H2O Vegetal –Part17 謙虚に自然に学ぶ …………Pierre-Nicolas・Massotte ピエール・ニコラ・マソット

Clos Massotteクロ・マソット醸造

ピエール・ニコラはボルドーでワイン造りを学び、ボルドーでも働いた。
そしてオーストラリアに渡り、全く異質の醸造を経験してきた。
2004年に自分の故郷のルシオン地方に戻ってきた。
ピレネー山脈のCanigouカニグ山が見える実に美しい景観の葡萄園。

曾祖父さんが始めた葡萄栽培、お父さんの代までは農協に属していた。
つまり栽培して葡萄を農協に売っていたので醸造所はなかった。

ピエール・ニコラは自分自身で栽培・醸造をしたかった。
Clos Massotteクロ・マソット醸造を設立すると同時に自分で醸造所も建設した。

自分の手ですべてやりたかった。
7.7ヘクタールの畑を一人でやっている。必要な時だけ季節労働者を雇っている。
勿論、最初からビオ栽培。
醸造も自生酵母のみ、SO2(酸化防止剤)も必要なければ入れない。

ピエール・ニコラは他の醸造元の造りを一切真似しない。
自分で失敗を繰り返しながら今の自分の造りを完成させてきた。
だから、ワインのスタイルもユニークである。だれのワインとも似ていない。

ルシオン地方の自然派醸造家の多くは、除梗をしないグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造が多い。
でもピエール・ニコラは除梗する。でも破砕はしない。Grain entierグレン・アンティエールと呼ばれる醸造方法。
つまり、葡萄の粒だけを発酵槽にいれて、葡萄粒の中から発酵が始まる方法である。
発酵槽に入った葡萄粒はまるでキャビアのようだ。

カルボニック醸造と同じような果実味が得られる。そして、カルボニック醸造では得られない複雑味も同時に得られる。
マセラッション(カモシ)期間が3カ月とか6か月という長いのが特徴。

色調は比較的、混い目のものが多いが果実タップリで、複雑味もありながらもスーット体に入っていく。

ピエール・ニコラ
『自然と話し、自然から聞く、自然は色んな事を教えてくれる。自分自身でいることの大切さを教えてくれる。』