3
Juil

ワインには人の繋がりの歴史が刻み込まれている

ワインは、人がいなければその存在理由を失うものです。 造る方も、提供する人も、飲む人も、皆が繋がって初めて存在価値が創造されてきます。 だから、造る人、提供する人が顔を合わせることは絶大な意味があるのです。 勿論、飲む人までが繋がれば最高です。 今年も、4,5,6月は多くの人が醸造元まで逢いにきてくれました。 造り手と提供者[販売者]の出逢いは、色んなハプニングが生じます。 エモーションとエモーションが触れ合うからです。 この両者の出逢いが造る人にも販売者にも大きな影響を与えてくれています。 つまり、これからのワインに多大なポジティフな進展の可能性を伸ばしてくれています。 もう一つのドラマです。 できうる限り、そのドラマを紹介していきたいと思います。 ★ESPOA ツアー /Marc PESNOT マルク・ペノさんのSénéchalièreセネシャリール醸造元にて ★BMO社 南仏カタルーニャ ツアー /エリックのL’Anglore ラングロール醸造元にて ★CPVツアー  Olivier COHENオリビエ・コーエン醸造元、MADAマダ醸造元。 ★大阪トルトゥーガの萬谷シェフ/ Philippe PACALETフィリップ・パカレ醸造にて ★台湾のインポーターC‘est Le Vin セ・ル・ヴァンのRebeccaレベッカさん/ Dard et Riboダール・エ・リボ醸造にて

17
Mai

日本で最もラングロールのワインを愛している人、          萬谷シェフ

   大阪・ビストロ・トルトゥーガの萬谷シェフとラングロールにやって来た。 エリックに逢いたくて、逢いたくてフランスにやって来た。 今回のフランス滞在はドメーンの目的だった。 まず、ラングロール訪問をスケジュールの最優先した。 萬谷シェフ、昨夜から興奮している。 嬉しさのあまり昨夜は眠れなかったらしい。 朝、ホテルで萬谷シェフに会ったら目が赤かった。 『昨夜、眠れなかった』とのこと。 最初はやや緊張ぎみの萬谷シェフ。 TAVEL の主な三種類の土壌ミネラルを見学しながら段々と馴染んできた。   

9
Mai

初対面の二人・石田シェフvs 萬谷シェフ                Premiere Rencontre

フランス料理・文化の深い街LYONで腕と包丁を振るう石田シェフ。 自然派ワインの中心人物マルセル・ラピエール氏に愛されて、マルセルの後押しもあって、 ここLYONに、En Mets Fais Ce Qu’Il Te Plait オン・メ・フェ・ス・キル・トゥ・プレ というレストランをオープン。このリヨンで大変な存在感を醸している。 そして、萬谷シェフは24才でバルセロナの日本大使館の料理人として3年間勤め、 南米コスタリカに一年シェフとして滞在、98年に大阪にLA TORTUGAラ・トルトゥーガをオープン。 大阪のレストランで本格的に自然派ワインを取り入れたパイオニア的存在のシェフ。    二人の共通点は、素材を大切にするピュアーな料理。 そして、料理に対するPassionは凄い。妥協を許さないプレシジョンの世界。 料理に対する厳しい姿勢が共通している。 今回のランデブには一人の女性が関わっている。 今、東京・銀座のShimbaシンバで働いている南チャンこと高山南美さんは、 この二人のレストランで修業した唯一の女性。 ビストロ・シンバの菊池シェフはここ石田シェフのところで修業したことがある。 この南チャンを通しして良く聞いていて、お互いに知っていて一度逢いたいと思っていたところだった。 この二人の話しを聞いていると、お互いに知っている人が多すぎる。 今まで逢っていなかったのが不思議なくらい。    今夜、日曜日でお休みにも関わらず店に来てくれた石田さん。 色々つまみを出してくれてお話しとワインが中心のソワレだった。 三人のワイン談義は尽きることがない。楽しかった。 石田さんの店には、常にマルセル・ラピエールの写真がある。 心のお父さんなのだろう。有難う石田さん     

9
Mai

おまけ寄り道・Beaujolais                         ブルイィ山 Côte de BROUILLY

モルゴン村から農道を南下すると元火山だったコート・ド・ブルイィの山が見えてくる。 ブルイィの山が我々を呼んでいた。 『登っておいでよ!』 カラリと晴れていればスイスに近いアルプスの山々、モンブランも見ることができる。 残念ながら今日は見えなかった。 でもモンブランが見えると、翌日に雨が降るといわれている。つまり明日は晴れだ。 ここからはボジョレの葡萄園全体の畑が見渡せる。 なんて、美しいんだろう。    ブイィ山の中腹にボジョレのミネラル・土壌の岩を集めて展示してある場所がある。 ボジョレと云えば花崗岩3臆1千年前のミネラル。 葡萄木の根っ子はこれらの岩盤土壌からエネルギーを吸い上げている。   4億年前の火山岩などのボジョレに存在する8種類ほどの見本岩が展示してある。 一見の価値あり。  

