Planete ? C’est Merlot 2016.
まるで天体のようだ。メルロー2016年。

Mouressipe ムーレシップが16年産の収穫を始めました。

フランス中で今までに無かった天候の被害が多発した年だった。
ここ南仏のニームのムーレシップが収穫を始めました。
このニームでもたった2週間前に今までなかった突然に強烈な突風とピンポン玉の大きさの雹が荒れ狂った。電車が脱線。ピック・サンルーの数か所の区画は、収穫直面というのに全滅したところがある。

ムーレシップは、雹の被害を幸運にも逃れた。
しかし、5月より雨が降っていなく、極端な水不足の状況だ。
その上に、今年は強風ミストラルが吹き続き、葡萄実の果汁の水分まで飛ばしてしまうほどだった。よって、果汁が殆どない葡萄ができている。
本日収穫したメルローは、果汁が殆ど吹き飛んで皮と果肉にほんの僅かな果汁しかない超小粒の葡萄だった。
メルローはボルドーの品種だ。ここ南仏の過酷な乾燥と風にはなじめないのだろう。

乾燥のお蔭で、葡萄の病気はなく、腐った部分が全くない綺麗な葡萄だった。
メルローをグラップ・アンティエールのセミ・マセラッション・カルボニック醸造で醸す。
あまりにも、果汁が少ないく、ジュースが出てこないので
最初に足でピジャージしたけど殆ど果汁がでなかった。
チョット、様子をみてみるとの事。
カルボ発酵が始まったら1週間ほどでだして、絞ったほうが良いかもしれない。
それでも、ジュースは少なさそうだ。
風で濃縮した年は、酸も同時に濃縮しているので、濃縮感がありながら酸がキリットしたタイプになりそうだ。16年のメルローは面白いスタイルになるだろう。

ムーレシップのアランが最初に収穫してワインを造ったのは、2005年だ。今年は16年目になる。

アランは、最初の頃は、ラングロールのところで働きながら醸造を修業した。
今は家族のように付き合っている。
アランの造りは、ラングロールに限りなく近い。
定期的に逢っている、意見交換している。

だから、アランのワインには、ラングロールのニュアンスが常にある。
近年、ことに似てきてる。勿論、テロワールが違うので
違いはテロワールという事。
Tracassier トラカッシエルはグルナッシュ90%、ムールヴェードル10%
トビッキリ美味しいよ!
まだ、日本ではあまり知られてないけど、ムーレシップは凄いですよ!!
16年の経験も重ねて、最近の品質は目を見張るものがある。また違うスタードに入ってきた感がある。お見逃しなく!!

Jeux de bulles ジュー・ドゥ・ビュル

シャスラ品種から造る微発泡が美味しい。爽やかで美味しい。
ラベル上のメダルはギリシャ時代のもの。
ムーレシップの畑にある丘は、ギリシャ時代、ローマ時代にわったっての遺跡がある。

このメダルは畑から発掘された古代ギリシャ時代のもの。
ここの畑には古代ギリシャ時代のエネルギーが記憶されている。

16年前に自宅のガレージの中で造り初めたガレージワイン。
今年、立派な醸造所が完成した。すべて自分で建てた。
2016年はこの新醸造所で醸す。

収穫した葡萄を発酵槽に搬入するのは、ポンプを使わず
フォークリストで葡萄の入ったケースを上げて、手で優しく
発酵槽に入れる。繊細なワインを造るには、上から重力で搬入する作業は、時間と労力がかかるけど必要不可欠な方法だ。ポンプを使うとどうしてもワインが粗くなって来る。
こんな大切な作業も、広くなってやりやすくなった。作業の一つ一つの精度が上がってくる。
今まで、やりたくてもできなかった作業ができるようになった。
ワインの美味しさは。こうした一つ一つの作業の精度の積み重ねなのだ。