今日は2年半ぶりにBMOの皆さんとミーティングと会食。
ミーティングの前に山田さんと会談。
山田さんとの付き合いは、もう30年になる。
自然派ワインが出初めた頃だった。 まだ自然派ワインなどとの呼び名もない頃だった。

諸々の化学剤を使ってのワイン造りをやめて、ワインを造り出した醸造家が出現した頃だった。
つまりスポーツ(オリンピック)の世界で云えばドーピングなしで素晴らしい競技をする選手が出始めた頃だった。

当時、山田さんとフランス中の気合いの入った造り手を周った。
彼らのワインは今までのワインの味わいとは全く違っていて、素晴らしい品質だった。

私も山田さんも、同じことを感じていた。
“近い将来、ワインの世界は変わる!”
“有名でなくても、化学剤を使用しなくても、美味しいワインが存在する。

そんなワインを日本中に広めたい。
真っ当なワインを広めることで、世を僅かでも真っ当な方向に進めることができる。”

あれからもう30年が過ぎた。
自然派ワインも普及して世界中の一流レストランがメインに使うようになっている。
世界中の優秀な若手ソムリエ達は率先して繊細な料理に、これらを合わせている。
ここコロナ禍の2年半の間に、追い風に乗って更に自然派ワインの需要が世界中で急増している。
もう、今となっては、自然派ワインなどと呼ばなくてもいい段階まできている。

山田さんの凄いところは、

自然派ワインを辺境な狭い世界に閉じ込めないで、普通の日常の、普通の家の食卓に提供できるように流通革新をしてきたことだ。

一見特殊なワインと思われがちな自然派ワインを、普通の人が普通に購入できる流通形態を作りあげた。

日本中の真っ当な高品質の食品を提供する小売店を中心に、販売網を形成してきた。
連日、日本中を走りまわって、売りの現場を指導してきた。

ここにきて、山田さんは、更に進化しようとしている。
よりワインに専門特化した形態の“トロワザムール店”をより強化して、特殊な食材をも加えて、自然なワインを更に普及することを考えている。

流石の山田さん、BMO 社。
これからも、最大限の協力をしていきたい。
2年半の間に、BMO メンバーも、私が知らない新しい人が増えた。
顔合わせと、フランス現場の話をさせていただいた。
ワインを心から愛している楽しく優秀なメンバーばかりだ。
同じテーブルを囲んで、美味しいワイン、食事、ワイン談義を皆んなで楽しみました。
また、しばらくは日本を離れる前日に素晴らしい一期一会だった。

ありがとう!
それにしても、ここラシーヌ青山は気持ちの良い空気が流れているビストロだった。
こんな環境の中で自然ワインを飲めるとはすばらしいことだ。
すべてに感謝!
“Racines Aoyama”