クザン家の食事は、すべて自分で造った野菜、ハム、ソーセージなどが主体でシンプルだけど本当に美味しい。
相変わらず天然の奥さんクレールがいるだけでその場が明かるくなって心地よい。
今日は、レベッカとエリーンヌと、エンゾ一と一緒にやって来た。
このレベッカは、もう何回もここにきてテーブルを囲んだことがある。
でもコロナの影響もあって長い間来れなかったので、なんとしてもオリヴィエに会いに来たかったレベッカは大喜び。
スピードが速い世の流れの中、数年でも、時がたつと色んなことが変化している。
オリヴィエもクレールも62歳となって、3人の子供たちも皆独立して色んな人生を走っている。
長男のバティストはもう37歳となって自分の蔵を経営している。子供も二人。
長女のマチルドも35歳となって、同じく二人の子供がいる。
末っ子のクレマンは32歳、イギリスでレストラン業をやっている。
そんな中、オリヴィエも未来の事を考えて、子供たちに畑を分けることを始めている。
まだ元気な62歳なので自分の生活分のワインを造るけど、着々と次世代への引継ぎを進めている。
現在の自然派を造り上げてきたレジェンド達も、そろそろ引退の時期に差し掛かっているのを感じる。
クレールがアルバム写真をだしてきて、彼らが若かった頃の写真を見せてくれた。
写真を見ながら、前から聞きたかった質問をした。
『オリヴィエとクレールは、どうして知り合ったの?』と質問。
『高校性になった時、一番背が高くて目立っていたのがクレールだった。彼女を見て、すぐに決めたよ!』
とオリヴィエ。一番、可愛かったに違いない。
その頃に近い写真を見せてくれた。複写で撮ってピンボケしてしまったけど感じはわかるので添付しておく。
やあー、楽しかった。
オリヴィエ・クザンは、ここロワール地方が“自然派の宝庫”となった原点の人。
妙なエゴは全くなく、天然に自然で、決めたことは何があっても実行する行動の人。
AOPワイン公的機関とも裁判で戦った。
妙な権力には絶対に屈しない人でもある。
オリヴィエと話すと、自然派の過去、現在、未来が見えてくる。
ホントにいい時間を、レベッカ達とともに過ごせた。
ありがとう、オリヴィエ、クレール。
On a passe très bon moment
Merci Olivier et Claire .