先日の記事に続き、パリでは最近毎週月曜日に試飲会が行われています。
今回は,毎年Kévin*ケヴィンのレストラン、Autour d’un Verre*オトゥール・ダン・ヴェールで行われている
« Amis Buvons *アミ・ビュヴォン*友よ、飲もうよ» の試飲会に顔を出してきました!
久しぶりに飲んだGérard Oustric*ジェラール・ウストリックさん、Le Mazel*ル・マゼルの2013年は、前に比べてより飲みやすくさわやか。
これは醸造法を全てマセラシオン・カルボニック(ブドウを破砕・徐梗せずに房をまるごと醗酵タンクの中に入れること)に変えたからだそうです!
Planet*プラネット2013(カベルネ・フラン)や
Briand*ブリアン2013(グルナッシュ)はフルーティでグイグイ飲めてしまい、
Raoul*ラウル2013(カリニャン)はとても繊細でエレガント。このキュベは一押しです!
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次は、全キュベをマセラシオン・カルボニックで行っているLe Temps des Cerises*ル・タン・デ・スリーズ、Axel Pruffer*アクセル・プリュファーのワイン。
La Peur du Rouge*ラ・プール・ドゥ・ルージュ2014(赤が怖い)はマセラシオンをしたシャルドネを使用。
『今回は収穫を2回に分けたんだ。最初の収穫には、まだ完全に熟されていないブドウを、2回目の収穫は、キレイに熟されたブドウを。そうすることによって、フレッシュ感を得て、しかも香りもしっかりと出ていて、より爽やかでフルーツも感じられるワインになるんだ。』
確かに柑橘類の香りも漂い、口に含むとミネラル感と丸みが広がりさっぱりなワインに仕上がっています!
唯一残っている赤は、グルナッシュ100%でできあがったUn Pas de Côté*アン・パ・ドゥ・コテ2014。赤フルーツや花畑が匂い、香りはまさにナテュール!とにかくブドウジュースみたい!女の子でも一本簡単に飲めてしないそうな、危ない赤ワインです!!
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となりでニコニコと待っていたのは、Domaine Le Bout du Monde*ドメーヌ・ル・ブ・デュ・モンドの Edouard Laffitte*エドゥワール・ラフィット。久しぶりに合うのでお互いにテンションが上がりまくり!彼のワインも、マセラシオン・カルボニックでフルーツを最大に引き出しています。
Tam Tam*タムタム2013(シラー100%)はとてもジューシーでシラーの華やかさが分かりやすく表現されています!
Hop La*ホップ・ラ2013(グルナッシュ40%、シラー40%、カリニャン20%)は黒味のフルーツを齧っているかのように濃厚!でもフレッシュ感が大いに感じられるので、全然疲れない!
Avec Le Temps*アベック・ル・タン2013(カリニャン100%)は今回一番上品で丸みがあり、とてもエレガントに感じました。
そして個人的に大好きなLa Luce*ラ・リュース2014(グルナッシュ100%)は相変わらず花の香りが漂い、長く続く繊細な後味が印象的!
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初めて出会うOlivier*オリビエ。彼は、Sylvain Respaut*シルヴァン・レスポーとコンビを組み、一緒にワイン造り及びハチミツを造っています!ここでは樽は タブー!しかもブドウ木は標高300mに植えてあるので、とてもフレッシュ!
白のTangerine*タンジュリン2014は粘土石灰質のテロワールから収穫されたシャルドネ80%とソービニョン20%のワイン。飲みやすくて明るい口当たりで、いつの間にか無くなってそうなアペタイザーワイン!
Pink is not Red*ピンク・イズ・ノット・レッド2014は若いシラーと100年のカリニャンのブレンド。土壌がシスト質なので、ミネラルが豊富!赤フルーツやガリッグの香り、そしてスパイシーかと思えばイチゴだったり、とても面白くて個性的なワイン。隠し味にグルナッシュがちょっぴり混ざっています!
Plein les Ceps*プラン・レ・セップ2013はグルナッシュのマセラシオン・カルボニックなので、果実味が全面に出ていてまさにフルーツ・ワインです。
Gorgorlou*ゴルゴルル2014(カリニャン100%)は酸味がキリっと効いていて、とてもフレッシュで、目が覚めそうなパワフル・ワイン。
Carbo Culte*カルボ・キュルト2014はムルベードルとヤドネール・プリュというカタルーニャのグルナッシュの品種を、マセラシオン・カルボニックをしたワイン。口いっぱいに広がる濃厚なフルーツ、まろやかなタンニン、酸味が綺麗にマッチ!
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いつ会ってもクールで笑顔のLoic Roure*ロイック・ルール、Domaine du Possible*ドメーヌ・デュ・ポシーブル。ロイックのワインは、コクがあり、ダークなフルーツ感あり、酸味あり、バランスがしっかり取れたワインです。
Cours Toujours*クール・トゥジュール2014に使われたマカブ(70%)とカリニャン・グリ(30%)は樹齢60年!ミネラル感、ほろ酔い苦み、気軽に飲める白です。
C’est pas la mer à boire *セ・パ・ラ・メール・ア・ボワール2014は、グルナッシュとカリニャンとシラーのアセンブラージュ・ワイン。骨格がしっかりとしていてパワフル。チョコの香りもうっすらしてくる、熟成されたフルーツがギッシリ。
Tout bu or not tout bu*トゥ・ビュ・オル・ノッツ・トゥ・ビュ2014はグルナッシュとムルヴェードルとサンソーをマセラシオン・カルボニックしたもの。各品種の特徴、フルーツの甘み、スパイシーさ、フレッシュ感が楽しめます。
Pataquès*パタキェス2014は半分グルナッシュ、そしてもう半分はカリニャン、シラー、ムルヴェードル。とても飲みやすく、うっかり飲んでいました。それくらい素直に入ってくるワインです!
