12
Oct

偉大なる醸造家マルセル・ラピエ-ルが我々に別れを告げた!

Marcel nous a quitte ! 世界中の多くの人々に勇気、ひたむきさ、シンプルさ、真っ直ぐさ、自然であることの大切さ、生きることの喜びを与え続けてきたマルセル・ラピエ-ルが我々に別れを告げた。最後の最後まで葡萄園に立ち続けた人生にピリオドを打った。60年間という濃縮したあまりにも早い人生だった。一ヶ月前までは元気に畑に出ていたマルセルだった。2010年の収穫が終わるのを待って、その2日後、10月10日にモルゴンを去った。 『マルセルには多くのことを教えてもらいました。人間としての厚み、深み、生き方、人に接する時の暖かさ、勿論、ワインについても多くのことを学びました。今思うと、彼の人生そのものがワインの要素になっている。ワインを通して人が集まり、その人生を楽しみ、人生に温かみを与えてくれる。まさにマルセルの人物そのものではないか。』 2010年8月18日撮影 この笑顔のシワに刻まれた深みが人物としての厚みを感じ、瞳の奥に暖かみが。 誰にこんな笑顔ができるのだろう! 多くを語らないマルセルは、常に行動で語っていた。 多くの悩める若き醸造家を真っ直ぐな方向に導き、その方向を自らの行動とワインで行くべき道を示してくれた。 我々のような外人ワイン関係者にも隔たりなくワインのあるべき姿の真実とプュア-さを教えてくれた。 ありがとう!マルセル!言葉では言い尽くせない感謝で一杯! GRAND MERCI! MARCEL ! 今世でのお役目、お疲れさまでした。 安らかに、おやすみください。 伊藤  PARIS

9
Août

2010年マルセル・ラピエール ボジョレ・ヌーヴォー便り

2010年  マルセル・ラピエール・ボジョレ・ヌーヴォー便り ヴァン・ナチュール・自然派ワインの伝道師・マルセル・ラピエール 2010年の収穫も約あと一カ月ちょっとになりました。 7月後半に最後の草とりをやり、やるべき畑仕事も完了して、あとは葡萄がバランスよく熟してくれることを待つのみの時期に入りました。 この時期でも、畑を周って入念なチェックをするマルセル。 今年も色々あったけど、順調にここまでたどりついた。まだまだ何が起こるかわからない。ここまできたら天に任せるしかすべはない。 何が起きても人智を尽くした対応が出来るように葡萄の成熟段階を確認しておく必要がある。6月後半と7月初旬までは35度まであがる猛暑となり、その影響で時々雷が発生してボジョレ地区に雹が降りました。幸いにも大きな被害をこうむらなかった。でも葡萄に雹の痕跡が残っている。 雹があたった葡萄粒に黒い点のようなものが出来ている。 この雹が降った後、晴天続きで乾燥していたので傷あとがすぐに乾燥して病気が発生しなかった。もし湿気がある天候だったら一挙に腐敗や病気が大発生していただろう。自分で管理できない自然と常に共に生きる醸造家の精神力の強さに敬服する瞬間だ。             2010年のヌーヴォーの収穫を待つラピエールファミリー 『今年は4、5月と涼しい天候が続き葡萄の成長が2週間ほど遅れていた。その影響で開花も例年より10日ほど遅れたので収穫も9月の中旬ごろになりそうです。まだ品質のことを話す段階ではないけど、8月に入って比較的涼しい夏になっていてこのままユックリ熟成すれば上品なポリフェノールとなりそうだ。どんなタイプになるかは今後の天候しだいですね。08と09の中間的なタイプになるのではないかと思います。日本の皆さんに喜んでもらえるようなヌーヴォーができそうです。期待にそえるように出来うるすべてを尽くします。』マルセル             自然派ワインの中心人物・マルセルのヌーヴォーはすべての基本となる                                  ジュル・ショーヴェ博士の自然派ワインの造りを継承した直弟子 マルセル・ラピーエル氏は深く暖かい人間味溢れる人格者でもあり、フランス・イタリア・スペイン、南米チリなど世界の本物ワイン生産者より師と仰がれ尊敬されている。 ロマネ・コンチのオーナーでもあるアンリー・フレデリック・ロック氏よりも師と仰がれ、ロマネ・コンチの新酒試飲時にも毎年招かれて意見を聞かれている。 今やフランスワイン業界の重要人物と云っても過言ではない。 そんな重要人物にもかかわらず、気さくで、シンプルな人柄は本当に尊敬すべき人物だと思う。 我々のような人間が訪問しても親切丁寧に我々の質問にも答えてくれて、最後は必ず一緒に食事をとることになるのが通例です。 そんなマルセル・ラピエールのヌーヴォーは親しみ、心豊かさ、 エモーションが伝わってくる。心よりお薦めいたします。 マルセル・ラピーエールのボジョレ・ヌーヴォーを飲まずしてヌーヴォーは語れない!

