Muscadet 地区でトビッキリ美味しい白を醸すMarc PENOTマーク・ペノ マークが醸したムスカデ品種、グロ・プラン(=フォール・ブランシュ)をブラインドで品種を当てられる人は皆無だろう。マーク・ペノ独特の醸造方法、ヌイタージをやると全く別物になってしまう。 恐らくフランス中でムスカデ地区ほど曇り空が多い産地は他にはないだろう。 フランスの天気予報を見ると、低気圧はブルターニュ地方から入って必ずムスカデ地区を通ってフランス全体にひろがっていく。雨雲の通過点。 湿気と曇り空は当たり前、強烈な酸といえばムスカデ地区。そして、ここにはより超強烈な酸のフォール・ブランシュ品種(グロ・プラン=フォール・ブランシュ)がある。眠気覚ましには、グロ・プランを飲めば一発で目が覚める、と云われている程の強烈な酸がある。ところが、マーク・ペノがこのフォール・ブランシュを醸すと全くの別のもになる。 白葡萄をグラップ・アンティエールで一晩漬けておく。低温でしか動かない酵母が動きだす。マークが名付けてニュイタージ。長年の試作を続けて勝ち取った“技”である。果実味と酸、軽めのアルコール度でありながらのコク、絶妙バランスの銘酒である。こんなワインを造れるのは世界でマーク・ぺノだけだ。 la Folle Blanche de Marc PENOT. c’est magnifique !! c’est tres difficile de faire et arrive ce equilibre. dans le condition climatique nantaise, avec beaucoup de humidite, et de nuage. CA , C’est Nectar. 何て云う素晴らしバランスなんだろう。この難しいナントの気象条件のなかで、このバランスを造ることは神技としか云いようがない。 カミソリの刃の上を歩くような危ないバランス。一歩踏み外すと単なる薄くて酸っぱいだけのワイン、アルコール度数も少なく、果実味、 シスト土壌のミネラル感、粘着性、イオデー海の風味、すべてが一体となってバランスがとれている。これはお神酒である。 今日は、野村ユニソン野村社長とムスカデにやって来た。 このセネシャリエール醸造は8年前に倒産。多くの日本の愛好家、レストラン、お酒屋さんの呼びかけで、セネセネシャリエールの救済の声が挙がった。 最終的には日本の自然派ワインの輸入元である野村ユニソン社が資金を投入して買収。その後も、悪天好に悩まされて思うような量を収穫できず。昨年の2015年を除いて、毎年厳しい経営が続いている。 現在あるのは、この野村ユニソン社の野村社長のお蔭。 マークの稀有な芸術とも云える技を支えているのはこの 野村社長なのである。 この二人の合体のお蔭でこの神業級のワインを楽しめる。2015年は過去最高の収穫量、30hl /h収穫できた。 普段は15~20hl/hしか穫れていない。 まだまだ厳し状態は続いている。何とか継続可能にしたい。 Renovation […]