今日訪問したのは・・・この写真に写っている土地全体を栽培しているフィリップ・カブレル氏・Philippe Cabrelのドメーヌです!湖まで買い取ったって・・・凄い!そして優雅!

ここでは10Haのブドウ畑、そして95Haものシリアルを栽培しています。
周りに他の畑が全然無いので、他人が散布した化学物質も飛んで来ないので、育てやすい!

フィリップは西南フランスの町、アスタフォールで生まれ育ち、この場所の穏やかさと、この1855年に建てられた立派な醸造所に一目惚れ!
1996年に兄とドメーヌを購入し、1998年にはマチュー・コスさん*Mathieu Cosseの手を借り、2Haの畑にカベルネやメルロ、そしてタナを植え、ワイン造りをスタート。

粘土石灰質のテロワールと、自然に育てられた彼のブドウは非常に美味しいと評価され、初ヴィンテージを2003年に紹介!


『私は生きている土壌でブドウを育てているんだ。収穫も選別もなるべく丁寧に行っている。この土地は、メルロやタナとの相性は抜群だがカベルネは手入れが通常以上に必要だ。しかし、畑での作業が慎重な分、余計な物を添加せずに自然酵母のみでの醸造ができるんだ。熟成中も、マロラクティック発酵後のスティラージュ以外は手を加えてない。15ヶ月間の間 、ワインはゆっくりとまろやかになっていくんだ。』

そんなこんなで2008年から2010年のビンテージを試飲!

2008年
雨が多かった春・・そして粘土質のテロワール・・
その為、ベト病が発生してしまいながらも、薬剤を撒けない状態が続き、収穫量はダウン。。
ですので、2008年はワン・キュベ、ル・ボワロンしかないです・・残念!
味はとてもエレガントでフレッシュでフルーティ!最高!

2009年
まだブレンドしていないので、品種ずつの試飲。
メルロはミネラル感がバッチリ効いていて、まろやか!
そしてタナは爽やかで酸味が綺麗!
この二つをブレンドする事により、繊細な部分とパワフルな部分が綺麗に調和されるのです!


2010年
『今年は雨が全然降らず、夏の間も30mmしか降っていない。その代わり9月、10月が温かく、綺麗な収穫が出来たよ!収穫時期も、遅めだった。何せ10月の下旬からスタートしたからね!』

そんな2010年のメルロは、とても華やかで繊細なタンニンが印象的。また、カベルネ・ソビニョンは綺麗な骨格と、ポテンシャルを潜めたフルーツの香りが美味しい!
来週樽へ移動し、2012-13年には皆さんも飲めるはず!

そして今販売中の2007年を試飲!
大きな試飲室・・・というかパーティー会場?!そこにフィリップの兄、フランシス・カブレル氏*Francis Cabrelが一瞬登場!ん???この名前をご存知ですか・・・?!
そう、フィリップのお兄ちゃんは、フランスの大物歌手!日本で言ったら・・・五木宏?の用な存在!

ミーハーな部分さておき、2007年ビンテージの説明を!
『2007年は雨と病気が多く、とても困難なヴィンテージとなった。しかし良く熟したブドウしか収穫していないので、メルロは適度の果実味と綺麗な酸味を出し、タナはとてもフルーティーに仕上がっている。2007年は2004年に植えたコットの初収穫の年でもあるんだ。この品種はアセンブラージュ用に植えたんだ。 とてもフルーティーで野いちごの香りが強く、いい具合に熟成しているよ! 』

Le Petit Boiron 2007*ル・プチ・ボワロン2007
今回の一目惚れです!エレガント◎!フレッシュ感◎!フルーティ感◎!!!ファ~っと香りが口の中で広がり、ス~と喉を通ってしまうワイン!とにかく滑らかで、優しくて、上品!ソフトな口当たりと、軽くて飲みやすい喉越しが、もう一口・・・もう一口!と・・・止まらなくなってしまいます!

品種:メルロ 55% 、コット25%、タナ 10%、カベルネ・ソビニョン 10% 
樹齢:12年
土壌:粘土石灰質
熟成:13ヶ月間、コンクリートタンクで熟成

Domaine Le Boiron 2007*ドメーヌ・ル・ボアロン2007
品種:メルロ 55%  - タナ 25% - カベルネ・ソビニョン 20% 
樹齢: 13年
土壌:粘土石灰質
熟成:13ヶ月間の樽熟成


カカオやコーヒー、深みのある複雑な香りに飲む前からウットリ~!デモでも!その中でも上品さが感じられる!口に含むと・・・取りあえずフレッシュ!甘いフルーツの香りと、良い具合に蕩けたタンニン、最後に感じるス~ッとする酸味と、テロワールから引き出されたミネラル感!これは言う事無し!完璧なバランス!皆さんも一回飲んで見てください!そして是非感想を聞かせて下さい!


そして彼のワインの特徴は?と尋ねてみると:
『このテロワールのポテンシャルは、骨格がしっかりとしたミネラル感たっぷりなワインを生み出してくれること。これがボアロンのワインの特徴!ブドウ木もまだ若いので、パワフルさより繊細さと爽やかさの方が楽しめる。食事との相性も抜群!匂いがきついチーズ以外だったら、焼き魚や生魚でも、どんな料理にも合わせやすく、とても飲みやすいワインだよ!』

まさにその通りです!

『私はなるべく甘美で美味しいワインを造ろうと手掛けています。私達のワインを、ワイワイと賑やかな場で、楽しく飲んで貰えたら嬉しいです。私のこれからの夢は、自分のパッションを生き甲斐にしながら皆さんを幸せにする事です!』カッコいい!


最後に、簡単なおつまみを持って来てくれたフィリップ・・・
しかし、全然簡単ではなく、むしろ豪華・・・!
フォワ・グラにイベリコハムのてんこ盛り!鹿のリイェットに、イタリア直接輸入のペスト。

ワインにもピッタリと合い、最高なおつまみを頂きました!

もはやテーブルは宴状態・・・

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