13
Fév

心地よい仙川のワインバー・サンセール

(BY TAKESHITA)    京王線仙川駅のすぐそばにある素敵な空間のワインバー・ル・サンセール。一歩足を踏み入れると、 時間が経つのも忘れてしまう心地よい空間を作りだすのが、川村さんとみどりさんのカップル。 深夜にもかかわらず、定休日にもかかわらず、久しぶりにもかかわらず、いつもの気兼ねない雰囲気で迎えてくれた。 急きょの深夜オープンにもかかわらず、お店開けた途端に、 近所の常連が集まるわ集まるわ。まさに近隣住民の憩いの場。 そんなサンセールの2人が開けてくれたボトルが2010年のCLUB PASSION DU VINツアーで オリヴィエ・クザンのところに訪問したときに1人1本ずつくれたカベルネ・フラン2007のマグナム。   この時のツアー参加者は、赤穂の47リカーズの岡田さん、御殿場の泉屋酒販の勝俣さん、そして サンセールの川村さんとみどりさん、その友人の日野でバー経営の高田さん。 ツアー1軒目の訪問蔵元がオリヴィエ・クザンだった。 そこからミッシェル・オジェ時代のメゾン・ブリュレ、 もちろんサンセールは必須訪問でセバスチャン・リフォー、ブルゴーニュに行ってエマニュエル・ジブロ、 ラトー、フィリップ・パカレ、ドミニク・ドゥラン、 ボジョレーはデコンブ、石川研修中のラピエール、ラパリュ、 そしてダール・エ・リボ、マルセル・リショー、 ルシヨンのル・ブー・デュ・モンドまで南下したまさに弾丸ツアーだった。 さてオリヴィエのカベルネ・フラン2007は熟成感など枯れたニュアンスは一切なく、ガメイのごとく果実味溢れ、みずみずしい。タンニンはとても滑らかで、カベルネ・フランの持つ気品のある青みが、さらに清涼感を与えてくれた。 サンセール、お宝ワインがたっぷり。 ツアーの想いで話に花が咲き、気がつけば、、、、また時間が経つのを忘れてしまいました。。。 Le Sancerre 調布市仙川町1-19-36

17
Déc

2018年諏訪湖にて野村ユニソンとヌーヴォーを楽しむ会!

ドキドキの天候を乗り越えて、冬、春の記録的な豪雨、初夏、真夏の38度を記録した猛暑、こんな 一年を記憶をしている液体が18年ヌーヴォー。 4つの蔵元のヌーヴォーを楽しんだ。 醸造家の意志で軽めに仕上がったもの、 ミネラルを中心にスーット伸びてくるもの、 猛暑の太陽を十分に表現した力強いもの、 果実味を最大現に表現したもの、 醸造家の意志で色んなタイプができる可能性を秘めた要素を備えた年だったともいえる。 醸造家と共に追って来たこの一年、その総決算を多くの日本のワインファンと楽しむこのひと時は 格別だ! 今夜は野村ユニソン社の本社がある長野・諏訪で楽しんだ。 来日中のダール・エ・リボ醸造のルネ・ジャン親子も特別参加。 こんなに素晴らしい会を毎年開催して頂ける野村ユニソン社ファミリーに感謝!!

10
Déc

北アフリカ料理に驚くほど合うダール・エ・リボのワインchez Tagine

   ワイン・ビストロが立ち並ぶParis11区に、自然ワインが飲める北アフリカ料理、クスクスやタジンが飛っきり美味しい店がある。 老舗のLe Tagineル・タジンである。 ダール・エ・リボのルネ・ジャンも時々やって来る。 クローズ・エルミタージ16年、(ルネ・ジャンの写真あり)をあけた。 何を食べても美味しい。 普通、私はアフリカ系香辛料がチョット苦手、でもここは別格。問題なく体に入っていく。 その上、誤魔化しのない本物ワインが飲めるのが嬉しい。 近くに立ち並ぶワインビストロでアペロをやって、ここで仕上げるのは最高。 (日本でのダール・エ・リボ醸造のワインの問合せは野村ユニソンまで)    私の大好きなルシオン地方のワイン、Domaine Possibleドメーヌ・ポッシーブル醸造のLoic・Roure  ロイック・ルールのワインもある。スパイシーさこの料理にピッタリ。 ポッシーブル醸造の畑には野生の香草、タイム、ローズマリーなどが沢山ある。 だから、スパイシーな料理にピッタリとマリアージする。 ルシオンの山側地区では最初に入り込んで、誤魔化しのない本物ワインを造った人でもある。 醸造家ロイックの自然を愛するやさしく懐が深い人柄がワインに転写されている。多くの料理合わせることができる。 (ドメーヌ・ポッシブルの日本での問合せはオルヴォー社まで)   

24
Sep

危険な街角 Paris レピュブリック界隈、美味しい自然派          ワインビストロ勢揃い!

