ワイン造りで最も大事なのは、言うまでもなく畑で行う葡萄栽培の作業。
葡萄栽培には、ワインの品質を左右する大切な節目が幾つかある。
その節目、節目を、その年の気候条件に照らし合わせて、経験と感性をもって色んな角度からとらえてテロワールを最大限に表現できるように可能性を広げてやる栽培方法を臨機応援にやり繰りすることが大切。
これがジャンクロード・ラパリュが毎年やっていること。

まるで子供の教育のように、大人になってその子が人生を思うように表現ができるような可能性を残す教育してやることに似ている。

ジャンクロード・ラパリュは云う、
『ワインが完成した時に、そのワインのスタイルや、酸のあり方、タンニンの質などすべてを栽培まで遡って説明できる精確な栽培。例えば、あの時の雨が、あの時の作業の遅れが、あの時の作業のドンピシャリのタイミングが、この味覚に影響を与えているんだ。と明確に指摘できることが大切。』

その点、今年はコロナのお蔭で、訪問者が少なく、訪問者の対応で作業が遅れるということがなくほぼ完璧にできた年だ。

それにしても、2020年は、またしても超特殊なミレジムとなった。
5,6月の開花時の天候不良で、結実に時間がかかりミルランデーズといわれる小さい粒の葡萄が育った年。

7,8月の40度を超す猛暑と乾燥の年。特に西日の当たる箇所は、日射と乾燥で葡萄果実内の水分が蒸発して葡萄がシワシワになって糖度も濃縮して、酸も同時に濃縮している葡萄が見られた。
しかし、全体的に見れば、健全な葡萄が収穫されたと云ってよい。最も危険な腐った葡萄は皆無だった。

特に、Lapalu醸造の古木のあるオー・フォルトの畑では果実の濃縮度が高かった。
2020年のオー・フォルトは名前どうりフォルト(力強い)スタイルになるだろ。でも酸も濃縮しているのでキリットしたパワフルな特殊なスタイルになるでしょう。あとあとまで語り継がれるミレジムとなるでしょう。
超期待のミレジムです。

★さて、2020年ミレジムのヌーヴォーはどんな感じ??
ヌーヴォーは、ヌーヴォーらしく仕上げる為に早く収穫したり、標高が高いところの区画で糖度が比較的低くく収穫した葡萄を使用するなど、ジャンクロードがいろいろ工夫をしてます。
まだ、アルコール発酵がすべて終わっていない状況なので最終的にどの程度の度数になるかわかりません。
ジャンクロード曰く
『比較的、力強いスタイルになりそうだけど12.5度前後の果実味タップリで、フレッシュな酸もキリットありの内容の詰まったワインになりそうです。』

『今までになかった、力強さとフレッシュさが同居する素晴らしい特別なヌーヴォーになるでしょう!
コロナで、やや停滞した気分を、この2020年ヌーヴォーで解禁と同時にすべてを一新できるような最高のヌーヴォーを送り届けます!楽しんでもらえると思います』
★2020年ヌーヴォーは確実性の男ジャンクロード・ラパュ
ワインは人だ。
テロワール、葡萄木、微気象(ミクロ・クリマ・宇宙の影響)
動かざる土壌を生かす!
生き物の葡萄木に馴染み、諸々の気象に耐えうるように寄添う!
天からの贈り物は“光”!
天からの試練は、湿気、雹、冷害、猛暑!

一年間、色んな条件下をすべて受け容れて、可能な限り健全な葡萄を育てるのは、人だ。
だから、信頼できる健全で確実性の人柄が大切!!
そんな男が造ったヌーヴォーは、トビッキリ美味しいにきまっている!!