、アルコール度数8~10度ぐらい。ワインでグイグイ飲めるスタイルのワインだった。 水道水がなかった当時では、水代わりに一日に何リットルも飲んでいた時代だった。 そんな村で、レミー・スリエ氏の協力をえて、日本向けの特別Cuvéeワインを造ってもらった。 それが。Cuvée Bouキューヴェ・ブーである。サンソー100%のワインである。   切っ掛けとなったのは、10年前、東京のオザミ・デ・ヴァンAux Amis des Vinsの丸山弘人氏と大阪の小松屋社長の藤田氏がスリエ醸造を訪問した際、レミーと3人で意気投合して造ることになったのがこのキューヴェ・ブーである。 ラベルの図柄(3匹の子豚)は丸山氏の直筆である。 このキューヴェを飲むには、東京ではオザミ・デ・ヴァンAux Amis des Vins系列のお店、また、大阪では小松屋酒販が卸しているお店で飲むことができます。 近年、サンソーは引き抜かれてラングドック地方でも少なくなってきた。レミーは積極的にサンソー品種を植えている。 ちゃんと醸造するとまるでピノ・ノワールのような風味になる品種である。 このキュヴェー・ブーは近年、醸造も洗練されてきてますます美味しくなって来ている。 石灰質が強い土壌なので、塩味を含んだヨード系のミネラル感が心地良い。    

29
Déc

新大阪駅 パッション・エ・ナチュール               PASSION ET NATURE

なんと新大阪駅の構内に自然派ワインが楽しめるワインバーがある。 東京行きの新幹線を、余裕をもって予約した後、ちょいと一杯やりにいつも寄る。 大阪で自然派ワイン販売に気合がはいっている業務用酒販の小松屋さんが経営するビストロだ。 駅とはいえ、凄い自然派ワインがズラリと並んでいる。   新幹線に乗る前に、よく眠れるようにパカレ・ヌーヴォーを一杯ひっかけた。    小松屋さんといえば、南フランスでワイン造りをしている。 いよいよラングドックに畑を購入した。 小松屋社員の岩田さん(岩ちゃん)が滞在している。 アシニャン村のシラー品種の畑を購入した。 これからが楽しみな小松屋さん。 ヌーヴォーを飲みながらフランスの岩ちゃんに思いをはせた。 岩ちゃん元気でやっているかな?

18
Mai

SOULIE スリエ醸造400年記念、Remy レミー人生半世紀50歳記念パーティー NO2

会場は醸造所の前の外庭が、日本の祭りの境内の様になっている。勿論、移動式の音楽バンド・ステージも設置。 この時期、フランスでは夜の9時頃まで明るい。明るい間は外で食べて飲んで踊る。    暗くなったら朝まで続ける会場がある。 蔵の中の発酵槽を移動して大宴会場、奥はバンドが入って踊れるディスコ場となっている。 これを見ただけでも、朝まで続く大掛かりな祭りだ。 毎日岩ちゃんが働いているスリエ醸造の社長レミーさんの50歳の誕生日。 それに合わせてDomaine Soulié ドメーヌ・スリエの400年を祝うことにした。 アシニャン村始まって以来の大祭りとなるだろう。      

