13
Fév

心地よい仙川のワインバー・サンセール

(BY TAKESHITA)    京王線仙川駅のすぐそばにある素敵な空間のワインバー・ル・サンセール。一歩足を踏み入れると、 時間が経つのも忘れてしまう心地よい空間を作りだすのが、川村さんとみどりさんのカップル。 深夜にもかかわらず、定休日にもかかわらず、久しぶりにもかかわらず、いつもの気兼ねない雰囲気で迎えてくれた。 急きょの深夜オープンにもかかわらず、お店開けた途端に、 近所の常連が集まるわ集まるわ。まさに近隣住民の憩いの場。 そんなサンセールの2人が開けてくれたボトルが2010年のCLUB PASSION DU VINツアーで オリヴィエ・クザンのところに訪問したときに1人1本ずつくれたカベルネ・フラン2007のマグナム。   この時のツアー参加者は、赤穂の47リカーズの岡田さん、御殿場の泉屋酒販の勝俣さん、そして サンセールの川村さんとみどりさん、その友人の日野でバー経営の高田さん。 ツアー1軒目の訪問蔵元がオリヴィエ・クザンだった。 そこからミッシェル・オジェ時代のメゾン・ブリュレ、 もちろんサンセールは必須訪問でセバスチャン・リフォー、ブルゴーニュに行ってエマニュエル・ジブロ、 ラトー、フィリップ・パカレ、ドミニク・ドゥラン、 ボジョレーはデコンブ、石川研修中のラピエール、ラパリュ、 そしてダール・エ・リボ、マルセル・リショー、 ルシヨンのル・ブー・デュ・モンドまで南下したまさに弾丸ツアーだった。 さてオリヴィエのカベルネ・フラン2007は熟成感など枯れたニュアンスは一切なく、ガメイのごとく果実味溢れ、みずみずしい。タンニンはとても滑らかで、カベルネ・フランの持つ気品のある青みが、さらに清涼感を与えてくれた。 サンセール、お宝ワインがたっぷり。 ツアーの想いで話に花が咲き、気がつけば、、、、また時間が経つのを忘れてしまいました。。。 Le Sancerre 調布市仙川町1-19-36

28
Sep

これ以上のパリは存在しないモンマルトルの丘にあるGrand 8グラン・ユイットゥにて

パリの全貌を見渡すマジックな場所、モンマルトルの丘で、トビッキリ美味しい料理とワインを、最高の仲間とやる幸せな夕べ。 その夜は、CPVの大阪スタッフ石川君夫妻が日本からやって来た。 ほぼ偶然に同時にその夜パリに来ていた自然派ワインを日本で紹介してくれている同志のメンバーと共に大好きなビストロ・グラン・ユイットにやって来た。 人生、美味しいものを、志が近い人達と一緒に飲み食べするひと時は最高だ。 店主のエミリーさんが薦めるワインと気合の入ったビストロ料理、なんて幸せなんだろう。 必ず魚介類メニューがあるのが嬉しい。クトーと呼ばれる長い貝のワイン蒸しに、私の大好きなValetteヴァレットのシャルドネは、もういきなりノックダウン。   ★Domaine Geschickt ドメーヌ・ゲシクト★ 白身魚にアルザスのGeshicktゲーシクト醸造のPhenixフェニックス 、ピノ・グリ品種を一か月 マセラッションにたもの。 ピュアーな果実味、キレイな酸、上品な舌触り、真っ直ぐなミネラル感、白身魚にバッチリでした。 ★Jean-Claude Lapalu ジャンクロード・ラパリュ★ そして、我らの友ジャンクロード・ラパリュが醸すガメー品種のTentationタンタシオンは 牛肉ステーキに合わせた。 食べた後は、モンマルトルの丘の上からパリの夜景を楽しめる。最高!!   

24
Sep

久びさのジャンクロードの狙った通りのLapalu nouveauラパリュ・ヌーヴォー18年 –no4

17年は濃縮度が強く、本来ジャンクロードが狙うヌーヴォーのスタイルではなかった。 それはそれで美味しかったけど。 ジャンクロードが狙う新酒はアルコール度数11.5から12.5前後、13度以内に抑えて、フレッシュで透明感のあるスタイル。 今年は狙った通りのスタイルになりそうだ。 葡萄の健全度、糖度、酸、すべてが理想的に流れた。   勿論、セミ・マセラッション・カルボヌック醸造、自生酵母のみ、酸化防止剤無添加。 今年は狙ったとうりのスタイルに持っていく為に、収穫後の葡萄を発酵槽に入れてから12度前後に 抑えながら、3.4日は発酵が始まらないようにした。 発酵が始まってからは一週間のマセラッション(かもし)。 その間、一切触らず。 まだ、糖度が大分残っている段階であまり色もタンニンも出過ぎない状態で垂直プレスにかけた。    昨年のようには、濃くならない色合いの、いかにもヌーヴォーらしい淡い紅色になりそう。 フレッシュな酸も今年はバッチリと残った。 真っ直ぐな果実味とフレッシュな酸、スーッと伸びる淡いミネラル感、ジャンクロードらしい ヌーヴォーになるだろう。 アルコール度数は12度から12.5度ぐらいになりそう。 ジャンクロードが狙う、理想のヌーヴォーが完成しそうだ。ご期待ください。

