これぞコルビエールの典型ワイン、100歳級を中心に古木のカリニャン品種80%、グルナッシュ品種が20%構成、ブトナックの典型テロワールの石灰質土壌、

日本ではカリニャンの典型を飲める機会は少ない。
CRUブトナックのテロワールの典型を試飲することも少ない。

グログロの自然派ワインではない。酒質があり、石灰質ミネラルからくる潮っぽい旨味があり、ザ・コルビエールのスタイルである。自然酵母のホワッとした複雑味も楽しめるワイン質。
これから秋の美味しい食べ物の合わせると素晴らしい。

お別れは、フランス式のビーズと呼ばれる左右に頬キッス。

皆、これも初めての体験。

地が変われば挨拶も現場式で。

Marie-Helene,マリー・エレーヌ、
Je te felicite d’arriver jusqu’a la.
Les vins d e St Jean de la GINESTE est mangifique.

On est sur meme bateau.
On va jouer chaqu’un sa role.
Comme Rugby.Bonne continuation.
On t’attand mars prochaine au Japon.

ここまでの品質を造り続けるとは素晴らしいことです。
私達は貴方の努力を大変評価しています。

私達は同じ船に乗っています。
ラグビーのように、それぞれが自分の役割を果たす
ことが大切です。 お互いに努力し合いましょう。

Galarie de Photos , St Jean de la GINESTE サンジャン・ド・ラ・ジネスト写真集

葡萄園の横にmurの実。(野生クロイチゴ)

異常乾燥で多くの実が乾されていた。
残った実は、完熟で美味しかった。

葡萄園の横にアニスの香りがするfenouil野性ウイキョウが
いっぱいありました。

おそらく故ドミニックが使っていたラグビーボールが飾られていた。

刺すような強烈な太陽光線を浴びて、光合成をして葡萄を育てている葉っぱ達。そして、収穫直前の健全な葡萄。

葡萄をガンガン食べていた犬。
試飲が終わるのをじっと待っていた犬。

最後に、私達のバスに向かって最後まで手を振ってくれていたマリー・エレーンの姿

今、一年間の最終段階。
宇宙の光を吸収して、水の援助も享けてポリフェノール、糖などワインになるための大切な要素を創っている最中。

太陽は強すぎても粗削りのポリフェノールになってしまう。
ゆっくりと時間をかけて熟してくれるのがいい。
糖が熟すのと、ポリフェノールが熟すのがピッタリと合ってくれるのが理想だが、そんな年は何十年に一度。
糖が強すぎたり、その逆か、普通はギャップがある。

ピッタリと合うように一年間の農作業の大切な節目、節目をくぐり抜けて、この季節がある。
幾つかの大切な節目を100%うまくいくことも殆どない。
だから、この時期には、醸造家は大体の目安はついている。

もうこの時期になると、栽培家は、何もできない。
いや、観察と話しかけることぐらいしかできない。
葡萄にエモーションが伝わっていく。

Parasol en Fouilles 葉っぱのパラソル

この時期、ボルドー、ブルゴーニュでは葡萄に太陽をあてる為に葉っぱを取る作業をやる。ここ南仏では太陽光線が強過ぎて直接あたり過ぎると葡萄が焼けてしまう。

ゴブレット剪定することで、葉っぱのパラソルを作って葡萄を護っている。

ボルドー、ブルゴーニュのワイン理論がすべてには通じない。
ワイン造りの真実は、その場所、その人に寄って“真実”が存在している。
そこがワインの面白く、深いところ。
ゴブレット剪定の葉の影の中には、風も入り込みミクロ・クリマが存在する。適度の熱と爽やかな風に吹かれて上質なポリフェノールが造られる小宇宙なのである。

Vielle vignes古木と水不足、
今年は、北フランスは春から夏にかけてずっと、曇り空、雨が続き、天による被害が多かった。夏は冷夏である。

ここ8月中旬になって夏らしい日々になっている。
南仏はかなり暑い夏となっている。2か月間も雨が降っていない。
場所によっては、水道の配給制限が実施されているほどまで乾燥してきた。
葡萄園も乾燥している。