Le Repaire de Cartouche ル・ルペール・ド・カルトゥッシュ パリ3区のレピュブリック広場界隈にワインビストロがますます増えてきた。 チョット危険な感じになってきた。 軽く一杯の気持ちで行っても、近所に気持ちのいい店があると、どうしても足が向いてしまう。 結局、一杯で終わらず一杯(沢山)飲んでしまう危険な街角。 Chambre noireシャンブル・ノワールからレペール・ド・カルトゥッシュまで徒歩6分。 やっぱり、寄ってしまって、酔ってしまう。 店に入ると、即、ポンっといい音がした。 『ITO、最後の一本しかないプランタン・マグナム18を開けたぞ!』と嬉しそうにルドルフが言う。 チョット、待てよ、これからマグナムかよ。 でも、スーット体に入ってしまうから恐ろしい。 いやー、今夜もよく飲みました。ありがとう。    

7
Juil

久々の剣道、そしてRepair de Cartouche 武道と葡萄

先日は、Parisで久々の剣道。     パリには剣道8段の好村先生がおります。 好村先生は時代もの小説の作家でもあります。… 剣道の最高段の先生が書かれた歴代の剣士小説は最高に面白いです。 伊藤一刀斎 行くのか武蔵 武蔵 円明の光 愛洲移香(陰流開祖)              など、立ち合いの描写などご自身が剣道8段という達人でなければ書けない極意が表現されている。 私の尊敬する大先生であります。 まだ、お読みでない方は是非お読みください。面白いですよ!! 最近、忙しさにまみれて稽古に顔を出していなかった。 先日、南フランスからパリに戻った日、偶然にもオペラ座の前で先生にばったりお逢いした。 『伊藤さん、最近稽古に来ませんね。』 『はい、失礼しています。』 『明日、稽古があるのでどうですか?』 『はい、行かせていただきます。』 もう自然なカタチで久々の剣道をやることになった。 BUDO 11 ブドウ・オンズという道場がサンセバスチアン・フロワサード駅の近所にある。 最初の打ち込み練習で既に足ガクガク、心、技、体がバラバラ。 気だけがはやって、体も技もついていかない。 そして、先生と稽古。 すべてを打ち消してゼロの気持ちでお願いした。 あまりにもの稽古不足で剣道になっていない。 でも、研ぎ澄まして全神経を集中できるこの小宇宙空間がたまらない。 心身が無茶苦茶な状態な私を、やさしく稽古をつけて頂き精神も体もスカットなりました。 やっぱり剣道、武道はいいなー。 私は武道が大好きだ!! 葡萄も大好きだ!!      稽古の後は、勿論、カフェで皆とビールを飲んでノドの渇きをいやした。 そして今日は久しぶりに好村先生と二人だけで食事を共にさせて頂きました。 道場の近所に、あのビストロRepaire de Cartoucheルペール・ド・カルトゥッシュがある。 感激のひと時でした。 一芸に達した人の一挙一動、一言に違いあり。 ありがとうございました。 先生が帰られた後、Dard et Riboダール・エ・リボのPrintempsプランタンをやった。(先生はあまりお酒類をたしなみされないので)

30
Mai

Voyage dans la Vigne !!!

  毎年恒例、CLUB PASSION DU VIN主催、自然派生産者訪問弾丸ツアーを開催します。 実際にぶどう畑に足を踏み入れ、ぶどう畑を取巻く環境を、生産者の熱い想いを 一緒に体感しませんか!   今回は南仏ラングドック、ルーション地方をスタートにシャンパーニュまで駆け巡ります! たった7泊9日の旅ですが、自然派ワインへの理解がとんでもなく深まる感動のツアーです。 ご興味ある方はCPV竹下までご連絡お願いいたします。 案内書など送付させて頂きます。 日程:2018年6月18日(月)日本出発       6月25日(月)現地発 26日(火)日本到着 参加対象者:酒販店、飲食店関係者のみ 訪問予定蔵元:カゾ・デ・マイヨル/ブー・デュ・モンド/ポッシブル/ル・タン・デ・スリーズ/モン・ド・マリー/マス・ロー/エスカルポレット/ジュリ・ブロスラン/ダール・エ・リボ/ジャン・クロード・ラパリュ/ラピエール/ジャック・ラセーニュ/アレキサンドル・バンなど(変更の可能性あり) クラブ・パッション・デュ・ヴァン 竹下 (筆)

9
Mai

Repaire de Cartouche : c’est le printemps

Je suis chez Repaire de Cartouche pour boire c’est le printemps. 今夜はルペール ド カルトゥシュに来ている。 この時期、ここではプランタンがハウスワインです。 今夜、大阪からあの萬谷シェフがやってくる。 萬谷シェフとさしでやります。 チョット早く着いて一人プランタンをやってる。 今夜 今現在28度の真夏日。 プランタンを飛び越えて夏。 夏もいい。

12
Avr

COINSTOT VINO*コワンスト・ヴィーノ -NO1

突然、電話が入った。 『今、パリです。』 そうこの人、オザミ・ワールドの社長、丸山宏人さん。 珍しく所用でイギリスに行ったらしい。ロンドンからパリにやって来た。 今夜は久々のCOINSTOT VINO. 丸山さんとは一か月前に東京で逢ったばかり。 いつ逢っても気持ちよく飲める人。 ほぼ家族のような存在。 今夜は、やはり家族のような存在の人 Rene-Jean * ルネ・ジャン が造った Dard et Ribo * ダール・エ・リボの St-Joseph * サン・ジョゼフをやった。 気の合った人と気の合ったワインを飲るのは最高だ!!   気の合ったビストロで一杯やるのも格別だ。 私はここCOINSTOT VINO * コワンスト・ヴィーノが好きだ。 気持ちのよいサーヴィスが心地よい。 おまけに、ワインの品揃えも、食べ物も美味しい。