24
Sep

Chez Lapalu、                              ラパリュでの収穫季節のとても幸せなひと時 –no3

9月から10月にかけて、それぞれの蔵ではマールを絞る。 ゆっくりと絞るので夜になったり、朝までになったりする。 特にジャンクロードのところは、暖かい雰囲気があり、近所の醸造家や若手などいろんな人が 集まってくる。 私もこの時期にボジョレに居る時、夜はここに寄ると、心が暖かくなる。 圧搾機から流れ出るチョロチョロの音が聞こえる。まるで京都の竹筒から流れ出る水のような音。 そんな音を聞きながら、みんなで色んな話しに花が咲く。 今年あったこと、反省、これからの皆の夢など、話題には事欠かない。 絞りたてのパラディと呼ばれる半ジュース・ワインを飲んだり、生ビールを飲む。 そして、時々、誰かが圧搾機に乗って絞りにいく。 本当にほんわりして、私の大好きなひと時である。       

24
Sep

ジャンクロード・ラパリュLapaluにとって特別な道具                    垂直式圧搾機 –no2

10年程前にマコンの葡萄園を車で走っていた。 醸造家の庭に大きな垂直式圧搾機が無造作に放置されていた。 ジャンクロードがずっと探していた型の圧搾機だった。 自分が狙っている繊細なジュースを絞るにはやっぱり重力でゆっくり絞りだす垂直式に限る。 ずっと長い間、探していたものが目の前にあった。 胸が高鳴った。 その醸造元のドアを叩いた。 年配の醸造家らしい人物が出てきた。 『外にある圧搾機、使っていますか?』ジャンクロード 『今年まで使っていたよ。でももう私は引退する。』 『そとに置いてあるということは、もう使わないのですか?』ジャンクロード 『...……..』 『もし、もう使わないのなら譲ってもらえませんか?』ジャンクロード 『あれは先祖からずっと引き継いできたものだよ。それはできない。』 それから機会あるごとに、その醸造家を訪問していたジャンクロード。ある時相手からこんな話があった。 『ジャンクロード、そんなにあの圧搾機が必要なら譲るよ。あの圧搾機がまた活躍できるなら先祖を喜んでくれるだろう。』 勿論、それなりの価格を支払ってゆずってもらった。 これを使いだした年から、ラパリュのワインの液体の繊細度が数段上がった。 液体が上品になった。 下部の石の部分は花崗岩の一枚岩。 こんな圧搾機は他では見たこともない。 これと同じものは世界に一台しかないだろう。 ジャンクロードが絞っている姿は、まるで舞台に上がて演劇をしている役者のようだ。

24
Sep

ガメ品種の極限までの可能性を追究する仕事師                   Lapalu ラパリュ -no1

ガメ品種を使って、水に限りなく近いスタイルから、まるでバニュルスではないか?と思わせるほどの 濃縮感のあるワインを造ってしまうジャン・クロード・ラパリュJean-Claude Lapalu。 ワイン造りの大切な作業の節目を、可能な限りの方法を駆使して精密度を上げて練り上げる仕事師。 個人で、独りの人間が身心を駆使してやらなければできないスタイルのワインを醸す。 どんなにお金をかけても、どんなに優秀な人材を使っても、決してできないワインを造りあげる ジャン・クロード・ラパリュ。 ボジョレが、ガメ品種が、全くちがう可能性を示してくれる貴重な存在。

4
Sep

2018年ミレジムの収穫準備、ほぼ完璧 !!

収穫した葡萄を入れる籠は葡萄が重量で絶対に潰れることがないように底が薄い。 その特殊な籠もキレイ洗浄して完璧。 本当は野菜を入れる籠を使用。ここまで気を使っている人は少ない。      さて、Aperoアペロタイムだ。 オーフォルトEau Forte2017を開けた。    そこに、もう一人、トビッキリ美味しいボジョレを醸すレミー・デュフェートルRemi Dufaitreが やって来た。 一本では終わらなくなった。2軒ほど周りたかったけど今日はここで終わりなってしまった。     数日後にはこんな風に収穫されていることでしょう。   

30
Mai

Voyage dans la Vigne !!!

  毎年恒例、CLUB PASSION DU VIN主催、自然派生産者訪問弾丸ツアーを開催します。 実際にぶどう畑に足を踏み入れ、ぶどう畑を取巻く環境を、生産者の熱い想いを 一緒に体感しませんか!   今回は南仏ラングドック、ルーション地方をスタートにシャンパーニュまで駆け巡ります! たった7泊9日の旅ですが、自然派ワインへの理解がとんでもなく深まる感動のツアーです。 ご興味ある方はCPV竹下までご連絡お願いいたします。 案内書など送付させて頂きます。 日程:2018年6月18日(月)日本出発       6月25日(月)現地発 26日(火)日本到着 参加対象者:酒販店、飲食店関係者のみ 訪問予定蔵元:カゾ・デ・マイヨル/ブー・デュ・モンド/ポッシブル/ル・タン・デ・スリーズ/モン・ド・マリー/マス・ロー/エスカルポレット/ジュリ・ブロスラン/ダール・エ・リボ/ジャン・クロード・ラパリュ/ラピエール/ジャック・ラセーニュ/アレキサンドル・バンなど(変更の可能性あり) クラブ・パッション・デュ・ヴァン 竹下 (筆)

