2月11,12日の二日間、自然派ワイン見本市のラ・ディ−ヴ・ブテイユが今年で9回目を迎えた。ロワ−ルで始まったこの見本市はワインライタ−のフランソワ−ズとシノンの造り手カトリ−ヌ・ブルトンが自然派仲間を集めてロワ−ルワイン見本市の時期にアンジュの近所で7回目までは開催していた。
昨年の8回目からは、ロワ−ルワイン見本市とは離れて、別の時期に料理新聞のOMNIVOREとドッキングして昨年はルア−ブルで開催、9回目の今年は北のニ−スと言われるヴァカンス地のド−ヴィルで開催された。約120社の醸造元の参加があった。
自然派古参のマルセル・リッショ、ラピエ−ル、グラムノン、セロスらを中心にブルトン、シュラ−、デコンブ、オリヴィエ・クザン、メソン・ブリュレ−、ロビノ、カデットのモンタネ、など中堅有名どころも参加していた。
若手もドンドン増えているのには驚いた。
若手の常連となったマキシム・マニョン、フィリップ・ヴァレットアントワンヌ・ジョリ、ル・タン・ド・スリ−ズのアクセルなどは益々元気一杯の感じだった。
新鮮な出来立てホヤホヤの新自然派の若手の中には驚きの品質を最初から造り上げてきている人達がいる。
自然派のエボリュ−ションを感じた年だった。
残念な問題点も現れた年でもあった。年々大きくなてコマ−シャル的になってきた部分を嫌って、参加を辞退する醸造元もあったのは残念な出来事だった。
フランス各地にはこのDIVEのような自然派グル−プがいくつか存在している。
一昨年は、これらの自然派グル−プが一挙に“ラ・セ−ヴ”という組織の名の元に集結される動きがあった。
しかし、残念ながら個性的な彼らは纏まることなく、また分散してしまった。
大きな哲学の元に、いつかまとまる動きを創っていきたいと願っている。
我々のような外人が、動いた方がまとまるのではないかと模索している。
そんな動きの一つがパッション・ド・ヴァンが主催するレクレアッション見本市なのだ。
レクレアッションの自然派メンバ−の中にはフランスの地では決して一緒に集まることがない醸造元同士がいる。
この一点を取っただけでも、少しづつでもすすんできているのではと思う。
今回の様子の写真を添付しておく。
日本からの自然派レストランのグル−プや酒販店の方々が試飲に参加は、新風を起こしました。
東京のメリメロの宗像さん、ル・ギャルソン・ド・ラ・ヴィ−ニュの飯野さんカップル、 ル・キャバレ−の坪田さん、細越さん、大阪のDAIGAKUさんは何とスタッフ全員の参加という気合の入れようです。そして長崎のアンペキャ−ブルのパッション男、大坪さん、そして料理人として演習参加のリヨンの熱血日本人フランス・レストラン経営の石田さん、この機会でなければニアミスが絶対に起こらないというメンバ−が揃いました。
酒販店では東京の世田谷のESPOAナカモトの中本さん夫妻(新婚旅行)、そして名古屋の与語さんでした。
お疲れさまでした。
伊藤 PARIS