1
Oct

MARCEL LAPIERRE 09 収穫現場レポート

マルセル 『自分が収穫した約40年間で生涯最高に素晴らしい葡萄の状態だった、』 とマルセルに言わしめた収穫だった。 2005年も記憶に残る素晴らしい年だった。 それを上回ることはないだろうと思っていた。 しかし今年はそれ以上のエクセプショネル・例外的な年となった。 私は収穫の初期と後半に3日間密着訪問した。 若者達が元気いっぱいによく働き、よく楽しむ、 この収穫期間はマルセルにとっても特別な日々だ。 収穫期間中は突発的な問題が次々と発生する。 プレス機が故障したり、各種機材が不足したり、人的トラブルであったり本当に続出する。 それらを何も無かったように解決して順調にことを運ぶのがマルセルの役割だ。今年はすべてがうまくいった。 満足そうだった。 47名で4チームの収穫グループを構成している。 それぞれの葡萄区画の熟度に合わせて収穫の順序決定していく。 過酷な労働の後の楽しい夕食と団欒のひと時 マルセルには1チームはプロ中のプロ軍団がいる。 普通の収穫人が一人300KG/日収穫するところを 800KG/日のスピードでしかも確実に良い葡萄だけを選果しながら行ってしまうポペット軍団と呼んでいる。 後は学生や若者を中心にした3チームだ。 朝、昼、晩食を共に過ごす合宿生活が約3週間続く。 朝、7時に共に朝食をとり、7時30分から12時30まで、昼食後13時:30から17:30まで収穫が続く。 仕事は体力的に実にキツイ仕事だ。 夕食と夕食後のひと時は歌ったり、踊ったりの楽しい時間を共にする。 収穫メンバーにはプロ級のミュージシャンがいる。 このひと時がなかったらやっていられない。 そして、この収穫で知り合ってカップルが毎年出来上がる。 実はマルセル自身も奥さんのマリーさんが収穫に来て知り合い結婚したのである。 大自然の中厳しい仕事を一緒にして、朝、昼、夜を共にすると情も伝わるものだ。 収穫―運搬―冷房(冷やし)-アル発酵―マセラッション(かもし)-プレスー最終アル発酵 収穫人は各自大バケツを持ちながら収穫した葡萄をバケツに入れいく。 一杯になると畑に設置してある小型プラスチック箱に移しかえる。 そして、そのケースを醸造所まで運んでいく。 温度が高い場合は、冷蔵庫に一晩冷やしておく。 大型の冷蔵トラックが醸造所に設置されている。 そして、翌日、除梗せず房ごとトロンコニック型の木樽発酵槽に入れられる。 セミ・マセラッションカルボニック方式で発酵させる。 発酵途中、つまりまだ残糖が残っている段階でプレスにかける。 半ワイン・ジュースをさらに発酵槽に戻しアル発酵を継続させる。 キュヴェーゾン(かもし)の期間は造ろうとするワインのスタイルによって違う。 娘カミーユがプレスを担当 2009年はマルセルの娘カミーユがプレス作業を担当。 カミーユは次々と運ばれてくる葡萄をチェックして糖度を測って記録する担当でもある。 木製のプレス機2台をフル回転で行っている。 ゆっくり時間をかけてやる作業である。 カミーユはソムリエでもあり、夏はビアリッツのレストランでソムリエとして研修をした。 長男のマチュは葡萄園から醸造所までブドウ運搬をしながら全体の流れを管理。 マチュは05、06、07、08、09と5年目の収穫だ。 既にマルセルが40年間で経験した最良の年と最悪の年を経験したことになる。なぜなら07、08の2年間は雨、雷・雹、湿気、ベト病と最悪の年だった。 05、09は例外的な最良の年だった。 身をもって後継者にやるべきことを共有しながら教えられたことはマルセルは大満足だ。 マチュにとっては掛け替えのない経験となった。 マリーさんは収穫現場の隊長だ!収穫人の葡萄園から葡萄園の移動や収穫状況をチェック 収穫人が葡萄園を移動する時はマルセルも駆けつけて、 収穫状況をチェックして、みんなを元気付ける。 […]