30
Mar

Le Repaire de Cartouche  * ル・ルペール・ド・カルトゥッシュ

パリジャンから愛されている自然派ワインビストロの老舗 Le Repaire de Cartouche * ル・ルペール・ド・カルトゥッシュ 身長2メートル弱のシェフ。 多くのパリの自然派ワイン食いしん坊に愛されているルドルフ。 単に、ワインセレクトの良さだけでなく、料理がホントに美味しい。 料理で満足、ワインで満足のダブル満足の店だ。 今夜は、CPVパリスタッフとアペロをやりに来た。 春といえば、DARD ET RIBO * ダール・エ・リボのキューヴェ・プランタンの“春ワイン”! 本日は会議をやって、皆でアペリティフをやろう! という事になった。 毎年この時期に出荷される。 ダール・エ・リボのルネ・ジャンとは家族のような付き合いをしているルドルフ。 ここに来れば、キューヴェ・プランタン(春ワイン)を飲めると思った。 何たること! DARD ET RIBO * ダール・エ・リボのキューヴェ・プランタン到着日が遅れて明日着くとのこと。 残念!!   では、ロドルフ・シェフの超お勧めワインでアぺロ。 これが大変、美味しかった!! ルシヨン地方の山側の蔵、Domaine La Petite Baigneuse * ドメーヌ・ラ・プティット・ベニューズ醸造のワイン、 シスト土壌のブドウを仕込んだワイン、Les Loustic * レ・ルスティックを飲んだ。 南フランスのスペインに近い最南端の一つの葡萄園とは思えないフッシュさ!! 軽めでグイグイ体に沁み渡っていくやつだ。 シスト土壌からくる涼しさを含んだミネラルが透明感を演出してくれている。 ルペール・ド・カルトゥッシュといえば、ロドルフ・シェフ自慢の人気パテだ。 食べ始めたら止まらない美味しさ。 ワインとパンで永遠に食べ続けられそうな組み合わせ。 今夜は、新ツマミ・メニュが登場。海の幸“オマール”のパテ。 イヤー美味しかった!! Le Repaire de Cartouche * ルペール・ド・カルトゥッシュ飲んだワインの紹介 La Petite Baigneuse ラ・プティット・ベニューズ醸造元 アルザス人のPhilippe Wies * フィリップ・ヴァイスは他の地方で野菜・果物のBIO栽培をやっていた。 葡萄栽培とワイン醸造に興味があって、どうしてもワインを造りたかった。 2008年にルシヨン地方のモーリ村にたどり着いた。 シスト岩盤からなる丘の葡萄園が売りに出ていた。 何と美しい景色とグルナッシュの古木が揃っている葡萄園を見て一目惚れ! あれから10年の歳月が流れた。 ワイン造りに熱中し過ぎて、人生上の紆余曲折を乗り越えながらもワイン造りにすべてを賭けてきたフィリップ。 人生を経験することで、人の苦味が判る深味が備わって来た。 まさにワインがシンプルになり、かつ深味、優しさが加わってきた昨今のLa […]

11
Nov

Bistro Simba (ビストロ・シンバ)

今、日本で一番食べに行きたいレストランは? と聞かれれば、即、“SIMBAシンバ”と答える。 何故? まず、大変、美味しい。 そして、飛っきり心地よい。 ワインのセレクションが凄い。 これだけ、三拍子揃ったレストランは本当に少ない。 最後に、菊池シェフの“気”が店中に行き届いている。私にとっては間違いなく三ツ星だ。 まずは、Stéphane Tissot*ステファン・ティソの 発泡ワイン Crémant du Jura Nature クレマン・ドゥ・ジュラ、ナチュールで乾杯 !! な,何て!スッキリ爽やかで真っ直ぐなミネラル感。 これがあればシャンパーニュはいらない。 ツマミに小魚の揚げ物。 もみじの黄葉、稲の穂、まるで俳句の世界だ。 ムール貝蒸し。 目の前で、磯野の香りがプーン。 ウーン、香草の香りが混じって潮の風味タップリ。 菊地さん自ら演出してくれました。 ウワー、こんなワインもありました。 Domaine de la Borde, Julien Mareschal*ドメーヌ・ド・ラ・ボルド、ジュリアン・マレシャル Jura ジュラ地方のArbois Pupillinアルボワ・ピュピラン. Cote de Caillot コート・ド・カイヨ。 石灰質の石ころが転がる標高500mnの急斜面にシャルドネである。 どこまでも繊細でミネラリーなワイン。 菊地さんの繊細な魚貝料理にはピッタリのスタイルだ。 これ以上マッチするワインは少ないだろう。    今日はこんなメンバーでやって来た。 ローヌのターン・エルミタージからDard et Ribo*ダール・エ・リボのRené Jean*ルネ・ジャンを囲んでCPVメンバーの勢ぞろい。 PARISスタッフの貴翔も、大阪の石川君も参加。 CPV JAPON の竹下君、そして、CPVの太陽であるまどかさん。 チョット、早目の忘年会のようなもの。 この辺から、皆、調子に乗ってきた。 ワインをポンポンと開けた。 […]

1
Août

Dard et Ribo, Tain-Hermitage

Dard et Ribo ダール・エ・リボ醸造 Tain-Hermitageの街に行って来ました。 高速道路A7のTain-Hermitageで下りて5分と近い。 今日は、Tain-Hermitageの街でRene-Jeanと待ち合わせ。 自然派ワインが飲めるビストロでRene-Jeanファミリーと昼食の約束。 私は高速道路でここターン・エルミタージをよく行き来する。 時間的に余裕がある時はルネ・ジャンを呼び出して一緒に飲むことにしている。 早目に着いたので醸造所に寄ってみたが、誰もいない。フランソワもバカンスかな。 LE CAFÉ A TAIN-HERMITAGE 45 Avenue Jean Jaurès, 26600 Tain-l’Hermitage Téléphone :04 75 08 36 62 Tain-Hermitageターン・エルミタージの街に自然派ワインが飲めるビストロがある。どちらかといえば昼定食屋さん。 昼しか営業していないけど、優しく美味しい料理を出してくれる心地よい店。 BIOの食材で体に沁み込む料理だ。 ナタリーさんが笑顔で迎えてくれる。 ターン・エルミタージの日常に自然派ワインが溶け込んでいる。こんな店が近所にあったら幸せだなと思う。 On peut y trouver vin nature. La Cuisine tres sain et bon. C’est Natalie nous recevoir. Tres agreable avec souri 今日はTain-Hermitagetターン・エルミタージのナタリーの店LE CAFEでDard et […]

