ユイさん、ルネ・ジャンと同時に会うのは十数年ぶり
京都の名レストラン・エヴァンタイユでDard et Riboディナーをやった時以来だ。
ユイさんは、エヴァンタイユの森谷シェフの娘さん。(写真、左、右はユイさんの友人)
今はプブリシテーの会社を経営しているとのこと。
まだ、コロナの影響で日本から来仏する人が少ない中、久々の日本人。

ルネ・ジャンも、エルミタージより久々にParisに出てきた。
あまり会っていなかった友に会うのもいいものだ。
当たり前だけど、皆、前回会った時より進化・熟成しているのを感じ取れる。
お互いに,『あ~、こんな風になったか!』と思っている、のがわかる。

ルネ・ジャンはここ数カ月ぶりだけど佳く熟成しているし、ユイさんはもう別人のように佳く進化していた。
この年頃の人の進化度は凄い。前回あった時は20歳前後だったから当たり前だ。
仕事をバリバリやっているビジネスウーマンになっていた。
ユイさんのお父さんもお母さんも、京都のその道では凄い人なので、確りDNAを受け継いでいるな、という感じ。

今夜は今、パリ話題で予約が取れにくいワインビストロ“CUISINE”にやって来た。
このビストロは、ルネ・ジャンからのリクエストだった。
ここのシェフは日本人で、Takao Inazawaさん。
東京・目黒のワイン・ビストロ、元ヴェール・ヴォーレで働いていた人。
料理もどことなく和風が導入されていて、今、パリジャンにもっとも受けやすい料理風で大人気。
鮟肝、タコなどまるで和食風。

その上、ワインのセレクションが素晴らしい。勿論、本物ワインの自然な造りのものばかり!

造った本人ルネ・ジャンと飲むプランタンは格別だった。
今、超人気のマキシム・マニョンのメティス。南仏コルビエールのトビッキリのヤツ!
もう一つ、今、超人気のニコラ・ルノーのプリモ・センソを開けた。ラングロールのタヴェルを思わせるヤツ!

ルネ・ジャンのワインのスタイルとは全く違うけど、来仏の二人には是非飲んで欲しかった。
セミ・カルボ醸造の“魅力”をタップリ備えていて、時代の潮流“プレシジョン(精度)”もって造られた二つのワインだ。
今、南仏で最も注目されている葡萄品種、サンソーが使われている。
南フランスとは思えない繊細さを備えていて、ピノッテしていてピノ・ノワールを思い起こさせてくれるスタイル。

最後はやっぱり、本物中の本物! ルネ・ジャンのサン・ジョゼフで〆た。
やっぱりワインは、こうでなくては! と思ってしまうワイン。小手先の技など使わない、王道のスタイル。
やあ~、いい夜だった。 ユイさん、また次回。森谷シェフによろしく!
ルネ・ジャンとは2次会でジャパニーズ・ウイスキーを飲ませてくれるバー・Minatoでディジェスティフを一杯やった。