今存在する自然派生産者の中でも、その創生期から一貫した考えでワイン造りを行っている、ダール・エ・
リボのルネ・ジャン・ダールが来日した。ホテルで待ち合わせたのだが、ちょうどホテルの温泉に入って、
髪も髭も整え、なんだかこざっぱりとした感じで、驚いた。。。驚いたと言っても、別に、今までが汚かったわけではない、あまり気にしなかったのだろう。見るからに自然、それがルネ・ジャンのイメージだった。

ワインも、昔より、各段に洗練されたニュアンスを持つようになっている。昔のような還元の強い造りのファンも本人を含め多数いるが、今では、もっと多くの人たちに、このナチュラルなぶどうの旨味を伝えることができるであろう。(その還元の強いワインが年を重ね、素晴らしく変遷して行くのには驚かされていたが)

さて、今回の滞在は、約10日間、東京、長野、大阪、札幌、福岡、長崎 と超ハードなスケジュールである。
この日は、まず挨拶をかねて、八丁堀「Gare de Lyon」に伺った。
挨拶がアぺリティフになり、いつの間にか、スタッフとともに、3本飲んでいた。。。。
まさに、ちょっと一杯のつもりが。。。気がついたらいい気分になっていた。そんなGare de lyonの安生店長の自然派ワインとの出会いは、ダール・エ・リボのワインとの出会いから始まったという。

かなりいい気分で、丸の内のブラッスリー・オザミのディナー・パティーへ。
ここは、ご存じオザミワールドの店舗、オザミとダ—ル・エ・リボとの関係は古く深く、オーナーの
丸山 宏人氏が、昔、自転車でぶどう畑を周っている際に、訪問したのが始まり、この出会いがきっかけで、
日本にも輸入されることとなったわけである。また、オザミの松岡さんは、2006年にドメーヌで収穫を行い、
その一生懸命な姿を見て、一段とお互いの信頼関係を深めている。
 そんなわけで、ブラッスリー・オザミでのイベント超盛り上がり。出されたワインは、
☆Saint Peray Methode Traditonnel (Les Champs Libre)
☆C’est le Printemps Crose Hermitage Rouge 2006 (Dard et Ribo)
☆Croze Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo)
☆ Crose Hermitage Blanc 2005 (Dard et Ribo)
☆ Crose Hermitage Blanc Carrieres 2005 (Dard et Ribo)
☆ Saint Joseph Rouge 2005(Dard et Ribo)
☆Hermitage Rouge 2005 (Dard et Ribo)

料理はシェフの渾身のメニュー。ワインとの相性も最高で、最後まで大盛り上がりであった。
私は、12時で逃げ去ったが、その後も宴は続き、朝4時ラーメンコースで終焉したようだ。

大阪では、心斎橋Passion et Nature でパテーィー。
そこには、昨年8月22日に生まれたアンジュ・マリーちゃんも参加。大きなぱっちりとした目が
とてもかわいく、みんなのアイドルとなっていた。

札幌では、北海道の海の幸を堪能。ミネラルかつ凝縮した果実味のサンジョゼフ・ブランとウニや
カ二の相性は最高。ルネ・ジャンも大喜びで食べていました。どうもご馳走さまでした。

今回、ルネ・ジャンが何度も口にした目指すべきワインは「飲みやすいワイン」、そして
旨味に溢れるワイン。

きれいななった造りは、醸造所、熟成庫の温度管理をしっかり行い、かつ状況みながら澱挽きを
することによって、きれいで自然なワイン造りができるという。 そして、まだ、まだ終りはなく、美味しいワインを造るために努力していくという。
今回、昼、夜、ずーっとダール・エ・リボのワインを飲んでいたが、一度も喉にひっかかることなく、
悪酔いすることなく、朝もさわやかであった。まさに身体で感じる自然な造りである。

ダール・エ・リボの生産量の60%は、パリのヴェール・ヴォレなどのワインバー、ビストロで消費されている。
そして20%は日本で飲まれている。
フランスでも、日本でも、自然派ワインファンを魅了してやまないワインである。
今日もみんなで「1、2、3、ダール!!!」