ドメーヌ・ラパリュ ボジョレー・ヌーボー収穫開始

去年「神の雫」に登場して、その美味しさと、ボジョレーの多様性を大勢の人々に広げてくれた「ドメーヌ・ラパリュ」が、8月29日、待ちに待ったぶどうの収穫を始めました。

そこで今年のぶどうの作柄についてレポートします。

●晴天の中、いよいよ収穫スタート! 予想を上回る品質に期待!

フランスは スカッーと晴れ渡った晴天 になりました。
いつもなら夏の終わりを告げる夕立がやってくる8月末のこの時期になって、やっとみんなが待ち焦がれていた青空がやってきました。
8月29日の穫開始日というのは、平年に比べ約2週間早くなります。

「収穫直前は、ぶどうの熟度の上がり方が特に大きいため、当初の予想よりギュッと果実味が強くなって、品質が上がることは間違いありません。」

●収穫までの様子

8月19日(日)の午後、ラパリュでは2週間ぶりに畑に出て全区画の生育状態を細かくチェックしました。

「その時点では、8月中旬までの涼しさと雨がちだった天気のせいで、
『凝縮感というよりガメイ特有のフルーティーな香り』 を想像していました。
でもこの期待以上の晴天なら、去年のような凝縮感に近づくかもしれません。」
とジャン=クロード・ラパリュ氏。

なぜ2週間放っていたかと言うと・・・

「ぶどうが色付き始めると、そこから先は自然にゆだねるしかありません。4月から8月上旬まで精一杯のことをしてきたのです。いま心配しても取り越し苦労。」とのこと。

全力投球って感じです。思いっきり働いたんですね。気持がさっぱりしていて、結果が楽しみな感じが強く伝わってきました。

●今年の収穫スタッフはパワフル!

7月10日ごろ、この地区の西に面したぶどう畑に起きた雹害で、若干ぶどうが傷みました。
痛んだぶどうが混ざると味を損ないます。

そこで 選果作業を徹底 するようにと、平年より5人多く収穫スタッフを雇っています。
東側の区画は健全ですし、ぐずついた天気でもカビが発生しなかったのが何よりも幸いです。

「ドラマティック! こんな良い天気になって、今はどんなヌーヴォーになるか判断できません。傷んだ果実を丹念に取り除けば、ポテンシャルはかなりある。」

「醸造最初の2、3日間様子をみれば、どんな年になるか見えてくるでしょう。」

「収穫が早くなりそうだったから、夏休みを取らずに頑張った甲斐があった。ホッとするね。うれしいです。」:lol:

素晴らしいで出足となった2007年ヌーヴォー。
8月25日の週末以降、劇的に変わった晴天は、今週いっぱいは続く予報です。
ヌーヴォーの後の収穫にもグーッと期待が高まります。

この記事は2007-8-30にNishiさんによって投稿されたものです。