4
Mai

Dard et Ribo 日本20周年記念東京試飲会

日本滞在記―SEJOURS AU JAPON , DARD ET RIBO 最終日 Dernier jour au Japon.. Seminaire a TOKYO DARD ET RIBO 日本登場20周年記念・東京試飲会 ダール・エ・リボのワインが日本に入って20年が経った。その20周年記念日本ツアーを輸入元の野村ユニソン社の主催で長野、名古屋、京都、大阪、神戸、東京で行った。今日は最終日の東京である。 野村ユニソン社の藤木さんが挨拶。今回のツアーの集大成がこの東京セミナー兼試飲会。 藤木さんの意向で少人数でゆっくりダール・エ・リボの二人と直接話せる規模のセミナーとなった。 Depuis 20 ans que Les vin de Dard et Ribo sont arrive au Japon. Rene-Jean et Francois ,c’est la premiere fois qu’il sont venues en tous les deux ensamble. Ils ont fait seminaire et […]

25
Déc

自然派ワイン界のレジェンドRENE JEAN DARDがもうすぐ来日!

パリ在住のダール・エ・リボ・ファンが ガールド・ローブに大集合!     自然派ワインの業界で今、飛ぶ鳥を落とす勢いのパリのワインビストロ“ル・ガールド・ローブ”で自然派ワインのレジェンドとも云えるダール・エ・リボのルネ・ジャンを招いて試飲・ディナーを開催した。 ルネ・ジャンはちょん髷姿で登場、江戸時代の町医者“赤ひげ”を思わせる風貌だ。ここパリでもルネ・ジャンの人気は根強く深い。本当に1980年代から自然派ワインを造っているダール・エ・リボはまさにレジャンドと云ってよい。多くのファンに支持されている。 超人気のガールド・ローブはもう夕刻の6:30にはほぼ満員状態になる。100%自然派ワインのワインバーである。普段は簡単なつまみ、生ハムセット、チーズセット、ビオ野菜セット、田舎パン、クロック・ムッシュなどをつまみながらワインを飲むスタイル。   生ハムもチーズも当たり前のものではなく、それぞれが工夫されていて、どれも大変おいしい。ルーブル・リボリに位置していて、芸術家が多いマレ地区にも近い。夕方は仕事を終えたビジネスマンや女性同士でも気軽に一杯ひっかけにやって来る。 隣の人とも気軽に話せる和やかな雰囲気が店内に流れていて、実に心地よい。陽の気が充満している感じ。   今夜は店の奥に小さなテーブルを設けて7時から8時までの一時間だけ、すべてのお客さんへのフリーテースティングの時間を設けた。パリ中のダール・エ・リボのファンが集まって来た。ここでは今、売り出し中の3つのワインを試飲、説明。 最初にクローズ・エルミタージュの白、“K”カリエールを試飲。クローズ・エルミタージュ地区では白ワインといえばマルサンヌ品種90%以上が普通。でもルネ・ジャンはマルサンヌ品種はほとんど使わない。つまりルーサンヌ品種100%の白。 11年は遅熟の年だった。ゆっくり熟した分、色んな成分もよく熟すことができた。そしてきれいな酸が残った。ダール・エ・リボのワインの特徴である超軽い微発泡が酸と調和してより爽やかさを強調している。ウーン・・美味い。洗練度が高い。 赤はクローズ・エルミタージュのDES BATIES デ・バティ11年を試飲。ルネ・ジャンのお父さんが植えた60歳のシラー品種100%。花崗岩土壌からくるミネラル感がタップリ。やはり軽い微発泡があって酸を伴った果実味と合わさりフレッシュで心地よい。 サン・ジョゼフ赤11年。11年は遅熟の年で普段より軽め目のバランスで仕上がっている。透明感があって、果実味がフレッシュで気持ちよい。一般女性客がこのサン・ジョゼフを試飲して一言『軽いワインね』と評価するほどスーット入ってしまう。 ルネ・ジャンはちょっとショック。。。『13度近くアルコールはあるのに軽いとは?サン・ジョゼフだぜ!』とちょっと不満そう。   店頭試飲が終わり第二弾は、地下の特別サロンに降りて、コアなダール・エ・リボ ファンを16名だけ集めて食事と古いヴィンテージワインを楽しむコースだ。