22
Mai

76VINと酒美土場で働く谷井さん来仏 Coinstot Vino へ

久々に Paris に戻ると谷井さんが Paris に来ているとのこと、今元気なビストロ Coinstot Vino へ。 しばらくいると、偶然にあのモンマルトルの丘の上でワイン・ビストロを経営する Emilie エミリーがやって来た。 ここで友達と待ち合わせとのこと、これは一緒にのまないと。 Emilie といえば、ボジョレで長年ワイン・ビストロを経営していた。 やっぱりボジョレをのまないと。 Jean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュのアンフォラ仕込みの Alma Mater アルマ・マテル   を開けた。 美味い!! そして、トビッキリ美味しいもう一本。 西南部の希少な自然派ワイン Château LASSOLLE ラソール醸造の Le Rose Qui Touche ル・ローズ・キ・トゥーシュのマグナムを開けた。 女性醸造家のステファニーが醸すトビッキリ美味しいロゼワイン。    ずっとアカデミー・ド・ヴァン東京で働いていた谷井さんは今、日本では二つのところで働いている。 夜は美味しい焼き鳥とワインを出してくれる 76VIN。 昼は築地の酒美土場で働いている。 どちらも、自然派ワインが素晴らしく揃っているお店。 ワインの PASSION を持っている働き者の谷井さん、大活躍中。頑張ってください。     今夜、飲んだ造り手、アンフォラ・ワイン Alma Mater アルマ・マテルを醸す Jean-Claude LAPALU ジャンクロード・ラパリュ。LASSOLLE ラソール醸造の女性醸造家の Stephanie ROUSSEL       ステファニー・ルッセル。    

27
Fév

試飲会 Les Affranchis、                    エモーションが伝わってくるワイン-NO1

今、フランスで人気上昇のFrance Gonzalvezフランス・ゴンザルヴェス    フランスが醸造家になった最初の切っ掛けは、葡萄収穫期に、収穫人としてボジョレにやって来たことに由来する。 ジャンクロード・ラパリュのところだった。 ジャンクロードのワインの美味しさに驚いた。こんな飲み物があるんだ! と思った。 畑の仕事も楽しかった。 ジャンクロード・ラパリュのところに集まってくる若者達は、皆、やる気満々の醸造家志望の卵だった。 収穫後もラパリュ醸造に残って醸造・畑仕事を手伝ってみた。畑の仕事も楽しかった。 醸造家志望の若者達と一緒によく話し、よく飲んだりしている内に、自分もワインを造りたくなった。 2008年に畑を借りて醸造元を設立した。 アッという間に10年が過ぎた。 ボジョレのこの10年間は、すべての天候状況が経験できた。乾燥の年、湿気の年、冷害の年など普通の年はなかった。 そんな経験を重ねながら、畑のビオ栽培も10年が過ぎると、土壌の微生物が生き生きとしてきて、生える草の種類も色々になってきた。根っ子も地中深く伸びているのが分かる。多少の水不足でも葡萄木が元気に保つようになった。 何より、キレイな酸とミネラルがスーッと伸びるスタイルのワインになってきた。 最近のフランス・ゴンザルヴェズのワインは本当に美味しい!! 男が多いボジョレの蔵元に混じって細腕ながら奮闘して10年、フランスのエモーションが伝わってくる。 ★. G ポワン・ジェ   Blaceブラッセ村の山側にある急斜面の畑、なんと標高が400~500mもあり、ボジョレでは最も高い葡萄園の一つ。 樹齢の60~80歳の古木。コート・ロッティ並の急斜面の太陽を浴びて育った果実味にもキリット酸が残る素晴らしいワイン。    ★Cueillette キュイェット (Vin de France) ジャンクロード・ラパリュの畑のあるSaint-Étienne-des-Oullièresサンテチエンヌ・デ・ズリエール村に位置する真南向きの区画(花崗岩が風化して砂質化した土壌、0,50ha) 樹齢70-90歳の古木。 流石にジャンクロード・ラパリュで修業しただけに、ラパリュのワインを女性的にしたワインのスタイル。 パスタ類にピタリと合いそう。試してみて下さい。    

