STCフェスティバル・本物ワイン販売法・メトッドYAMADA STC ソレイユ・テール・クール、太陽・大地・心(人) 山田さんが主催するSTCグループは毎年、11月に大イベントを行う。 その年に販売課題を大きく躍進して、将来に向けて道を切り開いた人達のやり方を発表、評価(表彰)する。それに対して山田さんよりのコメント、さらにその道を切り開いた人達の苦労話、そして、参加者が皆でお互いにそれをさらに進化させようと勉強・ディスカッションする大イベントが行われた。場所は有楽町国際フォーラムで開催された。 日本中から中小の質販スーパーのオーナー、店長、パートの人までが集合。 良い商品もただ並べただけでは、売れていかない。その商品が光るような アプローチを陳列、POP、セールス・レター、それらすべての販売ノウハウを現場と一緒になって開発、指導、教育していくのがメトッド山田だ。 一度開発したやり方はおしみなく公開されていく。この種の技術はただマネしただけでは殆ど効果がない。内面から発して取り組まないかぎり効果はでない。約100名のスーパー、酒販専門店の有志が集まった。司会担当は昨年同様、九州のお二人でした福岡県飯塚市のみなとや湊谷さん、宮崎のハットリー宮田理恵さんの名コンビで楽しく明るく盛り上がりました。発表は次々と続き、どれもここまでやるかという販売技術ばかりでした。この不景気の中、120%、150%アップの売上を上げている店ばかりでした。 ツイッターを販売販促に取り組んでいるお店、ヌーヴォー予約を150%も伸ばしてもう在庫がないお店。素晴らしいセールスレターやチラシを造っているお店、大量陳列や、単品訴求陳列で大成功をした例など本当に皆素晴らしかった。本当に皆、知恵を絞って本物ワインや本物食品がドンドン売れる方法を現場の中で造り上げています。何より素晴らしいのは皆、明るく楽しみながらやっていることです。 2010年栄光のグランプリは八丈島の山田屋さん 山田屋さんのある八丈島は 人口8000人、酒屋が5件 こんな状況の中でヌーヴォーを600本以上も予約を取っている。自然派本物ワインが八丈島で飲まれている。山田さんの努力は想像を絶する。 よく売れない理由を並べる人がいる。 『自分の立地にはワインを飲む人はいないよ』と売れない理由を並べる人がいる。 たいがいの店は山田さんの努力の10分の1の工夫でいくらでも売れる店になるだろう。今日は2人のスタッフも八丈島より東京まで一緒に来た。 山田屋さんは云う 『限られた環境の中で生活する島の人達に“本当に美味しいワインを提供して、焼酎一辺倒の酒文化”をワインで島の生活を彩りたい。』『隣の島にもヘリコプターで配達しています。』採算を考えたら、やっていられない。 こうした使命感を持っている山田屋さんに敬服です。 グランプリには副賞としてフランスまでの航空券がついている。 来年はSTCフランスツアーに山田屋さんも参加してもらえそうだ。 本物自然派ワインを売るノウハウ指導は世界一のBMOの 山田さん 世の中にはワインのこと知っているプロは沢山いる。でも流通の事を知っているプロは皆無と云ってよい。 特にワインの世界と流通の世界は異次元と云ってよいほど世界が違う。そこに集まってくる人間のタイプが正反対といって良いほど違う。よく見るケースで、ある流通業の会社がワインを始める時、ソムリエさんとかワインの世界の人を引っ張ってきてワイン・マーケティングを一任することがある。殆どの場合、お互いに不孝な結果で終わることが多い。そんな簡単にはワインは売れていかない。ワインが売れる店になるには、ワインの持ってる商品特性と流通システムの二つの間に通訳が必要になる。 ワインの世界で普通に通っていることが、流通の世界ではとんでもない事が沢山ある、その逆もしかりである。ここには両方を熟知している山田さんのような通訳者が必要になる。こんな貴重な人は世界に二人といないでしょう。ワイン業界の世界遺産といってよい。