この会への参加申し込みは、出した瞬間に満員となったそうです。パリでもダール・エ・リボのファンは多い。 流石にフランスの自然派ワイン愛好家、質問も鋭いことを聞いてくる。 客『SO2の使用はどのくらい?』 ルネジャン『年よって違うよ。入れなくてもよい状況の時はゼロの年もある。普通は瓶詰時にちょっとだけ入れる。SO2を入れない事を目的にしている訳ではないんだ。目的は美味しいワインを造ることだよ。よく自然派の醸造家でSO2を入れない事を強調し過ぎる人達がいるけど、ちょっとおかしいと思っている。決して目的ではない。』 客 『あなたのワインはいつもガス(超微発泡)を感じると思うけど、これでいいですか?』 ルネジャン『それは普通です。これは先程の質問とも関係して いるんですど、私は醸造中一切SO2(酸化防止剤)を使わない。その代りにアルコール発酵で自然に生じたガス(CO2)を残すことにしているんです。何故ならガスは酸化防止剤の役割をしてくれるからです。』   このソワレの企画はガールド・ローブの店長ASAMI(メキシコ生まれのパリ育ち)だ。この9月から店長になって張り切っている。連日の超満員状態の繁盛ぶり。ルネ・ジャンが持参してくれたミレジム・ワインを次々と開けてくれた。 まずは黄金色の液体がグラスに注がれた。ウーン、色だけ見るとかなり年代が古そうだ。しかし香りはまだ若々しさを感じる。口の中にいれるとまだガスが僅かに残っている、それに綺麗な酸がプラスされて超爽やかな風味に覆われた。でもこの深みはただものではない。 。 。。。なっなんと!サン・ジョゼフ・白2000年だった。なんて爽やかさがこんな形で残っているんだろう。もう13年も過ぎているのにこの若々しさ!一同感激と驚き。ルネジャン『エルミタージュやサン・ジョゼフは本当は白ワインの方がポタンシエルがあるんだ。』 今夜は、当ガールド・ローブのオーナーが自らワインに合わせて料理を作ってくれた。このサン・ジョゼフには鯛のカルパッチョ、鯛の刺身風のもの。よくこんなに新鮮な鯛を見つけたものだ。まだ爽やかさタップリのサン・ジョゼフ白は鯛の白身の旨味に、熟成によって洗練されたミネラルの旨味に驚くほどピッタリだった。(赤いのは根野菜のベットラブの絞り汁)   次はエルミタージュ白05のマグナムが開けられた。ルーサンヌ品種。ルネ・ジャン『エルミタージュもよく赤ワインの事ばかり話題になるけど、本当は白の方が偉大なワインなんだ。特にルーサンヌが良く熟した年、まさにこの05なんかは世界に誇れる偉大な白なんだ。』 ホタテのカルパッチョ、軽く表面を焼いてある。力強さと爽やかさが共存するミネラリーなエルミタージュ05に料理の方が合わせてくれた感じ。   クローズ・エルミタージュ赤、04,06が出された。なんてクリアで透明感のあるミネラリーなワインなんだろう。濁りワイン・臭い自然派ワインの象徴だったダール・エ・リボの進化は自然派ワイン全体の進化と共有している。 前を歩いている人がいない世界、地平線をゼロの段階から切り開いてきたルネ・ジャンとフランソワ・リボの職人芸の含蓄した技、味わいには、何とも言えない深みを感じる。   ASAMIの完璧な温度管理とサービスでダール・エ・リボのワインの真価を楽しませてもらいました。 自然派ワインこそ提供するタイミングや温度で何十倍も美味しさを発揮する。ダール・エ・リボのパリ在住ファンも大喜び。   パリ在住の熱狂的ダール・エ・リボのファン     皆、大喜びでした。中にはどうしても現地に行きたくてダール・エ・リボ醸造まで訪問しているファンも何人かいました。造り手を前に古いヴィンテージを飲みながら楽しめるのはファンにとって最高の喜び。ルネ・ジャンも嬉しそうでした。 一番嬉しそうだったのは、企画者のASAMIだった。いつも店に来てくれるお客さんと大好きなルネ・ジャンを招いてのソワレは格別なひと時だった。この大成功のソワレの最後にポロっと嬉し涙を流したASAMIは幸せそうでした。 ルネ・ジャンはあまりこの様なソワレには参加することはない。大好きなASAMIの頼みとあっては断れなく今夜の会が成立。この会のお蔭で私も知らなかったダール・エ・リボを再発見した部分も多かった。素晴らしい一期一会でした。この二人に感謝!       自然派ワインは長期熟成にも問題なし!   […]

