まだ、“自然派”なんて言葉が存在するズッと以前、1980年代初頭から自然な手法でワインを造り、多くのワインファンをつくってきたルネ・ジャンが、今年も日本にやってきた!
どうしてルネ・ジャンは自然なワイン造りをするようになったのだろうか?
理由は簡単!お父さんが造っていたワインを日頃飲んでいて、自分もそのようなワインを造りたいと思ったからだ。しかし、若くしてお父さんを亡くしてしまったルネ・ジャンは、父から造りを教わったというよりは、お父さんと同年代、或いは昔ながらのワインを造るお爺さんの造り手の話を聞きながら自分なりに会得していったのだった。

そのルネ・ジャンが今年も日本にやってきた!フランスでも根強い『ダール・エ・リボ』ファンが沢山いるが、日本でも同じ。今回は各地のワインショップで行なったイヴェントをレポートします!

第一弾は、神奈川県藤沢市にある個性派ワインショップ「ロックス・オフ」さん。

一見すると「やってるの?」といった趣ですが、お店に入ると既にお客さんで満員!

ルネ・ジャンの来店を待っているお客さんの熱気でムンムンしてました。

まずはドメーヌの説明から。

お父さんを若くして失ってしまったルネ・ジャンは、1975年から一人でワイン造りを始めました。その後、ボーヌの醸造学校でワインの勉強をしましたが、栽培や醸造に化学物質を多用するその内容が嫌で嫌でなりませんでした。しかし、同じような思いを抱いていたフランソワ・リボと意気投合し、1984年から2人でドメーヌを共同経営するようになりました。


2人の目指しているワイン造りの哲学は、「自分が飲んで美味しいワインを造ること」と実にユニーク!そして、「余ったワインを売る」のだそうです。誤解なく。半分は冗談ですが、これは本音です。本当に美味しいワインを生みだす為とことん本気で努力し、自分のワインを飲んでくれる人たちに喜んでもらいたい、という気持ちの表れなのです。

そして早速試飲です。本日のワインは
①シャン・リーブル/サンペレ・泡
②クローズ・エルミタージュ・ブランK2006
③セ・ル・プランタン、クローズ・エルミタージュ2008
④クローズ・エルミタージュ(赤)2007
⑤サン・ジョゼフ(赤)2007
の5アイテム。

なかでも②のワインは、厚みと複雑さが秀でた傑出した美味しさでした!

ワインの味わいに納得頂けたお客様たちから沢山ご購入いただけました。お礼にルネ・ジャンからボトルにサイン!

日本語が少々分かるルネ・ジャンは、”DAI SUKI DESU” など・・・

店主の若林さん、スタッフの黒石さんと記念のショット!
イヴェント大成功でした!皆様、ありがとうございました!!!

■ROCKS OFF 神奈川県藤沢市鵠沼石上2-11-16  TEL.0466(24)0745

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お次は、東京・銀座のど真ん中に昨年OPENしたばかりの自然派ワインショップ『カーヴ・フジキ』さんです。
さすが麗しい女性たちによって運営されているお店だけあって、店頭でのご案内もオシャレでかわいい!

この日は、またまた麗しい女性カルテットによるサックスアンサンブル「ラ・メール」に続いての登場です。

お客さんたちは、「ダール・エ・リボ」のワインを楽しみながら、
美しい音色に酔いしれていらっしゃいました。

ルネ・ジャンは、美しい女性たちの後でしきりに「やりずらいな・・」と漏らしておりましたが、ルネ・ジャンが登場するや否や、お客様皆様興味深々で話に聞き入っていらっしゃいました。
その中で、興味深い話がありました。「ダール・エ・リボ」の赤ワインは、シラーという単一品種で造られております。よく“シラー”という品種は男性的で力強い品種だ、と言われますが、「ダール・エ・リボ」の赤ワインはとてもエレガントなスタイルで女性的だ!フランス語では、すべての名詞に対して男性名詞か女性名詞か決められていて、普通「シラー」は男性名詞とされてますが、「ダール・エ・リボ」では”女性名詞“だ!と力説しておりました。
エレガントなスタイルの「ダール・エ・リボ」の“シラー”には、まさに女性名詞が相応しいと一同納得!