28
Sep

自然派の原点マルセルが2009年を語る。

~09年は07.08年とは対照的な年~ 07、08と湿気が多く厳しい年が続いた。 特に08はベト病で苦労した。 収穫中、もう醸造元をやめようか、と思うほど厳しい年の収穫だった。 普段の2倍の人を動員して2倍の日数をかけて厳しい選別作業を実行しながらの収穫だった。 厳しい年程醸造家の腕が光る。 選果を葡萄園での収穫時と醸造所での2段階で実に厳しくやったお陰で08は結果的に素晴らしいワインが出来上がった。 2009年はほぼ完ぺきな健全度の高い葡萄が8月の段階でできていた。 6月よりの晴天続きが乾燥ぎみで8月後半にはやや焼け始めたり、 葡萄粒内の水分が不足した葡萄房が目立ち始めた。 しかし、9月1日に恵みの雨が37ml降ってくれたおかげで素晴らしい葡萄になった。 選果作業が殆どいらない年だ。 しかし、一部の暑さで焼けた葡萄は取り除く必要があった。 ~2009のヌーヴォーのスタイルは?~ 完璧に健全な葡萄がとれた年しかできないエレガントなスタイルにするつもりだ! 逆に09の太陽を感じさせないエレガントなものに仕上げたい。 アルコール度数も抑えて本当に綺麗な果実味のみを封じこみたい。 最高の年しかできない典型的なエレガント!エレガント!なボジョレ・ヌーヴォーにしたい。 Marcel Lapiere のワインの情報は、こちらまで: 野村ユニソン株式会社 TEL : 03-3538-7854 FAX : 03-3538-7855 MAIL : wine@nomura-g.co.jp http://www.nomura-g.co.jp