葡萄の最後の熟成には太陽と水が必要だ。水が欠けている。
水が極端に欠けてくると葡萄が熟すのをストップしてしまう。
太陽がさんさんと輝いても、葡萄が熟さなくなってしまう。
光合成には水は不可欠の存在。
南仏は今、そんな状態に近づいている。
ニコラが土を掘っても水分がない。

しかし、100歳級の古木の葡萄木は問題ない。地中深く根っ子伸びている。ロッシュ・メールと呼ばれる地下の岩盤まではいりこんでいる。地中深くに蓄水された水分を必要なだけ吸い上げることができる。
各地層のミネラル分と共に葡萄実に汲み上げられる。ミネラル感とフレッシュさが保たれる。
つまり、上品な、finesseフィネスを備えた優しいワインとなる。
古木は、生産量が少ないけど、歳月の蓄積があり貴重なのである。
ニコラ・ルノーは60歳~110歳までの古木を持っている。
美味しいはずだ。

Nicolas et Jean-Paul DAUMEN de Domaine de la Vieille Julienne(Ch-Neuf du Pape)
ニコラとジャンポール・ドーマン氏(ドメーヌ・ド・ラ・ヴィエイユ・ジュリアンヌ)

Nicolas a apris beaucoup de chose important chez Jean-Paul DAUMEN

ニコラは歴史学の先生をやっていた。ワインは学生時代から好きでその当時から、よく醸造元巡りなどもやっていた。
奥さんとは学生時代からの付き合いだ。奥さんも先生をやっていた。
たった一度の人生、本当に自分の好きなことに打ち込もうと決断。
ニコラはもともと、シャト・ヌフ・ド・パップが好きだった。
シャト・ヌフ・ド・パップで最も繊細なワインを造っているのは、Domaine-de la Vieille Julienneのジャン・ポール・ドーマン氏だ。ニコラは迷わず研修先に選んだ。

ニコラは、ドーマン氏の細部に至るまでの突き詰めた栽培、醸造から多くの大切な事を学んだ。
ニコラは云う。『ジャンポール・ドーマン氏は、仕事のすべての部分でPrecision正確さがある。』
ジャンポールは、濃すぎて飲めないスタイルが多いシャト・ヌフ・ド・パップのワインの中で、
“例え濃くても心地よく体に入っていく素晴らしいスタイル。”を造りあげた人物なのだ。
ジャンポールは云う『シャト・ヌフ・ド・パップのテロワールと葡萄は今風の軽快なワインでは、ここのテロワールの良さ、大切な価値が表現されなくなってしまう。葡萄をキッチリ熟させることが重要なんだ。』
ジャンポールはグラップ・アンティエール除梗なしのMC的発酵も何年にもわたってトライ・試作をやった。
その結果、『ここのテロワールは除梗した造りでなければ、大切な部分が消されてしまう。』と判断。
除梗しても、実に繊細で、濃い果実味の奥にミネラルとフレッシュさ(酸)を備えている“造り”を成し遂げた。
南仏の太陽の中でよく熟した葡萄から仕込んで、濃縮感がありながらもスーと体に入っていくスタイルを完成した。
今の自然派の醸造家の中で、除梗して、このスタイルを造れるのは、ほんの僅かしかいないだろう。
ニコラはこの南ローヌの最高峰の一人のジャンポールから学んだ貴重な存在の人物なのだ。
この経験は、未来のニコラの進化に大きく影響していくことになるだろう。
まだCH-NEUF DU PAPEのDomaine-de la Vieille Julienneのワインを飲んだことがない人は是非、試してみてください。この二人共通点は60~100歳級の古木が沢山あることだ。
Nicolas et Eric Pffering de L’Anlore (TAVEL)
ニコラとエリック・プフェーリング(ラングロール)
Nicolas a apris beaucoup de chose important chez Eric Pffering de L’Anlore (TAVEL)aussi.