28
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO3

フランスでは地球温暖化にともなう気候の変化によって、毎年天候による災害が増加している。 発芽時期が毎年早くなってきている。そして、4月の寒波の再来で芽が凍ってしまう、という現象が毎年の如くに起きるようになってきた。また、異常な乾燥や、異常な湿気からくる被害もますます増えてきた。 でもジャン・クロードは云う 『天候も大きく変化しているけど、自分自身も変化している。そして自分の畑の土壌、葡萄木も進化してきている。ここ3年前から葡萄木の自主調整機能・治癒能力が活発になって、ボルドー液などの撒布回数も激小になってきている。』 2014, 2015,,2016年と収穫量も品質もともに良好になっている。 たとえば、16年はフランス中、難しい年で、ボジョレでも極小の収穫量が普通だった。 ところが、ラパリュでは、過去最高の収穫量と高品質の葡萄を収穫することができた。 ジャン・クロードの畑・葡萄木にたいする観察力の鋭さは凄いものがある。 土壌が、葡萄木が今何を必要としているかが分かる。的確な対処をずっとやってきた。その成果が出てきた。 一言で云えば、栽培上でもPrecision精確さという言葉がピッタリである。 つまり、やるべき事を、まさにやるべき時にピタリと合わせてやることの精確さ。 言葉でいうのは簡単ですが、本当に実行するのは難しいこと。葡萄とその土壌の状態、その環境を完璧に理解していないとできない事なのである。 長年の精確な自然栽培を続けたお蔭で、根っ子も地中深く入り込んで、葡萄木のエネルギーがアップしている。 だから葡萄木の自主調整機能・治癒能力がアップしてきたのだろう。 ★今、ジャン・クロード・ラパリュが狙っていること!★ 醸造上で今、ジャン・クロードが最も狙っている事と進化していること、 『2012年より、“限りなく水に近いワインL’eau forteロー・フォルトを造っている。このお陰で多くの大切なことが分かって来たんだ。難しいけど、今、狙っているのは、“薄くても内容があって余韻の長いスタイルのワイン”』 今、ジャンクロード・ラパリュは一流の境地に入りつつある。 今後の進化が更に楽しみだ。

27
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO2

Jean-Claude LAPALU polit de plus en plus sa precision de sa propre facon.. ★独自な発想と旺盛な探究心でガメ品種の多様な側面と可能性を表現! ジャン・クロードの頭には色んな疑問、アイデアが浮かんだ。 ★ガメ品種でボルドーワインのような濃密感のあるスタイルのワインはできないのだろうか? Cuvee des Fous, ★ガメ品種を超遅摘みで超完熟させて収穫・醸造したらどうなるのだろう? Cuvee Le Rang du Merle ★果実味タップリで、ブルゴーニュのような上品さだすにはどうしたらよいか? La Croix des Rameaux, ★ガメ品種をアンフォラで醸造したらどうなるのだろう?  Alma Matert ★スート体に沁み込んでいくようなワインにするにはどうしたらいいのか? Tentation ★限りなく水に近い透明感のあるワインはできないのだろうか? L’eau forte ジャン・クロード・ラパリュには、自分の疑問に答えるワインを栽培・醸造を駆使して、試作、検証を繰り返して、同じガメ品種で全く違うスタイルのワインを生み出していった。 これがジャンクロード・ラパリュの凄いところだ。 最初から自然派グループに属していたいたら、こんなワインは造らなかっただろう。 これがジャン・クロード・ラパリュの独自性を造りあげた。 我々に、ガメ品種の多様な側面,可能性を表現して、楽しませてくれている。      

27
Avr

精度に磨きがかかるJean-Claude LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ-NO1

Jean-Claude LAPALU polit de plus en plus sa precision de sa propre facon.. 独自な方法で自然派ワインにたどり着いた ジャン・クロードは20歳の頃より葡萄栽培をしている。最初は農協に葡萄を売っていた。 自分が精魂込めて栽培した葡萄が他の葡萄と混ぜられてワインが造られてしまうのが残念だった。 1996年より自分でワインを造りだした。 当時、ジャン・クロードはまだ自然派の中心であるボジョレに居ながら、マルセル・ラピエールなど自然派グループとの接触がなかった。 . 最初は普通の造りをやっていた。ジャン・クロードは常によりよくを目指して、一つ一つ自分で考えながら独自な方法で、 徐々に自然な方向にたどり着いてきた。 誰かに教わった訳ではない。独自で考え、試作をして、検証して、再度試作、完成、この繰り返しに約10年の歳月をかけて2007年にやっと自生酵母で、SO2も添加しない造りにたどり着いた。 自然派ワインを造ろうとしたわけではない。 “よりよく”を目指していたら自然派ワインになってしまった。 “独自性”ここのところが、ジャン・クロードのワインを理解する時に大切なキーワードになる。

17
Nov

WOTERLOO ウォーター・ロー

東京に滞在している時は、東銀座近辺のホテルに滞在する。 他で飲んで深夜、銀座界隈に戻ってきて、もうチョット飲みたいな、と思った時に行ける店が少ない。 WOTERLOOの店の前まで来たらまだ、電気がついていたので入りました。 閉店準備しているところに無理やり入り込んだと云った方がいいかも知れない。 山口さん、大橋さんお邪魔しました。 ベロベロの私の相手をしてくれてありがとうございました。 私の大好きなJean Claude Lapalu*ジャン・クロード・ラパリュの白,14年を開けました。 ボジョレ南部の石灰質土壌のシャルドネをジャンクロードが仕込んだもの。 イヤー美味しい。   そして、最後にもう一本、ボルドーのChâteau Jean Faux*シャトー・ジャン・フォーの白を開けました。 3年前に安生さんのLYON BLEU リヨン・ブルー社のメンバーがジャン・フォーを訪問したことがある。