13
Août

MARCEL LAPIERRE マルセル・ラピエ-ル家に自然派大集合

~毎年恒例の自然派ワイン祭~ フランス革命記念日前夜祭の日にフランス全土より自然派醸造家が集合した。 本当は数日前からマルセルのところに寝泊りして準備活動をしている若手醸造家が何人もいる。何せ500人程の人が集まるので準備だけでも大仕事となる。 会場となるマルセルの敷地に巨大テントを幾つも張ったり、ミュ-ジシャンの為の舞台を造ったり、大テントが大食堂となって500人が一斉に会食するので、一週間前より準備がかかる。当然みんなボランティアである。大祭りは7月13日の夜行われた。 ~自然派ワイン造り情報交換会議~ 前日の12日は、恒例の自然派ワイン講座というか情報交換会というか持ち回りでそれぞれの地方を代表する自然派醸造家が各地方の違った条件の中での自然派ワイン造りの経験を発表するのである。これは特に若手醸造家には貴重な情報収集の機会となる。 今までやった講師は、ジュラ地方のオヴェルノワ氏、ルシオン地方のカソドマイヨ、アルザス地方のヴィネル氏などである。それぞれの地方の微気象、土壌の違いに合わせて、自然派造りの問題点がことなり、それぞれが工夫を重ねて発見した対応策は自然派を目指す醸造家にとって貴重な情報となる。特に若手には本当に貴重な財産となる。 朝から葡萄木を燃やしたスミ造り ~そして、マルセル・ラピエ-ルによる10年ミレジムの垂直テ-スティング~ 1998年より2007までのマルセル・ラピエ-ルのワインである。各年代とも3種類がある。 1-SO2添加ゼロのもの  2-10mgのSO2添加したもの 3-30mgのSO2添加したもの これは大変興味深いテ-スティングである。SO2無添加のワインは熟成に耐えないとよく批判される。しかし、マルセルの無添加ワインは若々しくまだまだ熟成ができるものばかりである。私は数回89年を飲ませてもらったことがある。 完璧なブルゴ-ニュのグランヴァン・ピノ・ノワ-ルを彷彿させるワインだった。また、ほんの僅かなSO2添加の差がどのくらい味覚に影響するか?を知ることは重要な経験となる。 4頭のブタの丸焼きを朝から準備。 ~皆、ムッシュ・自然派・マルセル・ラピエ-ルの周りに集まってくる~ フランス全土の自然派レストラン、愛好家など集合 夕方から人がぞくぞくと集まりだしてきた。今夜飲むワインはすべてマルセルのワインオンリ-だ。太っ腹マルセルの提供である。 なんせ、500人分のワインだから恐ろしい量だと想像する。有難う、マルセルである。 そして、、色んな人達がボランティアで準備参加してくれている。まるでマルセル王国だ。今夜は参加者皆が王国の住民だ。近所の肉屋さんもいる。近所のレストラン経営者や皆が喜んで手伝いにやってくる。 マルセルの人物の大きいところは、自然派醸造家のみならず、ボジョレの普通の醸造家も招待している。いつもマルセルは言っている 『皆、どんな醸造家もそれぞれ存在理由があって存在している。』マルセルは自分だけが正しいことをやっているとは思っていない、ところが凄い。こんな人物が存在することに喜びを感じる。感謝! 料理のリヨンの日本人フレンチシェフとして有名な石田さん 石田さんは自然派の良き理解者であり自然派の醸造元から愛されている人物。 リヨンEN METS FAIS CE QU’IL TE PLAITアンメ・スキルトゥプレと云うレストランを経営すオ-ナ-シェフだ。気合の入ったトラディション・フレンチだ。 そろそろ焼き具合も良い頃だ! ~さあ、皆お腹が空いてきた。石田さんの出番だ!~ アペリティフがわりにマルセル・ラピエ-ルをグイグイとやりながら色んな人としゃべっているうちにお腹がグ-グ-鳴り出してきた。 石田さんとモルゴン村の肉屋さんが動き出した。 500人分のブタの丸焼き解体は格闘技だ。ほぼ2時間の格闘が続いた。しかも目の前に皿を持った人が並んでいる。石田さん、汗を拭く間もなく格闘が続いた。お陰で皆、美味しいワインとブタを頂きながら色んな人との出会いを楽しんだ。 まずは、ロックバンドの演奏が始まった。 真夏の葡萄園でのロックコンサ-トだ。しかも、自然派ワインをグイグイやりながらだ。 そして、次は太鼓ミュ-ジック!?真夏のモルゴン村に響く太鼓、まるで日本の夏まつりだ! 50人ほどの太鼓隊の音は迫力がある。踊る舞台も設置されている。 皆が踊りだした。そのエネルギ-は凄かった。 最後は太鼓隊も踊り台に入り混じっての大フィ-バ-だ!それぞれ、話し込む人、踊る人、ただ黙々と飲む人、皆自由に吹っ切っていた。 そんな中に、醸造元が入り混じって一年に一度の祭りを楽しんでいた。昨年の厳しい年を忘れて今年にかける彼らの意気込みは燃えていた。 今年、ヌーヴォ日本初デヴュ-するクリストフ・パカレ ヴァレットとジャンボンの両フィリップ 自然派には欠かせない人、オヴェルノワ氏も お疲れさんでした、石田さん! 隣はあの偉大な料理人故アラン・シャペルの息子さん。 マルセル・ラピエ-ルが自然派になる切っ掛けをつくったのは、アラン・シャペルだった。80年にマルセルを偉大なるジュル・ショ-ヴェ先生に紹介したのがアラン・シャペルだったのだ。 彼のお父さんが居なかったら今の自然派は存在しなかったかもしれないのである  夜も更けて、何と朝4時まで続いたとのこと。 若手はそのまま現場で寝ていたそうです。 私は1時ごろに引き上げてモルゴン村のホテルに帰った。 楽しい夜でした。とてつもない自然派のエネルギ-を感じた夜だった。 […]

