テイスティングの天才、マンスノーブルのギドさんが日本にやって来た!

50歳にして人生を変えた男、2つの夢の実現!


ギドさんは云う
『私の前世は日本人だった。』と言い切る。日本が小さい時から大好きだった。柔道を始めて黒帯の腕前。柔道の先生をやってたこともある。ベルギー人である。ベルギーと云えば熱狂的フランスワイン愛好家が多い国だ。そのベルギーのテイスティング・コンクールで優勝者になったこともある。ギドさんの鼻、つまり臭覚は犬にも勝ると云われていた。
そんなギドさんが50歳になった時、どうしても自分でワインを造りたい、
との願望が抑えられなくなっていた。それまで保険の会社を経営していたが
1992年にベルギーでの仕事、生活をすべて投げ打って南フランスのコルビエールに奥さんとともにやって来た。


ギドさんは92年8月、売りに出ていたマンスノーブル醸造所に朝10時に訪問した。醸造所に入った瞬間に体が震えるほど何かを感じるものがあった。所謂、ひと目惚れだった。奥さんのマリアニックもすぐ同意してくれた。

12時には契約書にサインをしていた。即、ベルギーの家を処分してコルビエールに引っ越してきた。以来、夢の中に没頭しているギドさんだ。もう一つの夢、日本に来ること。子供のころから何故か分からないけど、ずっと興味を持ち続けていた国だった。15年前より自分のワインを日本に販売するようになった。日本の酒販店グループ、ESPOA向けに輸出している。

ワインと日本、自分の2つの夢を実現してしまったギドさん。楽しくて楽しくてしょうがない人生を送っている。今年も日本の友がマンスノーブルにやって来た。今回はそのお返しで自分が日本にやって来た。
造る人と売る人が心で繋がっている。

エスポア・セミナーの後はザ・ジャパニーズ飲み屋で懇親会


醸造元に来たメンバーと再会
純日本風居酒屋、神田の天狗にてエスポアのメンバーとブラインド・テイスティングを楽しんだ。
ギドさんもラングドックの醸造元達を集めて時々ブラインド・テイスティングや情報交換会をやっている。ブラインドは滅法強いギドさんだ。的確に特徴をつかんで品種、地方を当てていく。


浜松の名物酒販店後藤さんもいる。江戸っ子葛飾の“エスポアいせい”有馬夫妻、同じく葛飾の“エスポアみどりや”の丸山さん、大田区鎌田の“エスポアかまたや”の小島さんもいた。
皆、店でワインスクールをやっている。ギドさんは10日間、日本中の仲間の店を周って一般消費者の人達と触れ合うことになる。造り手が飲む人達と触れ合うのは実に大切なことである。


菊姫のにごり酒を利くギドさん

前生は日本人だった、と言い切るギドさんは日本のものは何でも食べてしまう。このにごり酒には感動した。米でこんなフルーティーさ?!

マンスノーブルのワイン

NEZ ネ 06 カベルネ・ソーヴィニョン50%、メルロー50%
コルビエールの地区の最北端、ミネルヴォワとの境界に位置している。粘土石灰質土壌だ。ギドさんは自分のテイスティング能力を生かせる品種間のアッサンブラージュ(ブレンド)をするワインを造りたかった。そして、大のボルドーファンでもあった。ボルドー品種のカベルネとメルローを北向き斜面に植えた。酸をワインに残すためだ。
ギドさん『カベルネ・ソーヴィニョンが本当はボルドーでは完璧に熟すのは難しいんだ。でもここの南の太陽では熟し過ぎて酸が欠けてしまう。だから北斜面だと酸も残って丁度よく理想的に熟すんだ。』流石、ギドさん 素晴らしく柔らかくて、タンニンも細かくスイスイはいってしまうボルドーータイプのワインだ。そして、安い。

MONTAGNE D’ALARIC モンターニュ・ダラリック
アラリック山の北斜面、南フランスの品種のみのブレンド。グルナッシュ40%、カリニャン40%、シラー20%。葡萄やワインの移動はグラビテ(重力)を使って移動する。
つまり、ポンプの使用を避けている。ワインが荒れてしまうのを防ぐため。
何と柔らかく、優しいワインなんだろう。完熟の風味と同時にフレッシュさも備えている。
南のワイン独特の超完熟の重さと濃すぎるところが全くない。心地よい果実味がたっぷりなワインだ。これも価格が安くてリーズナブルなワインだ。


RESERVE レゼルヴ
グルナッシュ50%、シラー25%、カリニャン15%、ムールヴェードル10%
南ワインらしい濃縮感、柔らかく甘ささえ感じるタンニン、しっかりした構成、カリニャンからくるフレッシュさも備えている。
樽熟成もしている。

Chateau Mansenobleのワインについてのお問い合わせは、こちらまでお願いします:
株式会社エスポア
TEL : 06-6384-3319
FAX : 06-6386-0248
MAIL : jssesaka@vega.ocn.ne.jp