8
Oct

心・技・体 充実の収穫 Jean-Claude LAPALU*ジャン・クロード・ラパリュ2016

何事にも“旬”というものがある。 食べ物も、旬のものは本当に美味しい。 人にも、あらゆる角度から見て“今だ!”という時期がある。 今のジャン・クロード・ラパリュをみていると、その“今だ”と思う。 経験、精神、体力、どれをとっても今が充実。 この三つが和した“技”は エッ!と思うような奇跡的なことを成してしまう。 一般的に難しい年だった2016年に、ジャン・クロードは言い切る。 『私の過去で、最高の品質の葡萄を、豊作と云ってもよい量も確保できた。』 フランス中で2016年にこんな言葉を云えるのは、このジャンクロード・ラパリュだけ。 完璧な葡萄と量を収穫 確かに、ここまで完璧な葡萄房を実らせた葡萄木を、私はこの16 年にフランス中で見ていない。 天がジャン・クロードに与えた天候は皆同じである。 ジャン・クロードがそれに、合わせて、キッチリ対応できた。というしかない。 本当に、必要な時に必要なとことを、一寸の隙もなく,精確に実行できたという結果でしかない。自分でも感心するほど完璧な葡萄ばかり。 勿論、ツキもある。でもツキも実力と云える。 16年のジャン・クロード・ラパリュのワインは面白い!! ジャンクロード・ラパリュ 少数精鋭の気合の収穫 !! ジャン・クロードの人なりは、“質実剛健”“謙虚”“無言実行” 自分や自分のやっている事をアピールすることは、殆どしない。 他人のやっていること、他人のワインを批判することがない。 自分のやるべきこと、やりたいことをコツコツと確実にこなしていく人だ。 勿論、完璧な人はいない。 でも、尊敬に値する人柄である。 ワインもボジョレでは、先頭を走る一人であることは間違いない。 強靭な精神力と体力で独自なジャンクロード・スタイルを確立した。 体力は強靭。若い頃、パリ消防士の特殊隊に入っていた程の強靭さ。 (特殊部隊は過酷で危険な状況下で活動できる強靭な体力、精神力が要求される。) 己を律する精神力も持っている。   お祖父さんの畑を継承、最初は農協に葡萄を販売していた。20年前より自分で造りだした。当初は、自然派グループとはあまり接触がなく、独自で失敗しながら自然なワイン造りを模索した時代がある。 後に、マルセル・ラピーエルや自然派グループを知り、自然な造りを学んだ。 しかし、最初の独自で暗中模索した時代に彼の独自性が造られた 子供のような遊び心も備えている。一緒にいて心地よい。 だから、多く若者達が、ラパリュの門を叩いて、手伝いながらワイン造りを 勉強にやってくる。 この収穫人の中にも将来の若き醸造家の卵が何人かいる。 On peut dire que Jean Claude est un rechercheur du GAMAY. Jean Claude nous a montré tous les […]

4
Nov

エノコネクション新人2人の珍道中 収穫後のボジョレー&ブルゴーニュ (後編)

