深い歴史と文化度が高い諏訪湖にワイン文化が満開 長野・諏訪湖にて200名を超す盛大なボジョレ・ヌーヴォーの会
5年前より諏訪温泉ホテルにてボジョレ・ヌーヴォーの会

11月19日諏訪湖に面した温泉ホテル“紅やホテル”にて今年も盛大にヌーヴォーの会を開催した。もうずい分前から定員満員にて参加者を御断りする程の人気イベントになってる。5年程前より、ここ紅やホテルでは定例のワイン講座も開いている。 地元の企業“野村ユニソン社”と共同で開催している。野村ユニソン社の本社は精密機械、ロボットでは世界級のハイレベルな企業である、と同時に自然派ワインではトップレベルの品揃えを誇るワイン輸入業者でもある。ここ諏訪湖周辺には世界に誇る優良企業があり、世界を股にかける文化人が多くいる。この風光明美な諏訪湖の地にワイン文化が育たない理由はない。自然派・本物ワインのワイン勉強会を定期的に行ってワインファンを育ててきた。その効果もあって200人を超す人が一瞬のうちに予約が殺到して定員オーバーとなってしまった。今では地元の各方面の文化人が集まる素晴らしいステータス・イベントとなっている。本物・自然派ワインファンがここ諏訪湖でも確実に広がっている。本物は通じる! 本物・自然派のヌーヴォーは美味しい! ボジョレ・ヌーヴォーの人気が少なくなってきた原因に、不味いヌーヴォーが氾濫した時期があった。酸化防止剤が大量に添加されたり、補糖されたりで、あまりにも醸造テクニックにはしり過ぎて劣悪な工業製品のような画一的なヌーヴォーが氾濫して、それを飲んだ人達が悪質な二日酔いを経験したり、酷い悪酔いにあった人達が多かったからである。一般の人がワインに興味を持って頂けるこのヌーヴォーの時期こそ、本物ワインの本当の美味しさを分かってもらえる絶好のチャンスである。自然派ワインの父と云われているマルセル・ラピエール、心に響くワインを醸す天才フィリップ・パカレのヌーヴォー、マルセルの親友で熊のような体格とガッシリしたワインのデコンブヌーヴォー、最南端に位置するハーモニー・ド・テロワールなど全4種類が提供された。 マルセル・ラピエールを偲んで ↓ 5年前の写真(ボーヌにて)    野村社長とマルセル・ラピエールの遭遇的な出会い 特に今年はマルセル・ラピエールが収穫を終えた2日後に亡くなるという劇的なミレジムとなりました。マルセルと野村社長は、ブルゴーニュ地方ボーヌの街で遭遇的な出会いをしました。『5年前、まだマルセル・ラピエールと野村ユニソン社が取引をする前の段階でした。それは雪の降る寒い冬のボーヌの街でした。レストラン“ビソー”で夕食をしている時でした。マルセル・ラピエールとマリー夫妻がこのレストランに入って来ての遭遇でした。その時はお互いに自己紹介と挨拶をして記念撮影をして終えました。その時はまさか一緒に取引をすることになるとは想像もしなかった。それが2年前から取引が始まり、昨年のこのヌーヴォーの会にはインターネットでフランスと日本を繋ぎ日仏同時ヌーヴォー解禁を祝ったものでした。そのマルセルが急に亡くなり今年は解禁の祝いと同時にマルセルを偲ぶ会を合わせてヌーヴォーの会とさせていただきました。』と野村社長の挨拶。 マルセルは人と人生を分かち合う瞬間を大切にしていた。 マルセルが35年の歳月をかけて自然との調和をめざした仕事の総決算が、この10年のヌーヴォーには詰まっています。フランスの自然派を築きあげたあの人格、笑顔がこのヌーヴォーには表現されています。こんな大勢の方々と分かち合える事をマルセルもきっと大喜びだと思います。マルセルは人と一緒に食事をしたり、飲みながら人生を分かち合う瞬間を本当に大切にしていた人でした。乾杯!マルセル! 2010年も世界中の若者が集まって収穫を喜びのパワーをもって行いました。                                    長女カミーユと奥さんマリー 収穫には私も立ち会いました。長女カミーユも奥さんのマリーも厳しい状況の中でも笑顔を絶やさず満面の喜びの中で収穫を決行しました。マリーはマルセルの看病をしながらの収穫となりました。それでも最後まで自分の手料理をマルセルの為に造っていました。 ほんの一カ月半前の出来事です。長男マチュも最後まで頑張りました。      長男マチュ  それが今こんな風に、諏訪の人達に こんな風に喜んでもらっている姿を 見ると感無量になってしまいます。 乾杯!マルセル!有難う! 人と人がワインを通じて繋がっていく! スナップ写真集 恒例の野村社長の娘さん によるピアノ演奏。 ←野村社長夫妻と共に 夫人の葡萄柄帯 ⇒ ビンゴゲームで盛り上げる ↓ 美しい着物姿の 諏訪美人。周りが明るくなります。 2次会では野村社長と 竹沢副社長の “白いブランコ”を 聞かせて頂きました。 2年前はこの同じ場所でマルセルも唄いました。 2年前マルセル・ラピエールとフィリップ・パカレが諏訪に来た時の思い出 マルセルもこのカラオケで唄ったのを思い出しました。 野村社長もパカレも、そしてマルセルも皆で唄いました。 その時の事を思い出して涙が出そうになってしまいました。 マルセルは同僚として日本のワイナリーの人達ともこのカラオケで楽しみました。 本当に気さくで、真っすぐで、陽気で、飾らず素晴らしくシンプルで、尊敬すべき人物でした。 ワインは素晴らしい!人と人を繋ぎ、永遠に喜びを創造していく力がある! 伊藤