今、現在のニコラに、直接的に最も影響を与えているのは、L’AnloreラングロールのEric エリックだ。

ラングロールのワインの品質はグンを抜いている。
ブルゴーニュを含めたグランヴァンの中に入っても全く
遜色もないレベルまでTAVELのテロワールの真価を世界に知らしめた人物だ。
今や世界中から人気の的になっている醸造家である。
ERICの造りは、ジュル・ショーヴェ、マルセル・ラピエールの流れを組んだ、ザ・自然派の造り。
つまり、除梗なしのグラップ・アンティエール(葡萄房まるごと)
仕込むセミ・マセラッション・カルボニック醸造である。

南仏でワインをここまで繊細に造れるのか!と新しい可能性を世界に示してくれた。
まさに、ブルゴーニュのグラン・テロワールに匹敵するミネラルとピノ・ノワールに匹敵する繊細さを南の地で造り上げた人物だ。
Ericは距離的にも近いこともあって、今や家族同様の付き合いをしている。
Clos des Grillonのワインが、最近ますますラングロールに近づいていると云ってもよい。
ブラインドで飲むと“ウーン?ラングロール”と云いそうになる程である。
数年前より、ラングロールのワイン半分と、エリックのワイン半分を持ち寄ってブレンドする新CUVEを造った。

ニコラの大きく、幅の広いエスプリは、ジャンポールとエリックと云う南ローヌの偉大な二人の醸造家に学んでいることにある。将来のニコラの進化が実に楽しみな存在である。次世代の自然派を担う一人になるだろう。

狭い場所をやり繰りして自然な造りを貫徹しているニコラ。
仕事の順序を随分前から計画を立ててやらないと
できない程の狭さ。

元先生であることが垣間見る白板を発見。
アルコール発酵の推移を示す記録表。
多くの醸造家も同じようなことをやっているけど、
細部に渡る記載は極をいっている。仕事の正確さを狙う
ニコラならではの仕業。
繊細なワインを造るニコラの性格がでている。

トロンコニック型の樽も発酵槽として使用している。
卵型コンクリート漕も試作で試している。

いかにしても、狭すぎるので来年から引っ越しを考えている。
狭い為にやりたくても出来ないことが山ほどある。引っ越せば、さらにニコラの進化が拡大することでしょう。楽しみだ。

今、自然派醸造家の中で、ニコラほどの可能性を秘めた若手がいるだろうか?
人、物事の進め方に、生き方、哲学、葡萄園の充実度、経験、あらゆる方面から見ても、最も進化の幅と奥行きが期待できる醸造家の一人だと思う。
もう世界中から注目が集まっている。15年産はビン詰する前から予約で売れきれとなっている。

On est venu avec importateur japonais ,DIONY aujourd’hui.
Diony commence a travaille depuis premiere annee.
Clos des Grillons, il n’est pas de connu en ce moment la.
Il viens chaque annes une fois par an au moins.
C’est tres important de construir confience entre vignerrons et importateur.

今日は日本のインポーターのディオニ社のメンバーとやってきた。
ディオニ社は最初の年から付き合っている。クロ・デ・グリオンがまだ無名の時代からだ。
ディオニ社は毎年、1年に一回はやって来る。
醸造元と輸入社の間の信頼関係は実に大切なことだ。

現場の畑を見て、世界遺産級の110歳の古木も見て、
南ローヌでの葡萄栽培で大切な要素である強風ミストラルも体感しました。

奥さんの手料理を頂きながら、多くの質問して、
日本に近々に入荷する15年産も試飲した。

お互いの人となりが、より見えてきて、より近くなった。
ワインだけではない、より大切なものを吸収してお互いが感じた訪問となった。
ワインはすべて、素晴らしい液体でした。
きっと多くのファンに喜んでもらえると思います。