最後はCouma Aco*クマ・アコ2014のマグナム。シラー100%、そしてちょっとした隠し味が・・・!今もうすでにエレガントで繊細なシラーが堪能できますが、1年後は100倍美味くなっていそうな一本!
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久しぶりに会ったClos Léonine *クロ・レオニンのStéphane Morin*ステファン・モランさん。仲良かったからうれしい!!彼のワインは全部マセラシオン・カルボニック方式。とてもフルーティー!
例えばプリムールのAmédée*アメデ2015(シラー100%)はイージー・イージー、南とは思えないサッパリ感!これは飲まないと損!
Bottle Neck*ボトル・ネック2014(シラーとグルナッシュ)は、グワッと一瞬で入ってくる濃厚な黒味フルーツの香りと対照的に、とても穏やかで滑らかな口当たりにビックリ!
Carbon14*カルボン14はグルナッシュのパワーが分かりやすく出ています。チョコレートやイチジクの香り、ガッチリとしたバディー、酸味がしっかりとしていて、まさにキープ・ワイン!Stéphane曰く、3年後がベストらしいです!
Les Petites Mains*レ・プチト・マン 2013はエグラパージュをされたグルナッシュとカリニャンを使用。10ヶ月間タンクで熟成、そしてビン内で1年間熟成。スミレのような、とにかくフローラルな香りとスパイスの香りが綺麗に混ざりあい、口当たりは華やかで繊細でまろやか!!久しぶりにちょっと感動しました。
最後はQue Pasa*ケ・パザ2014、マカブ、グルナッシュ・グリとノワールのブレンド・ワイン。15日間マセラシオンさせた後に圧搾。ハチミツのような香りと丸みと、ミネラル感が大いに感じられるので、バランスが綺麗にとれたサッパリしっかりした白。
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最近良く見る、そして良く飲むBruno Duchêne*ブルノ・デュシェンのペティアン・ナチュレル、Suzette*スーゼット2015。
Brunoだけ『もう2014年は全然残っていないよ!!でも2015年をビン詰めしてきたから飲んでみな!もうスイスイいけちゃうヨ!』
今年は去年に比べて酸味が感じやすく、フレッシュ感が増しています。 グルナッシュ・ブラン75%、ヴェルヴェンティーノ25%のこのペティアンはとにかく飲みやすく、気持ちよく、最高にアペタイザーに合います!私もつい昨日の夜のディナーのRacine2*ラシンヌ2で出して貰たばっかり!
Vall Pompo*ヴァル・ポンポ2015はキリットした酸味と、柑橘類の香りが綺麗にマッチ。そして赤の2015はもうすでに飲めるし美味しい!!La Luna*ラ・ルナ2015も、La Pascole*ラ・パスコール2015も、赤フツーツたっぷりでジューシー!前年に比べたらより飲みやすいかな?とにかく後味が長く残る大好きなワイン!
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最後は、初めて会うPotron Minet*ポトロン・ミネのJean Sébastion Gioan*ジャン・セバスチャン・ジョアンさん。とても優しくて、ご飯中なのに色々と説明をしてくれて・・・空気読めなくてすいませんでした!!
そんな彼のプリムール、En Goguette*アン・ゴゲット2015はタンク内でブレンドされたグルナッシュと、シラーとムルヴェードルのワイン。あの・・・イチゴジュースでしょ?!と疑うほど飲みやすくてスッキリ!飲み始めたら止まりません!!
そしてカリニャンと言ったらPotron Minet!彼のカリニャンは爆発的に濃厚でパワフルで酸味が綺麗!そんなブドウとグルナッシュ20%から生まれたPari Trouillas*パリ・トゥルイヤス2014はリッチで口いっぱいに広がるフルーツの果実味が印象的。Querida*ケリダ2014はとても滑らかで上品。前のこの畑のオーナーが、各ブドウ木に対して『ケリダ=スペイン語でマイ・ハニー』と呼びかけながら世話をしていたからかもしれません!カリニャンとグルナッシュとムルヴェードルの3品種!
最後の一本はミネラルでスパイシーで、バラの香りも密かに漂うLa Berlue*ラ・ベリュルー2014。グルナッシュ(80%)とムルヴェードル(20%)で出来たこの赤は、まろやかで喉越しが良く、気軽に飲めるワイン!
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あと2人だけ、時間切れで試飲出来なかった
Daniel Sage*ダニエル・サ―ジュさんと、
Mouressipe*ムレシップのAlain Allier*アラン・アリエさん。
次回はリベンジで絶対に試飲します!!
写真だけでも・・・
日本の皆さん、申し訳ございません!!!
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日本での取り寄せ先:
Nomura Unison : http://www.nomura-g.co.jp/business/wine.html
Le Temps des Cerises, Axel Prufer
Bruno Duchêne
Daniel Sage
Symphonie / 竹下正樹 : 03-5565-5880
Domaine Le Bout du Monde, Edouard Laffitte
Orveaux : http://www.orveaux.co.jp/
Domaine du Possible, Loic Roure
East Line : http://www.tokoseika-group.jp/
Sylvain Respaut et Olivier
BMO : http://www.3amours.com/
Potron Minet, Jean Sébastien Gioan
Mouressipe, Alain Allier