4)マルセル・ラピエール*Marcel Lapierre 故マルセルさんの息子である、Mathieu*マチューさんが私たちを迎えてくれました。 実は前日にも少し寄ったのですが、お昼をご馳走してもらい、この日もまずはお昼から・・。 私たち働いていないのに、申し訳ない~と思いつつも、美味しすぎる昼食に舌鼓をうちながらニコニコして しまいました。 なんでも、マチューさんはもともと料理人のため、収穫中にお願いしているシェフもなんとパリの三つ星☆☆☆レストランでもともと働いていた方にお願いしているそう。テット・ド・ヴォーという、 牛の頭のお肉でかなりビクビクしながら一口・・・・・・・・おっ美味しい!! ラピエール家をマチューさんと共に支える家族 マルセル亡き後のラピエール家は残った家族全員で醸造所を支えています。とくに頼もしいのは、故マルセルの奥さんでもあり、マチュのお母さんでもあるマリーさん。 マルセルと二人で自然派ワイン界を育ててきました。 今も現役でラピエール家の原点を支えています。 2015年は長女のカミュさんが醸造全般を管理。 マチューの良き右腕的存在です。 末っ子のアンヌはラピエール家の太陽。 明るく、周りの雰囲気を盛り上げ、 必要な個所に現れて援助しています。 9月11日に収穫がすべて終わり、今はマセラシオン・カーボニックと圧搾作業。 伝統的な直下型圧搾機を2台持っているため、50個のワイン大桶にたっぷりはいているブドウを交互に圧搾できるそう。 「収穫は終わったけど、まだまだ気は抜けないよ。むしろこれからだ。」とマチューさん。 ブドウ収穫は終わったものの、酵母菌が天候や気圧に影響されることがあるため、酵母と発酵の状態の管理を綿密にし続けなければいけないとのことでした。 なんとマチューさん、醸造所近くに自前の研究室を作っており、自生酵母やブドウジュース内の成分を常時管理されているそう。顕微鏡まで持っているのはすごい! 普通のヴィニュロンと同じく、ワイン成分分析自体は近所の研究所に頼んでいるそうですが、「この機材があればより細かく、すぐに自分の目でワインの状態を確かめられるからいいんだ」とマチューさん。 こだわりがうかがえますね! 2015年産は? 少し時間をいただいて、マチューさんから日本の皆さんへのメッセージビデオをとらせていただきました。 「今年のブドウはとても早熟で、収穫も早く終わったけれど、ブドウの質が目を見張るほど良くて、ここまでレベルの高い年は久しぶりだよ。 ここにある全てのタンクはブドウで一杯になっていて、醸しがはじまっているけれど、例えばこのブドウの房も、食べてみると味わい・アロマもしっかりとしていて、素晴らしい年であることがはっきりとわかる。セミ・マセラシォン・カーボニックも例年に比べて長く、このままいけばとても美味しいワインが出来上がるはずだよ。 モルゴン2015年のパラディ(圧搾直後のブドウジュース)も味わい深くて、とても「(マチューさんの誇らしげな日本語で)おいしい!^^」。 骨格がしっかりしていて力強く、果実味があふれているね。 皆さんには、もし1月に来てもらうことができれば、2015年の美味しいワインをぜひ味わって頂きたいです!」 5)ジャン・クロード・ラパリュ*Jean Claude Lapalu 今回キショウが特に楽しみにしていたのがラパリュ!伊藤さんと一緒に飲んで、その美味しさに感動したそう、当主のジャン・クロードさんに会うのもとっても楽しみにしていました。 通常より5週間早めの8月25日頃に収穫が始まったというラパリュですが、場所がとっても美しい景観のなかで、こんな場所に生まれたというのが羨ましくなってしまいます。 広い醸造所に入ると、コンクリートタンクやステンレスタンク以外に、アンフォラを発見! なんでも友達のヴィニュロン同士でアンフォラのグループを造っているらしく、自分で注文したアンフォラ以外にも他のヴィニュロン から譲り受けたものも多いそう。(アルマ・マターのキュヴェはアンフォラにて醸造。その年のブドウの質によってアッサンブラージュの比率等を調整しているようです。) ちょうど行ったときは、直下型圧搾機で1回目のプレスが終わり、ちょうど2回目のプレスに備えてブドウをかき混ぜるところでした。 マールの切り崩し作業 圧搾した後のブドウをマールと呼ぶのですが、ケーキのようにぺちゃんこに固まったマールを切り取り、崩して、スコップでかき混ぜ、台形状にして2回目の圧搾を行います。 とっても重労働ですが、私も少しやらせてもらいました! お邪魔かと思いつつ、「ちょっとだけやってみたい」と恐る恐る聞いてみたところ、ラパリュの従業員の方々はとても優しく、快くやらせてくれました!コツを教えてもらいながら、少しずつマールを切り進めていきます・・・。 ジャン・クロードさんいわく、当初はプニュマティック圧搾機でやっていたものの、なんと伊藤さんのアドバイスを受けて、直下型の圧搾機に変えたそう。味の繊細さがぐっと増して味わいがとっても良くなったとご本人も大満足。従業員の人も、大変だけど最高の結果がだせればねとニコニコしていました。なんでも、ブドウの茎や皮がフィルターとなり、自然に濾過した状態になるとのこと。出てきたブドウジュースもとってもクリアできれいです。 畑の管理も、1960年代の小さなトラクターを引っ張り出して使っているそう。ボジョレーのガメイはゴブレ型剪定のため、通常は大きな機械を通すことができないのですが、ラパリュでは馬と同じ重さのこのトラクターを使って、ブドウ樹への負担を最小限に抑えながら耕しているそうです。 確かに、除草剤を使っている他の畑と比べると、ブドウ樹のいきいきとしたオーラが違います! ちなみに、ブドウが太陽の光を最大限吸収できるよう、ブドウ樹はゴブレなものの、成長した後はブドウ樹の蔓を上でまとめるそう。 トラクターにも蔓がひっかからないよう、最大限の注意を払っています。 ちなみに土壌はグラニット・ローズ(ピンク色の花崗岩)。 ジャン・クロードさんとお仕事がひと段落した従業員の方々と、わいわい歓談した後は、ジャン・クロードさんのおうちのお庭でテイスティング。 美しいブドウ畑が目の前に広がるテラスは素敵の一言。 こんなお庭のある家にいつか住んでみたい!と夢がふくらむ景色です。 試飲 オー・フォート […]

