日本上陸2年目のクリストフ・パカレ今年も元気いっぱいに収穫を終えました。


今年は波乱万丈の気候でした。6月と7月にボジョレを襲った雹が、昨年のヌーヴォー用に確保していた畑を直撃しました。50%減の収穫となり、急遽、友人のニコラ・テスタールに相談したところ、不足分の葡萄を譲ってくれるとの快諾をえた。
そんな時でも微動だもせず悠々と解決してしまうクリストフ・パワーは凄い。

今年も笑顔が絶えない収穫風景となりました


収穫は地元の屈強の若者を集めて笑顔が絶えない収穫風景となりました。クリストフのヌーヴォーが美味しのは彼らの笑顔が入っているからでもある。涼しい夏と雹で量が減った分、量が少なくユックリとポリフェノールが熟した為、程々に濃縮されて、上品なタンニンを備えた葡萄がとれました。

風光明美な景色の中で育った葡萄

クリストフの畑では本当に健全な葡萄が多かった。


今自然派ワインの造りで大切な事の2項

収穫された葡萄はキズが付かないようにプラスティックの箱に入れて醸造所まで運ばれる。自然酵母で発酵する自然派ワインの造りには大変重要な作業なのです。何故なら、自然酵母を守る為に酸化防止剤のSO2を発酵槽に添加しないから、この段階でキズが多いとそこから雑菌が繁殖してしまうからです。もう一つ重要なのは、収穫時の葡萄の温度です。温度が高いとやはり雑菌が繁殖する可能性が高くなります。だから普通の場合、収穫した葡萄は冷蔵庫にいれて冷却してから発酵槽にいれる。
しかし、今年は収穫時の温度が10から15度と低かったので冷却する必要はありませんでした。
葡萄園から醸造所まで運搬をする重要な作業を担当してくれたにはクリストフのお父さんでした。

葡萄園から収穫された葡萄が醸造所へ到着 - 繊細な柔らかなワインの秘密


今年は気温が低く、収穫された葡萄を冷やさずそのまま醗酵樽の中へ入れることができました。ここでもうひとつ大切なことがあります。醗酵樽へ入れる時にできればポンプを使わないことです。普通ならポンプで醗酵樽まで入れてしまう。
ポンプを使うと葡萄に圧力がかかってキズがついたり、繊細度が無くなってしまう。


クリストフのワインが柔らかく優しい秘訣

その一つは、ポンプを使わず、葡萄をベルトコンベア-で醗酵樽の入口まで上げて、重力で落としながら醗酵樽に入れていることです。
完璧な葡萄しか発酵槽の中に入っていないからです。云うは安し、実際には困難な仕事。


つい先ほどまで、風光明媚な葡萄園に居た葡萄がワインに変身すべく、そのままの姿で醗酵樽に入った。実に健全な葡萄ばかりである。自然派ワイン造りの基本中の基本です。本にも書いてない基本的な作業です。
クリストフのワインのあの繊細な柔らかい旨みは偶然には造れない。

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