周りの醸造家が9月最初から収穫を初めていても、ヌーン(ジョルジュ)は動かなかった。
じっと自分の葡萄が熟すのを待った。
デコンブの畑は殆どが標高の高いところにある。
葡萄が熟すのが遅い。朝と日中の温暖差が大きくなってから2週間ほど待つ。

酸を残しながら葡萄がほどよく熟した9月中旬を過ぎた16日から収穫を始めた。
もう多くの生産者がもう終わった頃に始めるのが常のデコンブ醸造。

だから、デコンブ醸造のワインの酒質はしっかりしている。
勿論、酸を残しながらである。
タンニンも果実味もタップリありながら、同時に爽やかな酸が存在するスタイルがデコンブ流義。

収穫は夜明け前に蔵を出る。今年は小型バスを借りて移動に使っている。
全員は乗り切れないので、車に分乗する。 朝日が昇る前に葡萄園に到着。


Fleurieフルーリーの高台から観る朝日が格別に美しい!!思わず、手を合わせてしまう。

今年は、屈強なポーランド人チームを導入したデコンブ。

皆、2週間前から他の醸造元で収穫をしていたチームなので、すこぶる慣れていて、もの凄いスピードと確実さで収穫が進んでいく。

ポーランド人ファミリーがグループを作って、出稼ぎにボジョレにやって来る。
リーダー格の男が指揮をとっているので、やりやすい。

濃縮感ありそうな葡萄が実っている。標高が高いので5月のマイナス5度の寒波にも耐えられた。
ジョルジュが狙った通りの品質の葡萄が収穫された。小一時間でトラックが一杯になった。

涼しい朝一番で収穫した葡萄は冷やさないでダイレクトに発酵槽に入れることができる。ジョルジュは醸造所まで即走った。

★DESCOMBES NOUVEAU デコンブ・ヌーヴォー

ジョルジュ・デコンブのワインは、例えヌーヴォーでも、毎年、酒質が確りしている。
熟成にも耐えられるヌーヴォーと云うことは、デコンブ・ファンなら皆知っている。

何と2007年のヌーヴォーを開けてみた。
まるでブルゴーニュのピノ・ノワール風味となっていて、まだ酸と果実味のバランスが素晴らしかった。


軽くてスイスイ体に入っていくスタイルもいいけど、酒質の確りしたデコンブ・ヌーヴォーも捨てがたい!!

★私がデコンブ醸造で最もお勧めのワインはこれです!!

ジョルジュ渾身の一本!!ボジョレを超えたガメ。
もう、ボジョレのグランヴァンです!!
ミレジムを問わず、是非、一度試してみてください!!

(問合せはテラ・ヴェール社)