本当に彼らは物凄い行動力で動き周って本物食品を探してくる。そして彼らは本当に品質の良いものを見極める臭覚をもっている。大手スーパーには出来ないことが沢山ある。その大手スーパーが面倒で出来ないことを、スイスイやってのけるのが質販スーパーなのである。ワインが本当に日本に馴染むには質販食品スーパーのようなところで、日常的に売れるようになることだと思う。この辺のことも、ワイン業界の人には理解できない。スーパーと聞いただけで、『スーパーマーケットではワインは売れないよ!売りたくないよ、一緒にしてもらっては困る。スーパーで売っているワインなら私は扱わない。』ワイン業界の人達の視野の狭さには驚くばかりです。 一言でスーパーと云っても、レストランの世界でいえば、ファースト・フードと三ツ星レストランほどの違いが存在していることを知らない人が多い。 温度管理にしてもスーパーは店内の冷房を切ることはない。百貨店では冷房を切られる。スーパーは生鮮食品もあり、特に質販スーパーは繊細な食品を扱っているので冷房は入れっぱなしである。ワイン管理には妙なワイン専門店よりしっかりしている場合が多い。 クオリティー・スーパーがワイン販売の歴史を変える 山田さんの指導先でもある東京の豊洲にあるクオリテー・スーパー“A0KI”のワイン販売量は半端ではない。しかも自然派も含めて5000円クラスのワインがスーパーで売れていくシステムを作り上げている。 偶然に突然売れるようになった訳ではない。15年という歳月をかけてワイン販売技術を磨いてきた歴史の積み重ねが現在の売上を作っている。AOKIのやっている事を形だけマネしても全く効果はない。 数多くの基本ノウハウが生きていることが必要だからである。 今では、AOKIはスーパーの枠を超えて質販スーパーしかできないイヴェントを次々と実行している。ワインと食品の組み合わせテースティング会なども店内の一角でと料理の組み合わせテースティング会などをやっている。 スーパーAOKIには世界中の食材が揃っている。勿論、鮮魚、肉類も物凄いカリテ-を備えている。そんな自前の食材で,自前の惣菜料理人がいて、物凄い勉強熱心な人達だ。彼らが造った料理と店にあるワインを合わせるワイン会である。ワインが本当に日本に定着するにはAOKIスーパーのような店がドンドン出展してくれるとありがたい。妙なワイン専門店よりしっかりしたワイン文化そのものの伝道に努力しているのである。 山田さんはワインと流通の通訳者 山田さんのアドバイスの凄いところは、店長から実際にオペレーションをするパートの人達と一緒になって売り場を造り上げているところである。まさにこのことがワインと流通の通訳者なのである。さらに、STCのメンバーは年に一度ヨーロッパまでワイン研修旅行にやって来る。スーパーの社長自ら社員を連れてやってくる。山田さんがアレンジしている。私達CPVが現地アテンドする。自分が売っているワイン醸造元を年に一度必ず見に来る。何故美味しいのか?一般のワインとどこが違うのかを見極めに来る。千葉の尾張屋はパートの人でも努力する人ならフランスまで送ってくる。日本のソムリエでも、ワイン専門店でも年に一度フランスまでくる事はない。ホントに彼らの行動力と本物を提供したいという信念には敬服する。スーパーのワイン販売を批判する人達へ、もう少し視野と心を大きくして頂きたく思います。 クオリティー・スーパーAOKIの人々とワイン会のスナップ 皆、本当に熱心に楽しそうにやっていました。 フランスの造り手ローランを呼んでのワイン会でした。 静岡・伊豆のAOKIより応援に来ていました。素晴らしい一期一会でした。 Laurent Miquel のワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします: BMO 株式会社 TEL : 03-5459-4243 FAX:03-5459-4248 MAIL: wine@bmo-wine.com