23
Fév

2016年産、試作ワイン、ピノ・ノワールを利く。

2016年9月、Domaine des Soulié*ドメーヌ・デ・スリエ醸造に行った。収穫前のピノ・ノワールの畑があった。 まだ、完熟してない状態だった。 南仏ではピノを完熟させない方が、酸が残る。 完熟させるとアルコール度数が高くなってピノらしさが消えてしまう。 少量のピノの試作をやらせて貰ってもいいか?Rémy*レミーに聞くと 『小さいタンクが余っているから、どうぞ。』と承諾をえる。 岩ちゃんがピノを仕込んだ。 今回、その熟成中のピノを利く。 発酵中にさわったのは、一回の柔らかなルモンタージのみ。 アンフュージョンのように、優しく抽出した。 熟成はステンレスタンクでつい最近まで。 その後、一部を樽に詰めて熟成中。 まずは、ステンレス・タンク熟成のもから試飲。 まだ、マロラクティック発酵が完全には終わっていない。 リンゴ酸の酸味を感じる。 それを引いても、南仏のピノ・ノワールとは思えないフレッシュさが残るだろう。 ここAssignanアシニャンのテロワールは、石灰質度合が大変強く、ワインにかなりのミネラル感を与える。 強いミネラル感に、その上に酸が加わると、さらに締まった印象になる。 まだ、熟成途上の今のテースティングでは、その締まった感じが表面に出ている。 岩ちゃんが一週間前に試飲した時は、今より果実味が全面に出ていたとのこと。 ここのところ、天候の変わり目が激しかったので、またワインが締まったのだろう。 今度は、蔵の奥にある樽倉庫に移動して、樽からピノ・ノワールを試飲。 やはり同じワインでも、樽熟成した方が、熟成が進んでホワッとした優しさがある。 樽の木目から超僅かな酸素が入って、熟成がすすむ。 こちらも、マロラクティックがまだ終わっていない為に酸味が強い。 同じように、マロが終わっていないことを考慮しても、このフレッシュさは狙ったとうりで満足している。 これから暖かくなってマロラクティック発酵が終わってくれる事を願うばかりだ。 こればかりは、微生物に話しかけるしか手はない。 (多くの一般的なワイン造りでは、テクニックを使って、強制的にマロを終わらせてしまう。) 泣くまで待とうホトトギス。 どう変わるかが楽しみだ。忍耐、忍耐。 Soulié*スリエ醸造のRemy*レミーさんに感謝、感謝である。 この蔵で自由にやらせてくれて、なおかつ色々な面で援助をしてくれる。 こんな人はなかなかいない。どんなに感謝しても、足りないくらいだ。 さあ、先程、ブジーグ村で買ってきた牡蠣でもあけてアペロでもやるか! 勿論、ワインはここSouliéスリエの白。Cuvée Mathildeキューヴ・マチルドェ スリエ家の歴史は400年、400年前から一切の化学物質が畑に入ったことがない土壌で育った葡萄。 グルナッシュ・グリ、80%と主体にして、マルサンヌ、ルーサンヌを10%づつ。 魚介類の化石が固まってできた岩盤土壌で育った白葡萄を仕込んだもの、牡蠣と全く同じ磯の風味がある。 南仏の白とは思えないサラッとした口当たり、キレイな酸が南仏とは思えない。 和食、牡蠣、アサリなど魚介類にピッタリのヨード風味があり。 そして、価格が安い。 ビストロ、レストランのハウスワインとして、こんなワインが出されたら嬉しい人が多いと思う!!

22
Fév

ガンちゃん(岩田KOKIさん)に逢いに * DOMAINE DES SOULIE

Seteの隣村、Bouziguesブジーグは牡蠣の養殖をやっている。 15年前よりこの近所に来ると、寄って牡蠣を仕入れる行きつけの養殖屋さんがある。 その牡蠣を持って醸造元を訪問して、皆で食べるのが美味しい。 これから、Haut Languedocオー・ラングドックの山の中ASSIGNANアシニャン村で頑張ってワイン造りを模索しているガンちゃんに逢いにいく。牡蠣を土産に持っていく。   岩ちゃんこと岩田さんは、ラングドック地方Beziersベジエの街の北西に位置するASSIGNANアシニャン村のDomaine des Soulie*ドメーヌ・デ・スリエ醸造で働いている。 スリエ醸造の社長Remy*レミーさんはいつも笑顔で気持ちの良い人だ。 2年前より、岩ちゃんの要望を受け入れてワイン造りの研修させてくれている。 スリエ醸造は400年前からずっとビオ栽培をやっている。 ビオ協会組織が存在する前からビオだ。 フランスにはこのような健全な農家、醸造元が思っている以上に沢山ある。 スリエ醸造は最近アシニャン村で、標高の最も高い丘“サン・ピエール”の北斜面にある畑を4ヘクタール買い足した。 北向きで320mの標高は、ここラングドック地方でも酸を残せる。素晴らしい条件を備えている。 風光明媚な丘に登ると丁度夕陽が沈むところだった。 アシニャン村の葡萄園に沈む太陽。 な・なんと美しい夕陽だ !! 遠くのピレネー山脈のシルエットの地平線に沈む夕陽。 思わず息を飲むほど美しい光景に。