4
Nov

自然派ワインの伝道者:マルセル・ラピエール Marcel Lapierre

ボージョレ地区のモルゴン村と言ったら必ず出てくるこの名前: マルセル・ラピエール。一体何者だろう?といつも思っていた私は、この間やっと彼に会う機会が訪れました! 第一印象は・・・サンタクロース?!に似たおじいさん。優しい笑顔に純粋な目、意外とお茶目?!な面もあり、とても親しみやすいマルセルさん。 けれども彼 、実は凄い偉大な人。自然派ワインの世界では、誰もが尊敬し目標としている人物だ。 このドメーヌはマルセルさんのおじいちゃんが1900年に造り上げたもの。代々継がれていき、1973年にはすでに11haの畑を栽培していたマルセルさん。この時代(特に80年代)は、とりあえず量を増やそうという考えが広まっていました。その為、マルセルさんやマルセルが影響を受けたJules Chauvet*ジュル・ショヴェ氏の、『収穫量が少なく、化学物質をを使わず健全なブドウを育てよう』と言う考えは一般的に否定されていました。1981年からマルセルは本格的にビオディナミ栽培に切り替え、亜硫酸、人工酵母、化学肥料、除草剤など一切使用しなくなったのです。そして現在。今となり、彼の栽培・醸造方法は確かだったと誰もが声をそろえて主張する。彼は何年後かの地球の環境をもうすでに30年前から見渡していたんです。 このカーブに彼のワインが眠っているのです。 モルゴン07*Morgon 07 には一切亜硫酸を添加していないので、本当に自然中の自然なワインと仕上がっています。複雑感が漂ってくるアロマには、レグリスや赤フルーツ、お花の香りなども漂ってきます。そして何といってもテロワール(花崗岩質)の特徴がしっかりと強調されています。 モルゴン08*Morgon 08 まだマロラクティック発酵が終了していない段階のモルゴンを試飲。お味は・・・まだ酸味が強い!けれどもフルーツの味が口いっぱいに広がります。色もまだまだワインには遠いけれど、クレヨンで描いたようなパステル系な紫色がとても綺麗です。 これはブルゴーニュ地方で良く目にするトロンコニック樽です。この中でグラップ・アンティエール(除梗なしの房丸ごと)のブドウのアルコール発酵が12日間の間行われます。 年により、アルコール発酵が終了する3-4日前に、こちらの格子で樽内のブドウを上から押し付けます。これを使うとブドウ果汁に色が付きやすくなるのです。 そして先ほどのブドウをプレス機に掛けます。マルセルのプレス機は昔から使っている木製のプレス機。 そしたら何と少し前までブドウだったのが、液体となって下から出てきます!これはまさに天然ブドウジュース!甘いフルーツの香りがたっぷりです! このタンクの中に今年のボジョレー・ヌーボーが詰まっているのです。ブドウの香りがたっぷり引き締まっています。 『今年は雨や雹が以上に多かった年だ。だから一つの房がまるまる綺麗だったブドウや完璧に熟成度が達したブドウの量がとても少なかった。去年に比べ、収穫量は全然少ないが収穫期間は去年の2倍も長かった(26日間)。今年のボジョレーの品質はブドウの選別にかかっていた。』 と少し悲しそうな顔で語るマルセルさん。『『けれども例年の2倍の時間と労力をかけて完璧なブドウのみを使用して造ったワインは絶品に仕上がるよ !』と最後は自信のある顔に戻ったマルセルさんでした。 Beaujolais の風景 マルセルさんの畑にて 奥さん、 マリーさんと オザミワールドの 杉野さん、 菅野さん、 土居さんと