23
Fév

元祖自然派『ダール・エ・リボ』の ルネ・ジャン来日!

まだ、“自然派”なんて言葉が存在するズッと以前、1980年代初頭から自然な手法でワインを造り、多くのワインファンをつくってきたルネ・ジャンが、今年も日本にやってきた! どうしてルネ・ジャンは自然なワイン造りをするようになったのだろうか? 理由は簡単!お父さんが造っていたワインを日頃飲んでいて、自分もそのようなワインを造りたいと思ったからだ。しかし、若くしてお父さんを亡くしてしまったルネ・ジャンは、父から造りを教わったというよりは、お父さんと同年代、或いは昔ながらのワインを造るお爺さんの造り手の話を聞きながら自分なりに会得していったのだった。 そのルネ・ジャンが今年も日本にやってきた!フランスでも根強い『ダール・エ・リボ』ファンが沢山いるが、日本でも同じ。今回は各地のワインショップで行なったイヴェントをレポートします! 第一弾は、神奈川県藤沢市にある個性派ワインショップ「ロックス・オフ」さん。 一見すると「やってるの?」といった趣ですが、お店に入ると既にお客さんで満員! ルネ・ジャンの来店を待っているお客さんの熱気でムンムンしてました。 まずはドメーヌの説明から。 お父さんを若くして失ってしまったルネ・ジャンは、1975年から一人でワイン造りを始めました。その後、ボーヌの醸造学校でワインの勉強をしましたが、栽培や醸造に化学物質を多用するその内容が嫌で嫌でなりませんでした。しかし、同じような思いを抱いていたフランソワ・リボと意気投合し、1984年から2人でドメーヌを共同経営するようになりました。 2人の目指しているワイン造りの哲学は、「自分が飲んで美味しいワインを造ること」と実にユニーク!そして、「余ったワインを売る」のだそうです。誤解なく。半分は冗談ですが、これは本音です。本当に美味しいワインを生みだす為とことん本気で努力し、自分のワインを飲んでくれる人たちに喜んでもらいたい、という気持ちの表れなのです。 そして早速試飲です。本日のワインは ①シャン・リーブル/サンペレ・泡 ②クローズ・エルミタージュ・ブランK2006 ③セ・ル・プランタン、クローズ・エルミタージュ2008 ④クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ⑤サン・ジョゼフ(赤)2007 の5アイテム。 なかでも②のワインは、厚みと複雑さが秀でた傑出した美味しさでした! ワインの味わいに納得頂けたお客様たちから沢山ご購入いただけました。お礼にルネ・ジャンからボトルにサイン! 日本語が少々分かるルネ・ジャンは、”DAI SUKI DESU” など・・・ 店主の若林さん、スタッフの黒石さんと記念のショット! イヴェント大成功でした!皆様、ありがとうございました!!! ■ROCKS OFF 神奈川県藤沢市鵠沼石上2-11-16  TEL.0466(24)0745 ************************************ お次は、東京・銀座のど真ん中に昨年OPENしたばかりの自然派ワインショップ『カーヴ・フジキ』さんです。 さすが麗しい女性たちによって運営されているお店だけあって、店頭でのご案内もオシャレでかわいい! この日は、またまた麗しい女性カルテットによるサックスアンサンブル「ラ・メール」に続いての登場です。 お客さんたちは、「ダール・エ・リボ」のワインを楽しみながら、 美しい音色に酔いしれていらっしゃいました。 ルネ・ジャンは、美しい女性たちの後でしきりに「やりずらいな・・」と漏らしておりましたが、ルネ・ジャンが登場するや否や、お客様皆様興味深々で話に聞き入っていらっしゃいました。 その中で、興味深い話がありました。「ダール・エ・リボ」の赤ワインは、シラーという単一品種で造られております。よく“シラー”という品種は男性的で力強い品種だ、と言われますが、「ダール・エ・リボ」の赤ワインはとてもエレガントなスタイルで女性的だ!フランス語では、すべての名詞に対して男性名詞か女性名詞か決められていて、普通「シラー」は男性名詞とされてますが、「ダール・エ・リボ」では”女性名詞“だ!と力説しておりました。 エレガントなスタイルの「ダール・エ・リボ」の“シラー”には、まさに女性名詞が相応しいと一同納得! さて、本日試飲のワインは次の通り。 ① ラール・デ・ショワ(赤) ② クローズ・エルミタージュ(赤)2007 ③ サン・ジョゼフ(白)2007 ④ サン・ジョゼフ(赤)2007 ⑤ エルミタージュ(赤)2004 =マグナム 試飲しながらお客様と質疑応答。 「自分の飲みたいワインを造って、余りを売る」という哲学(?)に、とてもご納得・共感頂いた紳士の方。 自然派ワインを飲み始めた愛好家のご婦人からは、自然派ワインの味わいの違いをご質問いただきました。 ルネ・ジャンは、自然派ワインの味わいは、そうでないワインには決して表れない“ダシが効いている”と言っておりました。自然に栽培するとぶどうの根っこは地中深くまで張り巡らされるので、地中に含まれているミネラルや味わい成分が十分に吸い上げられ、それがダシのような味わいとなってワインに表れるのだという。なるほど納得だ! 今日のイヴェントを聞きつけ、「ダール・エ・リボ」で収穫の手伝いを1週間行なったマッチャンが駆けつけてきた! マッチャンは、オザミ・グループでソムリエとして活躍する重要人物だ。「ダール・エ・リボ」での貴重な体験を語ってくれた。 →写真中央 […]

