RAYMOND DUPONT FAHNレーモン・デュポン・ファンのレーモンはボーヌのモンテリー村にあるドメーヌ・デュポン・ファンの4代目にあたる。現在はまだお父さんが健在の為、TAILLY村に独自の醸造元を立ち上げた。ムルソー、ピューリニ・モンラッシェなどを醸す。
15歳の時にお父さんよりシャルドネの畑をもらい試に造ったのが切っ掛けでワイン造りに熱中していった。良きと思った事はすぐ実行に移す猛進型。良き美味しいワインを追及していったら自然な造りにたどり着いた。この世代で白を造らせたら右に出る者はいない。



レーモンの2011年の収穫は8月後半の猛暑で葡萄の皮の一部が焦げたところがあった。その後の雨で一挙に水分を吸い取り、葡萄粒がパンパンになって焦げた皮の部分からジュースが漏れ出しそうだった。まだ腐った葡萄は皆無だった。8月29日に35人で一挙に収穫した。
2011年の白は完璧な状態で収穫ができた。葡萄の熟度はかなり進んでいた。そこに4日間の40度近い猛暑が続いた。ちょっと酸が少なくなるのではとレーモンは心配だった。そこに雨が降って、熟度と酸のバランスが最高の状態で収穫できた。樽発酵している。


レーモン・デュポン・ファンの10年産が瓶詰された。その試飲をやった。Aligoteはボリューム感の中にヴィーフな(キリッとした)酸がアリゴテらしい。Bourgogne Blanc Perieresは本人が過去最高と言い切っているだけあってミネラル、酸、ボリューム感最高のバランス。第1級だ!?実は本来1級の畑だったところ。
レーモンの10年産はすべて上品だ。09より瓶詰に機械をやめてすべて手摘みにした。しかもポンプを使わないで20倍の時間をかけて一本づつ手詰めをやった。
Puligny-Montrachet 1er Les Charmesは力強いのにエレガントに感じる。単なる“瓶詰”と馬鹿にしてはいけない。ワインが上品になるには多くの要素の積み重ねなんです。
Folatieresはもう絶品だ。ミネラルの旨味、力強さ、グラと云われる濃縮感、心地よい樽、マニフック・素晴らしいの一言。
こんなワインを飲むと元気がでるね。