さて、本日試飲のワインは次の通り。

① ラール・デ・ショワ(赤)
② クローズ・エルミタージュ(赤)2007
③ サン・ジョゼフ(白)2007
④ サン・ジョゼフ(赤)2007
⑤ エルミタージュ(赤)2004 =マグナム

試飲しながらお客様と質疑応答。
「自分の飲みたいワインを造って、余りを売る」という哲学(?)に、とてもご納得・共感頂いた紳士の方。
自然派ワインを飲み始めた愛好家のご婦人からは、自然派ワインの味わいの違いをご質問いただきました。
ルネ・ジャンは、自然派ワインの味わいは、そうでないワインには決して表れない“ダシが効いている”と言っておりました。自然に栽培するとぶどうの根っこは地中深くまで張り巡らされるので、地中に含まれているミネラルや味わい成分が十分に吸い上げられ、それがダシのような味わいとなってワインに表れるのだという。なるほど納得だ!

今日のイヴェントを聞きつけ、「ダール・エ・リボ」で収穫の手伝いを1週間行なったマッチャンが駆けつけてきた!

マッチャンは、オザミ・グループでソムリエとして活躍する重要人物だ。「ダール・エ・リボ」での貴重な体験を語ってくれた。

→写真中央

藤木社長、加藤店長、スタッフの岡元さんと、“ダー!”

⇒解説

「ダール・エ・リボ」では、写真を撮るとき
“チーズ”ではなく、“ダー!”で撮ります。
(ダール・エ・リボの“ダー”)

チャッカリ“ラ・メール”の美女の皆さんとも!

■CAVE FUJIKI
東京都中央区銀座4-7-12 
三越新館1階  
TEL.03(6228)6111

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第3弾目はやはり昨年末に新装開店した隠れ家ワインショップ『野崎酒店』さん。東京都世田谷区にあります。何とこのお店、看板も表札もありません!
でも、通りがかりの方気になるらしく、窓から覗き込んではお店に入ってくる、何とも不思議なお店です。

しかし、ワインの品揃えはかなり気合が入ってます!自然で美味しいワインが所狭しと並んでます。
もちろん『ダール・エ・リボ』も、殆ど日本に輸入された当初より扱って頂いております。店主の野崎さん、ありがとうございます!

お店に入るや否や、すでにお客様でイッパイ!
熱気ムンムンで、皆様ワインの試飲をして頂いております。

今日お越しいただいている方は殆ど近くのレストランの方で、いつも自然で美味しいワインを扱っていらっしゃる方ばかりです!


本日の試飲ワインは、

① クローズ・エルミタージュ(白)2007
② サン・ジョゼフ(白)2006
③ セ・ル・プランタン(赤)2008
④ クローズ・エルミタージュ(赤)2007
⑤ サン・ジョゼフ(赤)2006
⑥ エルミタージュ(赤)2004

と、他にも程良く熟成した2002の白の試飲など、貴重な機会となりました。

ルネ・ジャンから店主の野崎さんに、お礼として「ラール・デ・ショワ」とソーシッソンのサイン入り写真が贈られ、歓喜する野崎さん!

「ラール・デ・ショワ」は、ルネ・ジャンが買いぶどうで「ダール・エ・リボ」と同様に造っているワインです。このワインは、フランスの日常食であるソーシッソンやシャルキュトリと一緒に気楽に楽しめる、リーズナブルで美味しいワインです!


いつも満席で予約を取るのが困難な「ウグイス」のオーナーシェフ紺野さんは、自分のコックコートにサインをもらいご満悦!

「ウグイス」のスタッフの皆様と

野崎さんご夫妻、そして野崎さん2世もご一緒に!

野崎さん、これからも「ダール・エ・リボ」よろしくお願い致します!
また、お店頑張ってください。
本日は、ありがとうございました。

■野崎酒店  
東京都世田谷区下馬1-22-13  
TEL.03(3422)4770