22
Avr

Dard et Ribo ダール・エ・リボ ニュース

マルセル・ラピエールを昼食後、出発して高速道路A6号線に乗って、LYONを超えて1時間半ぐらい走っただろうか、エルミタージの丘が見えてきた。出口ターン・エルミタージがそろそろある。出口のチョット手前の左側にダール・エ・リボの醸造所が一瞬だが高速道路から見える。 中身の充実に賭けるダール・エ・リボ。建物は壊れそうな壁だ。ダール・エ・リボの象徴的な醸造所だ。ルネ・ジャンもフランソワも二人とも外観など全く気にしていない。中身だけの勝負だ。彼ら自身の容貌や、服装を見ていても、変に飾ることはない。清潔だが実に質素だ。見かけなどを重要視していない。これが彼らの生活哲学だ。この生活哲学は彼らのワインに対する姿勢も同じだ。魅せかけの外観は一切重要視していない。 樽に寄りかかるルネ・ジャン  栽培方法も醸造方法も最も重要なことに集中して、無駄なことは一切、切り捨てている。だから、真っすぐでピュアなワインになる。他では絶対にないダール・エ・リボ独特の風味のワインが出来上がる。だから、世界中に熱狂的なファンがいる。ルネ・ジャンはジャーナリストが大嫌いだ。フランス系ワイン雑誌に載ることはない。写真も日本人以外は撮らせない。 高速道路を降りるとすぐなので、車で南下する時は時々挨拶に寄る。今朝、電話して、今日の午後に通過するのでチョット寄る旨を伝えた。着いたら電話することになった。今日は天気が良いので畑に行っているとの事だ。醸造所の壁にベルがある。鳴らしても、応答なし誰も居そうもない。ルネ・ジャンの携帯に電話した。今、こちらに向かっているとのこと。今年は寒い冬が長かったので畑仕事が遅れているのだろう。去年、膝の手術をしたルネ・ジャンは完璧に治らず、まだ痛そうに歩く。 だから、キツイ畑仕事はあまり出来なくなっている。立っている時もすぐ何かに寄りかかっている。15分程待った。 天気が良いので気持ちがよい。醸造所の前にリンゴ畑がある。 花が咲きかけている。その周りにタンポポが咲いていた。 ホットする空間とひと時だ。 2009年産を樽からテースティング 2008年は収穫直前の豪雨で葡萄園が大きなダメージを受けた。その影響で2009年も生産量が極端に少ない。 少ない代わりに、品質は抜群だ! 少ししか出来なかった葡萄房に土壌のエネルギーが濃縮した感じだ。 09はルネ・ジャンにとって色んなことがあった年だった。 10年は流れが変わって今のところ順調に推移している。 1-CROZE-HERMITAGE クローズ・エルミタージュ 白 まだ発酵も完璧には終わっていない。 まだ、ガスがいっぱいある。アル発酵で生じたCO2がワインに溶け込んでいる。 残糖もまだ僅かに残っている。この時期のテースティングは難しい。 外観は緑がかった薄黄色、香りは当然発酵の香りがまだ充満している。 でも、口中で随分と粘着性を感じる。酸も素晴らしい。最後にミネラル感が残る。ポテンシャルは素晴らしいと思う。 2-HERMITAGE エルミタージ 白 色合いはほぼ透明に近い、香りは閉まっている。アルコールのボリューム感は 凄い、よく熟したと思う。最後にミネラルからくる塩っぽさが残る。 ミナラリーなワインに仕上がるのではないかと想像する。 3-ST-JOSEPH サンジョゼフ 白 これもまだ発酵が完璧終わってない。 透明に近い色合い、現時点ではアルコールの力強さが目立ていた。 やはりミネラルの塩っぽさが凄い。 今の時点で云えることは、ミネラル感溢れる力強い白ワインになるだろう。 細かなニュアンスはこれからの熟成で醸し出される。 発酵途上の樽テースティングについて 発酵や樽熟成が終わってない自然派ワインのテースティングは完成時と大きく異なることがあるのでこの段階で大切な判断はできない。この段階の判断はその年のポタンシエル・可能性を測ることだ。 醸造家も毎日、試飲するごとに変化するワインに驚かされているのが現実。 今日はお互いにあまり時間もなく、試飲はこのくらいで終わった。ルネジャンは次のお客さんが来て、これから出なくてはいけない。我々も南ローヌまで行かなければならない。 普段なら、永遠と続くカーヴでの試飲も今日は早々と終了だ。 何となく淋しそうだった。 伊藤『今日はどうかしたの?』 ルネ・ジャン『今、ひでこ(奥さん)とアンジュマリ(娘)が日本に帰っているんだ』なんとなく淋しそうな雰囲気。 伊藤『今夜、何か予定があるの?なければ一緒に夕食を食べないか?』 ということになり、お互いに用事を済ませたあと、南ローヌのどこかの村で落ち合って食事をすることにした。 私もあの可愛いアンジュマリーの顔を見れないのはチョット淋しい。 雑ニュース ソムリエ・トリアトロン競争のポスター (醸造所の壁に貼ってあったポスター) 5月23日、ソムリエ・トリアトロン競争がエルミタージ地区で 開催されます。 3つの競技に得意な方、是非、参加ください! 1-自転車競走 2-マラソン(走ること) 3-ワインを飲むこと 我こそはと思う方、23日にエルミタージまでどうぞ! 電話:04-7508-4056 […]

13
Nov

2009年収穫後のDard et Ribo

収穫後のDARD ET RIBOダール・エ・リボを訪門 10月31日 リヨンから高速A7でターン・エルミタージで降り、収穫後のホッと一息のダール・エ・リボを訪ねた。土曜日にもかかわらず醸造所で訪問者に試飲させているルネ・ジャンに会う。ここも訪問者が絶えない。私が来る時は必ず数人と重なる。超人気蔵だ。 今日はインポーターの野村ユニソン社の萩野さんと一緒だ。ルネジャンはあの人懐っこい笑顔で迎えてくれた。ルネ・ジャンは個人的に最も好きな醸造家の一人だ。 人間味豊かな感受性を備えて、限りなく自然体だ。一緒にいて実に心地よい。 2009年は? 『今年の葡萄は選別作業をやる必要が全くなかった。まれにみる健全な状態だった。白ワインがチョと熟しすぎた感があるけど、マアマアだよ』自分で試飲してみなよ!と醸造所の奥を銀のカーテンで区切って温度が下がり過ぎないようにしている。白ワインの発酵中の樽はすべてその密室に置かれていた。2週間前の寒波で-3度まで下がった。白のアルコール発酵が止まりかけてしまった。それで特別部屋を作ったとのこと。 ST-JOSEPH BLANC PITROUまだ濁り酒で残糖が残っていてほんのり甘い。 HERMITAGE BLANC BATIES酸も残っていて最高にバランス良い。この段階での評価は難しいけど、どれもパワフルな白だった。やはり根っこが深く入っているVV古木のものは酸もきっちり残っていた。 2009年ROUGE・赤のダール・エ・リボは偉大なる年だ!!

29
Sep

不屈の闘志!ダール・エ・リボ2009年収穫開始!

