アランはバニュルスの厳しい斜面の硬いシスト土壌と闘ってきて世界遺産級の誰もが認めるバニュスルの宝のような葡萄園Casot des Maillolesカソ・デ・マイヨルを若き後継者ジョルディJordyに引き渡した。
以後、比較的、平らな畑をTrouillasトゥルイヤスに手に入れた。
自分用に飲むワインを造り出した。
残ったワインをチョットだけ日本にも出荷してもらっている。

私は初期の頃のCasot des Maillolesカソ・デ・マイヨルを覚えている。
シストの岩盤ジュースのようなワイン、その上に強烈に濃縮した果実だった。
90年台は皆濃縮競争をやっていた。
でも、アランのワインは濃縮していても体に入っていた。

  

そして、今、まるで“水”のような透明感のあるワインを醸すアラン。
アランの人生がそのまま表現されている。
いろんな局面を乗り越えてきたアランの人生、そして、今が表現されている。

まさに、癒しワイン。酷使した自分の肉体を癒してくれるようなホットしたワインだ。

お疲れの皆さん、アランのワインを飲んでみてください。
スーット体が軽くなってきますよ!

私の大好きなワインの一つ。