DOMAINE MADA
世界中で、色んな分野でニューウェーブが広がっている。人々の生き方、価値観が世界規模で変化しているのを感じる。

特に若者達の価値観の変化は世界的に共通している傾向がある。
自然や、大地に関わりながら生活したいという農業指向の人達が増えている。

今日、紹介するEdouardエドワードも、Montpellierモンペリエ大学で最初は経済学を学んでいた。
でも自分のこれからの人生を考える時、チョット違うな、と感じて、栽培・醸造学の勉強に変えた若者だった。

そのワイン勉強中に知り合ったのが、TAVEL タヴェルのL’ANGLORE ラングロール醸造の長男Thibautチボーだった。
熱く語るチボーから自然との関わり方、自然醸造の話を聞き、Edouardエドワードは、自分の人生はこれだ、と思った。

自分の近所に自然派ワインを造っているほぼ同年代の醸造家Olivier Cohenオリヴィエ・コーエンがいた。
自然と関わりながらワイン造りをやっているオリヴィエの生き方を見て、自分のやりたいことは正にコレだ、と思った。

そして、このラングドック地方には、オリヴィエも入っている元気な若者達が多い自然派ワイン組織“IREEL”イエールがある。

今は若手のリーダー的存在になっているイヴォ・フェレイラIvo Ferreiraが主催していた。
このグループはお互いの栽培や醸造なども、お互いに協力し合っているチームワークが素晴らしいグループである。
エドアードは一挙に彼らの中に入りこんで交流しながら多くのことを学んだ。

その当時、私がオリヴィエやイヴォ・フェレイラの蔵に訪問すると、いつもこのエドアードが遊びにきていた。

エドワードは、自然なカタチで彼らから学び、Domaine MADAマダ醸造を立ち上げた。
醸造センスのあるエドワードは、次々と話題のワインを造り上げて、今では世界中にファンを抱えている。
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最近、エドワードは一児の父となり、グッと落ち着いてきた感じがある。畑も5ヘクタールとなった。
醸造蔵もNIZAニザス村に引っ越して、将来への確固とした醸造所を整備する準備を着々と整えている。
奥さんのPaulineポリーヌと一緒に私生活とワイン造りを充実させている。

最近のMADA醸造のワインを飲むと、自分のポリシーが、よりワインの中に表現されてきているのが読みとれる。
お父さんになると、いろんなことが変化してくるのだろう。
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栽培は、生態系をより尊重したビオディナミオ栽培。
土壌内の微生物を活性化する為に、草を生やしたり、区画の周りの木々を保護して、近隣の動物、昆虫、微生物達との共生や調和を考えた栽培方法をとっている。
醸造方法は、赤は除梗なしのセミ・マセラッション・カルボニックが基本で、ワインによっては破砕したり、白ブドウを混醸造したりしている。
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もちろん、自生酵母のみ、SO2酸化防止剤は基本的に使用しない。どうしても必要な時のみ僅かに入れる。
畑の区画別に醸造してワイン造っているので、ワインの種類がだんだん多くなってきている。

★Barberine バルバリンヌ
名前は、奥さんのコルシカ島に住むお祖母ちゃんの名前。
クレレット品種100%、収穫後、除梗なしの全房でトロンコニック型木樽発酵槽で12日間のマセラッション。
10か月の熟成して、SO2添加なしのワイン。
いわゆるオレンジワインです。近所に湧き水があり、水不足の年でも水分を確保できるため、アルコール度数は
南フランスにもかかわらず低めの11度前後で飲みやすい。オリと一緒に10か月の熟成で旨味が溶け込んでいる。

★Ban ban バンバン
黒葡萄のグルナッシュ・ノワール80%, 薄黒葡萄のグルナッシュ・グリを20%
森に囲まれた畑区画で、猪の被害が多いので、鉄砲でバンバンと脅かしたいところ、ワインの名前が鉄砲の犠牲音バンバン。ナンシー・シナトラの有名な曲でバンバンがあり、それに引っかけたワイン名にした。
二つの黒葡萄を収穫後、直にプレスにかけて、圧搾している最中に色素がでてロゼのような色になった。
500リッターの中樽で6か月のシュール・リ熟成。シスト土壌なので、ミネラル感があり涼しく感じるほど飲みやすい。

今日は、レベッカ、エリーンヌ、フランソワとやって来た。
南フランスはこの季節でも、太陽さえでれば、ポカポカと外で食べられる。
バーベキューをやってくれて、テーブルを皆で囲んだ。

仲間達から学んだことを、基本に、自然の中で働くという生き方を実践して、ここまで成長したエドワードを見るのは嬉しい限り。これからの、さらなるエドアードの進化が楽しみだ。
エドワ-ドの生き方のモットーは“人生を楽しむこと”、こんな若者達を応援したい。
(日本での問い合わせはピコルーズ社です)