9
Mai

寄り道・Beaujolais モルゴン村

ボーヌを後にしてLyonリヨンまで移動の途中、あまりにもいい天気なので高速道路A6号線をBellevilleベルヴィルで下りた。萬谷さんはまだ一度もボジョレには行ったことがないとのことだった。 そして、現在ある自然派ワインの世界の原点になったモルゴン村に立ち寄り、マルセルに挨拶に行こうということになった。 Morgon村の中心に教会広場がある。 その近所に私がよく泊まるカフェ・レストラン・ホテル L’atelier de Cuisine ラトリエ・ド・キュイジンヌがある。 ここに多くの醸造家が一杯ひっかけにやって来る。 チョット危険な場所でもある。例えば8人の醸造達が居て一人が奢り出すと全員が奢り合いする習慣がある。 だから最低8杯は飲まなければならない。途中で抜ける訳にはいかない。 時間もかかるし、結構酔っ払ってしまう。   今日は、アラン・シャペルの息子さんのダヴィッドさんが農作業から帰ってきてきたところだった。 醸造家に転身して2年目。なかなか美味しいワインを造る。そのワインを一杯ひっかけた。 そして、もう一つの目的である。マルセル・ラピエールさんに挨拶に行った。 Côte de Pyコート・ド・ピィの麓にある墓地にお墓まいりに行った。 マルセルのお墓には葡萄木が4本植えられている。 感謝の念をマルセルに伝えたくて、手を合わせた。 現在、こんなカタチで美味しい自然派ワインを飲めるのは、あなたのお蔭です。 Merci Marcel.     

9
Mai

Apéro! A Table ! chez Philippe PACALET                                  フィリップ宅へ移動、テースティング昼食 – No2

醸造所の近所あるパカレ宅に移動。 Saint Aubin 1er Cru , Les Murgers des Dents de Chien サントーバン一級のレ・ミュルジェ・デ・ドン・ドゥ・シヤン ミネラリで潮っぽい旨味、キリットした酸が胃袋を刺激する。   ブラジル人のモニカさんが南米風のサッパリした野菜とスパイスを肴にアペロを楽しんだ。 ソセージやミュルゲーズを萬谷シェフがサラリと焼いてくれた。   今日はパカレさんの長男レイノ君がパリから帰省中で一緒した。 赤ちゃんの頃から知っている。もう24才とのこと。パリで勉強中。 バルセロナに3年間住んだことがある萬谷さん、スペイン語とポルトガル語はやや似ている。 モニカさんと話しが通じる。レイノ君もチョットだけスペイン語ができる。      流石に萬谷シェフの焼き具合は最高!      ニュイ・サン・ジョルジュ1級のオー・ザルジラ Nuits-St-Georges 1er Cru Aux Argillas シャンボール・ミュージニ・プルミエクリュChambolle Musigny 1er Cruを合わせた。      温かいもてなしと美味しい昼食をご馳走になった。 イヤー、美味しかった。 Merci Monica et Philippe !

9
Mai

萬谷シェフ、フィリップ・パカレと再会                    Philippe PACALET- No1

グランクリュ街道を通ってボーヌの街に到着。 ボーヌ駅の近所にあるフィリップ・パカレ醸造へ。 フィリップ・パカレは萬谷シェフのレストラン・トルトゥーガが大好きで日本にいく度に寄っている。 萬谷シェフの料理人としての実力を大変に評価している。 フィリップは、いい素材を真っ直ぐ調理してくれるスタイルの料理が大好きなのである。 自分のワインのスタイルに共通するものがあるのだろう。 フィリップもこの再会を楽しみにしていた。   フィリップは、今でも時々マルセル・ラピエールと共に萬谷シェフのレストラン・トルトゥーガに行った時の忘れられないソワレの事を時々話す。 その時の写真を額に入れてオフィスと自宅の居間に飾ってある。 萬谷さんもその額を見てまたまた感激。   まずは、2017年、ほぼ全キューヴェを樽より試飲。 村名ワインとプルミエ・クリュの違い。 そしてグランクリュ畑の違いを、フィリップの解説を聞きながらテースティング。 それぞれの区画の石灰石と粘土質の配合具合、石灰岩盤と粘土質層の深さによるワインのスタイルへの影響などフィリップの解説は実に面白い。 プリューレ・ロック時代に銘醸畑を醸して10年、そして独立後、更に17年の歳月をブルゴーニュ・テロワールと向き合ってきたフィリップの話しは深い。      研究者としてのフィリップにとってワイン造りは、物理学、生物学の世界。 理論だてて自然派ワインの造りを説明できる造り手は少ない。 あのジュル・ショーヴェ博士のところに書生として入りこんで、 共に研究活動したフィリップならではの理論。 自然派ワインを、神秘な世界や宗教がかった世界と解釈している人達が多い。自然派ワインは科学の世界の話し。 ただ、人間の邪念、特にお金儲けだけの為に色んな化学剤を使って発酵・醸造を人間の思う方向に曲げないで美味しく造る手法なのである。 自然な素材を自然界で育った元気な自生酵母で、失敗しないで真っ直ぐにテロワールを表現させた時のワインの美味しさは、 それは、それは、もう途轍もなく美味しい。 こんなワイン達を理解しないで人生を終えたら、こんなさみしいことはないでしょう。 失敗したワインや中途半端な自然派ワインを飲んで勘違いしないようにしましょう。     萬谷さんも私も一切吐き出さないで飲み込んでいた。 今日はフィリップの長男レイノ君も一緒だった。