29
Oct

2013年ヌーヴォー情報第五弾! -JEAN-CLAUDE LAPALU-

ボジョレーの新リーダー J-C LAPALU ジャン・クロード・ラパリュ13年収穫 ワインは“人”が第一! 今、フランス醸造家で人物を一人挙げろと云えば即、この人ジャン・クロード・ラパリュを指名する。 *仕事に対する追及心 *トコトン実行する行動力 *人間としての信義を大切にしている *やることをやった後の人間的温かさ *許容力の広さと深さ 多くの若手醸造家がラパリュを慕って集まってくる。   ラパリュの2013年 毎年、自然派醸造元の中では最も早い収穫をするラパリュ。 今年は9月27日、ほぼ自然派の仲間と同時期に始めた。 ラパリュの畑はブルイィ山に守られて普通は早く熟す。今年は1980年以来の遅い収穫となった。やはり4,5,6月の寒い春が原因で3週間、葡萄の成長が遅れた。開花時の不天候で結実が不安定となって、ミルランデール化した葡萄が多い。そして、8月に畑の一部に雹が降った。しかしその後、乾燥が続いたことで幸い雹が当たった部分も乾燥して腐ることがなかった。 今年は結果として大変に健全な葡萄を収穫することができた。ミルランデール化した葡萄はラパリュにとっては大歓迎だ。ミルランデール葡萄は濃縮したジュースが搾れるからだ。 『今日収穫した葡萄はヌーヴォーにする予定です。アルコール度数は低めですが果実味は深みがあるタイプになるでしょう。何より傷んだ葡萄が少なく大変健全な葡萄が収穫できた。この葡萄で日本の皆さんを驚かせたい!グイグイいけるタイプでありながらラパリュ独特の深みを楽しめるヌヴォーを狙いたい。楽しみにしていてください。』ラパリュ   元気100倍のラパリュ大好き人間ばかりが集まった収穫チーム     乗りのよい知性派グループ ラパリュの収穫は若手が多い。 毎年、ワイン好きの大学生が来るのに 今年は収穫時期が遅れた為、大学の授業が始まってしまった為に参加できなくなったメンバーが多い。 ラパリュの収穫期間は1週間と短いので近所のリヨン大学の学生や醸造家の卵や、ラパリュのワインをこよなく愛している若者達が集まった。 ラパリュ大好き人間ばかりが集まった。 仲間同士という感じの温かい雰囲気が漂っている。       食用葡萄の収穫のようなカジェット(箱 収穫された葡萄は底の浅い籠、ロマネコンティより浅い箱で醸造所まで運ばれる。収穫してから醗酵槽に入るまで葡萄が重量で潰れるような危険はゼロ。ここまで気を配っている醸造家は見たことがない。こんな小さいことの積み重ねがラパリュ・ワイン独特のきめの細かい上品さをかたち造っている。             2013年 ラパリュ醸造の初収穫の葡萄が蔵に到着   ラパリュ醸造はブルイィ山の麓、AC BRUILLYの区域にある。北ボジョレーのクリュの中でも最も葡萄が熟すのが早い区域にある。すべては元火山だったブルイィ山のエネルギー・パワーのお陰だ。北からの寒い風を遮ってくれる。 13年、初葡萄到着に感動しているラパリュ 『2013年の初収穫葡萄がラパリュ醸造所に到着した。 何年もやっていることだが、この最初に収穫した葡萄が醸造所に着いた時は感動するものです。一年の農作業の過程が頭をよぎる。そして、最初の醗酵が始まるまでは ドキドキするものです。』   たかが葡萄の運搬、されど運搬! ラパリュの凄いところは、葡萄栽培から瓶詰めまでのすべての工程を細かく細分して、ここまでやるか?という手間暇をかけて細心の注意を払ってやってしまっていることだ。ロマネ・コンティでもここまではやっていない。   食用葡萄ケースに入った葡萄を丁寧に醸造所内に素早く入れる。早朝の温度が低い時に収穫した葡萄は直接、醗酵槽に入れる。午後の温度が上がった時の収穫葡萄は冷蔵庫にいれて一晩冷やす。ベルトコンベアーで醗酵槽の上から重力で落とし込む。   普通はポンプを使用して醗酵槽に荒らしくいれる。この時に折角の葡萄が傷ついてしまう。ポンプを使えば時間も人手も掛からない。しかし偶然に上品なワインはできない。 […]

