3
Mar

ダール・エ・リボのルネ・ジャンが日本へ

伝説的先駆者ルネ・ジャンが日本へ行く。最近、本人はもう自然派ワインとは云いたくない。と云いている。 しかし、ローヌ地方では今は亡きグラムノンの元主人と二人で自然派ワインを造りあげた先駆者であることは紛れもない事実だ。 18年前、私が初めて訪問した時のワインは還元臭がビンビンにあった。その還元臭があってもそれを打ち消すほどの旨味に驚かされたワインだった。 当時の記憶を頼りに、今でも彼のワインを“還元臭の権化”だと批判する輩もいるほどだ。 しかし、2000年頃から洗練されてきて今では、全く還元臭がなくクリアなワインとなっている。 逆に昔のファンの中には淋しがっている人達もいるほどだ。私は18年前に行った時のことを今でも鮮明に覚えている。 蔵の中は、コンクリート・コーティングがされておらず土間だった。ホコリッぽかった。はっきり云ってお世辞でも清潔とは云えない蔵だった。 しかし、ルネ・ジャンも相棒のフランソワ・リボも若くてハツラツとしていた。 今では人生紆余曲折を超え、人間的にも“苦味”がわかるなかなか含蓄のある楽しい男になってきた。 生きる事がが好きな男だ!フランスでよくいう、『あいつは LA VIEが大好きだ!』つまり、気の合った友人達と楽しく、よく飲み、よく食べるのが大好きな男である。 風貌からは想像できないほど、繊細でシャイな男である。自分自身に実に忠実な男だ。自分に嘘が付けないのと同時に他人にも嘘が付けないところがある。つまり正直者で其のうえ頑固ものだ! そんな性格から多くのファンに愛されている。 勿論、私も最も好きな醸造元の一人だ!彼といると自分が正直者になってくるような楽しさを感じる。 簡単に云えば、妙な気を使わなくてすむ雰囲気を備えているのだろう。 先日、『もう自然派とは云いたくないよ、俺は単なるダール・エ・ルボのワインなんだ!』 彼からすれば、自分が普通のワインを造っている、という感覚なのだろう。 それと最近、自然派と云いながらいい加減な造りをやっている醸造元が増えてきて、彼らと一緒にされたくない。という気持ちも多少あるのだろ。 そんなルネ・ジャンに是非会ってみてください。ワインも美味しいく!心が和むワインだ!! 〜 イベント日 〜 3月6日 大阪 3月7日 札幌 3月8日 福岡 3月9日 長崎 〜 イベント問い合わせ  〜 野村ユニソン社  担当 藤木  TEL-03-3538-7854 伊藤 LYONにて

15
Fév

ヤズ と ルネ・ジャン IN PARIS

2月8日ダ−ル・エ・リボのルネ・ジャンから電話が入った。 ルネ・ジャン『どうだい、元気かい』 伊藤『最高だよ』 ルネ・ジャン『明日、パリに行くよ、一緒に飯でも食べないかい ?ヤズが来るんだよ ! 』 伊藤『ああ、ドーヴィルの自然派ワイン見本市の為に来るのは知っているけど、今夜着くのか?』 ルネ・ジャン『そうだよ、ルドルフの所で一緒にどうだい?』 ルドルフとはパリにおける自然派ワインの先駆者である。ル・ペ−ル・ド・カルトゥッシュというビストロをやっているオ−ナ−シェフであある。身長200mという大男である。 ルネ・ジャンをはじめ古参自然派ワインの醸造元の“たまり場”的な存在だ。パリでまだ自然派ワインが全く出回っていない頃から、ワインリストは100%と自然派だった。 ルネ・ジャンとは兄弟のようなファミリ−な関係である。ルドルフがルネ・ジャンを強烈に慕っている。 ルネ・ジャンが店に来るといつもハイ・テンションになって朝まで飲み会が続いてしまう。  ヤズとは東京の自然派ワイン・ビストロ、メリメロのオーナ−・シェフの宗像さんのことである。 ヤズさんとルドルフは修行時代、三ツ星レストランで一緒に働いていたころかからの付き合いだ。 ルドルフ『ヤズは俺が知ってる日本人料理人ではもっとも忍耐と体力があって頑張屋の男だ。』と言い切る。絶対の親友関係がこの二人には存在している。その当時からルネジャンも一枚関わっている3人トリオの友情関係である。 ルネ・ジャン『とにかく、ヤズは凄い』と言っている。 そんな3人がそろったパリの一夜でした。