9
Mai

晴天、28度の小夏日よりの Route de Grand cru                         グランクリュ街道

7:57分のTGVでParis Gare de Lyon駅よりDijon駅へ。 一時間半9:30にディジョン駅に着く。 ディジョンでレンタカーを引き取りブルゴーニュ・グランクリュ街道を行く。 萬谷シェフと日曜日の街道をゆったりと走らせる。 なんて、気持ちがいいんだろう。 世界に名を馳せる畑を歴訪。 車の窓を全開にしてゆるく走ると畑の土の香りがはいってくる。 畑のエネルギーが伝わってくる。   シャンベルタン、ロマネ・コンチの畑で一息つく。 萬谷シェフがゆったりと煙をくねらせるて、瞑想の世界にはいる。 ポカポカと暖かい日差しが気持ちよい。 畑の上にある森から鳥のさえずりが聞こえてくる。ウーン、ワビサビの世界だ。 ロマネ・コンチの畑のピノノワールが息づいている。  

9
Mai

二次会に Coinstot Vino コワンスト・ヴィノへ

夏時間になったフランス、夜遅くまで明るい。 このままでは終われない。 レプブリック広場の近所からブルスまでタクシーを飛ばした。 二次会にCoinstot Vinoコワンスト・ヴィノへ コワンスト・ヴィノではワイン愛好家のJun Sakanoさんに逢う。 Junさんは東京世田谷区のワイン屋ESPOA ナカモトのお客さんでワイン会にて何度かお逢いしている。 なんと、偶然にもパリで逢うとは凄い確率。 これはめでたい。一緒一杯楽しまなければ、てなわけでトビッキリ美味しいワインを開けました。 迷わず L’Anglore ラングロールの Vintage2015 を開けた。 イヤー、美味しい!!なんという液体だ! J’adore L‘Anglore!! 話しも弾んで、もう少し飲みたい。 2本目に、これまたトビッキリ美味しい、ジュラ地方のユグ・ベゲの Hughes Beguet のプルサールを開けた。 なんて、美味しいんだろう!   10年ぶりにフランスに来た萬谷シェフとホントに楽しいひと時を過ごしました。 明日から久々の萬谷さんとの道中を楽しむとしよう。

9
Mai

Repaire de Cartouche : c’est le printemps

Je suis chez Repaire de Cartouche pour boire c’est le printemps. 今夜はルペール ド カルトゥシュに来ている。 この時期、ここではプランタンがハウスワインです。 今夜、大阪からあの萬谷シェフがやってくる。 萬谷シェフとさしでやります。 チョット早く着いて一人プランタンをやってる。 今夜 今現在28度の真夏日。 プランタンを飛び越えて夏。 夏もいい。

29
Déc

感情が伝わってくる料理、ラ・トルトゥーガ La Tortugaの萬谷シェフ!

大阪でトビッキリ美味しいビストロ料理を食べながらトビッキリ美味しいワインを飲みたければ ここが一番! 大阪にきたら必ず食べにくるところ。 新鮮な魚介類、トビッキリ新鮮な野菜、何を食べても、感情を伝わってくる料理だ。 萬谷シェフの厳しさ、暖かさを、料理を食べながら感じられる。   萬谷シェフは、まずアペリティフを兼ねながらマルク・ペノを開けてくれた。 これを開けてくれたということは、今日は魚介類に違いない、と想像。 何て美味しい野菜なんだろう。シェフは私の顔を見て瞬時に野菜不足を感じたに違いない。 マルクペノのどこまでもやさしい液体が体中に沁み渡る。      なんと野菜タップリの暖かい鍋が出てきた。 体が癒される料理だ。 日本出張中、連日連夜の移動、パーティーで疲れた体が一挙に甦る料理だった。    これから、東京へ移動。元気100倍になった。今夜も頑張るぞ! ありがとう、萬谷シェフ。

6
Déc

ラ・トォルトゥーガ*La Tortuga

大阪には私の大好きなシェフがいる。トルトゥーガの萬谷シェフだ。
萬谷シェフの料理は、エモーションが伝わってくる。
素材の選別から一皿の中まで限りを尽くしているのが伝わってくる。
大阪でいち早く自然派ワインに取り組んだ人だ。
大阪に来た時は萬谷シェフのところにくるのが楽しみだ。
今回の私の日本滞在中に、その萬谷シェフのシークレット・バースデイ50歳パーティーがあった。