<困難を乗り越えて !> 2009年9月10日ダール・エ・リボ訪問。 ちょうど、9月7日(月)から白ワイン用ぶどう(マルサンヌ、ルーサンヌ)の収穫をはじめ、 9日(水)から赤ワイン用ぶどう(シラー)の収穫が始まった。 昨年のダール・エ・リボは、まさに踏んだり蹴ったりの災難続きの年だった。 収穫前の洪水で、カーヴに続く道路が、氾濫した川水に流され、ぶどう畑にも行けない状態。 車も、浸水し廃車。。。なんとか、少々高台にあるカーヴは、浸水から逃れたと思ったら、なんと、火災。。。 何かの火元が、プラスチックに接触し、夜半に出火、2007年のストックなど、2000本近くのワインが犠牲となった。。。 そして、ルネ・ジャンの膝の故障。 今年、白ぶどうの収穫で、また膝を痛めたルネ・ジャンは、終始、足を引きずっていた。 ここまでの災難。。。かなりへこんでしまうだろう、いや、へこんだであろうが、収穫の雰囲気は、いつも同じ、気負わず、あせらず、和やかなムードで進んでいた。 <2009年のぶどうの出来は?> このエルミタージュのあたりは、2008年の雨とうって変って、乾燥の年、2003年の酷暑まで行かないが、それに近い天候の年。 この8月、9月の暑さで、急激にぶどうの糖度が上がってしまい、白ぶどうで、ポテンシャル15.8度だという。  赤ぶどうも同じく、13度を超すポテンシャル。  ぶどうの実は小さく、全体的な収穫量は少ない。  また、急激な糖度の上昇で果梗までゆっくり熟さなかったものあり、今年は一部、除梗をして、発酵槽にぶどうを移している。 しかし、収穫中のぶどうを見ると、健全な果皮のしっかりとした最高のぶどうに見える。 この、ぶどうで、どのように発酵、醸造を進めていくか、今からが生産者の腕、決断次第で変わっていく重要な時だ。 <2008年試飲>

10
Mar

1、2、3、ダール!!!

今存在する自然派生産者の中でも、その創生期から一貫した考えでワイン造りを行っている、ダール・エ・ リボのルネ・ジャン・ダールが来日した。ホテルで待ち合わせたのだが、ちょうどホテルの温泉に入って、 髪も髭も整え、なんだかこざっぱりとした感じで、驚いた。。。驚いたと言っても、別に、今までが汚かったわけではない、あまり気にしなかったのだろう。見るからに自然、それがルネ・ジャンのイメージだった。 ワインも、昔より、各段に洗練されたニュアンスを持つようになっている。昔のような還元の強い造りのファンも本人を含め多数いるが、今では、もっと多くの人たちに、このナチュラルなぶどうの旨味を伝えることができるであろう。(その還元の強いワインが年を重ね、素晴らしく変遷して行くのには驚かされていたが) さて、今回の滞在は、約10日間、東京、長野、大阪、札幌、福岡、長崎 と超ハードなスケジュールである。 この日は、まず挨拶をかねて、八丁堀「Gare de Lyon」に伺った。 挨拶がアぺリティフになり、いつの間にか、スタッフとともに、3本飲んでいた。。。。 まさに、ちょっと一杯のつもりが。。。気がついたらいい気分になっていた。そんなGare de lyonの安生店長の自然派ワインとの出会いは、ダール・エ・リボのワインとの出会いから始まったという。 かなりいい気分で、丸の内のブラッスリー・オザミのディナー・パティーへ。 ここは、ご存じオザミワールドの店舗、オザミとダ—ル・エ・リボとの関係は古く深く、オーナーの 丸山 宏人氏が、昔、自転車でぶどう畑を周っている際に、訪問したのが始まり、この出会いがきっかけで、 日本にも輸入されることとなったわけである。また、オザミの松岡さんは、2006年にドメーヌで収穫を行い、 その一生懸命な姿を見て、一段とお互いの信頼関係を深めている。  そんなわけで、ブラッスリー・オザミでのイベント超盛り上がり。出されたワインは、 ☆Saint Peray Methode Traditonnel (Les Champs Libre) ☆C’est le Printemps Crose Hermitage Rouge 2006 (Dard et Ribo) ☆Croze Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo) ☆ Crose Hermitage Blanc 2005 (Dard et Ribo) ☆ Crose Hermitage Blanc Carrieres 2005 (Dard et Ribo) ☆ Saint Joseph Rouge 2005(Dard et Ribo) ☆Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo) 料理はシェフの渾身のメニュー。ワインとの相性も最高で、最後まで大盛り上がりであった。 私は、12時で逃げ去ったが、その後も宴は続き、朝4時ラーメンコースで終焉したようだ。 大阪では、心斎橋Passion et Nature でパテーィー。 そこには、昨年8月22日に生まれたアンジュ・マリーちゃんも参加。大きなぱっちりとした目が とてもかわいく、みんなのアイドルとなっていた。 札幌では、北海道の海の幸を堪能。ミネラルかつ凝縮した果実味のサンジョゼフ・ブランとウニや カ二の相性は最高。ルネ・ジャンも大喜びで食べていました。どうもご馳走さまでした。 今回、ルネ・ジャンが何度も口にした目指すべきワインは「飲みやすいワイン」、そして 旨味に溢れるワイン。 きれいななった造りは、醸造所、熟成庫の温度管理をしっかり行い、かつ状況みながら澱挽きを することによって、きれいで自然なワイン造りができるという。 そして、まだ、まだ終りはなく、美味しいワインを造るために努力していくという。 今回、昼、夜、ずーっとダール・エ・リボのワインを飲んでいたが、一度も喉にひっかかることなく、 悪酔いすることなく、朝もさわやかであった。まさに身体で感じる自然な造りである。 ダール・エ・リボの生産量の60%は、パリのヴェール・ヴォレなどのワインバー、ビストロで消費されている。 そして20%は日本で飲まれている。 フランスでも、日本でも、自然派ワインファンを魅了してやまないワインである。 今日もみんなで「1、2、3、ダール!!!」