フランスにおける葡萄収穫は無形の伝統文化財と云ってよい。
特に、ここボジョレは、剪定がゴブレット方式なので機械摘みがやりにくいとこもあって、最もこの収穫文化が残っている地方の一つ。

その中でも、ラフォレー醸造は、できるだけ楽しく、かつ有効にやる収穫に家族全員で一つになって努力している。
25人程の収穫人はフランス全土より集まってくる。
ほぼ、2週間の合宿生活をしながら収穫する。
つまり、朝、昼、夕と食を共にしながら美しい葡萄園で葡萄を摘みながら生活を共にするわけです。
大体は男女の数は半々の方が雰囲気が良く、仕事がはかどる。
この収穫で男女が結ばれるケースが結構多い。
これも一つの収穫文化と云ってよい。

ここラフォーレ醸造は、まさに伝統的な収穫文化を継承することにこだわっている蔵元の一つ。

今、フランス中でこの伝統収穫文化が消えようとしている。理由が幾つかある。。
1-機械収穫が増えている。
2-労働法がやたらと複雑になっている。
3-2週間も朝、昼、夕と25人分の食事を作ることができる奥さん、裏方がいない。
   (料理専門シェフを雇う必要がある。)
4-公的機関の衛星管理の許可を得られる宿泊施設を備えているところが減ってきている。
(基準が厳しくなっている)

ここラフォーレ醸造はすべてクリアしている。
収穫人も、居心地がいいので、50年、30年、20年連続できている古参の人達もいる。
今年も、皆、笑顔が絶えない素晴らしいエネルギーの流れの中で収穫が行われていました。

一年間の農作業の総決算である収穫。ただモノを切り取るだけのものでなない。
もの凄く大切な作業なのである。

葡萄達にとっては、
自分を育ててくれた母なる葡萄木から離れて、我々、人間に“喜び”を与えてくれる為に旅にでる瞬間です。
天気がいい日に、楽しそうに和やかに収穫されることが、最も幸せなことなのです。
葡萄達も美味しいワインになろうと、最大限に努力してくれるだろう。

何とかこの収穫の伝統を守ってほしい。
無味乾燥の収穫がますます増えているのが現状。

こんなにも楽しい雰囲気の中で,葡萄が収穫されていく、ここLaforestラフォレー醸造のワインが美味しいのは当たり前。