Mas Pellisserマス・ペリセール醸造

この一年間で出現したベストな醸造家の一人といってよい。
私は醸造家を評価する時、ワインの今のレベルだけをみて評価することはない。
勿論、トビッキリ美味しいワインであることは第一の条件。
ワインの液体としての繊細度、上品さは一朝一夕、偶然には絶対にできない。

私はトビッキリ味しいワインと巡り逢った時は、即訪問することにしている。
そこまでたどり着くために醸造家のやってきたことを知りたいからだ。
彼との会話や行動から、物事の判断の仕方、考え方など、想像する。
畑、醸造所内部、道具などを見て、色んな要素を組み合わせて全体を総合的に考えてみる。

私にとって 最後に“人”の部分が最も大切な部分。
その人から出ている波動のようなもの、持って生まれた天性のところも大切な部分だ。

そんな角度からみても、将来的に、「Oriolオリオルはどこまで伸びるんだろう」と思ってしまう。
本当に楽しみな醸造家だ。

一か月前に瓶詰にしたばかりのワインが出ていた。私がまだ知らないワインが多かった。
どれも、ウーンとうなってしまう液体だった。

この醸造家も実は、去年巡り逢った。即、訪問したけど、瓶詰前からもうすべて売り切れていた。
今年は、少しずつだけど、確保できた。
是非、日本のワイン大好きな人達に飲んで頂きたい。