1
Nov

ガメイの究極への挑戦者 ジャン・クロード・ラパリュ

詳細な部分へも常に気を配りガメ品種の究極を追及するジャンクロード・ラパリュにとって2012年は心理的にも、収穫量にとっても厳しい年だった。量は50%を切っていた。冬の剪定時より極小の収穫を狙って短く剪定する為に、収穫減はより大きかったが品質は保たれた。 ラパリュ、収穫された葡萄を食べてみると、フェノリック熟度(タンニン・色素)はきれいに濃縮されている。十分な品質であることを確認するジャンクロード。ミルランデール化した小粒の葡萄房が多いから、かなり濃縮度のある果汁が絞れそうだ。 ラパリュでは12年は収穫量も少ないことから、収穫も少人精鋭の収穫を素早く行った。ラパリュはいつもどこよりも早く葡萄が熟すので、自然派醸造家の中では開始が最も早い。9月15日に開始して20日には既に終わっていた。 ラパリュでは通常の収穫が終わった後、約数週間後にキューヴェ・ランド・メルル用の葡萄を収穫する。11月5日、醸造元仲間が集まって醸造所の横にある畑を収穫。ジャンクロードは多くの若手醸造家に慕われている。ラパリュ一家のような仲間達が手伝いにくる。 Cuvee Le Rang du Merleキューヴェ・ラン・ド・メルル、ガメ品種の究極を追及するジャンクロード・ラパリュは超完熟した葡萄を毎年収穫して、時にはバニュルスのような風味になる年もある。ガメ品種の可能性を色んな方向から試しているラパリュ。 ラパリュの篤い人望! 多くの若手醸造家が集まってくる 最も近い醸造元、ラパンのニコラ・テスタ兄弟も収穫の手伝いにやって来ていた。日本からオザミ東京の田中さんがボジョレ登場。ジュラ地方、ブルゴーニュ、ボジョレと訪問中。田中さんはオザミ発祥当時からの最古参の一人。2年一回フランスを訪問して醸造元巡りをやる。オザミ・スタッフのワインに対する愛情は深いものがある。 ラパリュ収穫のポーズ・休憩は興味深い。若手醸造家が造ったワインを持ち寄って試飲会のようだ。それを皆でコメントしたり、醸造の話になる。皆にとって良い情報交換になる。 ラパリュの暖かい人柄を慕って多くの若者がやって来る。これからワイン造りを始めたい若者、初めて3年目の人などラパリュのワインに感動して仲間入りする人達が多い。 木製垂直式プレス機で絞り中 醸造所ではラパリュが2週間前に収穫して、除梗しないMC発酵をしていた葡萄をジャンクロード自慢の木製垂直式プレス機で圧搾している最中だ。2年前に、念願の100年前の圧搾機を手に入れた。ワインの品格・フィネスが一段と上がった。 絞った後の葡萄 この木製垂直式プレス機は重力で上から無理なくゆっくり圧力がかかる。だから、やさしく上品なジュースが絞れる。絞った後の葡萄の皮が破れていない。つまり皮から汗のごとく流れ出たジュースだからフィネスが備わっている。 2012年搾りたてのヌーヴォーを利く。 搾りたてのワインのことを“パラディ”という。まだ糖度を含んでいるのでやや甘さもあってフルーティーで実に心地よい。この時期になると、近所の人達もこのパラディを飲みたくて人が集まってくる。田中さんも12年のヌーヴォーを日本人で最も早くテースティング。 果汁の濃縮感がたっぷりでいて、フルーティさ抜群。まだ半分は葡萄ジュースなので当たり前。この今の時期しか飲めないパラディ!難し年だったけど、やっとここまで漕ぎ着けた、という感じでホットしているジャンクロード。 オザミの田中さんは、地震いらい2年間は無我夢中でオザミの仕事に集中して頑張ってきた。やっと落ち着いてきたところ。オザミにとってワインは生命線だ。オザミの原点を見つめ直したくての来仏だ。挑戦し続けるラパリュに感動の田中さん。 この二人は共通点がある。どちらも頑張り屋、人当たりが柔らかい、プロフェッショナリズムをもって仕事に打ち込んでいる。そして、多くのファンを持っている二人。本気で頑張っている人同士しか分からない接点がある。 醸造期間中のボジョレの風物詩、いやボジョレ文化! 醸造家をめざす若者、中堅的存在になってきたンニコラ・テスタなどジャンクロード・ラパリュを中心に集まった自然派コニュティー。ラパリュのワインを飲みながらのワイン談義。ジャンクロードも楽しそうだ。 ボジョレといえばシャクトリー(生ハム類)!ボジョレでは生ハムの事を“最良の野菜だ”と言い切る文化がある。何種類もの生ハムを薄切りするジャンクロード。 これで何時間でも飲み続けるのが、ボジョレの文化だ。時には朝まで延々と続く。 夜になると、どこからともなく人がジャンクロードの醸造所に集まってくる。深夜でもゆっくりプレスは続くのを皆知っている。、今年の“パラディ”を皆飲みたいのだろう。ジャンクロードも一人でプレス作業するより仲間がいた方が楽しい。 これもプレス時期のボジョレの風物誌といえる。 ジャンクロード・ラパリュのカメ醸造への挑戦 ガメ品種の可能性を極限まで追求するチャレンジャーのラパリュは数年前よりアランフォ・カメの中での発酵を挑戦している。発酵中から陶器の土をとうして酸素と交流している。カメ醸造ワインは明らかに違った顔を見せてくれる。6カメほど醸造している。 ピノ・ノワールのカメ醸造 2012年はジャンクロードは新たな挑戦を始めた。何とピノ・ノワールを2カメで除梗なしのMC発酵を始めた。ラパリュの造るピノ、さてどんなバランスになるのか本当に楽しみだ。 カメ内での醸造は陶器をとうして蒸発するワイン量が半端ではない。それだけで、このカメ醸造を諦めた醸造家もいるほどだ。カメ醸造のワインは大変魅力的だ。柔らかく、ソフトで芯がしっかりしている。すべてを包み込んでしまう暖かさを備えている。 ジャンクロードもほろ酔いの佳い気分! 夜も更けてきたて、酔いも回ってきたけどプレスはまだ続く。時々、人が交代で舞台のような古式圧搾機の上に乗って手動式のハンドルを回す。あまり強くやってはいけない。ゆっくり、ゆっくりだ。 収穫が始めっていらい連日の徹夜で疲れているジャンクロードは、酔いと疲れが合わさって、ほろ酔い気分! 1時を過ぎても、仲間達は帰ろうとしない。ジャンクロードも調子が出てきた。次々とワインボトルのコルクが開けられた。こうなると朝までの危険な予感。しかし、なんと居心地がよいのだろう。ジャンクロード・ラパリュのワインの心地良さに似ている。 奥さんが心配して迎えに来た。この二人の2人3客でここまでやってきた。奥さんも実際に畑に出て農作業をやっている。この難しかった2012年を乗り越えて頑張ってほしい。 この2人の仕事のお陰でどれだけの人が癒されているか、計り知れない。 この二人にエールを送りたい。